「取り分けは私がやる♪」ランチ会でトング独占のママ友。だが、職員の説明が入った瞬間に絶句

       
体験談
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「取り分けは私がやる♪」ランチ会でトング独占のママ友。だが、職員の説明が入った瞬間に絶句 体験談

保育園の同じクラスのママたちと、集会室を借りて持ち寄りランチを開いた日。
朝から台所は戦場みたいだったけれど、みんなで食べる顔を思い浮かべると手が動いた。
ただ、開始時間を少し過ぎてやって来た彼女のひと言で、胸に小さなざわつきが残った。

「用意できなくて〜」の違和感

「ごめん、何も用意できなくて〜。みんなのセンスに期待してる!」

そう言って手ぶらで笑うママ友は、リュックと上着をイスにばらっと置き、4席分を当然のようにキープ。
「ここ、壁がかわいいから背景にしよ?」とテーブルまで動かしはじめ、私は隣のママと顔を見合わせた。

持ち寄りの前に、連絡用チャットで簡単な決めごとを共有してある。
・食べきり、持ち帰り不可
・備品(トングやトレー)はみんなで共有
・席は予約人数分で使う

遅れてきたこと自体は気にしない。でも、会場の配置を勝手にいじり、席を確保しまくる様子に、嫌な予感が大きくなった。

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「映えるから任せて♡」の暴走

料理が並びはじめるやいなや、彼女はトングを握って言った。
「盛り付けは私がやる〜! 映えるから任せて♡」

列に並びはじめた子どもたちを見て、「ちょっと待ってね〜今、映える順に並べてるから」と笑いながら遮る。
私は「順番に一人前ずつね」と声をかけたけれど、彼女の手は止まらない。

気づけば、彼女の皿だけが山盛り。
しかもリュックから取り出した透明のプラ容器に、から揚げやロースト野菜を“予備”と称して詰めはじめた。

「持ち帰りはなしだよ」と伝えると、「あ、これ取り分けとくだけ! 子どもが多いから先にね」と手をひらひらさせる。
その間もトングはずっと彼女の手の中。列は止まり、子どもたちがそわそわしている。

テーブルの下から、小さな声が聞こえた。
「ねぇママ、『作るの面倒くさい』って言ってたのに、なんでみんなのをいっぱいもらうの?」

彼女の笑顔が消え、手が一瞬止まった。
「ち、違うの。今日はバタバタで……」

私は予約票をバッグから出して、内線の番号を確認した。ルールが違ったら止める、と決めていたからだ。

「管理の方を呼びます」

「確認したいことがあるから、管理の方を呼びますね」

私は代表として予約している管理事務所に内線を入れた。
「食品の持ち帰りや備品の使い方で、念のためルールのご説明をお願いできますか」

ほどなく、名札を付けた職員さんが到着。
場を見渡してから、落ち着いた声で話し始めた。

「いつもご利用ありがとうございます。こちらの集会室は、持ち込みはOKですが、衛生面の理由で食べ物の持ち帰りを禁止しています。
お席の占有は、予約された人数分での公平なご利用をお願いします」

「こちらは今すぐ荷物の整理を」

職員さんはテーブル端のプラ容器を指さした。
「こちらは今すぐ荷物の整理をお願いします。ご予約の数よりも席数が多くなっておりますので」

「……すみません、すぐに整理します」

彼女は口元をきゅっと結び、荷物をまとめはじめた。
「荷物はできるだけまとめて、みなさんで譲り合ってくださいね」と職員さんが添えると、彼女は目を合わせて小さくうなずいた。

「今回の件は利用記録にメモします。次回からは、代表者の方と一緒に事前のルール確認をお願いしますね」

大人たちがうなずいた。

「次は必ず持ってきます」と彼女

職員さんが戻ったあと、彼女は私たちに頭を下げた。
「本当にごめん。次は必ず持ってくるし、ルールも守る。つい、見栄えとか気にしちゃって……」

私は「みんなで気持ちよく食べたいだけだから」とだけ返した。そこで話を終わらせる。

食べ直しが始まると、子どもたちは嬉しそうに列に並び、好きなものを一人前ずつ取っていく。
トングはテーブルの真ん中。私物の容器は、バッグの中にしまわれたまま。
ざわついていた声が落ち着き、いつもの笑い声が戻った。

その後、みんなの決めごと

この件をきっかけに、私たちは次回からの小さなルールを見直した。

・予約の席以外は使わない
・持ち寄りは「買う・作る」どちらでもOK、量は無理のない範囲で
・盛り付けは一人前ずつ。子ども優先でゆっくり
・施設の備品は共有。私物容器での詰め分けはしない
・代表の連絡先をテーブルに出しておき、困ったら確認を取る

彼女はしばらく参加を自粛していたけれど、数週間後の行事では大きなボウルに山盛りのサラダを持ってきた。
「今日はちゃんと持ってきたよ。取り皿はそこね」と周りに声をかけ、列の最後に並ぶ。

私は、あの日内線を取った自分を少しだけ褒めた。困ったら、場のルールを知っている人に頼る。次からもそうしようと思った。

さいごに

手ぶらで来て仕切り、ついでに持ち帰ろうとする場面も、個人の怒りではなく、その場の決まりで止められます。言いにくいときは、施設や幹事の助けを使ってもいい。あなたなら、モヤッとした瞬間、誰に助けを求めますか?

※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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