「30代、40代でも推し活って楽しめる?」「若い子に混じって推し活するのは気が引ける」アイドルなどの若い「推し」がいる大人女子には、そんな思いをもっている方も多いのではないでしょうか。
実は、30代や40代でも推し活をすることのメリットはあります。この記事では、30代、40代でも上手に推し活を楽しむ方法や、気を付けたいポイントなどを紹介していきます。
推し活とは
推し活とは、ずばり、「推し」を応援することです。
明鏡国語辞典第三版によると、「推し」とは、「特に引き立てて応援している人や物」「お気に入り」のこと。
実在するアイドルなどの芸能人はもちろん、アニメや小説・ゲームなどの架空の人物や、動物、食品や乗り物などの物体が対象となることもあります。
例えばアイドルの推し活の場合、グッズを購入してコンサートに行くような行動はもちろん、情報をSNSで調べたり、その人のイメージカラーのアイテムを身に着けたり。幅広い活動の総称として使われることが多いようです。
推し活おばさんは気持ち悪い?
「推し活」という言葉自体は一般的になってきましたが、アイドルや若いアーティストの推し活を30〜40代のおばさん世代がするのに引け目を感じる、という方もいると思います。
それでは、実際には推し活をしているのはどれくらいの年齢層が多いのでしょうか。
生活者起点のリサーチを行っている株式会社ネオマーケティングの「推し活に関する調査」というレポートがあります。推し活は20代の24.9%が行っていますが、30代は17.3%、40代は10.2%と、アラフォー世代も1割以上が行っており、決して少なくありません。
若年層だけでなく、さまざまな年代の方が推し活を楽しんでいることが分かると思います。
30~40代で推し活するメリット
30代や40代で推し活をするからこそ得られるメリットとはなんでしょうか。
若々しくいられる
何もしなくても若々しい10代・20代とは違い、30代や40代になると、どうしても外見や体力の面で徐々に衰えてくるものです。
特にアラフォー世代は、仕事や育児に忙殺されている方も多く、自分のことは後回しになりがちです。
そういった場合でも、偉大な力を発揮するのが「推し」というもの。
ライブのために美容院に行ってみたり、新しく服を購入したり、ダイエットのためにスポーツを始めてみたり…。時間を作って自分のメンテナンスをしたり、美容や健康に良いことを始めるきっかけを与えてくれます。
仕事や家事育児だけでなく、何か趣味があって生き生きと打ち込んでいる姿は、周囲からも若々しく魅力的に見えることでしょう。
前向きに物事に取り組めるようになる
仕事で大きなプロジェクトのリーダーを任せられたり、子供の進路や親の介護など家族に関する悩みも出てくるのが、30代や40代です。
若い時より大きな壁にぶつかる機会も増えてきます。
そんな時は、推し活に熱中していればイヤなことも忘れられますし、「来週はライブがあるからそれまでなんとか頑張ろう」などと悩みを乗り切る活力にもなります。
推し活を始めて変わったこととして、20代以上に、30代や40代の人が「気持ちが前向きになった」ことを挙げている調査結果もあります。
明るく物事に取り組む姿は、家族はもちろん、職場や友人などの周りの人々から見ても好ましいものです。
周囲に良い影響を与えることにもつながるのが、推し活のメリットの1つと言えます。
熱中しすぎずに推し活ができる
前述した調査では、年代ごとの、推し活に費やしている時間の調査結果も公表されていました。
20代、30代、40代と、年齢があがっていくにつれ、費やす時間が少なくなっている様子がうかがえます。若い年代のほうが推し活にのめり込んで時間を使う傾向にあるようです。
あくまで推し活は趣味の一環です。ハマりすぎて心身のバランスを崩したり、仕事や学業、人間関係に悪影響を及ぼすことがないようにしたいですよね。
その点では、若い人より30代や40代の方が人生経験も豊富ですし、視野も広いはず。生活に余裕を持ちながら、自分の余暇の範囲内で推し活を楽しめるのかもしれません。
30~40代で推し活するデメリット・注意点
30代や40代で推し活するデメリットや注意点もご紹介します。
散財してしまう
学生の頃と違い自分の収入がある人が多いため、ついついお金を使ってしまう方もいるかもしれません。
自分のお小遣いの範囲内でなら問題ないのですが、生活資金にまで手を出してしまうのは、生活にうるおいを与えるための推し活なのに本末転倒というものです。
