普段のお掃除、皆さんはどんな道具を使っていますか?
現代はロボット掃除機、フローリングワイパーなど、便利な掃除グッズで溢れていますが、布一枚でできる昔ながらの「雑巾がけ」は、実はメリットいっぱいなんです。
部屋がピカピカになるのはもちろん、体型の気になる方には運動として取り入れても良いですし、小さなお子さんがいる方は子どもと一緒に楽しんでお掃除ができちゃいます!
今回は、そんな雑巾がけがもたらす嬉しいメリットと、掃除方法、雑巾の種類について紹介していきます。
「雑巾がけ」はメリットがたくさん!
雑巾がけと聞くと、「疲れるし面倒くさい…」「掃除機だけで充分」と思われる方も多いはず。
しかし、1度やり始めると元には戻れないくらい嬉しいメリットがたくさんあるんです!まずは雑巾がけをすることで得られるメリットを見ていきましょう。
①掃除機では取り切れない汚れが取れる
まずは何と言っても仕上がりが違います。
間近で床の汚れを確かめながらじっくりと汚れを落とせるので、掃除機やフローリングワイパーでは取り切れないホコリや髪の毛なども綺麗に取り除けます。
また、フローリングを裸足で歩いていたり、小さなお子さんがいる場合は、皮脂汚れや食べこぼしなどのべたつきが気になりますよね。掃除機だけでは落ちないこれらのべたつき汚れも、雑巾がけなら見違えるほどに床が輝いて見えますよ。
②時間を気にせず掃除に取り掛かれる
掃除のタイミングとして、「早朝や夜遅くなどは周りに掃除機の音が響いてしまうのが気になる」「子どもが寝ている時は掃除機の音で起こしてしまいそう…」など、掃除機の音で悩むことも少なくありません。
雑巾がけなら近くで子どもが寝ていても睡眠の邪魔をすることもないですし、マンションなどの集合住宅でも周りを気にせずに好きなタイミングでお掃除することができるので時間を効率的に使うことができます。
③掃除道具を買い揃える必要がなく、電気代もかからない
雑巾がけは基本的に布1枚で掃除ができるので、古くなったタオルや衣類などを活用すれば掃除道具を買いに行く必要がありません。
フローリングワイパーのように使い捨てではなく、何度も洗って使用できます。
掃除機とは違い、コンセントにつなぐ必要もなく電気代もかからないため、環境に優しく経済的な掃除方法といえるでしょう。
④運動・筋トレになる
床に四つん這いになっておこなう雑巾がけは、下腹・お尻・太もも・ふくらはぎなど下半身全体の筋肉を使います。拭く動作では肩甲骨・肩周りの筋肉を、絞る動作で握力も使います。
「運動不足を解消したいけど、わざわざ外に出たり運動の時間を取るのは面倒」という方は、日々の掃除を雑巾がけにするだけでも良い運動や筋トレになりますよ。
ついでに窓や壁、照明器具や家具の上なども雑巾がけすれば、立ったりしゃがんだりする上下運動も加えられ、家の中もピカピカになってダイエットにもなって一石二鳥です♪
⑤子どもと一緒に掃除ができる
雑巾がけなら、小さなお子さんでも簡単に掃除に参加することができます。
掃除の仕方を教えてあげられるだけでなく、雑巾を絞る・拭くといった生活の上で必要な動作も自然と身に着けることができます。
手足に力を入れて、全身の筋力をまんべんなく使い前に進む雑巾がけは、子どもの体幹を鍛えるのにもピッタリの全身運動です。
お子さんが掃除に飽きてしまった場合は、雑巾がけリレーなど遊びを取り入れれば楽しく取り組めますよ。その際はけがなどに注意してくださいね。
雑巾がけのやり方
ひと口に雑巾がけと言っても、やり方次第で仕上がりに大きな差が出ます。
せっかく身体を動かす作業をするのですから、しっかりと正しい手順を覚えて効率よくお部屋をキレイにしましょう。ここでは雑巾がけのやり方を紹介します。
①窓を開けて換気する
まずは窓などを開けて、部屋のホコリを外に出しましょう。
水拭きした後の床ができるだけ早く乾くよう、風通しを良くしておくことが大切です。
②先にホコリを取っておく
いきなり水拭きから始めると、表面のホコリなどを雑巾で伸ばしてしまい、フローリングの溝にゴミを追いやってしまいます。
床にホコリやごみが落ちている場合は、先にフローリングワイパーなどでサッと取り除いておくと良いでしょう。
そこで先に掃除機を使うのはNG!排気でホコリが舞い上がり、せっかく雑巾がけをして綺麗になった床に降り積もってしまいます。掃除機をかけるのなら、最後の仕上げとして使うのがベストです。
③雑巾は縦絞りで固く絞る
余分な水分が残ると、フローリングが水分によって膨れたり反ってしまう可能性がありますので、最初にしっかりと雑巾を絞っておきましょう。
雑巾を水にぬらしたら、バットやゴルフクラブを握るように縦にして持ち、両手首を内側に向けてギューッと絞ります。両脇を締めて肘を曲げずに伸ばすのがポイントです。子どもでも力が入りやすいので、簡単に絞ることができますよ。
④部屋の奥からコノ字型に拭いていく
部屋の奥の床から拭き始め、ドアなどの出口に向けて後ろに下がるようにして拭いていきましょう。
