先輩「会費は6000円ね」→私「店の案内は4500円です」部長が明細を確認した結果

       
体験談
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先輩「会費は6000円ね」→私「店の案内は4500円です」部長が明細を確認した結果 体験談

会社の給湯室で、茶封筒を持った先輩が声をかけてきた。

「次の飲み会、会費は一人六千円。今日中に現金でお願いね」

部署の飲み会は、いつも同じ居酒屋で開かれる。ところが会費は毎回六千円で、領収書や内訳が共有されたことはなかった。

「細かいことは気にしないで」

新人が「会計の明細を見せてもらえますか」と尋ねると、先輩は笑った。

「まとめて払うけど、領収書は出してもらわないんだ。細かいことは気にしないで」

私も内訳を聞いたが、「飲み放題や席料、キャンセル分もあるから」とかわされた。

現金で集めること自体は不自然ではない。ただ、余った場合の扱いが説明されない。部署の連絡用チャットで参加者を募り、勤務時間中に集金していたため、私は部長へ相談することにした。

店の案内は四千五百円

店の公式サイトを見ると、利用しているコースは「飲み放題込み、一人四千五百円」と掲載されていた。別部署で同じ店を利用した同期も、店名、コース名、人数、合計金額が記載された領収書を見せてくれた。計算すると一人四千五百円だった。

もちろん、追加注文やキャンセル料があれば金額は変わる。そこで私は、「六千円は高すぎる」と決めつけず、公式サイトの案内と同期の領収書を部長に見せた。

「同じコースに見えますが、毎回の差額が何に使われているか分かりません。参加者に明細を共有してもらえないでしょうか」

部長は、社内で集金している以上、参加者が確認できる形にしようと言った。

部長が実際の領収書を確認

部長、先輩、私の三人で話す場が設けられた。

先輩は最初、「うちの予約は飲み放題が別で、席料もある」と説明した。

部長は公式サイトの画面を示した。

「このコースは飲み放題込みと書いてある。追加分があるなら、実際の領収書と出席人数で確認しよう」

先輩は「店と仲がいいから明細は出ない」と言ったが、部長が予約時のメールや領収書の提出を求めると、鞄から直近三回分を出した。いずれもコース料金は一人四千五百円で、一部の日に追加注文とキャンセル料があったものの、一人六千円には届いていなかった。

さらに、部署チャットには先輩自身が「余った分は次回に回す」と書いていた。しかし、次回の会費から差し引かれた記録はなかった。

「残金はいくらありますか」

部長に聞かれ、先輩は目を伏せた。

「幹事の手間もあるし、少しくらいはいいと思って……。残りは自宅で保管しています」

「手間賃にするなら、集める前に全員の同意が必要だよ。説明なしに差額を受け取るのはだめだ」

直近三回分を再計算

部長は人事・総務へ状況を共有し、残っていた領収書、予約メール、出席者一覧をもとに直近三回分を再計算するよう指示した。追加注文やキャンセル料は実費として含め、それ以外の残金は参加者へ返すことになった。

後日、先輩は部署チャットで説明と謝罪をし、各回の内訳を公開した。私にも、三回分の差額が渡された。

確認できない過去分については、会社の担当部署が個別に聞き取りを行うことになった。先輩は幹事を外れ、集金の扱いについて指導を受けたが、必要以上にさらし者にされることはなかった。

その後

飲み会の幹事は交代制になり、予約メールと領収書は共有フォルダへ保存することになった。会費は見込み額ではなく、事前に示した金額を基本とし、追加費用や残金は終了後に精算する。

お金の行き先が見えるようになると、「細かい人だと思われるかも」と遠慮する必要もなくなった。

疑問を解いたのは、店への無理な照会でも、先輩への決めつけでもない。公開されている料金と実際の領収書を照らし合わせ、権限のある人に確認を頼んだことだった。

さいごに

説明のない会費の差額は、公式料金と領収書を照合したことで明らかになり、参加者へ返金されました。職場の任意の集金でも、金額の根拠と残金の扱いを共有することが大切です。あなたなら、会費の内訳に疑問を感じたとき、どの資料から確認しますか。

※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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