ママ友はいらない?メリット・デメリットとママ友の作り方

       
育児の悩み
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ママ友はいらない? 育児の悩み

「ママ友がなかなかできない」「そもそもママ友って必要なの?」子供ができると、こんな疑問をもつことがあるかもしれませんね。

大人だけのコミュニティーでの友人と異なり、ママ友は子供を通してつながった友人関係なので、価値観や相性が一致しなくてもそれなりにうまく付き合っていく必要があります。

小説やドラマで描かれているママ友には、ヒエラルキーがあったり揉めたりするなど、少し怖い印象をもっている方も多いかもしれません。しかしママ友は、実際には貴重な情報源であり、子育てに奮闘するママさんを大いに助けてくれる存在でもあるのです。

今回は、ママ友のいる人の割合やメリット・デメリット、ママ友のつくり方、接する上での注意点をご紹介します。子育て中の方の参考になれば幸いです。

ママ友がいる人の割合

ママ友がいる人の割合

そもそも、どれくらいの人にママ友がいるのでしょうか。

第一生命経済研究所が2003年に行った調査では、「ママ友が全くいない」と回答した人はわずか6.2%程で、20年前はママ友がいることが当たり前だった事が分かります。

しかし、同研究所が2022年に行った調査では、「ママ友・パパ友がいない」と答えた人は56%にも上りました。公園やレストランに行くとママと子供同士のグループを目にする機会があるため、ママ友がいる人が多いと錯覚しがちですが、実際には半数ほどに留まっているようです。

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ママ友がいることのメリット

ママ友がいることで、どんなメリットがあるのでしょうか。

地域の最新の情報を得られる

地域の最新の情報を得られる

子供が生まれると、病院に行く機会がぐっと増えます。
予防接種を受ける機会も乳幼児の頃に集中していますし、小さな子供は大人と違い自分の体の不調を正確に訴えることができないため、小児科や皮膚科、耳鼻咽喉科、眼科など、専門医にしっかりと診てもらう必要があります。

そんな時に大変役立つのが、住んでいる地域が同じママたちの口コミです。

「A病院はお医者さんや看護師さんが親切で質問しやすい」「B病院は待合スペースが狭いので子連れには不向き」など、数ある病院の中からどの病院を選んだらいいか、具体的な情報を教えてくれます。

ネットでも口コミを見ることは可能ですが、ずいぶん昔の口コミで今の様子を知ることが難しかったりしますよね。その点、ママ友たちは現在の病院の様子を把握しているので、ネットよりはるかに有益な情報源と言えるでしょう。

公園などの遊び場や、子供を連れていけるレストランなどに詳しいママ友もいます。
新しくオープンした遊び場でネットの口コミがないような場所も、ママ友のネットワークにかかれば誰かしらが情報をもっているため、自分が行く前にどのような場所か確認できます。

上の子がいるママは、先に入園や入学を済ませているため、情報量は豊富

また、幼稚園や保育園はもちろん、学校や塾のことも教えてくれます。
特に上の子がいるママは、先に入園や入学を済ませているため、情報量は豊富です。

幼稚園や保育園なら、どんな雰囲気の先生がいるのか、イベントや行事の様子などを含め、その園の良いところや悪いところも把握しているため、どの園に入ろうか迷っている方にとっては貴重な体験談を聞くことができます。

そして、学童期に入り子供が小学校に入学した後もまだまだママ友の存在は重要です。

小学生になると、幼稚園や保育園と異なり宿題や授業で必要な物を子供自身が聞いて把握する必要があります。
学校生活になじむまでは先生がフォローしてくれることもありますが、基本的に先生から説明を受けるのは子供です。低学年の場合、子供も日々の宿題や持ち物を性格には把握できていないことがよくあるため、同じクラスにママ友がいると確認できて安心です。

おしゃべりで気分転換リフレッシュ

おしゃべりで気分転換リフレッシュ

同じ年頃の場合、子供同士が一緒に遊んでくれるのも大きなメリットです。
どんなに可愛いわが子でも、四六時中遊びの相手を自分だけでするのは疲れてしまいますよね。

そんな時に頼りになるのが、お友だち親子です。
子供同士で楽しく遊んでくれますし、その間ママたちもおしゃべりで気分転換ができます。

子供たちから目を離さないように注意する必要はありますが、日ごろの育児や仕事の悩みを聞いてもらうことでリフレッシュできます。さらには、前述したように病院やお店など子連れにおすすめな情報も入手できるかもしれません。

また、子供の年齢が近いと、発達や夜泣き対策、トイレトレーニング、離乳食、習い事など、「他のママはどうしているのかな」と気になっていることを確認できるというメリットもあります。

