様々なものの値上げが続く昨今。電気も例外ではありません。
色々な要因で、電気代の値上がりが進んでいて、今後も更なる値上がりが続くだろうとも言われています。
だからといって、使用する事をやめる事ができないのが「電気」でもあります。
生活に必要不可欠な電気を賢く使って、家計にも環境にも優しく暮らしたいものです。
今回は、家計の出費を抑えるために家電と電気代について理解し、電気代節約のきっかけになるような情報をお届けします。
電気代がかかりやすい家電は?
東京電力の調査による、家庭における電気使用量の割合(19時頃)では、
- 1位 エアコン
- 2位 冷蔵庫
- 3位 照明
- 4位 給湯
この暑い季節だと一日中つけていることの多いエアコンが圧倒的な1位。
そして、冷蔵庫・照明・テレビ・温水便座など長時間使用するものと合わせると、これらが電気代の半分を占めていると言われています。
また炊飯器の保温や、洗濯機の乾燥、食洗機の乾燥など熱が発生する機能を使用することで、電気代は高くなります。
エアコンの節電
夏に多くの電力を消費するのは、やはりエアコンです。
猛暑日が続く昨今、無理してエアコンを使用しないとなれば、熱中症になってしい命の危険の可能性もあります。たくさん使う家電だからこそ、エアコンの電気代の事理解し少しでも節約して、快適に生活したいですね。
エアコンは、「ヒートポンプ」という、冷房時には室内の空気の熱を室外へ、暖房時には室外の空気の熱を室内へ移動させる仕組みで、冷房と暖房の両方を行うことができます。
エアコンを適切に利用する方法として
- 室内と室外の温度差を小さくする(夏の目安は28℃)
- 室外機のまわりの風通しをよくし、周りにものを置かないようにする
- 室内機のフィルターを月に1~2回掃除する
と、使用方法を注意することで少ないエネルギーで冷暖房を行うことができるので、結果的に省エネにつながります。
まずは室内温度を設定温度まで下げる
環境省では、夏の適正温度は「28℃」が推奨されています。
エアコンを使うときに、弱モードか、自動運転モード、どちらで運転するか悩む方も多いかもしません。その場合は、「自動運転モード」がオススメです。
エアコンは、室内温度を設定温度にするまでの間が一番電力を使うと言われています。
はじめから弱で運転すると、設定温度まで室温を下げるまでに時間がかかってしまうことになります。
自動運転モードであれば、室内の温度が設定温度になるまでは最大運転を行い、その後は送風や弱モードで運転し、設定温度を保つことができます。
サーキュレーターを併用して効率的な循環
冷房時には、冷たい空気は下におりる性質があるため、下にたまった冷気を上手に循環させることが重要です。
そのため、エアコンを背にするようにサーキュレーターを設置すると、床にたまった冷気が循環し、部屋全体が涼しくなります。
一方、暖房時には、暖かい空気は部屋の上部に集まります。
部屋の隅からエアコンに向けて対角線上にサーキュレーターを設置すると、天井付近に溜まりがちな暖気を動かし、部屋の空気を効率よく循環させることができます。
サーキュレーターをうまく活用することで、室温が早く設定温度になるため、電気代の節約につながります。
カーテンで日差しをカット
冷房を使用しているときには、
- ドア・窓の開閉は少なくする
- カーテンやすだれなどで日差しをカットする
- 外出時は、昼間でもカーテンを閉める
冷房の効果が高まり、節電になるでしょう。
冷蔵庫の節電
365日、休まず使い続ける冷蔵庫。
ずっと使っているからこそ、消費電力も多くなっています。冷蔵庫の節電につながるちょっとした工夫を紹介します。
1.開閉回数を減らす
冷蔵庫の開閉が多いと、冷気が逃げてしまいます。
その結果、庫内を冷やすために、必要以上の電力が使用されることになります。
冷蔵庫と冷凍庫のドアの開閉回数がそれぞれ50回・16回の場合は、25回・8回の場合に比べ、消費電力量が「約6%も増加」してしまうことがあるようです。
夏は、冷たいものを求めて冷蔵庫を開ける回数が増えがちですが、水筒に冷たい飲み物を常備したり、かごを利用して用途が同じものをまとめたりすることで、開閉回数や時間を減らすことができます。
そして、可能な限り、冷蔵庫の設定温度を夏場は「中」、冬は「弱」に設定すると、節電になります。変更が面倒な場合は年中「中」が良いでしょう。
2.冷蔵庫に物を詰め込みすぎない
