「最近、自分に似合うファッションが分からなくなってきた」
「みんな自分の服にいくらぐらいお金をかけてるの?」
30代、40代になると、このように思う女性もいるのではないでしょうか。
どんなファッションでも着こなせた10代、20代と異なり、年をとると体形が変化したり、昔着ていた服が似合わなくなったりと、ファッションに関する悩みが出てきます。
また、出産や育児を経験する、仕事が忙しくなるなどのライフステージや経済状況の変化により、自分の見た目に手間やお金をかけることが難しくなる場合もありますよね。
今回は、30代、40代がファッションにかける金額や、お悩み別の対策についてご紹介します。
30代、40代女性がファッションにかける平均金額は?
他の人は、一体ファッションにいくらお金をかけているのでしょうか。
「MoneyGeek」にて年齢別に実施したアンケートでは、ひと月にかけるファッション購入金額の平均額は30代女性は5,232円、40代女性は4,580円という結果がでました。
1年間分に換算すると、30代は約6万3千円、40代は約5万5千円をファッションにかけている計算になりますので、高いと感じるかもしれませんが、こちらは洋服だけでなく、靴やバッグなどファッション小物を含む金額です。
単純に洋服だけの金額にすると、30代女性はひと月に3,450円、40代女性は3,143円購入しているという結果になっています。
アンケートによると、女性は年代が上がるごとに洋服にかけるお金の平均が減少していく傾向にあるようです。
ファッションに関する悩みとその対策
ファッションに関する悩みにはどんなものがあるのでしょうか。
25〜59歳の女性を対象にファッションに関するお悩みについてきいた調査結果で、「体形に自信がない」「自分に似合うものがわからない」などの回答が上位となりました。
体形に自信がない
最も多くみられた悩みが、”体形に自信がない”という回答でした。
40歳くらいになると、女性は、妊娠や出産を経験したり、更年期にさしかかりホルモンバランスが崩れることで、体形に変化がみられます。
また、加齢によって代謝が悪くなる人も。若い時と異なり体形をキープすることが難しくなる分、ファッションの悩みにもつながってくると言えるでしょう。
「おばさん」スタイルにならないように!
体形に自信がない人がおちいりやすいのが、下腹部や二の腕をカバーしようとして、上下だぼっとしたスタイルの服しか着なくなるということです。
そうなるとカジュアルすぎて、いかにも「おばさん」スタイルになってしまいます。
体形カバーしたい時の注意点は、一部に肌見せやタイトな服装を入れ、メリハリをつけることです。
例えば、IラインのVネックワンピースは、ストンとしたシルエットでお腹周りをカバーできる上、Vネックで抜け感を出すことができるため、取り入れやすいアイテムです。
また、手持ちでお気に入りのワンピースがある方は、ベルトを加えるだけでもメリハリをつけることができます。
スウェットやジャージを着る機会の多い方は、ズボンをライン入りにしたり、タイトなものにすると、細身えできておすすめですよ。
自分に似合う服がわからない
”自分に似合うものがわからない”という悩みも多くみられました。
30代、40代の女性は、ライフステージが目まぐるしく変化します。
妊娠や出産、授乳で着用できる服が制限されたり、育児中には公園に行ったり自転車に乗る機会があることでスカートを履くことが減ったり。
育児が一段落したら、今度は子供の入学式や、自分自身が仕事に復帰することでフォーマルな洋服を選ぶ必要があったり。それぞれのステージごとにファッションのテイストが変わるため、オシャレ迷子にもなりやすいのです。
そんな方に必要なのは、自分に似合うスタイルをきちんと把握すること。
パーソナルカラー診断や骨格診断は、現在の自分にどんな色やスタイルが合うのか、客観的に診断してくれる指標として非常におすすめです。
パーソナルカラー診断
パーソナルカラー診断は「肌・目・髪」の色から似合う色を診断するものです。
具体的には、さまざまな色の布を肌にあてることで顔色がどう映るかを見ていき、「スプリング・サマー・オータム・ウィンター(春夏秋冬)」の四季の色彩で分類していきます。
パーソナルカラーの服や小物を身につけると、肌の血色が良くみえて若々しくなったり、色彩の調和がとれて違和感がなくなり、好感度がアップしたりする効果があると言います。
骨格診断
また、骨格診断は、骨格や肉のつき方、肌の質感から、自分の体形をもっともキレイに見せるアイテムやデザイン、素材などを導き出す方法です。
診断結果は「ストレート」「ウェーブ」「ナチュラル」の3タイプに分類されます。
例えば骨格が「ストレート」の場合は、全体的に立体感があり筋肉質な体つきのため、身に着けるものも厚みがあり、ハリのある質感のシンプルなデザインが似合います。
逆に、骨格が「ウェーブ」の場合は、体がうすく華奢であるため、薄手でやわらかな質感、装飾のあるデザインが合います。
一方で「ナチュラル」は骨・関節がしっかりしているため、ざっくりした質感の素材でゆったりしたカジュアルなファッションが良いなど、体形によって似合うファッションを教えてくれます。
パーソナルカラー診断も骨格診断も、店舗に出向き専門の人に見て診断してもらう方法もありますが、自己診断することも可能です。
インターネットで質問に答えていくだけで簡単に診断ができるため、まだやったことがない方は一度試してみてはいかがでしょうか。
自分の体型に近いおしゃれさんを参考に
また、ブログやSNSで、日々のファッションを公開している人たちを参考にするのもおすすめです。
「40代」「160㎝」「ぽっちゃり」などで検索をかけると、自分の年齢や体形に似ている方のコーデがたくさん出てきます。
その中でも、特に「この人のファッション素敵だな」「これなら取り入れやすそう」と思える人を見つけて、マネしてみるのも良いでしょう。