困った時に助け合える

困った時に助け合える

いざという時に助けてもらえるのも、ママ友がいることの大きなメリットです。

例えば、下の子が急に熱を出した時、上の子まで病院に連れて行くと大変ですよね。そんな時、近所に上の子を預かってくれる仲の良いママ友がいると助かります。

本来ならパパや親戚に頼りたいところですが、仕事中だったり家が遠かったりして、急には頼めないというケースも多いかと思います。

そんなお願いをするとママ友に対して「申し訳ない」と感じるかもしれませんが、そこはお互いさまと感じているママも多いはず。「本当にありがとう!何かあったらウチも預かるからね!」と後日簡単なお礼の品を持参するようにしましょう。

また、忙しい働くママにとってもママ友は心強い味方。

仕事が終わるのが遅くなって習い事の送迎が間に合わないという時も、同じ習い事をしている子供のママに送迎を頼むことができます。片方のママだけが送迎をする状態が続くと負担になってしまうため、次は送迎を代わるなどの配慮は必要ですが、忙しいワーママもお互い協力し合うことで日々のスケジュールを円滑にこなすことができます。

ママ友がいることのデメリット

ママ友がいることによるメリットがたくさんある一方で、デメリットもあります。
いくつかの例を紹介します。

価値観が合わないママ友

価値観が合わないママ友

たくさんのママと知り合う中で、当然ですが価値観や話が合わないと感じることもあるでしょう。

適度に距離を置ければいいのですが、仲良しグループの中にそのようなママがいたり、子供同士がすごく仲良かったりすると難しいです。

距離を置けたとしても、家がご近所の場合は道でバッタリ出会ってしまう可能性もあります。

そのような人間関係の煩わしさがイヤな人は、あえてママ友をつくらないというのも一つの手です。自分のペースで家族だけで子育てをするのも良いかもしれませんね。

興味のないうわさ話やランチ会などの付き合い

興味のないうわさ話やランチ会などの付き合い

ママたちのおしゃべりで出てくることの多いのがうわさ話です。

好きな人もいると思いますが、興味のない人にとっては苦痛ですよね。

事実かどうかも分からないため、実際には聞きたくなくてもその場では興味のあるようなリアクションをしているママも多いのではないでしょうか。

あとから、他の人に「〇〇君ママたちが、誰々の悪口を言っていたよ」などと広められても困ってしまうので、適当にやり過ごして、あまりうわさ話には積極的に介入しないことをおすすめします。

また、ランチ会や遊びのイベントなどに誘われる機会も増えます。
「楽しそう」と思える内容なら良いのですが、気が乗らなかったり参加したくないケースもあるかもしれません。あまり頻繁に参加するのが負担になっていたら、体調や先約などを理由に、適度にお断りをすることも重要ですよ。

子供同士のちょっとしたトラブルにも介入せざるを得ない

子供同士のちょっとしたトラブルにも介入せざるを得ない

子供が成長するにつれ、子供同士のトラブルも起こるようになってきます。

ちょっとしたケンカなら親が介入する必要はないはずなのですが、ママ友の子供が相手の場合、話は別です。

相手の親を知らなければ子供達自身で解決すれば済むのですが、知り合いとなると「ちょっと一言お詫びをしておいた方が良いのかな」と考えてしまうのかもしれません。ちょっとした事でも、親同士が仲が良いとかえって対応が面倒なものになってしまうようです。

ママ友のつくり方

「ママ友が欲しくてもなかなかできない」とお悩みの方もいるでしょう。どんな状況だとママ友をつくりやすいか、子供の年齢別にご紹介します。

子供が乳児期の場合

児童館などの赤ちゃんクラスに通ってみる

子供がまだ赤ちゃんの場合、子供同士が友だちになってそのママと知り合いになる、というパターンは期待できません。

出産した病院で同じ病室だったママと友だちになるというケースもあるようですが、家が近所とは限らないため、退院後は疎遠になってしまう可能性があります。

出産後ママの体調が落ち着いたら、まずは、児童館などの赤ちゃんクラスに通ってみるのが良いでしょう。

お家にいることを選ぶのではなく赤ちゃんクラスに通っているママさんの場合、「ママ友を作りたい」という思いで来ている人も一定数いるので、つくりやすい環境と言えます。

事前申込制の赤ちゃんクラスの場合は、毎回メンバーが同じになることも多いです。
通っているうちに、「あのママさん話しかけやすそうだな」「あのママさんはグループで来ていなさそう」ということが分かってきますので、様子をみつつ、チャンスがあれば声をかけてみましょう!

