付き合っている間、気づいたら友達からの連絡がほとんど来なくなっていた。
「私が彼を優先しすぎたんだ」と自分に言い聞かせながら、3年間をやり過ごした。
「最近、どうしてる?」が来なくなった日常
付き合い始めた最初の頃は、まだ友人グループとのやりとりが続いていた。
ランチの誘い、週末の映画、誕生日の集まり。
それが半年、1年と経つうちに、だんだん自分だけ蚊帳の外になっていく感覚があった。
——なんで声かけてくれないんだろう。
でも「忙しいのかな」「私も返信が遅かったしな」と、どこかで自分に言い訳を作っていた。
彼との時間は楽しかったし、友人関係が薄れていくのは「大人になればよくあること」だと思い込もうとしていた。
別れたあと、旧友からきた一通のメッセージ
彼とは3年目の秋に別れた。
理由はいくつかあったけれど、気持ちがもうすり減っていた、というのが正直なところだった。
別れてしばらく経ったころ、大学時代からの友人がひさしぶりにメッセージを送ってきた。
「元気にしてる? ちょっと話したいことがあって」
会って近況を話していたら、彼女がすこし申し訳なさそうに口を開いた。
「あなたを何度か誘おうとしたんだけど、そのたびに彼から連絡が来たの。『今は人と会いたくないみたいだから、そっとしておいてほしい』って。あなたに直接連絡するのも負担になるのかなと思って、やめちゃった」
——え、彼が?
「何回も続くから、距離を置きたいのかなって思って。だから声かけるのをやめちゃった。ごめんね」
頭の中で、ぱらぱらと記憶が繰り返された。
覚えのない断り。知らなかった連絡。
私は一度も、誘いを断っていなかった。
私のせいじゃなかった、という事実の重さ
その夜、ひとりで泣いた。
悲しいというより、ずっと自分を責めていた気持ちが、ふっと解けていく感覚だった。
「私が友達を大切にしなかったから」「彼を優先してばかりいたから」——そう信じて、自分を何度も責めた3年間。
でも本当は、私は一度も「行きたくない」と思っていなかった。
彼はフリーランスで自宅にいる時間が長く、私の交友関係をやたら気にするところがあった。
でもまさか、こんな形で手を回していたとは思いもしなかった。
友人は最後にこう言ってくれた。
「また会おうよ。ずっと待ってたんだから」
その一言で、また涙が出た。
今度は、静かであたたかい涙だった。
さいごに
大切な友人関係が、知らないところでそっと壊されていた。
そんな理不尽な経験をした後でも「ずっと待ってたよ」と笑ってくれる友人がいるって、どれほど救われることでしょう。
あなたにも、もう一度つながり直したい人がいますか?
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。


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