「若い時は全く気にならなかったのに、30代になって最近手足の冷えが気になるようになった」という方もいらっしゃるのではないでしょうか。
元々筋肉量の少ない女性は、ストレスの蓄積やホルモン量の低下も重なり、加齢とともに冷え性になりがちです。
「冷えは万病のもと」とも言われるように、体調不良をもたらす原因にもなります。
冷えをそのままにせず、冷え性改善の方法を実践し冷えのない生活を心がけましょう。
今回は、様々な冷え性改善の方法の中から、筆者が実際に改善を実感できた特におすすめの冷え性改善方法を紹介します。自分の好みや生活スタイルに合うものもきっと見つかるはずですよ。冷え性に悩む女性の方は、是非参考にしてみてください。
外側から温める冷え性改善方法
まずは、外側から体を温めるタイプの冷え性改善方法をご紹介します。
冷え取り靴下やレッグウォーマー
冷え性と聞いてまず思い浮かべるのが、靴下やレッグウォーマーなどの足元、足首を温めるグッズですよね。
冷え性対策の靴下でよく見かけるのは、重ね履きをするタイプのものです。
靴下を重ね履きするメリットとしては、当然ながら2枚重ねることによる保温効果があります。さらに、内側は蒸れにくいシルクの靴下にして、外側は外気から足を守るウールや綿の靴下にするなど、異素材のものを組み合わせることで、より効果的に足元が温められます。
重ね履きに抵抗のある方は、もこもこしたパイル編みなど分厚い素材の靴下もおすすめです。
また、靴下だけでなく、就寝時やデスクワークにもおすすめなのが、レッグウォーマー。
余裕のある作りのものが多く、締め付けがないため、長時間同じ体制でいる時にも快適に過ごせます。
手先が冷えている方には、手首を温めてくれるアームウォーマーも活用したいところ。
レッグウォーマーもアームウォーマーも、おしゃれなファッションアイテムとしても人気でデザインも豊富ですので、冬場は積極的に取り入れていきたいですね。
腹巻や冷えとり用の肌着
実は、手足などの末端だけでなく、意外に冷えているのがお腹です。
人間は内臓が集中している体の中心部が温かくなるようになっていますが、加齢によってその機能は徐々に落ちていきます。
そんな時は、腹巻や肌着を冷え性改善のアイテムとして活用するのがおすすめです。
腹巻は、伸びが良く締め付けのないものかどうかが重要です。
締め付けがあるタイプの場合、かえって冷えにつながる可能性があります。
直接肌に触れる場合は、縫い目がなくチクチクしないかどうかも、選ぶ時のポイントになります。
また、普段着用している肌着を、冬場だけでも冷えとり用のものに変えてしまっても良いかもしれません。
冷え性改善の観点から言うと、おすすめなのはシルク素材です。
人気の綿素材に比べると少し値段が高いですが、保温性も放湿性も優れています。
貼るカイロや、湯たんぽ・クッションヒーター
体に着用するアイテムとしては、貼るタイプのカイロもあります。
衣類に貼るものが多いようですが、肌に直接貼れるものもありますので、好みに応じて使用できます。粘着性が高く動き回っても取れにくいため、外での仕事や作業にもおすすめです。
また、家の中で座って作業する場合、湯たんぽやクッションヒーターといったグッズも見逃せません。
湯たんぽは、昔ながらの冷えとりアイテムですが、お湯を入れるだけで使えるため、電気代もかからずエコな点が魅力です。
クッションヒーターは電気で温める座布団で、冬場にパソコンなどの事務作業中に椅子の座る部分に乗せると、常に温かな状態を保つことができます。最近はタイマーや温度調節機能のついたものが人気なようです。
お灸
一部の冷え性の方に非常に人気なのが、お灸です。
お灸というと、お店に行って施術してもらう必要があったり、熱そうだったりと、少しハードルが高いイメージがあるかもしれませんね。しかし、近年は家で簡単にできるセルフケアが流行しています。
小さなシールタイプのお灸をペタッと貼るだけだったり、火も使わず煙も出ないタイプのお灸もありますので、初めての人でも気軽に使用できるようです。
腕や足の裏などにある冷えに効くツボに貼っても良いですし、凝っている肩や腰に貼って血行を良くするのも、冷えとりには効果的ですよ。
内側から温める冷え性改善方法
次に、経口摂取することで、内側から冷え性を改善できる方法をご紹介します。
温かいお茶
冷え対策で口にする物と言えば温かいお茶などの飲み物です。
手軽に取り入れられますし、真冬に温かいドリンクを飲むと、すぐに体がポカポカとしてきて心地よいですよね。
実は、冷えとりの観点から言うと、温かい飲み物であれば何でもよいというわけではありません。
日本人が好んで飲む緑茶やコーヒー、紅茶はカフェインが入っているため、たくさん摂取することはおすすめできないのです。
カフェインは、血管収縮の作用があります。少量でしたらあまり問題はありませんが、多く摂ると体を冷やすと言われているため、冷え性さんには向いていない飲み物です。