どうしてもお金を使いすぎてしまうという人におすすめなのは、月単位ではなく、年単位で予算を決めるということです。
その月々によって、「推し」の活動内容は異なります。
1年の後半にライブツアーをやることが多い、ファンクラブの年会費を支払うのは何月、などとスケジュールがだいたい分かっているのであれば、1年分の方が予算の計画は立てやすいですよね。
推し活に必要な費用は、アルバムやグッズ、イベントの遠征費など多岐にわたりますが、自分の中で優先順位を付けて予算内に収めるようにしましょう。
ファンイベントなど、慣れない推し活でトラブルに
30代や40代で推し活を始めることで、ファンイベントやSNS交流など、今まで行ったことのない活動をする機会も増えてきます。
その場合想定できるのが、イベントごとのきまりや流れを知らずに行ってしまってトラブルになることです。
事務所側からの規定やイベント内容によっても違いますが、例えば、「ライブではうちわやネームボードは胸の高さまでしか上げてはいけない」というきまりのある所も存在するようです。
それを知らずに現場に行き、頭上でグッズを振り回したりすると、後ろの席のお客さんとトラブルになりかねません。
また、SNSでは、「同担拒否」とプロフィールに記載がある人は、「推し」が同じ人とつながりたくないという意思表示の場合があります。
生まれた時からSNSが身近な若い年代はそのような暗黙の了解を把握できていますが、30代や40代の場合、そうではありません。
「推し」の数ほど、推し活のルールが存在します。
過度に怖がる必要はありませんが、初めてイベントなどに行く場合は、事前に最低限の下調べをしてから行った方が良いでしょう。
気持ち悪いと思われない30代40代の推し活マナー
推し活という言葉が一般的になってきた昨今ですが、他の人から不快に思われないように、スマートに活動したいものです。
そこで、30代や40代の大人女子が気を付けたい、周囲から気持ち悪いと思われないための推し活マナーをまとめました。
以下のことに注意しながら、大人ならではの推し活を楽しみましょう。
公共の場では節度ある行動をとる
当たり前のことですが、家の外では節度ある行動を取りましょう。
いくら「推し」に興奮したからといって、他の人もいる場で大声で騒ぐのは迷惑になります。20代までの若い女性なら多めに見てくれる行動も、30代、40代の大人がやると周りは不快に思うものです。
ライブなど声を出して良いイベントもありますが、あまりはっちゃけすぎず、節度をもって楽しむのがおすすめです。
SNS交流は適度な距離感をもつ
推し活にとってSNSは、必須ではありませんがあると非常に便利なツールです。
公式アカウントから随時「推し」のスケジュールやグッズなどの情報が共有されますし、同じ「推し」を応援するたくさんの人とも瞬時につながることができます。
ただ、30代、40代は大人になってからSNSが発達した世代のため、あまり慣れていない人もいるかもしれません。
文字だけのやり取りのため言いたいことが伝わらなかったり、はじめは良い人だと思っても、実際に交流してみると価値観が合わなかったり、ということもあるでしょう。
SNSに慣れていないとそれに振り回されて心身ともに疲れ果ててしまいますので、適度な距離感を持つことも重要になってきます。
また、アラフォーだと、つながった「推し友」が実は一回り年下だった、なんてことも少なくありません。実際に会うことになった場合相手を驚かせないために、プロフィール欄におおよその年齢を記載しておくのも良いでしょう。
イベントにはTPOに合わせた服装で参加する
大人女子が特に気を付けたいのが、イベントに参加する際の服装やメイクです。
あまり派手なメイクや露出が多いような若作りのファッションでは、周りの若い参加者から「あのおばさん、痛々しいな」と思われてしまいます。
そのような場では、周りの年代に無理にファッションを合わせるよりも、個性を活かした落ち着いたテイストが好まれるでしょう。
迷った場合は、「40代 推し活 服装」などで検索をかけるのがおすすめです。季節やイベントに合わせたファッションをチェックすることができますよ。
推し活おすすめグッズ
推し活を楽しむためには、グッズは欠かせません。
事務所が販売している公式アイテムはもちろん重要ですが、それ以外にも、身近なものでさらに推し活を充実させることができます。
