優先スペースにベビーカーで立っていると…男性「通れないだろ!」→隣の若い女性が「駅員さん呼びますね」!?

       
体験談
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優先スペースにベビーカーで立っていると…男性「通れないだろ!」→隣の若い女性が「駅員さん呼びますね」!? 体験談

朝の各駅停車の電車内。優先スペースの端にベビーカーを寄せ、ブレーキを確かめて立っていた。吊り革に届かないので、私はハンドルを両手で握る。次の停車駅の案内が流れ、ドア前の人が入れ替わる。そのとき、肩に硬いものが当たった。

男「通れないだろ」肩で押されて

前に割り込むように入ってきた男性が、ベビーカーの前輪をまたぎかけてきた。「通れないだろ」と私の肩を押す。私はハンドルを握り直し、足元のロックをもう一度踏みしめる。

「すみません、ここ優先スペースなので、この位置でお願いします」

そう言うと、男性は眉をひそめた。「知らねえよ。こっちが急いでんの」

電車が揺れた。ベビーカーがきしむ。私は体でガードし、車体側の端に寄せ直した。男性はなおも前へ出ようと、足を踏み出してくる。

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「泣くなら降りろよ」と吐き捨て

肩を押された勢いに驚いたのか、赤ちゃんが泣き出した。小さな泣き声が近くの人の耳にも届く。私はハンドルの上に片手を添え、足元のブランケットを整える。

「すみません、触れないでください」

私がそう言うと、男性は鼻で笑った。「泣くなら降りろよ」

無理だ。降りる駅はまだ先。ここで動けば、もっと危ない。私はベビーカーの前に立ち、男性との間に自分の体を入れて距離を作った。

隣の女性「次の駅で呼びますね」

そのとき、隣にいた若い女性が私を見た。マスク越しでも、目が合ったのがわかる。

「次の駅で駅員さん呼びますね。ここ、優先スペースですから」

彼女はそう言って、私と男性の間に一歩入った。トートバッグを前に抱え、男性の進路をふさぐ形で立つ。大げさではないのに、しっかりした壁になってくれた。

「ありがとうございます。助かります」

私が頭を下げると、女性は小さくうなずき、ドア上の駅名表示を見た。「次、止まります」

男性は舌打ちをして、スマホを見ながら足を小刻みに動かす。押してはこない。私と女性の間にできた距離が、赤ちゃんを守ってくれている。

駅員「ここは優先スペースです」

停車。ドアが開くのと同時に、若い女性がホームの駅員さんに片手を上げて合図した。「ちょっときていただいていいですか?!」

駅員さんが乗り込み、女性は状況を短く伝える。「この方が押してきて、赤ちゃんが泣いてしまって…」

駅員さんは私とベビーカーを見てうなずき、男性へ向き直った。

「ここは優先スペースです。無理に通行したり、押したりしないでください。お子さんがいらっしゃいます」

「は?別に押してないし。通れないんだよ」

「通れる通路は他にもあります。今は離れてください。お子さんが驚いています」

駅員さんは落ち着いた口調のまま、言い切った。男性は一歩下がり、目をそらす。駅員さんは周囲の人にも「少しだけ詰めていただけますか」と声をかけ、ベビーカーの前後に余裕ができるよう、立ち位置を調整していく。

「この位置を確保しますね。何かあれば、また知らせてください」

「ありがとうございます」

私は礼を言い、若い女性にも「本当に助かりました」と伝えた。女性は「いえ」と首を振り、私の視線の高さに合わせて「大丈夫ですか」と聞いてくれた。

乗客が動いて通路が生まれた

駅員さんがドア近くに立ってくれたことで、周りの人も詰め方を変えてくれた。リュックを前に持ち替えた男性が一歩引き、手すり近くの人が斜めに立ってスペースを空ける。私の横には、杖を持った年配の人も来られるだけの余裕ができた。

さっきの男性は、駅員さんの視線を気にしながら車両の奥へ移動した。何か言いかけて口を閉じ、ポケットに手を突っ込む。もうこちらへは近づいてこない。

赤ちゃんは、私の指をぎゅっと握って泣き声が小さくなる。お気に入りのガーゼをほっぺに当てると、落ち着いてきた。

発車のベルが鳴り、ドアが閉まる。駅員さんはホームから手を挙げ、「大丈夫ですか」と口の形で伝えてくれた。私は会釈で返す。

女性「無理に我慢しないで」が残った

車内は落ち着きを取り戻し、私は壁側にベビーカーを固定したまま、赤ちゃんの背をさする。さっきの若い女性が、小さな声で「大丈夫でした?」と聞いいてきた。

「はい、助かりました。次から、困ったらすぐ呼びます」

「それが一番です。無理に我慢しないで」

短いやりとりだったのに、胸の力が抜けた。私はもう一度お礼を言い、女性は次の駅で降りていった。振り返りはしなかったが、ホームに降りる前に手元で小さく手を振ってくれた。

目的の駅に着いたとき、周りの人がさっと距離を取ってくれ、スロープ側のドア前に道ができた。私はベビーカーを押し、会釈でお礼を伝えながらホームへ出た。

さいごに

困っている場面で「呼びますね」のひと言は、場を確かに動かします。ベビーカーで肩身が狭い思いをした人にも、心に残る場面だったのではないでしょうか。朝の車内でも味方はいます。あなたなら、どんな声かけができそうですか?

※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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