物価高騰の今、月々の家族の食事のための食費の節約は、主婦の皆さんにとって大きな課題ではないでしょうか?そんな時にオススメしたいのが、低価格で満足感を得られる「お肉」。
今回はそんな”物価高騰の今こそ頼りたい、オススメお肉4種”をご紹介していきます。
長持ちする保存方法・日々の調理が楽になるアイデアや、オススメレシピの提案もありますので、ぜひ最後まで読んで参考にしてみて下さいね!
4人家族の平均的な食費は月々いくら?
食費の節約を考える上で、参考として4人家族の場合の平均的な食費を確認してみましょう。
総務省統計局発表の「2022年度 家計調査 世帯人数別(表番号3-1)」の結果によると、4人家族の1ヶ月の平均食費は「約88,102円」となっています。
この金額には、外食(15,508円)やお酒代(3,218円)も含まれているためこれらを除くと、平均「約69,376円」が食材等にかける4人家族での平均的な食費となります。
家族の年齢によって食事量には違いがあるかと思いますが、物価高騰の中でこの範囲で食費がおさまるように節約していくのはなかなか大変ですね。
次からは、食費節約のためのおすすめ食材やレシピを紹介していきます。
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→電気代を節約するおすすめの方法はこちら食費節約にオススメのお肉4種とは
「お肉」というと、「高価」「日持ちしない」というイメージがあるものの、日々の食卓に欠かせない食材ですよね。
今回は、そんな中でも比較的安価で使い勝手の良いオススメお肉4種をご紹介します。
安くて美味しい!オールラウンドプレーヤー「豚こま肉」
まずは定番の「豚こま肉」。
形や厚みが異なるあらゆる部位のお肉が詰め込まれているため、価格はリーズナブル。
様々な部位のお肉が楽しめる上、炒めものや煮物等使い勝手が良いのが特徴です。
場合によっては、包丁要らずでそのまま調理に使えるのも嬉しいポイントですよね!
筆者の利用するスーパーでは、100gあたり
- 国産:100~120円前後
- 外国産:90~110円前後
で販売されていました。
また、消費期限は加工日から3日後でした。
主役にも脇役にも◎「ひき肉」
続いて「ひき肉」。
牛ひき肉、豚ひき肉、牛と豚を合わせた合いびき肉、鶏ひき肉等…種類は様々。
また同じ肉でも、部位によって風味や食感が異なります。
そぼろ丼やハンバーグ等ではレシピの主役として、炒めものやスープ等ではレシピの脇役としても活躍しますよ!
特にオススメしたいのは「合いびき肉」。
牛と豚2種のお肉の旨味が味わえる上、レシピでは主役にも脇役にもなれるのでとっても使いやすいですよ。
筆者の利用するスーパーでは、100gあたり
- 国産:140~160円前後
- 外国産:130~150円前後
で販売されていました。
また、消費期限は加工日から2日後でした。
低脂質・高たんぱくでボリューミー!「鶏むね肉」
ボリュームたっぷりのメインディッシュにしたいのが「鶏むね肉」。
「パサつく」「硬くなる」イメージをお持ちの方もいるかもしれませんが、調理法次第で「やわらか」「しっとり」の食感に仕上がります!
低脂質・高たんぱく質なので、ダイエット中の方にも嬉しい食材ですね。
筆者の利用するスーパーでは、100gあたり
- 国産:50~70円前後
- 外国産:(取扱なし)
で販売されていました。
また、消費期限は加工日から3日後でした。
サラダやおつまみの満足感がアップ!「鶏ささみ」
サラダやおつまみメニューで活躍するのが「鶏ささみ」。
「鶏むね肉」と同様、低脂質・高たんぱく質で、より低カロリーな食材です。
鶏ささみも調理法に気を付ければ、「やわらか」「しっとり」食感に仕上がりますよ。
低脂質・高たんぱく質なので、ダイエット中の方にも嬉しい食材ですね。
筆者の利用するスーパーでは、100gあたり
- 国産:90~120円前後
- 外国産:(取扱なし)
で販売されていました。
また、消費期限は加工日から3日後でした。
”肉”の保存方法を一工夫!美味しく賢く食べるコツ
「今日は特売!いつもより安い♪」と思ってたくさん買ったお肉。
ついつい冷蔵庫のチルド室で眠ったまま、消費期限が過ぎてしまった…なんて経験、誰しも一度はあるのではないでしょうか…。
期限内に使いきれる分だけ買うのが一番理想的ですが、忙しい平日に買い足しに行くのも難しいですよね。
そこで、オススメしたいのは「すぐ使わない分は、買ったその日にすぐ冷凍」すること。
一番鮮度が高い・美味しい状態で冷凍保存し、食べたいときに美味しくいただくようにしましょう!
