マンションの朝、隣人の生ゴミ袋「私じゃないです」→私に向いた視線

       
体験談
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マンションの朝、隣人の生ゴミ袋「私じゃないです」→私に向いた視線 体験談

資源ゴミの日の朝、玄関を出ると決まって同じ光景が待っている。

隣の部屋の女性が、スーパーの袋をそのままゴミ置き場にぽんと置いて、エレベーターに乗っていく。

うちのマンションは資源ゴミの日と燃えるゴミの日がはっきり分かれていて、張り紙も貼られている。見間違えようがないはずなのに、隣人はいつも資源ゴミの日に、生ゴミ入りのスーパーの袋を混ぜて出す。

「今日だけ間違えちゃって」が毎回続く

最初にその場に居合わせたとき、隣人は私に気づくと「あ、今日だけ間違えちゃって」と笑いながら言った。

そんなことあるのかな、と思ったけど他人のことだからと気にしないようにした。

でも次の資源ゴミの日も、その次の日も、同じように生ゴミの袋が置かれている。しかも隣人は私に会うたびに「今日だけ分別間違えちゃって」「ちょっと時間なくて今回だけ」と、毎回「今だけ」を繰り返す。

何回目の「今だけ」なのか、数えたくなるくらいだった。

袋にも名前は書いていないし、ゴミ置き場にカメラもない。隣人は前に「ここ、誰が出したかなんて分からないですもんね」と笑って言ったこともあった。それを聞いたとき、この人は分かっていてわざと混ぜているんだと気づいた。

管理人に「知らない人が」

ある朝、ゴミ置き場の前で管理人さんが隣人に声をかけているところに出くわした。

「この袋、資源の日に生ゴミ入ってるのすみません何回かあって」と管理人さんが困った様子で言うと、隣人はさらっと答えた。

「それ私じゃないです。知らない人が置いていったんだと思います」

隣人は私にも目を向けて、「ですよね、〇〇さんも見てないですよね」と言ってきた。管理人さんの視線も一瞬私の方に動く。私は「今日だけ」と聞かされてきた本人なのに、何も言えないまま首を小さく横に振って、自分の部屋の分別がしっかりしているのだけを確認してその場を離れた。

あの「今だけ間違えちゃって」は、間違えていたんじゃなくて、私にしか見せていない顔だったんだと分かった瞬間だった。

注意しても角が立つだけだから

管理人さんに本当のことを言おうかとも思った。でも、目の前で「知らない人が」と言い切って私にまで話を振ってきた人だ。今さら本当のことを言っても、またうまくかわされて終わる気がした。同じ階に住んでいる以上、これから毎日顔を合わせる相手でもある。

角が立って気まずくなるくらいなら、自分の分だけきちんとやろうと決めた。

それ以来、隣人は管理人さんの前では「今日だけ」を言わなくなった。ただ、私と廊下やエレベーターで会っても、前のように声をかけてくることはなくなり、会釈だけして足早に行ってしまう。

私はといえば、玄関を出てゴミ置き場に自分の袋を置くたびに、隣の袋を横目で見て、口の中で小さく「またか」とつぶやいている。

さいごに

小さな嘘って、本人の中では「ちょっとした言い訳」のつもりでも、聞いているほうにはちゃんと積み重なって見えてしまうものです。

本人の前で注意しても、きっとまた別の言い訳でかわされるだけ。だから結局は自分の分だけきちんとして、あとは深追いしない。そんな選択をしたことがある人、きっと少なくないと思います。

ご近所づきあいのちょうどいい距離感って、思っている以上に難しいですよね。

※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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