近年、遠くに旅行へ行った時の思い出やパワースポット巡りの信仰心などで、御朱印を集める方が増えてきています。
特に若い女性の間で1つの趣味として御朱印集めにハマっている人が多く、インスタなどのSNSでも御朱印の写真を上げている人がたくさんいます。
しかし、その御朱印集めが”危険”だと言われているのはご存知でしょうか?
今回は、御朱印集めが危険と言われている理由や御朱印集めをする際に気をつけておきたいマナーなどを詳しく解説していきますので、これから御朱印集めをしていこうと思っている方はぜひ参考にしてみてください。
御朱印とは・読み方
まず「御朱印」の読み方は「ごしゅいん」と読みます。
御朱印の由来は、諸説ありますが元々は写経をお寺に納めた証明としていただける物と言われています。
それが現代になり、お寺だけでなく神社も含めてもらうことが可能になり、参拝の証明としていただけるものになりました。
御朱印の内容は、社寺によって異なっていますが「印章、参拝日、神社仏閣の名称、祀られている神様・仏様のお名前など」が書かれているものが多いです。
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→電気代を節約するおすすめの方法はこちら御朱印集めが”危険”と言われている理由
神社やお寺に赴いて御朱印を集めるだけなのに一体何が危険なの?と思う方も多いのではないでしょうか。
実は意外なことが理由で御朱印集めが危険だと言われているのです。
ここでは、御朱印集めが危険だと言われている理由をご紹介してきます。
①御朱印集めだけが目的となっている
まず1つ目の危険な理由が、御朱印集めだけが目的となっていることです。
これは、御朱印集めが人気になったからこその問題だと言えます。
御朱印というのはそもそも、神社やお寺を訪れて参拝した証として授かる印のことです。
なので、「最近流行っているから御朱印だけもらいに行こう」という考えは少し違うんじゃないかという風潮が、危険と言われるようになったという一説があります。
もちろん、御朱印集めが趣味なのはいいことですし、目的が御朱印を集めるということも全然間違いではありません。
しかし、「御朱印というのは参拝した証としてもらうもの」というのは最低限覚えておきましょう。
②失礼な行いをする人がいる
続いての危険な理由は、失礼な行いをする人がいるということです。
これも御朱印集めが爆発的に流行ったからこその理由で、御朱印のもらい方や参拝のマナーが悪い人が一部います。
たとえば、前述した御朱印をもらうのだけが目的な人の中には、参拝をせずに御朱印をもらおうとする人もいます。
もちろん、参拝してから御朱印を渡すのがルールなので、神社側も御朱印だけをあげるということはできません。そういったことが理由で怒られる等のトラブルに発展することが実際にあったりします。
こういったマナーの悪い人はごく一部なのですが、そのせいで御朱印集めが危険だと言われているのも事実なのです。
③山奥の神社に下調べせずに行く
3つ目の御朱印集めが危険だと言われている理由は、山奥の神社やお寺に下調べせずに行くことです。
当然、神社やお寺によっては山奥の交通設備があまり整っていない場所にあったり、隠れパワースポットとして人があまり来ない場所にあったりします。
御朱印集めが趣味だったらそのような場所に行きたくなるのはわかりますが、その際はしっかりと下調べをして行くようにしましょう。
まず、人が少なく慣れない場所に一人で向かうのは危険なので、友達や恋人など、誰かに付き添ってもらうことをおすすめします。どうしても一人で向かうのであれば、行き先を誰かに言ってから向かうようにしましょう。
また、どのような場所に神社やお寺があるのかを事前に調べておくことが大切です。
近くに駅はあるのか、車やバスで向かえるのか、交通設備は整っているのか、野生の熊などの目撃情報はないかなど、ご自身の身はしっかりと自分で守るようにしましょう。
御朱印集めの目的
これから御朱印集めをしていきたい方や御朱印集め初心者の方は、もしかするとまだ御朱印集めの目的がわかっていないかもしれません。
ここでは、御朱印集めの目的をいくつかご紹介していきますので、自分の御朱印集めの目的と合わせて確認していきましょう。
①趣味としての御朱印集め
もちろん、趣味として御朱印を集めるのも立派な理由です。
たくさんの神社やお寺に赴いて御朱印帳が徐々に埋まっていくのは、何事にも変えられない達成感があることでしょう。
1つのアートとして御朱印を集めるのはワクワクします。
また、御朱印集めをすることで日本の歴史や文化に詳しくなったり触れる機会に繋がるので、人生がより豊かになっていくことは間違いないでしょう。
旅行や巡礼の思い出
旅行先の神社やお寺に赴いて、思い出として御朱印をもらうのも1つの目的です。
御朱印集めをすることで、旅の楽しみが広がったり現地の人たちと交流したりもできます。
旅行先の思い出を残すものとしては写真が鉄板ですが、御朱印を思い出として残すのは写真とはまた違った感慨深さがあることでしょう。
最近は旅行のついでに御朱印をもらうのではなく、御朱印をもらうために旅行に行くといった人も増えてきているそうです。
縁起担ぎ
縁起担ぎとして御朱印をもらう人も多いです。
元々、御朱印には縁起を担ぐといった意味合いもあり、幸運を引き寄せたり良い出会いに恵まれるようになると信じられています。
参拝をして御朱印をもらうことで、運気が上がり人生がより豊かになるかもしれません。
御朱印のもらい方
初めて御朱印をもらう人は、「どこでどうやってもらったら良いか分からなくて不安」ですよね?
