コストコの鮮魚といえば、この商品!というくらい、必ず名前が挙がるほど大人気商品である「アトランティックサーモンフィレ」。
今回は、このコストコの大定番商品「アトランティックサーモンフィレ」について
・どんな特徴がある商品なの?
・現在の価格は?
・昔と比べいくら値上がった
・サーモンの切り分け方や保存方法
・美味しく食べるおすすめレシピ
をご紹介します。
日本で売られているサーモンの種類
ところで、みなさんは、一般的に日本で売られているサーモンについてご存知でしょうか?
日本でサーモンと呼ばれるものは、主に「トラウトサーモン」と「アトランティックサーモン」に分けられます。
「トラウトサーモン」は、海水で養殖されたニジマスです。
適度に脂がのっていて、後味さっぱりの淡泊な味わいが魅力です。
一方、「アトランティックサーモン」は、ヨーロッパ北部のノルウェーなどをメインに養殖されているサケ科の海水魚です。
脂がたっぷりとのっていて、甘い味わいが魅力です。
寿司屋やスーパーのお刺身コーナーに並んでいるサーモンの多くは、アトランティックサーモンが多いようです。
コストコで売られている、このアトランティックサーモンフィレも、管理された環境で養殖されたサーモンであるため、安心して生で食べることができます。
コストコの「アトランティックサーモンフィレ」とは?
コストコの鮮魚コーナーで売られているアトランティックサーモンフィレ。
人気商品のためか、鮮魚コーナーの角の目立つところに、大量に陳列されています。
どのサーモンも、きれいなオレンジ色をして、ツヤツヤしています。
コストコサーモンの値段はいくら?
こちらのサーモンの値段は、100gあたり税込578円(2023年7月購入時)と、決して安いとは言えない値段です。
今回購入したものは、1,064gで「税込6,150円」でした。
ちなみに2013年頃は、100g 268円で販売されていました。
昨今の物価高騰の影響もあり、これまでの間に倍近く値段が上がっている状況です。
値段は高いが人気の理由は?
普通のスーパーで購入するよりも高いにも関わらず、こちらの商品を、購入する方が多いのは、この商品の一番の特長である、「輸入品であるにも関わらず、一度も冷凍保存されていないという点」にあると思います。
ノルウェーのいけすから水揚げ直後に、コストコ独自のルートで冷蔵で日本に空輸され、冷凍による鮮度の落ちがない、とても美味しいサーモンを味わうことができるのです。
スーパーで購入するサーモンとは、味の濃さや脂のとけ具合が全然違います。
その美味しさゆえに、一度買うとリピートしてしまう商品なのです。
酸化や生臭さの原因となる血合いが取り除かれている
コストコのアトランティックサーモンフィレは、完全養殖のサーモンです。
ノルウェー沿岸部のフィヨルドにある自然と共生した美しい環境下で養殖されています。
冷たくミネラル分の豊富な海でのびのびと運動することで、ほどよく引き締まり脂のりの良い身になります。
また、抗生物質を一切使用していないエサを与えるなど、安心安全にこだわって養殖されています。
こちらのサーモンは皮や骨など可食部でない部分はもちろん、身と皮の間を覆う「血合い」もすべて綺麗に取り除かれています。
血合いは酸化しやすいため、生臭さと鮮度劣化の原因になる部分です。
血合い部分が一切ない、美しい身は調理の際にも取り除いて捨てる手間がかからず助かります。
サーモンを開封!大きさをチェック
ちなみに、こちらのサーモンは、縦20㎝、横36㎝もある大きなトレーに入っています。
パッケージから既にコストコサイズです。
トレーの重さを引いて、重さを計ってみると、1044gもありました。
パッケージに記載されていた正味量は1064gで多少の誤差はありましたが、コストコならではのビッグサイズです。
トレーから取り出して、まな板に乗せてみると、まな板いっぱいになり、少しはみ出すほどの大きさです。
今回購入したサーモンは、トレーの大きさとほぼ同じ大きさのサーモンでした。
大きいものを購入した時には、サーモンが折り曲げられてパッケージされていることもあります。
消費期限は3日間。食べきれるか心配?
