東京都に在住する18歳以下の子どもに対して、1人につき月額5,000円(年額最大6万円)が支給される『018サポート』の申請が9月1日より始まりました。
2023年12月15日までに申請することで、2024年1月に1年分(都内在住期間に応じて最大1年分)がまとめて支給される東京都の子育て支援制度で、申請には書類による申請の他にオンラインでの申請があり、基本的にはオンラインでの申請が推奨されているようです。
そこで東京在住の3人の18歳以下の子どもを持つ私が、「018サポート」のオンライン申請を申し込んでみたので、その際に感じた「面倒に感じた」ポイントを紹介しようと思います。
効率的に申請作業を進める方法や、「対象者区分」という項目とは何か?についても触れていきます。
「018サポート」の支給対象と支給額は
3人の子どもがいて、物価高騰で日々の食費もカツカツで困っている我が家にとって、1人当たり月額5,000円の支給はありがたい!
1か月で1万5,000円あれば、これまで買ってあげたいけど我慢させてしまった果物や、量を少なめにしていたお肉も増量してあげられる!!
そんな「018サポート」ですが、どんな人が支給対象になるのかというと
- 令和5年度中に都内に在住の18歳以下の子ども(途中で転入・転出した人も対象)
実に条件はシンプルで、所得制限もなく、児童手当とは別に支給を受ける事が出来ます。
ただし東京都内在住であることが条件になるので、東京都外の方は対象にはなりません。
支給額は都内在住月数に応じて支給
対象となる子ども1人当たり月額5,000円が支給されますが、支給される総額と時期には注意が必要です。
対象の18歳以下の子どもに対して「月5,000円(年6万円)」支給とありますが、上記の図のように都内在住の月数に応じて支給対象期間が異なります。
令和5年4月から令和6年3月の間に何か月間都内に在住しているかによって異なります。
期間中12か月間全て都内在住であれば満額の「5,000円×12か月=60,000円」が支給されます。
しかし、期間中6か月間だけ都内在住だった場合には「5,000円×6か月=30,000円」が支給となります。
期間途中での転入・転出をした人も対象となります。
各月1日時点での状況で判定されるため、仮に月の2日以降に転入した場合には、翌月からが支給対象となります。
支給時期は2024年1月に一括支給
制度の説明を見ていると、毎月支給されるように勘違いされてしまうかもしれませんが、支給タイミングは「2024年1月」に一括での支給となります。
今すぐにでもいただけるとありがたいですが、支給タイミングは来年となる点ご注意ください。
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以下が申請で必要になるものです。
この中で確認書類関係で写真撮影が必要になるものは、かなり面倒に感じたのでこの後説明します。
- メールアドレス
- 申請者の本人確認書類(運転免許証、マイナンバーカード、パスポート、健康保険証、住民票など)
- 振込先の口座情報が分かる書類(キャッシュカードの写し、通帳の写しなど)
- 申請者と対象となる子供との家族関係を確認できる書類(健康保険証、医療証、住民票の写しのいずれか)
018サポートのココが面倒だった・・・
それでは、筆者が018サポートに申請を行った際に「面倒」に感じた点を紹介します。
あらかじめ面倒なポイントを押さえておくことで、これから申請予定の人は申請にかかる手間から作業時間を予想し、ゆとりをもって申請してもらえたらと思います。
①混みあっていると申請待ち
まず最初に申請を行おうとすると、現在多くの確率でこのような画面が表示されすぐに申請できない状態になるかなと思います。
コロナのワクチン予約の際にも、このような画面が表示されて長い時間待たされた経験がありましたが、申請作業を行った時間が22時頃というのもあったからか、2~3分程度の待ち時間でログイン画面に切り替わりました。
多くの場合ユーザー登録を行っていないと思うので、ログイン画面下部にある「ユーザ登録がまだの方はこちら」より登録作業を済ませてください。
②マイナンバーカードの読み取りにアプリ「TRUSTDOCK」が必要
申請者の本人確認のための方法として
- ①公的個人認証を使った本人確認
- ②券面アップロードによる本人確認
こちらの2種類の方法を選択できます。
「①公的個人認証を使った本人確認」は「マイナンバーカード」を読み込んだ本人確認の方法になります。
こちらの方法を選ぶことで、申請者情報の一部の情報が自動入力されるなど手間が軽減されるようですが・・・