欲しい服の金額が高い
3つ目に多かった悩みが、”欲しい服の金額が高い”というものです。
40代ともなると、安っぽい服ではなく高級な服を着ていたいという気持ちはあるものの、実際は家計のため少しでも節約したいと思っている方も多いでしょう。
その場合、たったの1枚で数万円するブランド物の服を自分のためだけに購入するのは厳しいかもしれません。
少しでも良い服をお得に着るため、うまく利用したいのが「中古品とサブスク」です。
便利なフリマは売買トラブルに注意して
中古品に関しては、現在は個人間でやり取りするフリマサービスが活況をむかえており、利用したことがあるという方も多いはず。
欲しいアイテムをワンクリックで購入できる気軽さは大きなメリットです。
ただ、個人間でのやり取りになるため、売買で発生したトラブルは自己責任で解決しなければならないというデメリットもあります。
海外ブランド品などはガクッと価格が下がっているものもありますので、人手に渡っているアイテムだということが気にならなければ、検討する余地は大いにあります。
洋服のサブスクも色々登場
また洋服のサブスクに関しても、ハイブランドに特化したサービスを百貨店が開始するなど、注目を集めています。
ひと月にレンタルできる数と金額がプランごとに決められているサブスクが多く、サイズ違いやイメージ違いだった場合は交換してもらえるなどのサービスも。
一般的な使用時の汚れによるクリーニング代は月額利用料に含まれているものや、破損した場合の保証がついているものもあり、たくさんの中から自分に合ったものを選ぶことが重要です。
30代、40代におすすめのファッションや注意点
30代、40代の女性には、どのようなファッションが合うのでしょうか。おすすめのアイテムや、注意すべきポイントについてまとめました。
“1年以上着ていない服”は思い切って処分
まず、若い時に購入した服は、長く使える質の良いものを除き、さっさと捨ててしまうようにしましょう。
「コレ、流行りじゃないけどお気に入りだし、いつか着られる時があるかも…」と、いつまでもクローゼットを着ない服でいっぱいにしておく必要はありません。
1年以内に着たことがある服や、登場頻度は低いものの式典で使用するフォーマルスーツなど必要な服以外は捨てることで、クローゼットには余裕が生まれます。
そうすると服を取り出しやすくなりますし、一目で今ある服のテイスト・色味が把握できるので、何を購入すれば良いか分かりやすくなるのです。
「隠す」と「見せる」の着方のバランスが大切
30代、40代の服選びには、トレンドをおさえすぎると若作りになってしまい、落ち着きすぎると老けて見えてしまうという、バランスの難しさがあります。
年齢にふさわしいファッションにするためには、プチプラでも上質な質感のものを選ぶ、毛玉が付かないようにオシャレ着洗剤でケアをする、自分にあったサイズ感の洋服を身に着けるなどの工夫が必要です。
また、体形カバーのために全身を隠すと重たくなってしまうため、「隠す」と「見せる」のバランスも大切になってきます。
例えば、二の腕は隠しつつ、袖口をロールアップして手首を見せるなど、程よい肌見せは必要です。同じ服を着るにしても、着方でどんどん印象は変わることを忘れないようにしましょう。
ファッションに小物を取り入れて
カバン、靴、マフラーやストール、アクセサリーなど、ファッション小物も積極的に取り入れましょう。
40歳頃になると、若いころと違い、無地などシンプルなデザインのファッションが多くなりがちですが、その分小物の存在感をUPさせることができます。
靴やバッグは1点良い物を
靴やバッグに関しては、流行りに流されるより、質が良いものを1点もっておくのがおすすめです。ついつい安価なものを選びがちですが、本革素材など上質なものは長持ちする上に、それだけでコーデがしまり全身が高見えします。
子供と公園に行くときは汚れても良いプチプラのリュックやスニーカーにするなど、使い分けることを前提として、しっかりとした作りの質の良いアイテムも持っておくのが良いでしょう。
アクセサリーは色や大きさ、場所がポイント
アクセサリーの地金のは、先ほどご紹介したパーソナルカラー診断を活用してもいいですし、華やかな場所につけて行きたいのならばゴールド、シックなイメージにしたいならシルバーなど、印象で選ぶこともできます。
首のシワから目をそらしたい場合は、長めのチェーンのネックレスや、耳元に目線の行くイヤリングがおすすめですよ。
メイクやヘアスタイリングはしっかりめに
若い時と異なり、シンプルで無難なコーデになりがちなアラフォー世代。
その分、メイクやへスタイリングはしっかりと行うことで、カジュアルになりすぎず、キチンと感を出すことができます。
メイクに関しては、こちらも洋服と同じで年齢に応じて最適なものが変わりますので、メイクアップ方法やアイテムは随時アップデートを行いましょう。
また、コテやワックスを使ってしっかりスタイリングするのと同時に、ヘアケアも重要。
加齢とともに、薄くなったり白髪が増えるなど、髪にも変化が表れます。
いくらファッションに気合を入れても、髪形が適当だったり、パサついたりツヤがなかったりすると、貧相に見えてしましますので、カラーリングやトリートメントでケアをしていきましょう。
まとめ
今回は、30代、40代がファッションにかける金額や、お悩み別の対策についてご紹介しました。
自分に似合うファッションが分かれば、洋服選びも楽しくなりますし、お気に入りのアイテムがあると日々の生活にもハリが出てきます。
年齢を重ねても、好きな服を着て、おしゃれを楽しんでいたいものですね。
ここまで読んでくださり、ありがとうございました。
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