とはいえ、こんなに大きなサーモン。
「どんなに美味しくても、買っても食べ切れない」など、なかなか手が出ない方もいらっしゃるかもしれません。
また、消費期限も加工日を含め3日間と短いので、ますます購入を躊躇ってしまいますよね。
ただ、筆者も含め、この商品を購入している多くの方は、このサーモンを消費期限内に食べ切るのではなく、購入してすぐ生でいただくものと冷凍保存して色々アレンジしながらいただくものとで分けて、アトランティックサーモンフィレを楽しんでいます。
これからその方法を紹介します。
コストコサーモンの食べ方・切り分け方
コストコのアトランティックサーモンフィレは、部位によって切り分けることで、より美味しく食べることができます。それぞれの部位の特長に合わせて、すぐに食べたり、冷凍したりと工夫して調理することをオススメします。
アトランティックサーモンフィレは、「尾身・背身・腹身・トロ」の4つの部位に切り分けることができます。尾身に関しては、分けずに背身・腹身の一部として、3つの部位に分けて加工する方もいます。
尾身
まず、サーモンを上から見たとき、右側に尾のように三角に少しせり出した部分があります。
この部分が「尾身」です。
この三角を切り取るように、縦に包丁を入れます。
尾身は、余分な脂が出にくい肉質がさっぱりしている部位で、ポキやソテー等として調理するのに向いています。
背身
次に、サーモンの真ん中より上の方にある横線に沿って、身を切り分けていきます。
すると、上が背身、下が腹身とトロになります。
上部の背身は、ほどよく脂がのった部位になります。
ムニエルやフライなど加熱調理するとより美味しく食べることができます。
腹身
さて、下部の腹身とトロは、節目がないのですが、残った身を大体半分のところでカットすれば切り分けることができます。
腹身は、背身よりも脂がのった部位で、生食でも、加熱調理をしても美味しくいただくことができます。
そのままでも、カルパッチョで食べるのも良いでしょう。
生では食べ切れないという場合には、ソテーやムニエルにアレンジするのも良いでしょう。
トロ
トロは、最も甘い脂がのった部位で、冷凍せず生で食べることをオススメします。
身に対して、斜めに包丁を入れるとうまく切ることができます。
お好みの厚さで楽しんでみてください。
一度も冷凍されていないサーモンの、口の中でとろけるような食感と濃いサーモンの味、甘い脂の美味しさであっという間に食べ切ってしまいます。
また、縦に細長く切り分けると、SNSで流行していたサーモン麺も作ることができます。
アトランティックサーモンフィレの冷凍保存方法
アトランティックサーモンフィレを部位ごとに切り分けたら、今度は用途に合わせて冷凍保存していきます。
コストコのアトランティックサーモンフィレは、冷凍せず冷蔵で輸入されている商品なので、家庭での冷凍が再冷凍にならないという良さがあります。
冷凍、再冷凍を繰り返すと、味や品質が落ちていくので、一度の冷凍で保存できるのは嬉しいですよね。
消費期限は、加工日を含め3日間ありますが、できれば購入してすぐに冷凍すると、より美味しい状態を保つことができると思います。
冷凍方法は、簡単に言えば、好みの大きさ、厚さに切ったサーモンの水気を軽く拭き取り、ラップや保存袋を使ってできるだけ密閉するように包むだけです。
冷凍する際は、金属トレーの上に乗せて急速冷凍すると、よりうまみを逃さず冷凍できます。
このアトランティックサーモンフィレを冷凍するときに、筆者がいつも使っているおすすめのコストコ商品があります。それが、「グラッド プレスンシール」です。
グラッドプレスンシールとは
グラッドプレスンシールとは、片面が粘着状になっているラップと似た商品です。
ただ一般的なラップより密着性・気密性が高い保存シールとなっています。
粘着するので、食材の密閉保存やコップや器等の蓋などに利用することができます。
コップなどにしっかり密着させると、なんと逆さにしても中身が溢れないほどの粘着力です。