冷蔵庫に物を詰め込みすぎると、冷気の流れが悪くなり、冷蔵庫内が均一に冷えなくなります。また、庫内が見えづらくなり、ドアを開けている時間が長くなる原因にもなります。
冷蔵庫内を整理し、常温保存できるものは常温で、未開封の缶詰や瓶詰、調味料は冷蔵庫に入れないようにするのがよいでしょう。
詰め込んだ場合と半分の場合の比較では、年間で43.8kWh節電になります。
冷蔵庫に入れるものは、7~8割にし、冷気の吹き出し口の前にはものを置かないようにしましょう。
一方、冷凍庫に関しては、物をたくさん詰め込むことをオススメします。
冷凍庫はぎゅうぎゅうにものを詰め込んでおくと、食材同士がお互いを冷やし合うため、効率的に冷えるようになります。冷凍庫には9割以上ものを詰め込んでおくのがよいです。
3.熱いものは冷ましてから冷蔵庫に入れる
作りたての麦茶や、夕食の残りものなど、熱いものを冷まさずに冷蔵庫に入れると、庫内の温度が上昇してしまいます。
その結果、庫内を冷やすための余分なエネルギーが使われてしまうことになります。
熱いものは、冷ましてから冷蔵庫にしまうことで節電になります。
4.冷蔵庫は壁から離して設置する
冷蔵庫と壁の間は5cm以上空けるようにすると、放熱しやすくなり無駄な電力を消費しなくなります。
また冷蔵庫の上に物を置くのも、よくありません。物を置きたい場合は、すのこを挟むなどして空気の通りをよくするのがよいでしょう。
また冷蔵庫に直射日光が当たる場合も、冷蔵庫全体の温度が上昇してしまいます。
窓にすだれやカーテンを取り付けるなど、直射日光が当たらないような工夫が必要です。
5.傷んだパッキンを取り替えよう
冷蔵庫ドアのパッキンが緩むと、冷気が漏れて余計に電力を消費します。
名刺サイズの紙を挟んでみて、パッキンがずり落ちるようであれば、パッキンを取り替えましょう。
また調味料の汚れなどがつきやすいところなので、こまめに掃除することも大切です。
照明器具の節電
消費電力の3位に位置する照明は、暗くなれば必ず必要になるものです。
明るさや照明時間を意識して節電することが効果的です。
1.照明器具の掃除をする
ランプやかさが汚れると明るさが半減します。キッチンやリビングなど、汚れやすいところは、こまめに掃除をするとよいでしょう。
2.人がいない場所の電気を消す
必要のない明かりは、こまめに消しましょう。リビングなどでは、照明の明るさを下げることも節電につながります。
3.リモコン機能はオフにする
リモコン機能(点灯・消灯・調光)を使用中は、約1Wの電力を消費しているそうです。照明の電源を切ることで、待機消費電力を節電できます。
その他にも、白熱電球を使っている場合は、消費電力の少ない、電球型蛍光灯やLED電球に買い換えることもオススメです。
その他の家電の節約も
テレビも「省エネモード」に設定して輝度(画面の明るさ)を下げることで節電につながります。見ていない時は電源をオフにします。
他にも炊飯器の保温機能は使わずに、電子レンジであたためることや電気ポットの保温を控えること、食洗機はエコモードで運転し、乾燥はせずに自然乾燥させること、温水洗浄便座の温度設定を低く設定することなども節電につながります。
またテレビ、パソコン、プリンター、炊飯器などは本体の主電源を切ったり、長時間使わない時はコンセントからプラグを抜いて待機電力をゼロにすることもオススメです。
もちろん、電気だけでなく、ガスの節約も大切です。
調理では、鍋底についた水滴をしっかり拭いてから火にかけたり、炎が鍋底をはみ出さないように火力調節したり、火にかける時は鍋に蓋をしたりすることでガスの節約になります。
また、お湯を沸かすときには、水からではなく、給湯器で沸かしたお湯から火にかけて温めた方が省エネとなり、お得です。
まとめ
いかがだったでしょうか?今回は家電の節約術についてお話しさせていただきました。
もちろん持っている家電や住んでいる地域・住まいの種類や年式によっても節電の仕方が変わってくると思います。
皆さんのライフスタイルに合わせて無理なくお得に節約を楽しんでみてください。
省エネ生活を送ることは、節約になるだけでなく、環境に優しい生活を送ることにつながります。限られた資源だからこそ、大切に使うことを意識していきたいですね。
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