赤ちゃんが誕生し、たくさんの出産祝いをいただいたは良いものの、「お返しはどうしたら良いの?」と頭を悩ませる方も多いはず。
産後の慌ただしい時期にはゆっくり選ぶ時間もない上、のし(熨斗)の書き方や金額など、マナーについて不安を感じる方もいるのでは?
そこで今回は、出産内祝いのギフト選びのポイントと、贈る際の気になるマナーを紹介します。おすすめのギフト商品も紹介しているので、ぜひ最後までご覧くださいね。
出産内祝いとは?
もともと「内祝い」とは、「身内のお祝いごとに対して、喜びを一緒に分かち合う」という意味を持っていました。
そのため結婚や出産などのおめでたいことがあったときには、家族や親戚・友人などこれからお世話になる方たちに挨拶を兼ねて贈り物をしていたのです。
近年では形を変えて、「いただいたお祝いに対してのお返し」としての意味合いで使われています。そのため出産内祝いは、「出産祝いをくれた人へのお返し」と考えておきましょう。
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→電気代を節約するおすすめの方法はこちら出産内祝いの金額相場はいくら?
出産祝いのお返し(出産内祝い)で、いくらくらいの金額の品を贈れば良いのか迷ってしまいますよね。
ここでは出産内祝いの金額の目安や、関係性別での出産内祝い金額の相場を紹介します。
受け取った額の半額~3分の1の金額が目安
出産内祝いの相場は、いただいた出産祝いの半額(半返し)~3分の1程度の金額が目安です。
両親や祖父母などの親戚・上司などへは3分の1、従兄弟などの若い親戚や同僚・部下などへは半額など、贈る相手の年齢や関係性に合わせて決めましょう。
高額なものをいただいた場合は?
親族や上司からは、相場よりも高額な出産祝いをいただくこともあります。
その場合は半額や3分の1の金額にこだわらず、無理をしない範囲での内祝いを贈ってもマナー違反ではありません。
お返しを期待して出産祝いを贈っているわけではないので、お礼状などに感謝の気持ちを添えて渡すようにしましょう。
いただいた品の金額が分からない場合は?
現金ではなく、品物でお祝いをいただいた場合、プレゼントの金額が分からないこともあります。そんな時は以下に関係性による出産祝いと出産内祝いの相場をまとめているので、こちらの表を参考にお返しの額を考えてみてください。
出産内祝いの気になるマナー
出産内祝いの金額の目安が分かったところで、実際にどのように渡せば良いのかが気になるところ。
「相手に贈るタイミングは?」「郵送or手渡しどっちが良い?」など、出産内祝いの気になるマナーをおさえておきましょう。
出産内祝いを贈るタイミング
出産内祝いを贈るのは、赤ちゃんが生後1ヶ月過ぎのお宮参りが終わったタイミングが一般的です。
生まれてから1ヶ月くらいの間で出産祝いをいただくことが多いので、バラバラの時期にいただいたお祝いのお返しをまとめて生後1ヶ月過ぎに贈ってもマナー違反ではありません。
ただし、産後は体調が回復しておらず、赤ちゃんのお世話に追われている時期でもあるので無理は禁物です。なるべく産前までに準備を進めておき、産後2ヶ月ごろまでには贈るようにしましょう。
出産内祝いの渡し方
出産内祝いの渡し方は、直接持参して手渡しする方法と、郵送する方法があります。産後の体調や相手との関係性を考慮して渡し方を決めましょう。
手渡しする場合は、事前に連絡をしてアポイントを取ってから伺います。
出産内祝いの品物は紙袋や風呂敷に包んで持参し、手渡す時に包みから取り出して品物だけをお渡しします。
感謝のしるしとして内祝いをお渡ししているので、「お返しに」という言葉は使わないように注意しましょう。
郵送の場合は、壊れやすいものや痛みやすいものは避けた方が無難です。
相手にあらかじめ荷物を送る旨を伝え、受け取りに都合の良い日時を確認しておくと◎。
直接お礼が言えない分、お礼状やメッセージカードなどを添えて送ると、より一層感謝の気持ちが伝わりますよ。
のし(熨斗)の書き方
出産内祝いとして贈る品物には、「のし紙」を掛けることが一般的です。
表書きの上(のし上)には「出産内祝」または「内祝」とし、下(のし下)には赤ちゃんの名前を入れます。名前のお披露目の意味も兼ねているので、ふりがなを添えると良いでしょう。
水引には「蝶結び」と「結び切り」の2種類がありますが、出産内祝いには結びが解けても何度でも結び直せる「蝶結び」が適しています。
出産内祝いに関するよくあるQ&A
出産内祝いを贈る際、「毎日慌ただしくて用意するのが遅れてしまった!」という時や、「やってはいけないタブーはある?」という疑問が出てくることもあるでしょう。ここでは、出産内祝いのよくある疑問に答えていきます。
Q.出産内祝いを贈るのが遅くなってしまった時はどうする?