逆に良いとされているのがハーブティーです。体を温める作用のあるカモミールや、ジンジャー、ローズマリーなどがあります。
今やすっかりおなじみとなったルイボスもハーブの一種で、血の巡りを良くする作用があり、おすすめの1つです。クセがないため子供にも飲みやすく、家族みんなで飲めるお茶です。
体を温める食材
普段の食事に気を付けることで、冷え性対策になることもあります。
体を温めてくれる食材で有名なものの1つが、ショウガですよね。
野菜やお肉と一緒に風味付けとして炒めたり、鍋物の薬味としても人気です。
ショウガに含まれるショウガオールは、血液を体のすみずみまで行きわたらせる効果があります。ポイントは、加熱で量が増えるということ。より効果的に摂取したい時は、温めて摂取するのがおすすめです。
他にも、唐辛子やにんにく、玉ねぎなども、体を温める食材として積極的に食べていきたいアイテムです。
漢方
西洋医学とは異なり、漢方では、冷えを治療対象として扱っています。
「冷えは万病のもと」と言いますが、それだけ他の病気にもつながりやすいという事です。
冷えている場所や症状によってタイプ分けし、それぞれに合った漢方薬を検討することが可能です。
病院で処方されるだけでなく、ドラッグストアや薬局でも購入することが可能です。食材のように腐ることもありませんので、調子の悪い時のために常備しておいても良いかもしれませんね。
サプリやプロテイン
冷えは、鉄分やタンパク質、ビタミンなどの栄養素とも密接な関係があります。これらが普段の食材だけで補えない場合、サプリやプロテインに頼るのも有効な手です。
貧血気味の方は、血行が悪くなり、その結果冷え性になることがあります。
鉄分のサプリの他に、鉄分の吸収を良くするビタミンCのサプリも併用すると、より効果的です。
筋肉量が少ない自覚のある場合は、タンパク質を多く含むプロテインがおすすめ。
水や牛乳、豆乳に溶かして飲む粉末状のものや、サプリメントなど、市販されている種類も豊富です。自分に合った方法で摂取しましょう。
番外編:冷えとりに効果的な習慣とは
冷え対策には、毎日の生活習慣の中で取り入れられることもあります。
しっかりした運動や筋トレ、大幅な食生活の改善は難しくても、小さなことなら続けられるかもしれません。
ここでは、1日のスケジュールのなかで実践できる、ちょっとした冷えとり習慣をご紹介します。
起床後
朝起きてすぐに、いきなり冷たい水を飲んでいる方はいませんか?冷えとりの場合、それはNGな行動です。
起床後は、まず体温と同じくらいの温度の白湯を飲むのがベストです。
その後は、朝食もしっかり食べるようにしましょう。そしゃくする動きで胃腸などの内臓があたたまり、体も動きやすくなります。
見過ごされがちですが、朝の時間帯の行動は、冷え性改善の観点からも重要なファクターです。
1日の始めに体が温まることで、その後も快適に過ごせます。
時間がなくて朝は何も口にせず家を出てしまうという場合は、お湯で溶かすタイプの粉末スープなどもおすすめです。
通勤や仕事、家事の時間帯
通勤や仕事、家事の合間には、簡単なストレッチなどを習慣化するようにしましょう。
毎日本格的なフィットネスや筋トレを続けることは難しくても、信号待ちの時に背伸び運動する、階段を使うなど、軽いものだったらできるかもしれません。
パソコン業務で体が凝っている方も多いと思いますので、1時間に1度程度、首肩や腕を回すのもおすすめです。
入浴
冷え対策で必ずといってもいいほど出てくるのが、入浴時に湯船につかることです。
1人暮らしの場合、自分1人のためにお風呂を沸かすのはもったいないと思うかもしれませんが、健康に快適に生活するためにも必要な手段です。
熱いお湯よりも、39℃前後の少しぬるめのお湯に20分程つかるのが良いとされています。
また、眠る時に体温が下がった状態でいられるように、就寝時間の1時間くらい前に入るのがおすすめです。
就寝前
手足が冷えて布団に入ってもなかなか寝付けない場合、就寝前にマッサージやストレッチすることも良いでしょう。
スマホやパソコン画面の見すぎでこわばった体をほぐすことは、リラックスしてスムーズな入眠につながりやすくなります。
短い時間で充分ですので、深呼吸をしながら足や腕を伸ばしてから眠りにつきましょう。
さらには、冷えに効果的なツボを推してみるのもおすすめです。
冷え性のツボで有名なのが、「湧泉(ゆうせん)」というツボです。
足裏の、土踏まずと足指の間くらいにあります。寝る前に限らず、テレビを見ている時や、お風呂に入っている時に押す習慣を付けるといいかもしれません。
まとめ
今回は、30代以上の女性におすすめの、冷えとり改善方法をご紹介しました。
たくさんの種類がありますが、全て取り入れる必要はありません。どれか1つでも自分に合うものが見つかると良いですね。万全に冷え対策をして、快適に冬を乗り切りましょう。
ここまで読んでくださり、ありがとうございました。
コメント