秋から冬にかけて旬を迎えるさつまいも。
ほっこり優しい味わいは、老若男女問わず人気の食材です。
焼き芋として食べたり、おかずやスイーツに調理したりと、食卓でも大活躍!
今回は、そんなさつまいもをより美味しくいただく保存方法・追熟について解説します。
また、甘い焼き芋の作り方や、さつまいもを使ったレシピも併せて紹介していきます。
この記事を読むと、以下のことが分かります

・さつまいもの正しい保管方法
・さつまいもを「追熟」させる方法
・美味しい焼き芋の作り方
・さつまいもを使ったおかず&スイーツのレシピ
秋から冬にかけて食べたい!さつまいもの魅力
秋から冬にかけて、市場に多く出回る「さつまいも」。
優しい甘さとほっこりとした味わいが魅力で、ごはんに合うおかずから甘いスイーツまでレシピも豊富!
スーパーに並んでいると、ついつい手に取ってしまう人も多いのでは?
さつまいもは品種も豊富。
食感は、しっとり・ねっとり・ホクホク…
味は、蜜をたっぷり含んだ甘いものや、ポタージュ等に合うシンプルな味など…
お気に入りの品種を探すのも楽しいですよね。
体に嬉しい栄養素も豊富
そんなさつまいもは他の野菜と比較して食物繊維が豊富なので、整腸作用が期待できます。
また、ビタミンCの含有量が多い点や、皮には抗酸化作用が期待できるアントシアニンが豊富だったりと、健康や美容にも嬉しいポイントがたくさん!
美味しいだけではなく、体にも優しい食材なのです。
さつまいもを甘くする!追熟方法
さつまいもといえば、ほっこりとした優しい甘み。
ところが、買ってきたさつまいもや収穫したさつまいもが「思ったより美味しくなかった・甘くなかった」なんてことも。
そんな時のための、さつまいもを美味しくいただく「追熟方法」をご紹介します。
「追熟」とは、適切な条件下でしばらく保管して熟成させる方法です。
すると、さつまいものでんぷんが”糖”に変わり、より甘く・美味しく感じられるようになります。
スーパー等で購入したさつまいもの甘みが少ない・渋みを感じる場合、十分に熟成していない可能性があります。
そんなときは、以下の方法で「追熟」させましょう。
さつまいもの追熟のやり方
- さつまいもの状態…土や皮がついたままの状態で、できるだけ傷のないものを選び、新聞紙に包みます。
- 保管条件…室温13〜14℃、湿度85〜90%
- 保管期間…スーパー等で購入したものは2週間ほど、畑で収穫してきたものは1ヶ月ほど。
特に注意したいのは保管する温度です。
さつまいもは寒さと乾燥を嫌うため、冷蔵庫にいれるのはNG!冷暗所で保管しましょう。
熟成具合を確かめたいときは、皮の色に注目してみましょう。
熟成前と比べて、「皮の色が濃く鮮やかになっているか」「白っぽさがなく濃い紅色に近付いたかどうか」を目安にしてみてください。
なお、追熟が終わったあとも同様の条件(新聞紙に包んで、冷暗所で保存)することで、美味しさを長持ちさせることができますよ。
自宅で簡単に甘い焼き芋を作る方法
さつまいもは適温でじっくり火を通すことで、より甘くしっとりした食感になります。
ここでは、より甘くて美味しい”焼き芋の作り方”をいくつか紹介していきます。
一度火を通したさつまいもは、スイーツやおかず作り・離乳食等にも使えます。
自分に合った調理方法を探してみるのもオススメですよ。
電子レンジで焼き芋を作る方法
手軽かつ、約15分と短時間でできる電子レンジの焼き芋。
普通に加熱しただけではパサパサの焼き芋になってしまいがちですが、
少し工夫することでしっとり食感の焼き芋に仕上がります!
<作り方>
- さつまいもは水で洗います。水でヒタヒタに濡らしたキッチンペーパーでさつまいもを包み、さらにビニール袋で包みましょう。
- 電子レンジ600Wで1分30秒温めます。
- さらに、電子レンジ200Wで10分温めて完成です。
※さつまいもの大きさ・量によって、加熱時間は調整してください。
小ぶりなサイズ(直径3〜5cm、長さ15cmほど)なら2本同時に調理可能でした。
600Wの加熱時間を2分30秒、200Wの加熱時間を13分としました。
温かいうちにクッキングシートを取り外しておけば、余分な水分は自然と飛んでいきます。
炊飯器で焼き芋を作る方法
時間はかかりますが、スイッチを入れればほったらかしでOK!