体調不良や日々の慌ただしさで、出産祝いをいただいてから2ヶ月以上経ってしまった場合は、気付いた時点で早めに手配します。
そして相手にお詫びの連絡を入れることをお忘れなく。
「出産祝いを送ったけど、届いていないのでは?」と相手は心配しているかもしれません。
お詫びの連絡をしたからと言って、品物だけ贈るのはタブーです。必ずお詫びの言葉を添えた手紙やメッセージカードを添えて贈るようにしましょう。
Q.贈ってはいけないものはある?
出産内祝いでは、縁起が悪いとされているものを贈るのは避けるのが基本。
自分が良かれと思って選んだギフトが相手に不快な思いをさせないよう、不適切な品物をチェックしておきましょう。
①刃物
ナイフやハサミ、包丁などの刃物は「縁を切る」ことをイメージしてしまうため、縁起が悪いとされています。
②櫛(くし)
「苦(く)」や「死(し)」など、忌み言葉をイメージさせるため、出産内祝いにはふさわしくありません。
③日本茶
日本茶は弔事での香典返しに使われることが多く、お祝いごとでは使用を避けた方がベター。もしもお茶を送るなら、紅茶など日本茶以外のものを選ぶようにしましょう。
Q.「内祝いはいらない」と言われたら?
基本的にお祝いをいただいたらお返しをするのが基本ですが、「お返しは不要」と言われた場合、二つ返事で「はい」と了承する訳にもいかず、対応のしかたに悩むもの。相手との関係性を考慮して対応するようにしましょう。
両親や親しい親族の場合は、「お返しはいらないから」と気軽に言われたものの、出産祝いに高額なものをいただくこともあります。そんな時は無理にお祝いの金額に合わせる必要はありません。
赤ちゃんの名前や写真が入ったギフトなど、特別感を出しつつ相手に気を使わせないものを選ぶと喜んでもらえるでしょう。
仲の良い友人や同僚の場合は、改めて内祝いを贈るのではなく、食事をごちそうしたり、赤ちゃんのお披露目の意味も込めて自宅に招待しておもてなしをするなど、カジュアルにお礼の気持ちを贈るのがおすすめ。手土産を持って友人宅へ遊びに行くのも良いですね。
お世話になっている上司の場合は、たとえ「いらない」と言われた場合でも、基本的に内祝いを贈るのがマナーです。ただし、どうしてもいらないと言う方に対して無理に贈るのは失礼にあたるので、周りの先輩に相談するなど慎重に判断しましょう。
贈らないと判断した際は、お礼状で感謝の気持ちを伝えたり、別の機会にプレゼントを渡すのが良いでしょう。
出産祝いのお返し(出産内祝い)の選び方
出産内祝いを選ぶ際、どんなものを選べばよいのか頭を悩ませることも多いはず。出産内祝いを選ぶ際のポイントをチェックしてみましょう。
相手の好みやライフスタイルに合わせる
出産内祝いのギフトは、贈る相手の好みやライフスタイルに合わせたものを選びます。
好きなブランドや良く使うアイテムなどを知っている場合は、その中から金額に合わせたギフトを選ぶと良いでしょう。
また相手が1人暮らしなのか、小さなお子さんがいるのかによっても喜ばれる品物は変わってきます。相手の立場に立って考えることがポイントです。
好みが分からない場合は消えモノに
相手の好みが分からない場合は、食品や消耗品などの「消えモノ」を選ぶのがおすすめです。
特にスイーツやタオルといった定番ギフトなら、気軽に消費できて実用的な為人気も高く、喜ばれやすいでしょう。
