ママ友「あなたに高校受験わかるの?」→説明会で私の仕事を知り態度が一変した結果

       
体験談
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ママ友「あなたに高校受験わかるの?」→説明会で私の仕事を知り態度が一変した結果 体験談

体育館横の会議室。長机にプリントを広げて、私はホチキスを握っていた。地域PTAの進路講座の準備だ。

「ねえ、それ、違う場所に積んで。上の子いないのに、受験のこと分かる?」

振り向くと、同じ学年のママ友が腕を組んでいた。娘のクラスで顔を合わせる人。私はひと呼吸おいて、プリントの束を整えただけだった。

「上の子いないのに?」の一刺し

その日は役割分担を決める会議。受付、案内、資料作成、司会…。私は「配布資料の確認」を申し出た。印刷所から届いた段ボールを開け、内容が合っているかを見たい。

「そこは、うちの学年で受験終わった人がやるから。あなたは受付の後ろで荷物番でいいよ」

笑顔のまま言われて、胸の奥に引っかかりが残る。でも揉め事にしたくない私は、「じゃあ、来場者導線のテープ貼りもやるね」と、できる仕事をやっていった。

「受験を分かる人だけやって」と担当を限定

グループチャットでも、彼女は担当する人を勝手に限定した。「受験経験のある人、前に出てください」「内申は3年の成績だけだから、説明はそこ中心で」など、決めつけの書き込みが続く。

私は画面を閉じて、当日の進行台本に赤えんぴつを入れた。実はこの講座、PTA会長から「地域の塾の人として、制度の基本を話してほしい」と私に依頼が来ていた。肩書で押すのではなく、誰が聞いても役立つ内容にしてほしい。その方針で、チラシには「地域教育相談員」とだけ書かれている。個人名は当日の紹介で伝える段取りだ。

会長は「名前を出すと営業っぽくなるから、当日のお楽しみに」と笑っていた。私はそれに従い、準備だけを進めた。

「じゃあ資料運ぶだけで」の扱い

前日、会場の体育館でリハーサル。彼女は私を見るたび、「そっちは重いから持てる?」「マイクは触らないで。機材は分かる人に任せて」と、細かく言ってくる。

「分かった。じゃあタイムキーパー、私が受け持つね。プログラムの開始と終了を合図するから」

私は腕時計のアラームを合わせ、台本の余白に合図のタイミングを書き込んだ。誰が中心になるかより、予定どおり準備を終えることの方が大事だ。

紹介の名にざわつく「教室長」

当日。開場前から親子が並び、用意した椅子が埋まっていく。司会の会長がマイクを持った。

「本日の講師をご紹介します。地域の個別指導塾で教室長をしている、○○さんです」

壇上に上がる私に、前列の彼女の手が止まった。メモを取っていたペンの先が宙で止まり、私と会長を見比べている。

私は挨拶をして、スライドを映した。今日は入試制度の基本、学校見学のポイント、親の声かけの例。この三つに絞って話す。

「まず、入試のパターンは県や学校で違います。お子さんの今の得意・苦手と、校風の相性を見ること。合格可能性だけじゃなく、行ってから続くかを一緒に考えてください」

会場から手が上がる。「内申って、2学期の成績だけ見られるんですか?」

「地域差があります。学校の先生が配る資料の『評価の扱い』の欄を確認してください。分からなければ、担任の先生に聞いてください。保護者ができるのは、日頃の提出物や生活面での支えです」

正面の彼女も、頷きながらメモを取っている。目が合うと、少し視線を落とした。

最後に、私がPTAの準備でよく聞かれた質問をまとめて答えた。「オープンスクールでは、子ども自身に雰囲気を言葉にしてもらう」「志望校は一校に絞らなくていい、比較して気づくことがある」。誰でも今日からできることだけを残した。

「今までごめんね」の言葉と変化

講座が終わって片づけをしていると、彼女が近づいてきた。

「ねえ…今までの言い方、ごめん。決めつけてた。上の子がいるってだけで、私、分かった気になってた」

「ううん。今日、みんなで動けたから、うまく回ったんだと思うよ」

彼女は頷いて、「内申の話、家でもう一回見直す」と言った。私は「学校の先生の資料を基準にしてね」とだけ伝えて、笑顔で会釈した。

会長が横で小声で言う。「助かったよ。名前を出さない段取りにして正解だったね」

「目の前の人に届けば十分ですから」

その後、PTAの作業は予定どおりに

それから、彼女は受験経験の有無で人を選ばなくなった。チャットでは「受付あと1人必要です」「プリント足りない列あります」と、具体的な連絡が増え、作業を分担しやすくなった。

廊下ですれ違うと、「この前の資料、家で夫にも見せたよ」と声をかけてくる。私も「また何かあれば、学校の先生や進路室に相談してみて」と返す。PTAの場で、誰か一人を特別扱いにしない。その線だけは守りながら。

家に帰ると、娘が「今日の講座、友だちのママが褒めてたよ」と言う。私はエプロンを結び直し、「じゃあ晩ごはん、志望校の話をしながら作ろうか」と返した。

さいごに

経験や知識を外見や立場だけで判断すると、必要な助言を見落としてしまいます。相手を決めつける言葉を聞いたとき、あなたは何を基準に事実を確かめますか?

※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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