私は41歳で事務職をしている共働きの主婦です。
平日の夕方、いつも通りに仕事帰りに近所のスーパーへ寄りました。
買うものは、牛乳と野菜、値引きシールのお惣菜が少しだけで、今日は早く帰れそうな気がしていましたが、とても気分が悪くなる出来事が・・・
違和感は突然
レジ前には7人ほどが並んでいて、私は最後尾に付きました。レジ付近には「最後尾はこちら」「お並び順にご案内します」と書かれた小さな案内が貼られていて、みなさん静かに順番を待っていました。
列が一つ進んだタイミングで、私の前にいた方と私の間に、かごを持った女性がすっと入り込んできました。肩が触れそうな距離なのに視線は合わず、当然のように前を向いています。前にいた方も、驚いたように少し身じろぎしただけでした。私も一瞬固まり、声を出すきっかけを逃してしまいました。
ピークは「当然」の一言でした
割り込んだ女性は、私のかごをちらりと見てから腕時計に目を落とし、ため息をつくように口元を引き結びました。周りの数人がこちらを見ているのに気づいたのか、逆に言い切るような姿勢に見えました。
私は揉めたくない気持ちを押さえつつ、小さな声で伝えました。
「すみません、皆さん並んでいるので、最後尾からお願いします」
すると女性は、間髪入れずに言いました。
「急いでるから先でいいでしょ」
言葉は軽いのに、譲る気配はありませんでした。後ろにはいつの間にか人が増え、空気が固くなっていくのを感じました。私が強く言い返せば騒ぎになりそうで、かといって黙っていると、このまま割り込みが当たり前になりそうで怖くなりました。
転機はおばあさんの一言でした
そのまま列が進み、割り込んだ女性の前にいたおばあさんの番が来ました。おばあさんは会計かごを台に置いたあと、店員さんに申し訳なさそうに声をかけました。
「すみませんね、途中でこの人が割り込んできてしまって。後ろの方が困っていると思うんです」
店員さんは手を止めずに状況を見渡し、落ち着いた声で案内しました。
「恐れ入りますが、こちらはお並び順でお願いしております。お急ぎでも順番はお守りください。最後尾はこちらになります」
店員さんはレジ横の案内を指さし、さらにレジの最後尾ができている位置が分かるように、別のスタッフに声をかけて「最後尾」のスタンドを列の後方へ移動してもらいました。矢印が見える位置に置かれたことで、どこから並ぶのかが一目で分かるようになりました。
列が整うと、心も軽くなります
注意を受けた女性は、一瞬口を開きかけましたが、周りの客の冷たい視線に気づいたのか、顔をこわばらせました。居場所がなくなったように目を泳がせてから、小さく言いました。
「……分かりました」
そして、かごを抱え直し、最後尾へ並び直していきました。誰も怒鳴らず、拍手のような大げさな反応もありませんでしたが、列がすっと整い、場の空気が元に戻りました。
私も会計を終え、袋詰めをしながら息が抜けていくのを感じました。相手を言い負かしたかったわけではなく、「並ぶ」という当たり前を、当たり前の形に戻したかったと感じました。
今回、私が強く言い合わなくても、おばあさんの一言と店員さんの案内で状況が整理されました。次に同じ場面に出会ったら、感情でぶつかるよりも、落ち着いて店員さんに状況が伝わる形を選びたいと思います。
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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