この方法で手続きを進めるには別途「TRUSTDOCK」というアプリのダウンロードが必須になります。
アプリダウンロード後も「マイナンバーカードを読み取ってくれない」などで困っている人も多く、思うほどスムーズに手続きを進められない人もいるようです。
”いるようです”といったのも、筆者はアプリをわざわざダウンロードするのが面倒で、「②券面アップロードによる本人確認」を選びました。よくある運転免許証や健康保険証、パスポートなどで手続き進めるやつですね。
⓷本人確認書類のマスキング(塗りつぶし)が面倒
先の分岐で「券面アップロードによる本人確認」を選んだわけですが、こちらも面倒な処理が待ち受けています。
本人確認書類の画像を「2点」アップロードする必要があります。
運転免許証だけでなく、もう一つ健康保険証もアップしなければなりません。
ちなみに運転免許証の場合には、表&裏をセットで1点になるので、画像枚数としては「3枚」アップしました。
画像アップだけなら良いのだけど、最大級に面倒なのが「個人番号や保険者番号等の記載がある場合には、マスキング(見えないように処理)」なんです。
筆者の場合には、仕事柄画像編集ソフトの扱いに慣れているので、比較的簡単に対象個所を塗りつぶすことができたけれど、多くの人がそんなわけにはいかないと思うので、写真で撮影する前にマスキングテープで隠して撮影するか、画像加工アプリで対象個所の塗りつぶし作業が必要です。
申請者分だけでなく申請対象の子どもの分も
こちらは申請者の分だけでなく、申請対象の子どもの確認書類に対しても同様の処理が必要。
なので最初にマイナンバーカードで認証しても、この工程自体からは逃れられません。
018サポートの申請手続きをする前に、ここの準備だけ先に済ませておくとスムーズに進められます。
とはいえ、個人情報をむやみに公開しないためには必要な処理なので仕方ないですよね。
④「対象者区分」ってなんやねん!
申請処理もあともう少し!!という所でやってきました申請対象者(子ども)情報の登録です。
ここで多くの人の頭を「???」にさせたであろうキラー項目「対象者区分」の登場です。
当たり前の様なテンションで登場しますが、全く意味が分かりません。
区分となる文字列の一部を入力すれば、候補に出てくるようですが、そもそもがよく分からない。
補足的な感じで下に「対象者区分はこちらで確認してください」とあるリンクを押して、設問に回答しチェックを入れていかなければこの区分が分からないのです。
そんな重要なリンクだったらもっと良い見せ方あるんじゃないの??とサイトユーザビリティに大きく疑問を感じました。
「必要書類・申請方法を確認」のページより、先に進み6問ほど質問に回答していくと、”あの対象者区分”が明らかになるのです。
ちなみに私の対象者区分は「A27-1」でした。
回答結果で考えると恐らく最もメジャーな区分なのかなという感じです。
なんだかんだ言ったけど東京都に感謝!!
そんな「018サポート」に対する不満ばかり伝えてしまったけれど、18歳未満の子ども1人に対して1か月5,000円の最大6万円も支給してくれる子育て支援制度は、子持ち家庭には非常にありがたいです!
お金に関する重要な申請処理ですから、簡単に登録ができてしまい過ぎても個人情報の流出や不正受給など問題があってもいけません。
そのように考えると、この面倒さも当然のことなのかなとも思えます。
子どもと一緒に暮らす生活はとても楽しく、心が豊かになります。
しかし、子どもがいない状態に比べて必要になるお金の額も段違いに変わってきます。
このような制度が増えてくれると、安心して子どもを育てられる家庭もきっと増えてくれるはずです。
国や自治体には、これからもこのような取り組みを積極的に行ってくれることを期待したいですね。
018サポートの申請にどれくらい時間かかる?
ちなみに私はPCから申請をして、申請に要した時間は「約30分」でした。
比較的この手の作業も苦手ではなくできる方だと思うので、慣れない人の場合にはこの倍の時間かかる事もあるかもしれません。
必要書類の準備に多少もたついてしまいました。また特に時間がかかった工程は、画像の塗りつぶし処理です。
仕事や育児で忙しくまとまった時間が取りにくいという方は、マスキング処理をおこなった本人証明画像の準備だけでも先に済ませておくと、以降の作業はスムーズに終える事ができると思います。
支給対象となるご家庭は、申請期限までに忘れずに申請してください!
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