ラップの透明感とは異なり、グラッドプレスンシールは半透明で表面は凸凹していて、曇りガラスのようです。
外側はサラサラとしていますが、巻きついている内側の部分はペタペタしています。
この内側の部分がしっかりとくっつくことで、高い密着性が保たれ、空気に触れることなく食品を保存することができます。
ただ注意して切り取らないとすぐに内側がくっついてしまいます。
プレスンシールを使えば、普通のラップでは浮いてしまうようなものでも、ペタペタとした粘着性のおかげでしっかりくっついてくれます。
幅は30㎝で、一般的に販売されているラップの長いものと同じサイズです。
長さは、1個あたり43.3mもあり、コストコでは3個セットになって販売されています。
なので、一度購入すれば、長期間使うことができます。ちなみに、3個セットで2,380円です。
プレスンシールを使用した冷凍方法
今回は、サーモンを冷凍するので、粘着面に適当な大きさに切り分けたサーモンを乗せ、プレスンシールを折りたたみます。
このとき、食材の周りにある空気をできるだけ外に向かって流し、密閉できるようにします。
折りたたむ以外にも、2枚のプレスンシールを重ねて食材の周りの空気を抜き保存することもできます。
もちろん、プレスンシールではなく、一般的なラップを使って保存しても、何の問題もありません。
ただプレスンシールを用いた方が、空気に触れて酸化することが防げるため、より鮮度が保たれた状態で冷凍でき、ラップで保存するよりもドリップが出にくいと感じています。そのため、筆者はプレスンシールを使用して冷凍保存しています。
アレンジを想定した冷凍方法
アトランティックサーモンフィレを冷凍するときには、筆者は大体2〜3品作ることを想定して冷凍保存しています。
今回は、ムニエル・フライ・ポキの3品です。
サーモンムニエル用
まず、ムニエル用です。腹身を4つに切り分け、冷凍保存します。
筆者は、4人家族なので、4分割にしました。
サーモンフライ用
次に、フライ用です。
背身を一口大に切り分け、チャック付袋に入れ、できるだけ空気を抜き、冷凍保存します。
子どもが食べやすいように小さく切っていますが、好みのサイズに切り分けられるところも、このサーモンの使いやすい点です。
サーモンポキ用
最後は、ポキ用です。
ごま油に醤油、砂糖を混ぜたところに、一口大に切った尾身を入れ、そのまま冷凍します。
解凍し、そのまま食べることができるので便利です。
ただ、こちらは生で食べることを想定しているので、できるだけ早く消費します。
サーモンを切り分け、冷凍保存するまでの手間はかかりますが、美味しいサーモン料理を食べられると思うと、取り組んで損はありません。
また、調理前の切る手間が省けるので、その部分で助かっています。
冷凍したサーモンの解凍方法
解凍時は、冷蔵庫で5〜6時間ゆっくり解凍することをオススメします。
お急ぎの場合も、流水ではなく、氷水で解凍するとよいでしょう。
低温解凍のほうが、ドリップが出にくく、サーモンの美味しさが逃げにくくなるからです。
ドリップが出てしまった場合は、ドリップを拭き取ってから調理します。
コストコサーモンフィレのアレンジレシピ
今回は、冷凍保存した腹身を用いたサーモンのムニエルと背身を用いたサーモンフライ、トロを用いたサーモンのカルパッチョを紹介します。
サーモンのムニエル(4人前)
大人も子どもも大好きなムニエル。
コストコのサーモンを使えば、骨の心配もなく、子どもにも安心して食べさせることができます。
また皮目もないので、焼き時間も短く済みます。
腹身を使用しているので、バターと相まってこってりしてしまうかと思われるかもしれませんが、意外とあっさりしていて、食べやすい一品です。
【材料】
- サーモンの切り身…4切れ
- オリーブオイル…大さじ1
- バター…お好みの量
- 醤油…大さじ1〜2
- にんにく…少々
- 小麦粉、塩胡椒
- 付け合わせ野菜(お好みで)
【作り方】
- 解凍したサーモンの切り身に塩胡椒をふり、水気を拭き取る。
- ①のサーモンに、小麦粉をまんべんなくまぶす。
