毎日の家庭の食事と共に訪れる食器洗い。
ただでさえ手荒れの原因になる上に、冬の季節には乾燥も相まって「ハンドクリームが手放せない!」という方も多いのでは?かといって使い終わった食器を洗わずそのままにしておくわけにもいきません。
そんな時におすすめなのが、「食器用洗剤なしの食器洗い」!
素材の力で汚れをからめ取るアイテムを使えば食器用洗剤がなくても食器洗いすることは可能なんです。
ゴム手袋をつけて、スポンジに洗剤をつけて、泡をすすいで…という一連の流れが短縮できるなんて嬉しいですよね。
今回は、環境にも優しくて手荒れも防げる「食器用洗剤なしの食器洗い」のメリットやおすすめ商品、食器洗いの方法やおすすめの食器洗いスポンジを紹介します。
食器用洗剤無しで本当に汚れが落ちるの?
普段当たり前のように食器用洗剤を使用していると、「本当に食器用洗剤がなくても汚れが落ちるの?」と心配になりますよね。
食器洗いにおける食器用洗剤の役割は、食器に着いた油汚れを浮かせて落としやすくすることです。
洗剤に「界面活性剤」が含まれる場合は、通常交わることのない水と油を混ぜ合わせることができるので、その性質を利用して油汚れを浮かせています。
つまり、そもそも水を飲んだだけのコップや油汚れのついていないお皿などは食器用洗剤をつけて洗う必要はなく、お湯とこすり洗いだけで充分キレイになるのです!
もちろん、油汚れであってもこするだけでしっかり落とせる便利なアイテムもたくさんあります。
スポンジやタワシの凹凸で汚れを絡めて落とすものや、粘着性のある素材で汚れを吸着したりと、さまざまなタイプのアイテムがありますが、どれもお湯や水でこすり洗いするだけでもピカピカの仕上がりになるんです。
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→電気代を節約するおすすめの方法はこちら食器用洗剤を使わない食器洗いのメリット
食器用洗剤を使わなくても食器洗いができることで、一体どんなメリットがあるのでしょうか?
5つの嬉しいメリットについてそれぞれ見ていきます。
① すすぎ時間が短くなる
まずは泡立てた洗剤を流す必要がないので、すすぎ時間を短縮できるメリットが挙げられます。おかげで水道代やガス代も少なく済み、食器洗いが早く終わった分他のことに時間を使えるのが嬉しいですね。
② すすぎ残しの心配がない
洗剤を使用した場合、しっかりすすがないと泡が残ってしまう可能性がありますが、そもそも洗剤を使わなければその心配もありません。小さいお子さんがいるご家庭はなかなか食器洗いに時間を割くことが難しいので、安心できるのではないでしょうか。
③ 手荒れを軽減できる
食器用洗剤は油汚れをキレイにしてくれる分、手肌に必要な皮脂まで洗い流してしまいます。
表面の皮脂が少ない状態で乾燥が進むと「赤み」や「かゆみ」、ひどい時には「ひび割れ」や「水ぶくれ」に発展することも。お湯だけの食器洗いなら、手荒れの軽減につながるでしょう。
④ 環境に優しい
現在は環境への配慮から無添加や自然由来の洗浄成分を使用した洗剤も増えています。
毎日の食器洗いだからこそ、食器用洗剤の使用を少なくすることで環境への負担を大きく減らすことができます。またスポンジや洗剤ボトルの消費が減ることでプラスチックごみの削減にもつながります。
⑤ シンク周りがすっきりする
シンク周りには食器用洗剤、手洗い石鹸、スポンジ、タワシ、ゴム手袋など、アイテムが多くてごちゃつきがちです。
食器用洗剤を使わなければ洗剤・ゴム手袋などのアイテムが減り、シンク周りがすっきりします。「洗剤が切れてしまった!」と慌てて買いに行くこともなくなりますね。
食器用洗剤なしでもキレイに落ちる!おすすめキッチンスポンジ
食器用洗剤を使わないことで多くのメリットがある食器洗いですが、実際に洗うにはどんなキッチンスポンジが良いのか気になりますよね。
洗剤を泡立てるタイプのキッチンスポンジをそのまま使うと食器を痛めてしまう可能性があるので、素材にこだわった洗剤不要のスポンジやタワシを使ってみてください。
① びわこふきん
食器用洗剤不要の食器洗いアイテムと言えば、こちらの「びわこふきん」が有名です。
ガラ紡と呼ばれる日本独自の紡績方法で織られた木綿の布を使用しており、デコボコしたガラ紡糸自体に油や汚れを取り込んで、お湯だけで食器を洗いあげることができます。
吸収性に優れているので洗い終わった食器の水気を拭くのにも適しており、ステンレスとの相性も良いのでお掃除にも大活躍します。
泡立ちが良いのでお風呂のボディタオルとしても使えますし、肌触りが良く柔らかいため赤ちゃんの沐浴にも最適です。1枚あれば何役もこなすことができる、主婦には嬉しいアイテムですね。
素材:綿100%
サイズ:約320×350mm
金額:495円(税込)
② これは使える! 食器洗いスポンジ
生活雑貨メーカーの「マーナ」から出ている食器用スポンジ。