基本的なマナーさえ守れば、緊張する必要はなく簡単に御朱印をもらうことが出来ます。
まずお寺もしくは神社で参拝を済ませたら、社務所に行き御朱印をもらいます。
社務所とは、神職さんや巫女さんが待機し、祈祷やお守りの案内や受付をしている場所です。
社寺によって社務所の受付時間は異なりますが、一般的には9~17時前後となっています。
こちらで「御朱印をいただけますか?」と伝えることで、御朱印を書いていただけます。
次項からは、御朱印をいただく際に気をつけるべきマナーや手順について詳細にお伝えします。
マナーと言っても特別難しいものはなく一般的なものなので緊張することなく、確認をしてみてください。
御朱印集めをする際に注意しておきたいマナー
御朱印集めをしようと思っても、とにかく御朱印を集めればいいというわけではありません。
御朱印集めにもきちんとしたルールや最低限のマナーがあるのです。
ここでは、御朱印集めをする際に注意しておきたいマナーをご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
①御朱印帳を準備しておく
まずは自分で御朱印帳を準備しておきましょう。
御朱印帳は、神社やお寺でその地域にゆかりのあるデザインのものが売られていたりします。
御朱印と一緒に思い出として購入するのもいいかもしれません。
ただ、御朱印帳を売っていない神社やお寺ももちろんあるので、その場合は文房具屋さんやネット通販でも販売してますから、そこで自分の好きなデザインの御朱印帳を購入するのがいいでしょう。
御朱印はちゃんとした御朱印帳にしてもらうのがマナーですので、必ず事前に準備してからもらうようにしてください。
神社やお寺によっては、御朱印帳に書かずに御朱印が書かれた専用の用紙を用意している所もあります。
②御朱印をもらえる時間を把握しておく
神社やお寺は中に入れる時間を制限しているところが多く、もちろん御朱印をもらえる時間も場所によっては決められています。
特に小さな神社やお寺は夕方には閉めてしまうところもあるので、前もって確認しておきましょう。
閉まっているからといって無理やり御朱印をもらうような行為は明らかなマナー違反になりますので、絶対にしないようにしてください。
③神社・お寺に参拝
御朱印をもらう際には、直接神社やお寺に参拝にいきましょう。
参拝の際のマナーは神社とお寺で若干異なるので確認しましょう。
神社の参拝ルール
- 鳥居の前で一礼し、鳥居の端の方(柱の近く)を歩いてくぐり抜けます。
- 手水舎(てみずや)で身と心を清める。心を落ち着かせる→右手で柄杓を持ち左手を清める→左手で柄杓を持ち右手を清める→柄杓を右手に持ち左手に水を注ぎ口をすすぐ→柄杓を立てて持ち手部分に水を流し清める。
- 「二礼二拍手一礼」でお参り。お賽銭を入れる→鈴を鳴らす→二回お礼をする→二回手を叩く→お祈りをする→一回礼
お寺の参拝方法
- 山門(さんもん)の前で合唱し一礼
- 敷居をまたいで山門をくぐる
- 手水舎で身と心を清める。(手順は神社と同じ)
- お参りをする。お焼香→お賽銭→一礼し合掌→お祈りをする→一礼
※お寺の参拝では、神社とは違い拍手をしてはいけないので注意してください。
④御朱印帳のページを開いて差し出す
意外と知られていない御朱印をもらう時のマナーが、御朱印帳のページを開いて差し出すというものです。
ただこれは、絶対にしたらダメというような明らかなマナー違反とは言えません。
しかし、御朱印というのはいただくものという意識が必要なので、相手の方の手間を考えるとやはりページを開いて差し出すのが親切だと言えます。
⑤御朱印の料金・値段は聞かない
神社やお寺というのは、買う・売るといった表現をしないので、御朱印の値段を聞くのももちろんNGです。
前もって御朱印の値段を確認しておくのが一番ですが、もしどうしても御朱印の値段が知りたい場合は、「納経料(のうきょうりょう)」「志納金(しのうきん)」「志納料(しのうりょう)」といった表現を使いましょう。
聞き方としては、「納経料をおいくら納めればいいでしょうか?」と尋ねればすぐに教えてくれるはずです。
また、あくまで納めるものなので、お釣りがないように小銭を用意しておくのも忘れないようにしましょう。
⑥御朱印の売買は絶対にしない
御朱印の売買というのももちろんマナー違反なので、絶対にしないようにしましょう。
売るのがダメなのは当然ですが、コレクション感覚で御朱印を買うのもNGです。
欲しい御朱印が遠方で行くのが困難な場合でも、必ず自分自身でもらうようにしてください。
そもそも御朱印というのは参拝した信仰心の証でもあるので、その御朱印だけを持っていたところで何の意味も持ちません。
実際にこういったマナーを守れない人のせいで、一部の特別な御朱印の配布がなくなったケースもあるのです。
