母の介護が始まって、もうすぐ2年になる。
気がつけば、兄弟への小さな不満が、じわじわと積み重なっていた。
笑いながら「介護とか向いてないし」
姉は新幹線で2時間ほどの距離に住んでいる。次の通院日を伝えても「その日は厳しいな」が続く。
弟は同じ県内なのに、顔を出すのは盆と正月だけ。「俺、介護とか向いてないし」と笑いながら言われた日は、さすがに声が出なかった。
——向いてないって、向き不向きの話だったっけ?
平日の病院付き添い、役所の書類手続き、薬の管理、ヘルパーさんとの連絡調整。全部、私がやっている。フルタイムの仕事と子育ての合間に、スマホのカレンダーを埋めながら。
責められるより、ずっと刺さった言葉
正直、母にも少し当たってしまっていた。
「また来週、病院ね」と伝えたとき、つい「兄弟はどうして動いてくれないんだろうって思う」とこぼしてしまった。でも母は少し間を置いて、こう言った。
「あなたの都合でいいのよ。無理して来なくていい」
——え。責めないの?
その言葉が、変な方向に刺さった。責められるより、ずっと。
私はずっと「やらなきゃ」で動いていた。
でも母は「来てほしい」より「無理しないで」を選んだ。その優しさが、むしろ自分の余裕のなさを映し出したようで、帰りの車の中でひとりで泣いた。
——やってあげてる、って思ってたのかな、私。
さいごに
「やってあげてる」という気持ちが積み重なると、それだけで疲れが2倍になるのかもしれませんね。
声を上げるタイミングがつかめないまま、ひとりで抱え込んでしまう——介護あるあるの、しんどい場所だと思います。
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。


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