引っ越して1カ月。義母の家が徒歩で行ける距離になり、「困ったら呼んでね」と言ってくれたのが心強かった。
その日の夕方、義母から「ポストにお土産入れたよ」と連絡。仕事帰りに受け取って、ありがたく夕飯の一品にするつもりだった。
「ポストに入れたよ」の直後、台所が違う
玄関を開けると、まず台所の景色で足が止まった。砂糖と塩の容器が左右逆、菜箸の立て方も変わり、いつも右に置くラップが左にあった。
私、朝はここまで触ってない。夫にメッセージで「台所いじった?」と送ると、「触ってない。まだ会社」と返ってきた。
冷蔵庫のマグネットも位置が変わっている。お土産のおはぎは確かにポストに入っていた。けれど、ポストに入れただけなら、台所がこんなふうに変わるわけがない。合鍵は渡していないはず。「え、誰が?」と不安になった。
その夜は、義母に「おはぎ、ありがとうございます」とだけ連絡して終えた。決めつけたくなくて、まずは様子を見ることにした。
「予備鍵はどこ?」夫が黙り込む
その夜、夫が帰宅してから、玄関に置いていた予備鍵の保管先を確認した。
「予備鍵はどこにあるの?」
夫は一度目をそらし、「母に渡した。引っ越したばかりだし、緊急用にと思って」と答えた。私は、合鍵を渡す話を聞いていないことと、台所の配置が変わっていたことを伝え、その場で夫から義母へ電話してもらった。
義母は電話口で「この前、油はねがすごかったから、入って拭いてあげただけよ。助かったでしょ?」と言った。
夫「勝手に渡してごめん」鍵は夫婦で管理へ
夫は「相談せずに渡してごめん」と頭を下げ、義母へ「許可なく入るのはやめてもらいたい。鍵は返してほしい」と伝えた。義母は渋い声で返したが、翌日、夫を通じて鍵を返した。
私たちは念のためシリンダーを交換。費用は私たち夫婦で負担し、予備鍵は二本だけ作って、それぞれが一本ずつ持つことにした。合鍵を増やすときは必ず二人で決める、家に入る前は連絡をもらう。紙に簡単なルールも書いて、冷蔵庫に貼った。
近くに住んでくれる安心と、家の中に踏み込まれる不安は別物だとわかった。世話を焼いてくれる気持ちはありがたい。ただ、鍵と台所は、わが家のペースで守りたい。
さいごに
合鍵は、親しい家族であっても、住む人全員の同意なく渡してよいものではありません。あなたの家では、誰が鍵を持ち、訪問前にどの方法で連絡する決まりですか?
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。


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