簡単に、ねっとりしっとり食感の焼き芋が味わえる作り方です。
<作り方>
- さつまいもは水で洗い、そのまま炊飯器の釜へ入れます。大きくて入らない場合は、入る大きさに切ってOK。できるだけさつまいも同士が重ならないように釜に入れましょう。
- さつまいもが半分浸かるぐらいまで水を入れます。
- 「玄米モード」で炊飯を開始し、終了したら完成です。
※さつまいもが炊飯器の釜や蓋の裏にこびりついてしまうことがあるため、調理が終わったらすぐに焼き芋を取り出し、炊飯器をよく洗うようにしましょう。
トースター・石油ストーブの上で焼き芋を作る方法
アルミホイルで包んださつまいもを、時間を置いてひっくり返しながら加熱する方法です。
こちらも至って簡単で、ほくほく食感の焼き芋が楽しめます。
<作り方>
- 水で洗ったさつまいもをアルミホイルで包みます。トースターの庫内に入れて加熱、または電源の入った石油ストーブの上へ置きましょう。
- すべての面が加熱されるように、15分ほど経ったら90度回転させましょう。
→熱源が片面のトースター・石油ストーブの場合は、さつまいもを一周するように3回繰り返します。 - 竹串など細長いものがスッと刺されば完成です。
※トースターのワット数やストーブの火の大きさは問いませんが、15分は目安とし、焼き具合を見ながら時間を調節してください。
さつまいもを使ったアレンジレシピのご紹介
さつまいもを使った料理・スイーツのアレンジレシピを紹介します。
シンプルな美味しさ!お芋の甘さ際立つ「さつまいもご飯」
さつまいもシーズンに一度は試していただきたい!定番の炊き込みご飯です。
シンプルな味付けなので飽きにくく、おかずの味の邪魔をしません。
塩気のあるごはんが、炊飯器でゆっくり加熱したおいもの甘さを一層際立たせます。
<材料>(お米2合分)
- お米…2合
- さつまいも…約150g
- 塩…小さじ1
<作り方>
- お米は研いでおきます。
- さつまいもは皮ごと1~1.5cm程の角切りにし、水にさらします。
- 普通炊飯の要領で、お釜にお米と水を入れたら、塩を入れ溶かします。
- 2のさつまいもの水気を切り、3に入れて、炊飯をスタートさせて下さい。
- 炊き上がったら、全体をざっくり混ぜて完成です。
揚げずに簡単♪フライパン1つで完結する「揚げない大学芋」
さつまいもといえば、老若男女から好かれる甘じょっぱい味付けの「大学芋」。
今回は揚げずに作るレシピなので、洗い物削減&揚げ油の後処理が不要♪
簡単楽チンにできるので、お弁当おかずやおやつとしてもオススメの1品です。
<材料>(1〜2人前)
- さつまいも…約150~180g
- ★砂糖…大さじ2
- ★みりん…大さじ1.5
- ★醤油…小さじ2/3
- ★酢…小さじ2/3
- ごま…適量
<作り方>
- さつまいもを洗い、皮はついたまま1口大の乱切りにします。その後、10分以上水にさらしておきましょう。
- 水にさらしたさつまいもを電子レンジで加熱します。600Wで5分程度、竹串が半分ぐらい刺さる程度を目安としてください。粗熱が取れたら、キッチンペーパーで水気を拭き取っておきます。
- 油をひいて熱したフライパンに、2を入れて弱火~中火で加熱します。焼き色がついて、竹串がスっと刺さるまで火を通しましょう。火が通ったら、さつまいもはお皿等に避けておきます。
- フライパンの油を拭き取り、★の調味料を入れて弱めの中火で煮詰めます。
- 半量程まで煮詰まったら、さつまいもをフライパンに戻してよく絡めます。
- お皿に盛り付け、お好みでゴマをふって完成です。
アレンジもオススメ◎「さつまいもとカボチャのサラダ」
秋~冬が旬のさつまいもとかぼちゃを使った、優しい甘みとたっぷりのボリューム感が魅力のサラダです。
荒くマッシュすれば食べ応えのあるサラダに、しっかりマッシュすればパンに塗っても美味しいサラダになりますよ。
今回はシンプルな味付けのレシピを紹介しますが、お好みでクリームチーズ・ナッツ・レーズン等を加えるのもオススメです。
<材料>(1〜2人前)
- さつまいも…約150g(目安:中サイズなら1.5個、大サイズなら1/2個ほど)
- かぼちゃ…1/8個(約150g)
- ★マヨネーズ…大さじ2
- ★バター…約10g
- ★塩こしょう…適量
<作り方>
- さつまいもは1.5~2cmほどの角切りにし、5分以上水にさらす。かぼちゃは種とわたを取り除き、こちらも1.5~2cmほどの角切りにし、さっと水で濡らす。見た目や舌触りが気になる方は、お好みで皮を剥いても◎
- 1を600Wの電子レンジで6~8分ほど加熱し、スプーン等でマッシュします。お好みの荒さにマッシュできなければ、必要に応じて1分ずつ追加で加熱します。
(お好みで、蒸したり茹でたりして火を通しても◎) - 2が温かいうちに、★の調味料を入れてよく混ぜたら完成です。
さつまいもの定番スイーツ!「スイートポテト」
さつまいもを使ったお菓子といえば、やはり定番は「スイートポテト」!