両面で違う加工が施されており、マーナ独自のハード樹脂加工面では茶渋などのしつこい汚れをかき出し、水だけで汚れをすっきり落とします。ソフトなパイル面ではランダムに配置された柔らかいアクリルパイルで食器を傷つけずに優しく洗います。
楕円形の薄型で2つ折りにしやすく、食器や鍋などを洗いやすい形状です。吊り下げられるリボンがついているので、乾かしやすく衛生的に使用できるのも嬉しいポイント。グリーンとグレーの2色から選べます。
素材:表面/アクリル(片面/ハード樹脂加工) 中身/ポリウレタン
サイズ:約150×90×15mm
金額:418円(税込)
③ THE KITCHEN SPONGE
水だけで油汚れまで落とせる、驚異の洗浄力を持った業務用のスポンジを家庭用に開発したキッチンスポンジ。
特殊合成ゴムの力を利用して、水に濡らすだけで抜群の吸着力と摩擦力を発揮し汚れを落とします。研磨剤を使用していないため、食器が傷つく心配もありません。
フライパンにこびりついた焦げにも使えて、油の融点である50℃以上のお湯を使えばしつこい油汚れも楽に落とせます。洗面台に残る水垢やお風呂など、水回りの掃除にもおすすめです。
素材:(表面部分)綿 100% / 合成ゴムラテックス 100%(スポンジ部分) ウレタンフォーム
サイズ:150×90×18mm
金額:550円(税込)
④ その他、手作りできるアクリルたわしや天然素材の麻タワシも
エコタワシの先駆けとして注目されてきたアクリルたわしは、色柄がおしゃれなものも多く手作りすれば自分好みのたわしがつくれます。弾力性のあるアクリル繊維同士が生み出す通気性・通水性のおかげで細かい汚れをかき出して食器をキレイにしてくれます。
素材:アクリル毛糸
サイズ:直径120mm
金額:220円(税込)
またアクリルと違って天然素材である麻をつかった麻タワシは、マイクロプラスチックを出さないばかりか時間の経過と共に土中で分解されるので、より環境への配慮のある商品です。丈夫な麻素材は油汚れにも強く、耐久性もばっちりです。
素材:(本体)ジュート (縫製糸)綿
サイズ:100×150mm
金額:1,100円(税込)
どうやって洗うの?洗剤なし食器洗いのやり方
それでは実際に食器用洗剤なしでどうやって食器を洗うのか見ていきましょう!
基本的にはお湯でこすり洗いをするだけですが、ちょっとしたひと手間で見違えるほどキレイに洗うことができますよ。
① 大きな汚れは落としておく
ギトギトの油汚れやソースなどがべっとりついている場合は、あらかじめスクレーパーやキッチンペーパーなどで汚れを落としておくと良いでしょう。水かぬるま湯などに浸けておけばさらに汚れ落ちも良くなり、節水にもつながります。
② スポンジやタワシをお湯につけて洗うだけ!
スポンジやタワシをお湯につけて、食器をこすり洗いします。
洗剤を付けた普通のスポンジと同じように洗うだけですが、洗剤のヌルヌル感はなく、しっかりと素材が汚れをキャッチしている感覚が指に伝わります。
カレーの汚れも、お湯とこすり洗いだけでキュッキュと音が鳴る程ピカピカになります!
③ 洗う順番がポイント
食器を洗う時は、油汚れが少ないグラスやコップなどから洗いはじめ、カレーやシチューなど汚れの多いものを最後にすると、油汚れを他の食器に移してしまうことなく効率的に洗えます。
また、生の魚や肉を切ったまな板や包丁なども最後に洗い、汚れ落ちが悪い場合は少量の洗剤や石鹸などをつけても良いでしょう。
④ スポンジやタワシのお手入れ
食器洗いが終わったら、スポンジやタワシをしっかりと乾燥させます。
洗剤不要のスポンジやタワシは表面の凹凸で汚れを絡め取るので、どうしても汚れがたまりがちです。雑菌の繁殖を防ぐためにも、食べかすなどをしっかり除去して水気を切り、吊るすなどして乾燥させておきましょう。
まとめ
食器用洗剤がなくても素材の力で汚れをからめ取る「洗剤なしの食器洗い」を紹介してきました。
泡を洗い流す必要がないのですすぎ時間の短縮に加え、手荒れの軽減が期待できる上に、環境にも優しく、光熱費の節約にもなってメリットがいっぱいです。
綿や麻、ゴムやアクリルなどさまざまな素材でつくられた商品があるので、用途や好みに合わせて選んでみてくださいね。
筆者は今回紹介した商品を全て使用してきましたが、現在は麻タワシを愛用しています。
丈夫な素材でお鍋なども力を込めて洗える上に、天然素材なので肌触りも良く、油の吸収が抜群です。
麻ひもがあれば手作りもできますよ。洗剤で滑ることもないので、子ども達がお皿洗いを手伝ってくれるときも安心して見ていられるようになりました。
洗剤による手荒れに悩む方や、少しでも食器洗いの時間を短くしたいと考えている方におすすめの「洗剤なしの食器洗い」、ぜひ一度ご家庭でお試しください。
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