「市販品のスキンケア用品が肌に合わない」
「今のスキンケアでホントに大丈夫?」
なんて、悩んだことありませんか?
今回ご紹介する”手作りローション(化粧水)”なら、そんな悩みを解決できるかもしれません!
手作りローションの魅力と利点
自然派美肌を目指すなら、自分で手作りする「自家製ローション(化粧水)」がおすすめです!
まずはそんな自家製ローションの魅力と、手作りする利点について説明します。
魅力①成分を自分で選べる
市販品の化粧水を使っていて、逆に肌が荒れてしまったり、肌に合わずヒリヒリしたりかゆくなってしまったり…そんな経験がある方もいるのではないでしょうか?
市販の製品には様々な成分が含まれているため、中には自分の肌に合わない成分が含まれていることも。
自分でローション・化粧水を作ると、使用する成分や材料は少なくとってもシンプル!
”特定の成分が肌に合わずトラブルに遭う”という可能性も低くなります。
自分の肌に合わない成分が特定できている場合、それを避けて自家製ローションを作れるので、安心して使うことができますね。
魅力②安くてたっぷり使える
また、せっかく高価な市販品を買ったとしても、値段を気にして少しずつしか使わないのは本末転倒。
時には、リーズナブルなものを惜しみなく使った方が美容効果も期待できるというものです。
自家製化粧水は、多くの場合はドラッグストア等の市販品よりリーズナブルに作れるので、量を気にせず一度にたくさん使うことができますよ。
自然派スキンケアの楽しみ方
自家製ローションは前述のように、自分の肌に合わせた成分のローション・化粧水が作れるだけでなく、
季節や体調に合わせて調合を変えることも可能です。
例えば、
- 肌が敏感になりがちな春先にはシンプルな調合を
- べたつきが気になる夏には、さっぱりした付け心地の調合を
- 乾燥が気になる秋から冬には、保湿力の高い調合を
というように、自分の肌の調子に合わせたスキンケアが叶います。
旬の果物や食材を使った自家製ローションなら、季節を感じながらスキンケアができるので楽しくてオススメですよ♪
また、市販品の化粧水の中には、香りが独特だったり自分に合わないことも。
自家製なら無香料で作れるのはもちろん、自分好みの香りをつけられるのが嬉しいポイントです!
基本の手作りローションの作り方
まずは、基本的な自家製ローションの作り方を確認しましょう。
材料の選び方
手作りローションの基本の材料は少なくてとっても簡単!
- 精製水
- グリセリン(またはキャリアオイル)
この二つさえあれば完成。
精製水で肌に水分を与え、グリセリンで肌をしっとり・保湿させます。
どちらもドラッグストアで購入することができます
ローションを入れる容器は、100均等で購入できる小さめのボトルがオススメです。
ただし、中にはアルコール対応していないプラスチックのボトルもあるので注意。
今回紹介する中にはアルコールを含んだ自家製ローション・化粧水のレシピもありますが、それらを試す際は容器の素材に注意してください。
繰り返し使える、密閉できるガラス瓶等を使うのも良いですが、事前に煮沸消毒をして、必ず清潔な状態で使用しましょう。
精製水ベースのローション作り方
基本となる精製水ベースの材料とレシピは、以下の通りです。
<材料>
- 精製水…100ml
- グリセリン…小さじ1~2(5ml~10ml)
<作り方>
- 清潔な容器に全ての材料を入れてよく混ぜる。
工程はたったこれだけ!シンプルかつ基本となるレシピです。
