結婚して3年が経つのに、義実家の玄関をくぐるたびに「……ここは異国だったっけ?」と感じる瞬間がある。
悪い人たちじゃない。むしろ歓迎してくれている。でも、何かがじわじわとズレているのだ。
「うちはずっとこうだから」が封印の呪文
義母がよく使うフレーズがある。
「うちはずっとこうだから」。
これが飛び出した瞬間、私の「えっ?」という疑問はすべて封印される。反論でも嫌みでもない、ただの事実として告げられるのが、また絶妙にモヤるのだ。
そしてこの一言を引き出す”謎ルール”が、義実家にはいくつかある。
台所・席順・お風呂……謎ルールの実態
ご飯のよそい方に「作法」があった
義実家で炊き込みご飯を盛り付けようとしたら、義母がすっと手を伸ばしてきた。
「混ぜちゃダメよ、上からそっとね」。
確かに底から混ぜるとおこげが崩れる……でも手伝いをしようとするたびに微妙に軌道修正が入る。
台所は義母のテリトリー。ルールは完全にブラックボックスだ。
来客の席順、なぜか毎回違う
夫の実家では、お客さんが来ると席がダイナミックに動く。「今日は〇〇さんが来るから、あなたはそっちね」と言われ、私は毎回どこかへ移動する。
年齢? 関係性の濃さ? 方角?——基準がわからないまま、今日も椅子を引いている。
お風呂は「順番が決まっている」
義実家に泊まったとき、お風呂の順番が厳密に決まっていることを知った。
長男(=夫)が一番風呂、次に義父、そして義母……私は最後だった。
「嫁だから」なのか「ゲストだから」なのか「ただの慣習」なのか、今も正解がわからない。聞けない空気も含めて、これが一番じわじわくる。
手土産は「開けない」が礼儀らしい
私の実家では、手土産はその場で「わあ、開けましょう!」と盛り上がるのが普通だった。でも義実家では違う。持っていったお菓子はそっと棚の上に置かれ、話題にもならない。
最初は「好みじゃなかった?」と不安だったが、どうやらそういう流儀らしい。後日「おいしかったわよ」と言われてようやく息ができた。
帰り際の「もう帰るの?」は社交辞令?
帰ろうとすると、義母は必ず「もう帰るの?ゆっくりしていけばいいのに」と言う。でも時計を見ると17時。夕飯の支度が始まる空気も漂っている。
夫に聞くと「ああ、ただ言ってるだけじゃない?」とあっさり。そのあっさりが、また微妙にモヤるのだ。
悪意がないぶん「嫌!」と言い切れない
これが義実家あるあるの厄介なところだと思う。
ルールが理不尽なわけじゃない。むしろ向こうにとっては「普通」で、私の実家だってきっと義母には「謎の慣習だらけ」に見えているはずだ。
モヤるのは、そのズレを言語化できないから——なのかもしれない。
さいごに
「悪意ゼロなのにじわじわくる」、これが義実家モヤモヤの本質な気がしている。
笑い飛ばせる日が来るまで、ひとまず「どの家にも”うちはずっとこうだから”がある」と思うようにしている。同じ気持ちの人がいたら、それだけで少し楽になれる気がしている。
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。



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