声かけの第一声は、「何カ月ですか?」「そのベビー服、可愛いですね!」など、相手の赤ちゃんに関するものがおすすめ。相手も答えやすいため、会話がはずむきっかけになるかもしれません。

LINEなどの連絡先を交換したい場合は、ある程度仲良くなった後、子供たちの写真を撮らせてもらい、「写真を送りたいので連絡先を教えてもらってもいいですか?」と聞くとスムーズに交換できますよ。

子供が幼児期の場合

子供が幼児期の場合

子供が幼児になると、保育園や幼稚園の入園で、他のママさんと知り合う機会がグンと多くなります。

子供や先生から普段一緒に遊んでいるお友だちの名前を聞いておくようにしましょう。
園のイベントなどでそのお友だちのママに会った時、「いつもうちの子と遊んでくれているみたいで、ありがとうございます」と会話の糸口にもなります。

自然と幼稚園の帰りに一緒に公園で少し遊んでいこうか、というような話にもなるかもしれませんよ。

子供が学童期の場合

子供が学童期の場合

子供が小学校に入学すると、保護者同士が顔を合わせる機会が減っていくため、ここからママ友を一気に増やすのは難しくなります。

ママ友を作るのは子供が未就学児の時がつくりやすいのですが、小学生になってからでも、チャンスはあります!子供が新しく習い事を始めたり、登校班が同じというような接点があれば、人脈を広げる良い機会になるかもしれません。

また、子供同士が仲良くなり公園やお家で頻繁に遊ぶようになれば、ママ同士が連絡先を知っておいた方が何かと便利です。
昔は連絡網というものがあったためお家の電話番号を把握できましたが、今はない学校がほとんどです。機会があれば個人的に連絡先を聞いておいて、必要な時に連絡がとれる状態にしておくのがおすすめです。

ママ友と接する上での注意点

ママ友と接する上で、注意するポイントをまとめました。

適度な距離感をもつ

適度な距離感をもつ

「ママ友が欲しい!」という思いが強すぎると、誰かれかまわず話しかけてしまいがちです。
そうすると、せっかく連絡先を交換しても、実は家が遠くてあまり会えなかったり、話が合わないママだと後で気が付いて会うのが億劫になってしまいます。

連絡先を聞くのは、出会ってすぐは避けるようにした方が無難です。

お家が近ければ行動範囲も同じぐらいになることが多く、自然と公園や児童館でも何度も顔を合わせるようになります。子供同士が仲良くなったり、話が合いそうなママさんだと分かった時点で連絡先を交換するのがベターです。

また、始めは仲良くできても、途中で「このママさんとはあまり合わないな」と感じることもあるかもしれません。その時は、無理に付き合わず、距離を置く判断をすることも良いでしょう。

さらには、子供が大きくなると、受験や習い事でのポジション争いなど、子供自身の優劣が顕著に現れる機会もあり、ママ友とのトラブルになるケースも出てきます

ママ友はもともとは他人で考え方もそれぞれであることを念頭に置き、適度な距離を保つことも、ママ友と接する上では重要です。

SNSで繋がらない

SNSで繋がらない

SNSのアカウントを交換するのも、あまりおすすめできません

自分が心身ともに元気な時は良いのですが、それ以外の時は、SNSをチェックすることで、自然と子供や家庭の様子を比べてしまいがちになります。

また、「AちゃんとBちゃんが一緒に遊んでいるのに、ウチだけ誘われていない」「他の家は積極的に家族で外出しているのに、我が家は全くできていない」など、知らなくて良い情報も知り得てしまいます

あくまでもママ友は「子供を介した知り合い」ですので、連絡手段を聞くのは良いのですが、それ以上のプライベートな部分に踏み込む必要はないのです。

ママが仲良くても子供が仲良しとは限らない

ママが仲良くても子供が仲良しとは限らない

赤ちゃんの頃は良くても、段々成長するにつれ、子供同士が遊ばなくなるケースもあります。

せっかくママ同士は仲が良くて頻繁に会いたいのに、子供の性別や性格が異なり仲良く遊んでくれないと、もどかしい思いをするママもいるかもしれませんね。
そんな時は自分たちだけでランチ会をするなどして、無理に子供を突き合わせるのはやめましょう。

子供が成長している証拠ととらえ、少しずつ、ママと子供の人生を切り離していく準備を始めてみてはどうでしょうか。

まとめ

この記事では、ママ友のいる人の割合やメリット・デメリット、ママ友のつくり方、接する上での注意点などをご紹介しました。

ママ友は、必要不可欠な存在ではないものの、いてくれると非常に心強い存在ではあります。適度な距離感をもって接していけば、子育ての頼りがいのある仲間になってくれることでしょう。

皆さんのママ友づくりの参考になれば幸いです。
ここまで読んでくださり、ありがとうございました。

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