「もっとしっとりさせたい」場合はグリセリンを多めに、
「もっとさっぱりした使い心地が良い」場合は、精製水を多めにするのも◎
ただし、グリセリンは濃度が高すぎるとかえってお肌を乾燥させてしまいます。
濃度は5~10%を目安に作りましょう。
実際に作って使ってみると、筆者が思ったよりさっぱりした使い心地です。
個人的にはよりしっとりめが好みですが、さっぱりめが好みの筆者の旦那からは「これなら毎日使いたい!」と好評でした。
キャリアオイルを使用したローションの作り方
キャリアオイルとは、ホホバオイル・マカデミアナッツオイル等、果実や植物から抽出されたオイルのことを指します。
エッセンシャルオイルを使って自分好みの香りをつけたい時は、そんなキャリアオイルを使用した自家製ローションがオススメです。
<材料>
- 精製水…90ml
- お好みのキャリアオイル…小さじ1~2(5ml~10ml)
<作り方>
- 清潔な容器に全ての材料を入れてよく混ぜる。
精製水とオイルは分離するため、使用前には必ずよく振って混ぜるようにして下さい。
エッセンシャルオイルを使う場合は、最初にキャリアオイルにエッセンシャルオイルを数滴垂らしてよく混ぜ、その後精製水を加えて混ぜましょう。
また、一部のエッセンシャルオイルは”光毒性”を持ちます。
皮膚についた状態で紫外線に当たると、炎症を起こしたりシミになったりするので、自家製ローションには必ず光毒性のないものを使用して下さい。
実際に作って使ってみると、グリセリンのレシピよりややしっとりした使い心地でした。
オイルのべたつき感などはなく、肌に塗った後はさっぱりしていて、優しく保湿されている感じがします。
身近な食材を活用したユニークなローションの作り方
私たちが食べている身近な食材の中には、美肌効果のあるものも!
そんな食材を使った自家製ローションの特徴・レシピを紹介します。
酒粕ローションの作り方と効果
市販のスキンケア用品にもよく使用されている食材「酒粕」。
酒粕には、美白・美肌効果が期待できる成分が含まれているんですよ。
例えば、コウジ酸やアルブチン、フェルラ酸には、シミやソバカスの原因となるメラニンの生成を抑える効果が期待できます。
また、肌のターンオーバーを助ける核酸も多く含まれています。
そんな酒粕を使った化粧水の作り方は以下の通りです。
<材料>
- 精製水…180ml
- 酒粕…20g
- グリセリン…小さじ1
- 清潔なビン等の容器、または厚めのビニール(完成したものを保管するのとは別で用意)
<作り方>
- 清潔な容器または厚めのビニール袋等で、精製水と酒粕をよく混ぜ合わせます。
- 冷蔵庫に入れ、8時間以上寝かせます。
- 茶こしやガーゼ等でろ過し、液体を化粧水として使用します。
※ろ過する際はギュッと絞らずに、自然に液体を落とすようにしましょう。
※3でろ過して残った酒粕は、保湿パックに使うのがおすすめです。
※アルコールが気になる方は、酒粕を電子レンジで30秒ほど加熱しましょう。加熱したからといって、美肌効果が薄れることはありません。
実際に作って使ってみると、基本のレシピ同様さっぱりした使い心地です。
酒粕の香りがやや残った状態で使いましたが、個人的にはそれほど気になりせんでした。むしろ、より効果が得られそうな気分に…笑
ゆず種ローションの魅力
ゆずといえば、料理に使ったりお風呂に浮かべたりと、冬場をはじめ大活躍の果物です。
料理やお風呂等で使い終わったゆずの種、そのまま捨てるのは勿体ない!
