担任「そのような事実はありません」→複数の子どもの証言が重なった瞬間、顔色が青ざめた

       
体験談
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担任「そのような事実はありません」→複数の子どもの証言が重なった瞬間、顔色が青ざめた 体験談

娘が学校から帰ってくるたびに、少しずつ元気をなくしていた。それに気づいたのは、二学期が始まってしばらく経ったころのことだ。

「ねえ、お母さん。先生って、わたしのこと見えてないのかな」

そのひとことが、長い戦いの始まりだった。

「手を挙げても、ずっと当ててもらえない」

娘の名前は、ハル。小学三年生で、どちらかといえば引っ込み思案だけれど、学校の授業は好きな子だった。

ある夜、宿題を一緒にやっていたとき、ハルがぽつりと言った。

「算数の時間、手を挙げたのに一度も当ててもらえなかった。前の席の子は何回も当ててもらえるのに」

最初は「たまたまかな」と思った。でも、それが毎日のように続いた。

「先生に質問しようとしたら、『後で』って言われてそのまま終わった」
「発表会の役、みんなは自分で好きなのを決められたのに、私だけ先生に決められた」

一つひとつは小さなことかもしれない。でも積み重なると、娘の顔から笑顔が消えていくのがわかった。——これは「気のせい」じゃない。

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「うちの子も同じ」……まわりに静かに聞いてまわった

私はまず、担任に直接訴える前に、クラスの保護者数人に個別に連絡を取ることにした。

大げさに騒ぎたいわけじゃない。でも、娘だけが感じていることなのか、それとも——という確認がしたかった。

ランチに誘ったり、学校行事の帰りに少し立ち話をしたり。「うちの子、最近学校どう?」と軽い入り口から話してみた。

すると、出てきた出てきた。

「うちの息子も、先生に質問しようとしたら流されたって言ってた」
「特定の子だけ、いつも発表の機会をもらってるみたいで……」
「先生の前の席の子と、後ろの席の子への態度が全然違うって、娘が言ってる」

一人じゃない。複数の子が、似たようなことを経験していた。

私はそれぞれの話を、日付と内容をメモしながら丁寧に記録していった。騒ぐためじゃなく、事実を整理するために。

個別面談「そのような事実は、ありません」

記録が揃ったところで、担任の田中先生に個別面談を申し込んだ。

五十代のベテランで、学校でも「頼れる先生」として評判の人だった。私も最初は信頼していた。

面談室で向かい合うと、先生は終始落ち着いた様子で言った。

「特定のお子さんを無視するようなことは、一切しておりません。授業中は全員に均等に機会を与えています」

「娘さんが誤解されているのでは? 三年生は想像力も豊かですから」

笑顔のまま、全否定。

——誤解? 娘だけじゃなく、複数の子が同じことを言っているのに?

私は「わかりました」と頭を下げてその場を収めた。でも、ここで終わりにするつもりはなかった。

学年主任を交えた場で、子どもたちの声が集まった

面談から一週間後、私は学年主任の先生に相談を持ちかけた。

「担任の先生に伝えたのですが、事実ではないとのことでした。ただ、複数のご家庭から同じような話を聞いていまして……一度、正式な場で確認していただけますか」

学年主任は真剣に話を聞いてくれた。そして数日後、担任・学年主任・私、そして私のほかにもう3人の保護者を交えた話し合いの場が設けられた。

その場で、私はメモをもとに事実を伝えた。日付、場面、子どもの言葉。保護者たちも、それぞれの家で聞いた話を声を荒げることなく冷静に伝えた。

内容が、驚くほど一致していた。

「〇月〇日の理科の時間、手を挙げた子のうち後ろの列は一度も当ててもらえなかった」
「係決めで店員オーバーのとき、特定の子だけが先生に優遇されていた」

担任の田中先生は、最初こそ「記憶が違う」「そういう意図ではない」と返していた。

でも、話が進むにつれて言葉が少なくなっていった。

学年主任が「複数のお子さんが同じ場面を同じように覚えているということは、事実として受け止める必要がありますね」と静かに言った瞬間——田中先生の顔色が、みるみる変わっていった。

学校が動き、娘に笑顔が戻った

その後、学校側は担任の授業態度について「指導上の配慮が不足していた」と認め、田中先生はクラス担任として残りながらも、学年主任が定期的に授業を見守る体制が取られることになった。

完全な解決とは言えないかもしれない。でも、それ以降、娘の様子は少しずつ変わっていった。

「今日ね、先生にちゃんと当ててもらえた」
「発表もできたよ」

ある朝、学校へ行く前に娘が笑った。久しぶりに見る、あの顔だった。

私は、たいしたことはしていない。ただ、事実を集めて、正しい場所に届けた。それだけだった。

さいごに

子どもの「なんか変」というひとことは、意外と正確だったりする。一人の声は流されても、複数の声が重なったとき、事実はちゃんと形になる。「うちの子だけ気にしすぎ?」と感じたとき、まわりに静かに聞いてみることが、最初の一歩になるかもしれませんね。あなたなら、どうしますか?

※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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