土曜の夜の外食なのに、私はいつも看護師のシフト表みたいに段取りを組んでしまいます。
私は37歳の看護師で共働きで、夫も忙しいのは分かっています。ただ、候補探しから予約、時間調整まで私が抱えるのに、口出しだけは増える流れが地味にしんどかったです。
店選びにだけ口出しして段取りは丸投げ
外食の予定が決まると、私は休憩中に予約サイトを開いて、職場近くや家の沿線で候補を探します。予算は2人で8,000円前後、駅から徒歩10分以内、開始は19時半くらいを目安にしていました。
ところが夫は、探す作業や空席確認には加わらないのに、私が候補を送ると反応だけは早いです。「席が狭そう」「駅から遠くない?」「和食は気分じゃない」と却下が続きます。私は「じゃあどこがいい?」と聞きますが、「任せるよ」で終わります。任せると言いながら、決める責任だけ私に残る感じが引っかかっていました。
決めないのに不満だけ増える予約前のやりとり
その日も私は、イタリアン、焼き鳥、ビストロの3店を送っていました。どれも土曜で空席が少なく、今押さえないと埋まりそうでした。
夫は画面を見て「うーん」と黙り込み、指でスクロールするだけでした。私は埋まる前に決めたくて、「予算はこのくらいでいい?」「今日はお酒飲む?」「徒歩は何分まで?」と確認しました。
すると夫は視線をそらして、返事が短くなっていきました。選ぶ材料を渡しているつもりでも、夫には“決める番が回ってきた”のが面倒に見えたのだと思いました。そして少し苛立った声で言いました。
「店くらい適当に決めれるでしょ?」
その一言で、胸の奥がじわっと熱くなりました。私が適当に決めたら、あとで「なんか違う」を出されるのが目に見えていたからです。
担当を一本化して夫に渡しました
言い返すほど、私の疲れが増えるだけだと感じました。そこで私は、責任の所在をはっきりさせることにしました。
私はスマホを夫の前に置き、予約サイトの検索画面を開いたまま渡しました。そして、今まで私が前提にしていた条件を短くまとめて言いました。
「予算は8,000円くらい、駅から徒歩10分以内が助かるよ。あとは今日の店決めから予約、移動、予算まで全部お願いしてもいい?」
夫は一瞬「え」と言いましたが、さっき自分で「適当に決めてよ」と言ってしまった直後だったので、言い直して逃げる空気ではありませんでした。私はそこで線引きをはっきりさせました。
「私は家を出る準備に入るね。出発時刻も、予約が取れた時間に合わせるよ。決まったら教えて」
早まった時間も夫が調整し、小さくスカッとしました
夫はようやく駅名で検索し直し、空席とメニューと地図を見比べ始めました。「徒歩12分はきついな」「このコースだと9,000円超えるな」と、今まで私が一人で抱えていた計算を自分でし始めました。
ただ、土曜で19時半付近がほとんど埋まっていて、取れたのは駅近の焼き鳥店の18時45分だけでした。夫は迷った末にそこを押さえ、すぐに私へ言いました。
「19時半は空きがなかった。18時45分なら取れたけど、行ける?」
私は勤務明けで早めでも動ける日だったので、「大丈夫。今から出るね」と答えました。夫は自分で時間を早めた分を自分で回収するように、「じゃあ俺、先に行って並んでる」と言って先に家を出ました。
店に着くと、夫は少し気まずそうに笑って言いました。
「決めるのって意外と時間かかるね」
私は責めずに返しました。
「ありがとう。決める人が予約までやると、後から揉めにくいね」
その夜、私は“不満の受け皿役”を降りられました。大げさな勝利ではありませんが、予約サイトを渡して任せ切ったことで、小さくスカッとして肩が軽くなりました。
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。


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