フローリングの目に沿って端から端まで雑巾をすべらせ、コノ字型に拭いていくと拭き残しがなくキレイに仕上がります。
⑤乾いた雑巾で乾拭き
水拭きをしてフローリングが湿っている場合は、水気を吸い取るために乾いた雑巾で乾拭きをするとより一層美しい仕上がりになりますよ。
⑥掃除後すぐに雑巾を洗う
部屋中の汚れを取り切った雑巾は、ピカピカな床とは反対に真っ黒に汚れているでしょう。
そのまま放っておくと雑菌が繁殖してカビや臭いの原因になりますので、掃除が終わったらすぐに洗うことをおすすめします。
ホコリや髪の毛、ゴミがついている場合は洗面所やバケツで洗い流します。
排水溝が詰まらないようゴミは取り除きましょう。軽い汚れならそのまま洗濯機で洗ってもOKですし、汚れがひどい場合は石鹸水などでつけ置きするか、漂白剤で汚れを落としきってから乾かしましょう。
雑巾の種類とおすすめグッズ
雑巾がけに慣れて来たら、お掃除道具にもこだわってみてはいかがでしょう。
汚れや掃除場所によって最適なアイテムを使い分けることで、より快適に美しく仕上げることができますよ。ここでは雑巾の種類と、それぞれのおすすめ商品を紹介します。
①綿雑巾
その名の通り綿素材でつくられた雑巾です。
昔ながらの雑巾で、お家にあるタオルや衣類を活用することができます。
耐久性があるため扱いやすく、吸水性が高いので水拭きしてもスジを残さず拭くことが可能です。水拭きにも乾拭きにも適していて、肌触りが良いのも嬉しいポイントですね。
綿雑巾のおすすめ商品「丈夫なぞうきん 厚手(中村)」
吸水性の良い綿100%の雑巾です。
10枚入りなので、洗い替えにはもちろん、学校や幼稚園、オフィスでの使用など幅広く使えるのが嬉しいですね。程よい厚みで使いやすく、丈夫につくられているので何度も洗って使えます。
税込:884円
②化学雑巾
水を使わずにサッと拭くだけで、ホコリを吸着してくれる化学雑巾。
あらかじめ吸着材などの薬剤が繊維に染み込まれているので、力を入れなくても細かいホコリをキャッチしてひと拭きでツヤツヤの仕上がりに。綿雑巾とは違い、洗う手間がないので手荒れの心配もありません。
化学雑巾のおすすめ商品「サッサ(金鳥)」
使い捨てタイプの化学雑巾なので、袋から出してサッとお掃除に取り掛かることができ、手軽に使えます。フローリングはもちろん、畳や家電などのツヤ出しにも最適。水滴が残らないので乾拭きの必要もありません。
税込:292円
③マイクロファイバークロス
薬品によって汚れを取る化学雑巾に対して、マイクロファイバークロスは極細の繊維そのもので汚れを落とします。綿素材よりも吸水性が高く、汚れ落ちも良いのでより効率的に掃除ができる優れもの。
マイクロファイバークロスのおすすめ商品「あっちこっちふきん 厚手版(TEIJIN)」
税込:1,290円
汚れ別対策
水拭きだけでは落としきれない汚れがあったり、しっかりとお掃除したい場合は、身近なもので洗浄力をアップさせてみましょう。
専用の洗剤を買い足しに行く前に、お酢や台所用洗剤など、お家にあるもので試してみてくださいね。
フローリングの床に使用する場合は、材質によって床を傷めてしまう場合があるので、使用する前に一度目立たない個所で試し拭きしてみてください。
食べこぼしや皮脂汚れには、中性洗剤を
テーブル付近の食べこぼしや、キッチンの油はね、裸足で歩いたフローリングの皮脂汚れなど、掃除機ではなかなか取れない油汚れはそのまま放置すると頑固な黒ずみになることも。
そんな時は中性洗剤を使いましょう。
バケツ1杯の水に食器用洗剤を1~2滴たらせば洗剤液の完成です。
そこに雑巾を浸して固く絞り、雑巾がけすれば見違えるほどピカピカになりますよ。
殺菌、消臭効果なら「お酢」
「小さな子どもやペットがいるので洗剤は使いたくない」「水拭きだけだと雑菌を広げてしまうのでは?」と心配されている方は、お酢を使ってみるのも1つの手です。
お酢には殺菌・消臭効果があり、食品なので口に入っても問題ありません。
お酢を使う場合は果実酢や米酢ではなく、穀物酢やホワイトビネガーが向いています。
水で5倍ほどに薄めたお酢をスプレーボトルなどに入れて、フローリングの床にスプレーします。
固く水を絞った雑巾で拭けば、べたべた汚れもスッキリ。お酢のにおいは時間が経てば自然と消えていきますが、気になる方はお好みのアロマオイルやハッカ油などを1~2滴垂らすと良い香りが広がります。
まとめ
雑巾がけは、掃除機では取り切れないベタベタ汚れをすっきり落とすだけではなく、大きな音がせず、布1枚あればタイミングを選ばずにいつでも掃除ができる画期的な掃除法です。
適度な運動にもなるので筋トレやエクササイズとして取り組んだり、お子さんと一緒に楽しく掃除をすることができるのも大きなメリットですね。
綿雑巾、化学雑巾、マイクロファイバークロスなど、布と言ってもさまざまな種類があるのでぜひご自分に合った雑巾でお掃除を進めてみてください。
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