「豚こま肉」小分けにして冷凍保存を
一度の調理に使う分量に分けて、冷凍対応のラップやジップロックに入れて冷凍しましょう。
お肉の大きさが気になる場合、冷凍前に包丁で一口大に切っておくのがオススメです。
調理するレシピや味付けが決まっている場合は、調味料と一緒に保存するのがオススメ!
味が染み込んでより美味しくなるだけでなく、味付けが決まっているので必要以上にレシピに悩む必要がなく、調理時間の時短にもなります。
「豚こま肉」味付け例
- 生姜焼き風味であれば、醤油・みりん・砂糖・しょうが
- ネギ塩風味であれば、酒・塩コショウ・中華だし
ジップロックの中で先に調味料をよく混ぜ合わせておき、後からお肉を入れるようにしましょう。味のムラができにくい上、洗い物も少なく済みますよ!
味付けはアレンジ次第で、可能性は無限大。それぞれのご家庭で、お気に入りの味付けを探してみて下さいね。
「ひき肉」”パラパラ”状態での冷凍保存がオススメ
ひき肉は空気に触れる面積が広いため、他のお肉より傷みやすいのが特徴。
すぐ使わない分は、買ってきたその日のうちに冷凍保存するのが理想的です。
ひき肉はトレーの中で塊になって梱包されています。冷凍する際は、塊のまま冷凍するのではなく、フレークのようにパラパラの状態にして冷凍保存しましょう。
解凍しやすいだけでなく、炒めものやスープの具として「チョイ足し」しやすくオススメですよ。
ひき肉の冷凍方法
1.ひき肉の塊をほぐします。箸の反対側を使うとほぐれやすいですよ。
2.ほぐれたひき肉を、スプーンを使ってジップロックへ。
袋を平らにしたとき、肉同士があまりくっつかないようにすると、より「パラパラ」に冷凍できます。(写真はちょっと多めかも。)
3.袋を平らにしたまま冷凍庫へ。
1時間ほど冷凍したら一度袋を取り出し、袋を揉むようにしてお肉をバラバラにさせましょう。こうすることで、より「パラパラ」の状態で冷凍できます。
「鶏むね肉」そぎ切り・つけ込み冷凍保存で、やわらかしっとり!
鶏むね肉は、食べやすい大きさに切って冷凍保存しておくのがオススメ。
特に鶏むね肉は切り方次第で食感が変わるので、包丁の入れ方も要チェックです!