ぜひ自家製ローション作りに使ってみてください。
市販品とは違って、余計なものが入っておらずとってもシンプル。
本来捨てるはずだった種を使って、お得に自然派美肌を目指すことができますよ。
ゆず種の美肌成分
ゆずの種は表面を触るとヌルヌルしているのですが、このヌルヌルはペクチンという成分。
ペクチンは保湿効果に優れています。
更に、コラーゲンの組織を束ねる働きもあるため、ハリのあるお肌へと導いてくれるんです。
簡単な抽出方法
そんなゆずの種を使った、自家製ローションの簡単なレシピをご紹介します。
<材料>
- ゆず種…適量
- 焼酎またはホワイトリカー…ゆず種の重さの約4~5倍
- 清潔なビン等の容器(完成したものを保管するのとは別で用意)
<作り方>
- ビン等の容器は煮沸消毒し、よく乾かしておく。
- ゆずから取り出したゆず種を洗う。果実等が取り除ければOK、洗いすぎはNG。
- 1のビンにゆず種と焼酎またはホワイトリカーを入れ、封をする。
- 中身の液体にとろみが出るまで、7~10日間冷蔵庫内で保管する。その間は毎日ビンを振って、中身を攪拌させる。
- とろみがついた液体を別の容器に移し、化粧水として使う。※気になる場合は、茶こし等を使って液体と種を分ける。
エッセンシャルオイルを使った自家製アロマローション
エッセンシャルオイル(精油)とは、植物の芳香成分を抽出して作られるオイルです。
アロマオイルにも使われるエッセンシャルオイルですが、良い香りでリラックスできるだけではなく、植物が持つお肌の保湿効果・鎮静効果など様々な効果が期待できるんです!
肌タイプ別おすすめブレンド方法
アロマは様々なエッセンシャルオイルをブレンドして、複雑な香りを楽しみます。
自家製アロマローションも同様に、お好みの香りをブレンドして楽しみましょう。
香りだけでなく、肌への効果別で選ぶのもおすすめですよ!
乾燥肌向けレシピ
乾燥肌の方や、秋〜冬にかけて乾燥が気になる季節には、保湿作用のあるエッセンシャルオイルがおすすめです。
例として、
- ゼラニウム
- ネロリ
- フランキンセンス
等が挙げられます。
脂性肌向けレシピ
脂性肌の方や、夏などベタつきが気になる季節には、皮脂の分泌をコントロールしてくれるエッセンシャルオイル、また鎮静作用のあるエッセンシャルオイルがおすすめです。
例として、
- イランイラン
- ローズマリー
- ゼラニウム
等が挙げられます。
手作りローション使用時の注意点
自然派美肌を手軽に目指せる自家製ローション・化粧水ですが、使用前・使用中には以下の点に注意しましょう。
保存方法と使用期限
自家製のローション・化粧水は、市販品とは違い保存料や防腐剤等が入っていません。
常温では日持ちしないため、必ず冷蔵庫で保存し、1〜2週間を目安に使い切るようにしましょう。
一度にたくさん作らず、”100〜200mlを作っては期限内に使い切る”のがおすすめです。
初めは少量でテストを
成分がシンプルで安心な自家製ローションですが、顔への使用前に必ず少量でテストをしましょう。
具体的には、腕の内側など皮膚の柔らかい場所にローションを塗って時間を置きます。24時間経過して、痒みや発疹等が出ず異常がなければ問題ありません。
特に、アルコールや食材を使用した場合・いつもと違う材料や配合でローションを作った場合は、その都度テストをするのが安心です。
自家製だけでなく市販品にも言えることですが、自分でも気が付かない成分に反応して炎症を起こすこともあり得ます。
体調が良くない時などは肌も敏感になりやすいもの。少しでも異常を感じたら、すぐに使用を中止しましょう。
肌トラブルが起こったら?