名入れのギフトは形の残らないものに
赤ちゃんの名前や写真を入れたギフトも定番の内祝いですが、実際に子どもの名前や写真が入った品を普段使いするのは難しいもの。
贈るのなら両親や祖父母といった親しい間柄だけに留め、形に残らない食品などにしてみると受け取りやすいでしょう。写真入りギフトではなく、メッセージカードに写真を載せるのも1つの案です。
おすすめ出産祝いのお返し(出産内祝い)ギフト
選び方のポイントを抑えたところで、実際にはどんな出産内祝いのギフトがあるのか気になりますよね。ここからは定番ギフトの中から、それぞれおすすめの商品を紹介します。
出産内祝いの定番といえば!「お菓子」
出産内祝いの定番といえば、やはりお菓子。
性別や年齢を問わず喜ばれる人気のギフトです。
銀座千疋屋の「銀座フルーツサンド」は、なめらかで口当たりの優しいフルーツクリームと、香り豊かな果肉を香ばしいクッキーでサンドした一品。長年愛される老舗果物専門店のギフトなら、幅広い年齢層の方に喜んでもらえるでしょう。
価格:3,564円(税込)
贈った方に好きな品物を選んでもらえる「カタログギフト」
相手の好みやライフスタイルにかかわらず贈ることができるカタログギフト。
ひと口にカタログギフトといってもさまざまな種類があり選ぶのにも一苦労ですが、リンベルの「ciao」はなんと出産内祝い専用のカタログギフトなんです!
グルメはもちろん、ファッション小物や体験型ギフトも盛り込まれていて年齢や性別を問わず贈ることができます。新しい命の誕生をお祝いしてくれた方々へ、「ありがとう」の気持ちを贈るのにはぴったりのギフトです。
価格:3,630円(税込)
赤ちゃんの名前や顔のお披露目にぴったり「体重米」
お米は小さな子どもから高齢の方まで召し上がれるため、人気の高いギフトです。
中でも赤ちゃんの出生体重と同じ重さの「体重米」は、抱っこして生まれた赤ちゃんの重さを実感できる貴重なアイテム。
「京都祝い米本舗」の体重米の米俵のサイズは高さ20cmの横30cm。
中のお米を取り出しやすくなっていて、使用後も置物や貯金箱としても使うことができます。
価格:5,500円(税込)
何枚あっても困らない「タオル」
日用品であるタオルは何枚あっても困ることは無く、どなたにでも喜ばれる内祝いの定番アイテムです。
今治タオルの「メイユール」は、ちょうど良い厚みで水分を素早く吸い取り、使えば使うほどにその良さを実感できるタオルです。ホワイト・グレー・ブラウンの3色から選ぶことができ、家族みんなが使いやすいアースカラーなのも嬉しいポイント。
価格:2,750円(税込)
まとめ
出産内祝いは、現在では「出産祝いをくれた人へのお返し」として使われており、受け取った額の半額~3分の1の金額のものを贈るのが一般的です。赤ちゃんが生後1ヶ月過ぎのお宮参りが終わったタイミングで贈るようにしましょう。
品物を選ぶ際は、相手の好みやライフスタイルに合わせて考慮し、好みが分からない場合や悩んだ時は食品や消耗品などの「消えモノ」を選ぶと安心です。
お菓子やカタログギフト、体重米やタオルなど、定番のおすすめギフトを紹介しましたので、ぜひ参考にして感謝の気持ちをお伝えしてみてくださいね。
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