本格的な冬が到来し、「冷えが気になる」「乾燥で身体がかゆい!」などの悩みが増える時期になりました。そんな時は、ゆっくりとお風呂に浸かってみませんか?
「ついついシャワーだけで済ませがち」という方も、水温や入浴時間など、ちょっとした工夫をするだけで冷えや乾燥を和らげることができますよ。
今回は身体を芯から温める、安全な冬の入浴方法を紹介します。
ベストな入浴時間や、乾燥やむくみ、疲労回復など悩み別でのおすすめの入浴方法もあるので、ぜひ最後までチェックしてみてくださいね。
1. 冬はこれがツライ!寒い季節の悩みとは?
冷えから来る身体のむくみや不調
寒さが増してくると「手先や足先が冷たい」「身体に力が入って肩が凝る」「お腹が冷えて下痢しやすい」など、身体の冷えから来る不調を訴える方も多いでしょう。
また寒くて運動不足になり、血行不良でむくみやすくなることも多いです。
肌の乾燥
冬は湿度の低下に加えて、エアコンやストーブなどを使用することでお部屋の空気を乾燥させ、肌の水分を蒸発させてしまいます。ひどい時は白い粉吹き肌になってしまい、かゆみが止まらず掻きむしってしまうことも。
寝つきが悪い
気温が低いと手足があたたまりにくく、体温調整がうまくできずに「夜なかなか寝付けない」「寒くて何度も目が覚めてしまう」という声もよく聞きます。寝つきが悪いと睡眠が足りなくなり、身体の疲れも取れにくいので慢性的な体調不良を引き起こしやすくなります。
ヒートショック
冬になると耳にするのが「ヒートショック」。
身体が冷えたまま熱いお湯に入り、手足がピリピリしたことはありませんか?急激な温度差で身体に負担がかかり、最悪の場合入浴事故にもつながります。
高齢者だけではなく、子どもや若い方でもなりうるので、しっかりと対策が必要です。
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さまざまな不調や悩みが多い冬に、お風呂に入るとどんなメリットがあるのでしょう?「身体があたたまってほっとする」「リラックス効果がある」などは広く知られていますが、具体的な入浴の効果を3つ紹介します。
温熱により疲れが取れやすくなる
入浴の最大のメリットは温熱効果です。
お湯に浸かって身体があたたまると、血管が広がって血の巡りが良くなり身体の隅々まで酸素や栄養が運ばれます。
それによって老廃物を排出しやすくなり、筋肉の緊張がほぐれるので、身体の凝りや疲れもすっきりと取れやすくなります。
水圧による血行促進で冷えやむくみの解消
湯船に浸かることで身体に適度な水圧がかかり、血行やリンパの流れが促進されて、むくみの解消につながります。足先などの抹消にたまりやすい血液も身体を循環するので、手先・足先の冷えの悩みにも即効性がありますね。
浮力によるリラックス効果
水の中では、浮力によって自然と身体が浮いてきます。
そのおかげで全身を支えていた筋肉や関節が休まり、身体が軽くなってだるさが無くなるためリラックス効果を感じやすくなります。
3. 基本のお風呂の入り方
身体があたたまり疲れの解消や冷え・むくみにも効果のある入浴ですが、お湯の温度や量、浸かる時間など入り方をひと工夫するだけでさまざまな効果が期待できます。
寒暖差によるヒートショックなどの事故を防ぐことにもつながります。
湯船の温度
寒い時は「熱いお湯で一気にあたたまりたい!」と思う方もいるかもしれませんが、高すぎる温度のお湯は肌の乾燥の原因になるばかりか、急激な温度変化で身体への負担も大きくなります。
冷えの対策には「38~40℃くらいのぬるめのお湯に全身ゆったりと浸かる」のが理想的です。
入浴時間
湯船に浸かる時間の目安は、10~15分程度が良いでしょう。
長湯のしすぎは肌のうるおいが奪われて乾燥しやすくなります。入浴してあたたまった体温がゆっくり下がる際に眠気が訪れやすいので、寝付きを良くしたい場合は、就寝1~2時間前の入浴がおすすめです。
部屋をあたためておく
震えるほど寒い部屋から突然お湯に浸かったり、あたたまった身体で冷えた脱衣所に出ると心臓に負担がかかって倒れてしまうことも。
事前に脱衣所をあたためておき、洗い場はシャワーでお湯をかけるだけでも湯気が立って温度差が少なくなりますよ。
4. 試す価値あり!?お悩み別お風呂のプラスα
基本の入浴方法を押さえたら、悩み別に試してみたい解決法を紹介します。
手軽にできるものばかりなので、冷えや乾燥などにお悩みの方はぜひ試してみてくださいね。
肌の乾燥には「お湯だけ」で洗う日を
石鹸などをスポンジやタオルに付けてゴシゴシ…これを繰り返すと、必要な皮脂まで落ちて肌の潤いが失われてしまいがちです。
寒い時期は汗をかきにくく皮脂の量も少ないので、「お湯だけ」でも十分に身体の汚れを洗い流せますよ。時には石鹸なしで身体を洗う日をつくってみるのも良いかもしれませんね。
むくみにはマッサージが効果的
足のむくみの解消には、湯船でできる簡単なマッサージをプラスしてみましょう。
足裏の土踏まずをしっかりほぐし、ふくらはぎを揉み上げます。ひざ裏のリンパ節を刺激し、太もも~鼠蹊部(足の付け根)までこぶしをつくって流します。
力を入れ過ぎず、気持ちの良い程度に留めておくことが大切です。入浴前後には水分補給をお忘れなく!
冷えがひどい時には足湯・手湯をプラス
「手足が冷えて寝付けない」「全身浴するほどではないけど、温まりたい」という時には、手湯や足湯を試してみては?40~42℃のお湯を洗面器などにはり、10分程度手先や足先を入れてあたためます。
お湯の温度が下がってきたら入れ替えるか、差し湯湯をしましょう。
部分浴でも全身ぽかぽかになりますよ。終わったらすぐに水分を拭き取って保湿をし、靴下などで冷えないよう注意してくださいね。
疲労回復には入浴剤の使用が◎
日々の仕事や家事・育児などで疲れがたまっているときには、普段のお風呂に入浴剤を入れてみましょう。
特に炭酸ガスの入った入浴剤は血行の促進をサポートし、肩や腰の疲れを和らげる効果が期待できます。自分の好みの香りを選べばリラックス効果も高まり、より良い眠りへと導いてくれますよ。
5. まとめ
寒い季節の悩みには、38~40℃程度のぬるめのお湯に、10~15分間、全身ゆっくりつかることで冷えや乾燥・むくみの解消につながります。
入浴前後には水分補給をしっかりと行い、脱衣所をあたためておくなど温度差が少なくなるよう工夫してみましょう。
仕事や家事・育児で忙しい毎日を過ごしていると、運動や自分を労わる時間もなかなか取れず、冷えや疲労も溜まりがちです。お風呂の入り方を見直して、安全で快適なバスタイムを満喫してみてくださいね。
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