豚こま肉と同様、今回は調味料と一緒につけ込みました。より柔らかくしっとりした食感に仕上がりますよ。
鶏むね肉の切り方・冷凍保存方法
1.鶏むね肉は画像の通り3つに切り分けます。
2.繊維を断ち切るようにして、そぎ切りをします。(画像の青線を参照)
今回は炒めものに使用するため、一口サイズにしました。ソテー等にする場合は、もう少し大きめでもいいですね。
3.この日は砂糖、味噌、みりんを加えた”甘味噌風味”に味付けして冷凍保存。
鶏むね肉自体が淡白な味なので、しっかりした味・香りの強い味付けがよく合います。
「鶏ささみ」塩茹でしたものを冷凍保存
「しっとり」「柔らか」に仕上げるなら、鶏ささみは塩茹でするのがオススメ。
筋があるのでこれを取り除き、丸ごと塩茹でしましょう。
ほぐした状態で冷凍保存すれば、調理の際にさっと取り出せて使いやすいですよ。
塩加減によってはそのまま食べても美味しいので、物足りないときにサラダに添えるのも良いですね♪
鶏ささみの茹で方・冷凍保存方法
1.筋を取り除きます
筋に沿って包丁で切り込みを入れ、包丁の背やフォークを使うと取り除きやすいですよ。
2.今回は鶏ささみ5本に対して、水:800ml、塩:小さじ2で茹でました。
水の状態から鍋に鶏ささみを入れると、より”しっとりプリプリ”に仕上がってオススメです。
「沸騰してから3分」したら「弱火で5分」茹で、火を止めたら「余熱で10分置いて」おきましょう。
3.ささみをほぐす
ささみを丸ごと使ったレシピ(フライや焼き等)をする場合は丸ごと、和え物やサラダに使う場合は手やフォークでほぐして保存しましょう。小分けにしてラップに包むか、チャック付き袋に入れてから冷凍庫へ。
節約食材のお肉を使ったレシピ4選
ここまで紹介してきたお肉を使った、オススメの食費節約レシピをご紹介します。
節約食材に見えない凝ったお料理や、冷凍保存からそのまま使える楽々レシピもあるので是非参考にしてください!
あまじょっぱい味付けがやみつきに「カボチャの肉巻き」
秋・冬にかけて美味しいカボチャを使った、野菜もお肉も美味しくいただける一品です。
インパクトのある美味しそうな見た目で、一見すると食費節約食材には見えませんよね。
豚バラ肉で作るのが一般的な肉巻きですが、豚こま肉の中に”大きくて薄いお肉”が入っていれば代用可能!
他にもサツマイモやジャガイモ、夏ならズッキーニ等、旬の野菜でアレンジしても美味しいですよ。
<材料>(2人前)
- カボチャスライス…8枚(目安:1/8個)
- 豚こま肉(薄切り部位)…8枚
- 片栗粉…適量
- 塩コショウ…適量
- ★醤油…1/2缶
- ★みりん…小さじ1
- ★砂糖…大さじ1/2
- 白ごま…少々
<作り方>
1.カボチャは5mm~1cm程度の厚さにスライスします。水で濡らして、700Wの電子レンジで3分程加熱します。※ワット数に応じて時間は調節して下さい。
2.豚こま肉は広げて、塩コショウを振っておきましょう。
3.加熱したカボチャに豚こま肉を巻きつけ、両面に片栗粉をまぶしておきます。
4.油をひいて熱したフライパンで、”3”を焼いていきます。両面に焼き色が着いてきたら、★の調味料を加え、汁気がなくなるまで熱します。
5.仕上げに白ごまを振ったら完成です。
お昼ご飯やお弁当にもオススメ「ネギそぼろ丼」
そぼろを作り置きすると、お弁当・お昼ご飯にチョイ掛け、炒めものにチョイ入れ、オムレツにチョイ入れ…etcアレンジ方法はたくさん!
今回は旨味の強いひき肉を使って、ごはんと相性抜群のネギそぼろに仕上げました。
ネギを入れることで香り豊かに、さらに飽きの来ない味になりますよ。
<材料>(1人前)
- ごはん…茶碗1杯
- 豚ひき肉、または合いびき肉…100~150g
- 長ネギ…1/3本
- ★醤油…大さじ1.5
- ★酒…大さじ1.5
- ★みりん…大さじ1
- ★中華だし…小さじ1
- ★しょうがチューブ…2~3cm
- 塩…少々
- ごま油…適量
- 白ごま…適量
<作り方>
1.長ネギは小口切り、またはみじん切りにしておきます。また、★の調味料を合わせておきます。
2.ごま油をひいたフライパンを熱し、ひき肉を炒めます。 ※冷凍保存していた場合は、解凍せずそのままフライパンで炒めてOK!