近所のお店や通販で購入できるものを利用した、推し活におすすめのグッズをご紹介します。
手作りうちわ
グッズと言えばまず思い浮かぶのが、推しの写真や名前が書かれたうちわです。
公式アイテムとしてもよく販売されていますが、それだけではせっかくライブに持って行っても、周りと同じになってしまいます。
ぜひ、自分なりにアレンジを加えたうちわを持っていきましょう。もしかしたら、「推し」の目にとまるかもしれません。
ライブ会場などでよく見るのが、100均で売っているモールや蛍光色の色紙などを使って派手に飾り付けた手作りうちわです。遠くからでもよく見えますし、自分の席がステージから遠い場合はおすすめです。
「推し」が言った名言や好きだと公言したキャラクターなど、あえて「推し」を連想するようなものをうちわに張り付ける人もいます。周りと差別化をはかることで認識してもらいやすくなるメリットがあります。
ライブに行かない場合も、自分ならではのうちわを作って部屋に置いておくのも良いでしょう。視界に入るたびにテンションがあがり、元気に毎日を過ごせるかもしれません。
アクリルスタンド
「アクスタ」と呼ばれるアクリルスタンドも、推し活には外せません。
アクリルでできた板に好きな人物やキャラクターを印刷したグッズで、台座に差し込んで自立させることができます。手ごろなサイズ感と価格でこの10年ほどで爆発的に人気になりました。
公式グッズとして事務所から発売されることも多く、自分の部屋にある「推し」のコーナーのメインとして飾る人も多いようです。
台座から外してしまえば薄い板のため持ち運びもしやすく、カフェや観光地など外出先で一緒に写真をとることもできます。
100均で手に入るプラバンやレジンを利用すれば、自分でオリジナルのアクリルスタンドをつくることも可能で、色々な楽しみ方ができますよ。
ぜひ、推し活を始める際はアクリルスタンドを導入してみましょう。
カードケースやアルバム
トレカやチェキ、切り抜きを収納できる、カードケースやアルバムも欠かせないグッズです。
100均で手軽に購入できますし、カバンにしのばせて持ち歩けるため、いつも「推し」と一緒に行動できます。お気に入りの一枚を一番上に収納しておけば、仕事の合間にチラっと見て元気をチャージすることも可能です。
ネットでもさまざまな大きさや色合いのものが販売されていますので、「推し」のイメージカラーや、「推し」に似ているキャラクターのものなど、自分に合ったものを探すことができますよ。
あえてシンプルなものを購入して、シールやストーンでデコレーションするのも楽しくておすすめです。
トートバッグやポーチ
バッグやポーチを推し活グッズとして活用するのも良いでしょう。
バッグで人気なのは、うちわやネームボードなど大きなものも収納できる大容量のトートバッグです。ライブなどイベントが始まった際にスッと取り出せますし、使い終わったら放り込んですぐ家路につくことができます。
イベント中は足元に置いておくことも多いため、丈夫で汚れても良いものがおすすめです。
また、グッズをまとめて入れておけるポーチもうまく活用したいところ。
アクリルスタンドなど割れやすいものや、缶バッジなど小さなものも無くさずに持ち運ぶことができます。最近は推し活を意識して、カラーバリエーションが豊富なポーチが発売されているので、ぜひ「推し」カラーのものをチョイスしてみましょう。
ネイルやアクセサリーなど
服装だけでなく、ネイルやアクセサリーも推し活のアイテムとして人気です。
推しカラーのネイルをしてみたり、推しのイニシャルのイヤリングやネックレスを付けたりと、無限に楽しむことができます。
一部のネイルサロンでは、事前に推しの写真やイラストを送ることで、かなり緻密に再現したデザインを施してもらうことも可能です。
また、「推し」の名前が入ったビーズのブレスレッドなどは、100均でパーツを購入し、自分で制作して楽しむ方も多いようです。
楽しみ方はそれぞれですので、自分の好みのものを身に着けることができますよ。
まとめ
今回は、30代、40代から始める推し活のやり方をご紹介しました。
人生にうるおいを与えてくれる推し活ですが、他の人の迷惑になったりしないよう、ルールやマナーを守りながら楽しく活動したいものですね。
ここまで読んでくださり、ありがとうございました。
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