子どもが小学校に入ってから、なんとなくお財布が軽い気がする。
大きな出費があったわけじゃない。でも、じわじわと——。
「とりあえず300円ずつ集めます」が年に何回?
最初に気になったのは、クラス懇親会の準備費用だった。
「資料印刷や飾り付けの材料費として、とりあえず300円ずつ集めます」
そう言われれば、まあ300円だし、と財布を開く。
でも「とりあえず」という言葉がずっと引っかかっていた。
——使途の明細、一度も見たことがない。
その後も似たようなことが続いた。
運動会の保護者席シート代として200円。
卒業生を送る会の装飾費として500円。
学年末の文集コピー代として100円。
一回一回は本当に少額で、「ケチなこと言うのも……」と飲み込んでしまう。
でも年間で足し算したら、軽く数千円になっていた。
「余ったお金、どうなったんですか?」が言えない空気
あるとき、懇親会後に会計担当のお母さんが言った。
「余った分は次の行事のために繰り越しておきますね〜!」
繰り越し……って、つまり返ってこない、ということ?
でも、その場の雰囲気はすでに「解散ムード」。
子どもを迎えに行かなきゃいけない人もいる。
私も一瞬口を開きかけて、閉じた。
——言い出したら私が「お金にうるさい人」になる気がして。
帰り道にスマホを見たら、保護者グループのチャットにはもう「今日はお疲れ様でした!」のメッセージが流れていた。
同じクラスのお母さんに打ち明けたら…
少し仲良くなった同じクラスのお母さんと、校門前でたまたま二人になったとき、思い切って話してみた。
「なんか……PTA絡みの集金って、明細とかないですよね。少額だから言えなくて」
するとそのお母さん、一瞬きょとんとした顔をして、それからぷっと吹き出した。
「言えない言えない! 私なんて去年の繰り越し金、今どこにあるかもわからないまま今年の役員になったよ(笑)」
思わず一緒に笑ってしまった。
笑えるような、笑えないような。
「みんなモヤモヤしてるんだと思う。でも誰も言わないから、なんとなく続いてるんだよね」
そのひとこと、すごく腑に落ちた。
悪意がある人なんていない。
でも「少額だから」「みんなそうだから」が積み重なって、誰も立ち止まれないでいる。
さいごに
悪い人は誰もいないのに、なんとなく損してる感じが残る——PTAあるあるの、一番しんどいところかもしれません。「少額だから」と飲み込んできたお母さん、きっとたくさんいますよね。モヤッとしながらも言い出せなかった経験、あなたにもありませんか?
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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