義妹「手術費が足りない…90万貸して」私「病院は個人口座を案内しないよ」⇒白状したワケ

       
体験談
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義妹「手術費が足りない…90万貸して」私「病院は個人口座を案内しないよ」⇒白状したワケ 体験談

夜のキッチンで洗い物を片づけていたら、スマホが震えた。画面には夫の妹の名前。「今夜中に90万、お願い。手術費が足りないの」。続けて個人名義の口座と「お兄ちゃんには言わないでね」。胸のどこかが冷める感じがした。

「今夜中に90万、お願い…」

義妹とは、冠婚葬祭で会う程度。仲が悪いわけじゃないけれど、深夜に高額を頼まれる間柄でもない。

「救急で手術になっちゃって。保証金が必要で、カードも止まってて。お願い、時間ないの」

立て続けのメッセージ。写真や書類はないのに、個人口座だけが先に届く。「お兄ちゃんには言いづらいから」「○○(私)さんの方が話が早いから」。そう言われるほど、なおさら夫に見せたくなった。

「家族でしょ?黙って振り込んで」

風呂から上がってきた夫に、LINEをそのまま見せた。夫は短くため息をついて、「まず病院名と診療科、担当者の名前を聞こう」と返した。既読はつくのに、義妹からは「今それどころじゃない」「手が離せない」の返事ばかり。代わりに、個人名義の口座をもう一度貼ってきた。

「そういえば、少し前に家賃が遅れたって言ってきて、5万貸したんだ。今月返すって言ってたけど、まだだな」

夫の一言で、私の違和感は一気に現実味を帯びた。私は病院の代表番号に電話し、一般的な支払い方法を確認した。「当院が個人名義の口座への振込を案内することはありません。費用のご案内は病院名義からの書面か会計窓口でご説明します」とのこと。少なくとも、義妹が送ってきた“個人口座へ今すぐ”は病院のやり方ではない。

夫は別の角度から確かめていた。義妹の彼氏が公開しているSNSに「来月の島旅、残り入金今日まで!」の投稿。時刻はさっき。画面を見せられて、私の中で点と点がつながった。

「病院は個人口座を案内しないって」

私は義妹に電話をかけ、夫と一緒にスピーカーにした。「いま夫もいるから、まとめて話そう」

「そんな余裕ないってば。とにかく振り込んでよ」

「病院に一般の案内を聞いたよ。個人口座を案内することはないって。さっきの口座、あなたの名前だよね? それと、彼氏さんの“旅行の残り入金”の投稿も見た。手術って、本当?」

受話口の向こうで言葉が止まるのが分かった。少し間があって、押し殺した声が返ってきた。

「……旅行の支払い、ほんとに今日までで。どうしても行きたくて。お兄ちゃんには止められると思って、○○さんに頼んだ」

「返すから、今だけ助けてよ」

「嘘をついてまでお金を取ろうとしたのか?」夫の声が低くなった。「前の5万、まだ返ってないよな。まずそれを返して。今回の90万は貸さない。今後、お金の話は俺にだけ連絡して。妻に直接はやめてくれ」

義妹は「返すから、今だけ助けてよ」「キャンセル料が…」と食い下がったが、夫は短く「自分の選択の結果は自分で払って」とだけ言った。

その夜のうちに、義妹から夫に「5万円、明日振り込む」とメッセージが届いた。翌日、通帳を確認すると入金があった。謝罪の一文も添えられていた。

「直接の金の話はやめて」って決めた

私と夫は、義妹からの連絡の受け方を決めた。お金の相談は夫が窓口。私には直接送らない。ブロックまではしないけれど、金銭の話は開くだけ開いて、夫に転送するだけにする。

数週間後、義妹から「もう無理はしない」とだけ来た。旅行の写真はどこにも上がらなかった。私たちは特に追及しなかった。お互いに、距離の取り方が分かった気がしたからだ。

夫とは、その夜にもう一度話した。「私に“内緒で”って来た時点で、おかしいよね」「うん。気づいてくれてよかった。ありがとう」。

身内の“困ってる”は、助けたい気持ちを揺さぶる。でも、急がせる個人口座、詳しい説明を避ける、家族に内緒。この並びは、やっぱりおかしい。私たちは、そこで立ち止まれた。

さいごに

身内からの頼みでも、「急いで」「誰にも言わないで」「個人口座へ」と重なったときは、送金前の確認が欠かせません。あなたなら、病院や家族の誰に、どの方法で事実を確かめますか?

※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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