4.全体的に火が通ったら、長ネギを加えてさらに炒め、★の調味料を加えます。
5.汁気が無くなってきたらそぼろは完成。お好みで塩を振って味を整えてください。
6.茶碗に盛ったごはんの上に、そぼろをかけて完成です。お好みで白ごまを振っていただきます。
ごはんが進む味付け「鶏むね肉のガーリックバターソテー」
食べ応えのある鶏むね肉・じゃがいもを、子供も大好きな味付け”ガーリックバター”で炒めました。
ボリューム感のある食材を組み合わせたので、いつもと同じ量でも、より満足感が得られます♪
ちなみに、下ごしらえのマヨネーズは味付けが決まらない時の冷凍保存にもおすすめ。
適量であればマヨネーズの味は残らず、鶏むね肉をやわらかくする効果がありますよ。
<材料>(2~3人前)
- 鶏むね肉…1枚
- じゃがいも…2~3個
- マヨネーズ…大さじ1.5~2
- 塩こしょう…少々
- 片栗粉…適量
- バター…5g
- ★醤油…大さじ1.5~2
- ★砂糖…小さじ2
- ★みりん…小さじ2
- ★にんにくチューブ…2~3cm
<下ごしらえ>
1.鶏むね肉は一口サイズにそぎ切りします。
2.マヨネーズと塩コショウをよく揉みこんでおきます。冷凍保存する場合はこの状態でジップロック等に入れて保存します。
<作り方>
1.鶏むね肉を冷凍保存した場合は解凍し、全体的に片栗粉をまぶします。また、★の調味料を混ぜておきます。
2.じゃがいもは一口大に切ったら、さっと水で濡らして700Wの電子レンジで2~3分温めます。(※ワット数に応じて時間は調節して下さい。)フライパンで炒める時間が短縮できますよ。
3.フライパンを熱し、バターを溶かします。バターが溶けたら片栗粉をまぶした鶏むね肉を中火で焼いていきます。
4.全体的に火が通ったら、じゃがいもを投入します。さらに鶏むね肉に焼き色がついてきたら、★の混ぜた調味料をフライパンへ投入します。
5.汁気がなくなるまで弱〜中火で炒めたら完成です。
レンジで簡単調理が嬉しい「もやしと鶏ささみの中華和え」
ほぐした鶏ささみともやしがあれば、あとは電子レンジだけで完成!
簡単に作れる一品なので、「あと一品欲しい…」という時にもオススメです。
どちらも食費節約にピッタリな低価格食材だけでできるのも、嬉しいポイントですね♪
<材料>(1〜2人前)
- もやし…1袋(200g)
- ほぐした鶏ささみ…100g(目安:鶏ささみ2~3本)
- 長ネギ…1/3本
- ★醤油…大さじ1
- ★ごま油…大さじ1
- ★酢…小さじ2
- ★中華だし…小さじ1
- ★砂糖…小さじ1/2
<作り方>
1.もやしは袋から取り出してサッと水洗いします。長ネギは小口切りにしましょう。鶏ささみを冷凍保存していた場合は、事前に解凍しておきましょう。
※冷凍した鶏ささみは、できれば使う前日の夜に冷蔵庫へ入れ、自然解凍を。常温だと細菌が繁殖する恐れがあるため注意!時間がない場合は、700Wの電子レンジで30秒ほど温めましょう。長時間温めすぎると硬くなるので、様子を見ながら少しずつ温めて下さい。
2.もやしを耐熱容器に入れてラップをし、700Wの電子レンジで2~3分ほど加熱します。※ワット数に応じて時間は調節して下さい。
3.加熱したもやしに、全ての調味料★と鶏ささみ、長ネギを加えて混ぜます。
4.更に電子レンジで1分半加熱して、全体的にしんなりしたら完成です。
節約食材は上手に保存・調理して、無理のない食生活を
物価高騰の今、ついつい買うのを躊躇してしまう高値の”お肉”。
そんな時は、今回紹介した食費節約にぴったりのお肉を選んで購入してみましょう。
上手に冷凍保存・調理をすれば、家族みんなが満足する食事が作れます!
ぜひ今回ご紹介した保存方法やレシピを参考にして、ご家庭でも試してみて下さいね。
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