自分だけの問題ではなくなってくるので、必ずルールは守るようにしましょう。
御朱印集めでご利益アップできるパワースポット
御朱印というのは全国の神社やお寺で入手できるので、パワースポットやご利益がアップする場所でももらうことができます。
ここでは、御朱印集めでご利益がアップできるおすすめスポットをご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。それぞれの御朱印の受付時間などは別途確認ください。
【東京都】馬橋稲荷神社
馬橋稲荷神社がある場所は、東京都杉並区阿佐谷南の閑静な住宅街になります。
馬橋稲荷神社は、商売繁盛・五穀豊穣・交通安全・家内安全・子孫繁栄・災難除け・学業成就と、数多くのご利益があると言われています。
馬橋稲荷神社でいただける御朱印は時期によって変わっていて、通常の御朱印のほかにも2月の初午祭でいただける御朱印や、9月に行われる例大祭でいただける御朱印などがあります。
【宮城県】金華山黄金山神社
金華山黄金山神社は、宮城県石巻市の牡鹿半島東南端に相対する太平洋上の孤島・金華山に鎮座していて、交通手段は鮎川港か女川港からの船のみとなっています。
金華山黄金山神社は名前の通り、お金にご利益があるパワースポットとして有名で、「3年連続でお参りに行くと一生お金に困らない」といった言い伝えがあるほどです。
金華山黄金山神社の御朱印は、「霊島 金華山 黄金山神社」と大きく書かれた御朱印が特徴的で、大きな祭典日に赴くと祭典名を書いてくれたりもします。
また、2022年より大海祇神社の御祭神の一柱である市杵島姫神(辯財天)の御朱印もいただけるようになりました。
【京都府】伏見稲荷大社
伏見稲荷大社は京都市伏見区深草にある神社で、千本鳥居が非常に有名です。
全国に約3万社ある稲荷神社の総本宮でもある伏見稲荷大社は、商売繁盛・五穀豊穣・諸願成就・家内安全などのご利益があると言われています。
伏見稲荷大社はかなり広く、すべてを回るのに2時間ぐらいかかります。
そして、各々の場所で計3種類の御朱印をいただけるので、伏見稲荷大社に行く際はぜひ挑戦してみてはいかがでしょうか。
【福岡県】太宰府天満宮
太宰府天満宮は、福岡県太宰府市宰府にある神社です。
太宰府天満宮は菅原道真公をお祀りする全国約12,000社の総本宮で、学問の神様として崇敬されています。
また、学業のほかにも至誠・厄除けといったご利益があることで有名です。
太宰府天満宮の御朱印は、真ん中に「太宰府天満宮」と書かれた非常にシンプルな御朱印となっています。
【大分県】宇佐神宮
宇佐神宮は大分県宇佐市にある神社で、全国に4万社あまりある八幡様の総本宮です。
宇佐神宮には、、仕事運や金運上昇の神「八幡大神(応神天皇)」、芸能運・財運にご利益のある「比売大神」、子宝にご利益がある「神功皇后」といった三神が祀られています。
宇佐神宮の御朱印も真ん中に「宇佐神宮」と書かれたシンプルな御朱印です。
御朱印集めにかかる価格
御朱印の価格相場
御朱印は参拝した証としてもらえるものですが、決して無料でいただけるものではありません。
前述した通り、「納経料」や「志納金」として神社やお寺にこちら側が納めるものになります。
御朱印の料金設定は神社やお寺によって異なってきますが、基本的には300~500円ぐらいが相場です。
ただし神社やお寺によっては御朱印の金額が決められておらず「お気持ち」とされている場合もありますが、その場合には御朱印相場を参考に適度な金額を納めるのが良いでしょう。
御朱印をいただく際は、お釣りが出ないようにきちんと小銭を準備しておきましょう。
御朱印帳の料金価格
また、御朱印だけでなく御朱印帳も購入予定なら、その分のお金も用意しておく必要があります。
御朱印帳の値段は、デザインや素材によっても異なりますが大体の相場は1冊1,000~1,500円程度です。
さらに、御朱印以外にも御朱印をもらうために行く交通費なども別途かかるので、目的の神社やお寺が遠い場所にある場合はしっかりと予算を確認しておきましょう。
ルールやマナーを守って御朱印を集めよう
今回は、御朱印集めが危険と言われている理由や御朱印集めをする際に気をつけておきたいマナーなどを詳しく解説してきました。
御朱印集め自体に危険なことはなく、御朱印を集める上でのマナーを守ればけして厳しいルールなどもなく楽しみながら集めることが出来ます。
最低限のルールやマナーをしっかりと守っていれば、御朱印集めは一生ものの趣味にもなりえますので、他の人や場所に迷惑がかからないようにきちんと確認してから御朱印集めをしていきましょう。
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