- オリーブオイルを敷いたフライパンに小麦粉をまぶしたサーモンを乗せ、焼き色をつけていく。
- 途中でバターを加え、溶けたバターをサーモンにかけながら、バターの風味をサーモンに移していく。
- サーモンが焼けたら、皿に取り出しておく。
- フライパンにバターを追加し、熱し、香ばしい香りと少し色付いたところで醤油を加える。
- ⑥で作った焦がしバターソースをサーモン、付け合わせの野菜にかけたら完成。
サーモンフライ
美味しくて簡単に作れる一品です。
お刺身として食べられるサーモンなので、揚げ時間も少なめで揚がります。
厚みにもよりますが、一口大なら揚げ焼きで十分です。
【材料】
- サーモン切身…好きな分だけ
- 塩胡椒、小麦粉、パン粉…適量
- 卵…1個
- 揚げ油
【作り方】
- 解凍したサーモンの切り身に塩胡椒を振り、余分な水分は拭き取る。
- 卵をとく。
- ①のサーモンにうすく小麦粉をまぶし、溶き卵につけたあと、パン粉をまぶす。
- 油できつね色になるまで揚げる。
※塩胡椒・小麦粉・卵を使用せず、マヨネーズをまぶしてパン粉をつけて作ると、より簡単にできます。
サーモンのカルパッチョ
お酒と一緒に楽しんでも美味しい一品。
切って、ソースをかけるだけなので、調理も簡単です。
【材料】
- サーモン(刺身用)、玉ねぎ…1/4玉
- オリーブオイル…大さじ2
- レモン汁…大さじ2
- 醤油…大さじ½
- すりおろしにんにく…少々
【作り方】
- サーモンを好みの厚さに切る
- 玉ねぎは薄くスライスし、水にさらしておく。
- オリーブオイル、レモン汁、醤油、すりおろしにんにくを混ぜ合わせ、ソースにする。
- ①②を盛り付けたら、⓷のソースをかけ、完成。
他にも、コストコの試食コーナーで、アトランティックサーモンフィレをマヨネーズと醤油で軽くソテーしたものをいただいたことがあります。
外側だけ焼き目をつけたレアなサーモンを楽しむのも良さそうです。
まとめ
コストコのアトランティックサーモンフィレは、値段はスーパーで購入するお刺身より高いものの、サーモンの味自体が濃く、脂の甘みを強く感じることができます。
量が多く食べきれるか不安になるかもしれませんが、冷凍保存も可能です。
食べ方も、生で食べるだけでなく、加熱調理しても美味しく食べることができるなどアレンジの幅も広いので、飽きる心配もありません。
ぜひコストコでしか味わえないサーモンの味を堪能してみてください。
コメント
うまみが強くてかなり美味しいです!今のところハズレなし。
安いのに安全性があり、美味しく食べられる
うちはサーモンがみんな大好きで、他時々購入しますが本当に柔らかくてよくお寿司にします。結構病みつきになるほどおいしくてまたすぐにお替りでかなりつきません。
以前から比べるとグラムあたりかなり値上がりしましたが、
あぶらものって、冷凍しても美味しく食べれるサーモンはとても魅力的です!
質が良い分値段が高いですが、サーモン好きなので、1度生で食べてみたいです♪
きれいに処理されているんですね!納得です!
サーモンフィレ好きです。値段といい、大きさといい、初めはちょっと手が付けづらいと思いますが、いろんな料理に利用できて本当に美味しいのでお勧めです。サイトで下ごしらえの仕方もレシピもたくさんありますし、作り置きをしておいても贅沢な食卓になります。
介護施設で調理担当していた頃によく利用しました。
骨もなく、しっとりしているので高齢の方も食べやすいです。
一口大にしてサーモンムニエルにしたり、15人前くらいで一度に使い切れて重宝しました。
お値段は昔に比べてだいぶ高くなりましたが、今だったら、塩麴付けやオイル漬けなどにしたいです。
冷凍されてないとは!新鮮なお味を堪能できますね!
とても大きいですが、冷凍が可能で、冷凍してから二週間以内なら解凍後に生で食べれると店員さんが教えてくれました。
わさび醤油も良いですが、
わさびとレモン汁を混ぜかけて、ブラックペッパーを振っても◎
レモン汁とブラックペッパーを振って、コストコにある、『いぶりがっこタルタル』をつけて食べるのもおすすめです。