- 「テストしてみたら炎症が起きてしまった」
- 「突然肌トラブルが起きてしまった!」
といった場合の対処方法を確認しましょう。
まずは使用をすぐに中止して、綺麗な水で自家製ローション・化粧水を付けた箇所を洗い流します。
しばらく様子を見て、なお肌トラブルが続くようなら皮膚科を受診しましょう。
その際、自家製ローションの内容物を説明できるようにしておくと安心ですね。
季節に合わせたローションの活用法
自家製ローション・化粧水なら、季節に合わせたお手入れが手軽にできます。
使用する材料とその配合、香りなどは自由自在。
ここでは、季節に合わせたおすすめのケア方法を紹介します。
夏のさっぱりケア
汗を沢山かく夏、サッパリしたい時におすすめなのが「ミョウバン」を使った自家製ローションです。
ミョウバンには殺菌・消臭効果の他、肌を引きしめて汗を抑える効果があるんです。
拭き取り化粧水として、顔以外の汗が気になる箇所に使うのもオススメですよ。
ミョウバン入りローション・化粧水のレシピ
<材料>
- 精製水…100ml
- 焼ミョウバン…6g
- グリセリン…小さじ1~2(5ml~10ml)
<作り方>
- 清潔な容器に、精製水と焼ミョウバンを入れてよく振って混ぜる。
- 1が透明になったら、グリセリンを加えて完成。
※精製水を温めたり、1の容器を室温に置いておくと、より早く透明になります。
冬のくすみ対策ケア
肌のくすみが気になる秋冬には、クエン酸を使った自家製拭き取り化粧水がおすすめです。
クエン酸拭き取り化粧水のレシピ
<材料>
- 精製水…100ml
- クエン酸…10g
<作り方>
- 清潔な容器に全ての材料を入れてよく混ぜる。
本レシピは保湿効果を持たない拭き取り化粧水なので、使ったあとは十分な保湿が必要です。
そこでおすすめなのは保湿力の高い自家製ローション。
基本のレシピに、肌荒れや乾燥が気になるときにオススメの「尿素」または「はちみつ」をプラスしたレシピがこちらです。
高保湿自家製ローション・化粧水のレシピ
<材料>
- 精製水…95ml
- グリセリン…小さじ1(5ml)
- 尿素 または はちみつ…0.5g
<作り方>
- 清潔な容器に全ての材料を入れてよく混ぜる。
高保湿自家製ローションは、ひじ・ひざなど顔以外の乾燥する場所に塗るのがオススメですよ。
手作りローションでスキンケアルーティンを充実させる方法
自家製ローションを使った、おすすめのスキンケアルーティンをご紹介します。
朝晩の使い分け
市販の化粧品で「デイクリーム」「ナイトクリーム」など、朝晩で使うものが分かれていることがあります。
これは、朝晩によって肌に必要なスキンケアが違ってくるからです。
朝はお肌に水分をしっかり与えてから、日中の紫外線や空気中の汚れから保護する必要があります。
夜は日中の汚れをしっかり落とし、肌を労りながら栄養補給と保湿をすることが重要です。
そのため、例えば…
- 朝は自家製ローションの保湿と乳液でさっぱりと
- 夜は自家製ローションで拭き取りをした後に、保湿力高めの自家製ローションで保湿して、更に乳液とクリームで蓋をする。
なんて使い分けができます。
また、エッセンシャルオイルを入れた自家製ローションを使う場合は、
・朝にはすっきり気分のオレンジ系
・夜にはリラックス気分のラベンダーやローズ
と、気分に合わせて変えるのがオススメ。
他のスキンケアアイテムとの組み合わせ
自家製ローション・化粧水は、シンプルな成分で安価かつ簡単に作れることが利点です。
自家製ローションでリーズナブルにお肌れ水分をたくさん与えて、ちょっと高級なクリームを使ってみる…なんて方法も。
アンチエイジング効果や美白効果など、市販品の特別なケアを試してみたい時におすすめです。
他にも、「拭き取り化粧水は自家製、保湿用の化粧水は市販品」なんて組み合わせもいいですね。
自分だけの手作りローションで、自然派美肌へ
手作りローションの作り方の基本は「材料を混ぜるだけ」。
リーズナブルでシンプルな自家製ローションは、自分のお肌のコンデションや好みに合わせてアレンジ可能なのが強みです。
スキンケアや肌の悩みがある方、もちろんそうでない方も、一度手作りローションを試してみてくださいね。
自分だけの手作りローションで、自然派美肌を目指しましょう!
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