さつまいもの優しい甘さに加え、バターやバニラの香り・しっとりとした食感が、ついついやみつきになる美味しさです。
今回は電子レンジでさつまいもを加熱する、お手軽で簡単なレシピを紹介します。
<材料>(2人前〜)
- さつまいも…約250g
- ★砂糖…25g
- ★無塩バター…20g
- ★牛乳…大さじ1~
- ★(お好みで)バニラエッセンス…少々
- 卵黄…大さじ1
- (お好みで)黒ごま…少々
<作り方>
- さつまいもは1cm幅の輪切りにして皮を剥き、水にさらしてから電子レンジで加熱する。600Wで5分程度、火が通るまで。(蒸したり、茹でて火を通しても◎)
- 1をマッシュし、★を入れて混ぜる。大さじ1を除いた卵黄が余っていれば、ここで混ぜても◎
※この後成形するのが難しそうなぐらいボソボソしていれば、牛乳を少しづつ追加してみてください。
※逆に、しっとりしすぎる(成形する際にベタつく)ようなら、電子レンジで加熱して水分を飛ばしましょう。 - 天板にクッキングシートを敷き、2をお好みの形に成形しながら並べます。
卵黄をハケやスプーンで表面に塗り、お好みで黒ごまをのせます。 - 1000Wで5~8分程加熱し、焼き色がついたら完成です。
バターがジュワっと美味しい「さつまいもたっぷりパンケーキ」
さつまいもを混ぜこんだ食べ応えのあるケーキ生地の表面に、バターと砂糖が染み込んだ輪切りのさつまいもを仕込みました。
生地はホットケーキミックスを使っているので、材料は最低限でOK。
さつまいもをふんだんに使ったケーキは、おやつはもちろん、おもてなしにもオススメです♪
<材料>(直径25cmフライパンで作る場合の分量)
~ケーキ生地~
- さつまいも…約150g
- ★ホットケーキミックス…約150g
- ★卵…1個
- ★牛乳…100ml ※同量の水や豆乳・ヨーグルト等に変えても◎
~ケーキ表面~
- さつまいも…約150g
- ☆砂糖…大さじ2
- ☆バター…20g
<作り方>
- ケーキ表面に使うさつまいもを5~8mm程にスライスし、水にさらしておきます。
- ケーキ生地に使うさつまいもは、1cm角の角切りにし、水にさらします。
- 2の水気を切り、600Wの電子レンジで2分半程温めます。
- ボウル等で★を全て入れてよく混ぜたら、3を入れてざっくり混ぜます。
- フライパンに☆を入れて、混ぜながら弱火にかけます。バターが溶けきったら一度火を止めましょう。
- 1のさつまいもを水から上げて、ペーパータオル等で水気をさっと拭き取ったら、5のフライパンに敷き詰めていきます。
- 4の生地をそっとフライパンに流し込み、蓋をします。
- 強めの弱火で10分程焼いていきます。生地がふつふつしてきたら、1番小さい弱火にして、更に5~8分程焼きます。
- 竹串やフォーク等を刺してみて、生の生地が付着していなければ完成です。大きめのお皿をフライパンに載せ、フライパンごとひっくり返して盛り付けましょう。
まだ生であれば、追加で5分ほど焼いて中まで火を通して完成させましょう。
※お使いのコンロやフライパンによって、時間や焼き具合は変わってきます。様子を見ながら調理してくださいね。
さつまいもを食べて、美味しく健康に♪
美味しいだけでなく、健康・美容効果も期待できるさつまいも。
調理方法や保存方法を工夫すれば、より美味しくいただくことができます。
ぜひ本記事を参考にして、自分の好みやライフスタイルに合った調理方法・お気に入りの食べ方を探してみてください。
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