母「全然枯れないの」帰省のたび霧吹き1年半。葉に触れて知った事実

       
体験談
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母「全然枯れないの」帰省のたび霧吹き1年半。葉に触れて知った事実 体験談

実家の玄関には、つやつやのグリーンがたくさんある。帰省すると、母は決まって「全然枯れないの」と誇らしげ。私はうなずきながら霧吹きを手に取る。葉の埃を払って、水を細かくかけるのが、私の帰省のルーティンみたいになっていた。

「全然枯れないの」帰省のたび霧吹き

玄関マットを干して、靴箱を拭いて、最後にその観葉植物。母は横で「お水は控えめよ」と見守る。鉢は白い陶器で、小石が敷いてある。日あたりはほどほどに。条件がいいから長持ちしてるのかな、と最初は思っていた。

「きれいにしてるね」と言うと、母は得意げに葉を指さす。「ほら、ツヤが違うでしょ」

水が玉になって転がる。ん?葉っぱ、硬い

ある日、霧吹きの水が、葉の上で丸い玉になって転がった。表面張力ってこんなに強かったっけ。気になって、親指と人さし指で葉の縁をなでる。硬い。しかも縁に、布みたいな段差がある。

そっと葉をめくると、裏の葉脈が均一すぎる。土に指を入れても湿り気がほとんど変わらない。胸の中で「あ、これだ」と納得した。

「お母さん、これ…もしかしてフェイク?」

「え、そうなの?」母の返事に拍子抜け

私が言うと、母は一瞬きょとんとしてから、目を細めて笑った。「あら、そうなの?近所の人がね、『手入れいらずで玄関が明るくなるよ』って持ってきてくれたの。長持ちするなあと思ってたのよ」

怒る気はなかった。力が抜けて、二人で笑ってしまった。「だから全然枯れなかったんだね」「そりゃそうねぇ」

「じゃあさ、台所に小さいハーブ置かない?料理のとき切って使えるやつ。これは飾りとしてはこのままで」

母はぱっと顔を明るくした。「いいねえ。毎日見るところなら私も忘れないし」

気づいたのは、頼られたい気持ち

造花に水をやっていた1年半は、無駄じゃなかったと思いたい。玄関のグリーンは相変わらずつやつやで、横には今、小さな鉢のハーブ。帰省のたび、「今今回はどれだけ伸びた?」と二人でのぞき込む。

本物かどうかより、誰かの生活の中に自分の手が入る感覚。母の「全然枯れないの」は、寂しさをごまかすための見栄じゃなくて、家を保つ拠り所だったのかもしれない。

さいごに

飾りのグリーンに水をかけ続けた出来事は、拍子抜けとやさしい発見がひとつでした。家族の小さな頼る理由、つい受け止めたくなりますよね。無理なく続けられる関わり方、あなたならどう続けますか?

※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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