みなさんは、「ボーイスカウト」というものをご存知でしょうか?
ボーイスカウトは、普段の生活では経験できないことを子どもたちに体験させて様々な経験やスキルを身につけさせることができる活動です。
しかし、そんなボーイスカウトですが、ネットで調べると「やばい」という単語がでてくるのです。
一体、ボーイスカウトの何がそんなにやばいのでしょうか。
今回は、そんなボーイスカウトがやばいと言われている理由やボーイスカウトで身につくこと、実際にボーイスカウトをしていた著名人の方々をご紹介していきます。
ボーイスカウトとは
そもそもボーイスカウトというのは、どういった活動をするものかご存知ですか?
ボーイスカウトの意味は、「少年」という意味のボーイ、「先駆者」という意味を持つスカウトを合わせた造語で公益財団法人「ボーイスカウト日本連盟」が運営しています。
ボーイという名前から男の子しか活動できないのではないかと思う方もいるかもしれませんが、まったくそういうことはなく入団可能な年齢に達していれば女の子でも問題なく参加できます。(地域によっては男の子のみを受け入れて活動を行っている団もあります。)
女の子のスカウトだけで構成される「ガールスカウト」もあります。
ボーイスカウトの目的は、若者たちに様々な経験をさせてスキルアップを目指していくというものです。
国際的な青少年団体として、ボランティア活動やキャンプなど、幅広い分野で活動していきます。
ボーイスカウトを経験すれば、個人の成長はもちろんのこと、仲間たちと一緒に社会貢献をしていくことでチームワークなども養われていきます。
ボーイスカウトは何歳から入れる?
ボーイスカウトは原則として、小学1年生から入ることができます。
また、年齢に応じて下記の部門(隊)に分かれています。
- ビーバースカウト(小学1年生〜小学2年生)
- カブスカウト(小学3年生〜小学5年生)
- ボーイスカウト(小学6年生〜中学3年生8月)
- ベンチャースカウト(中学3年生9月〜18歳)
- ローバースカウト(18〜25歳)
年齢によって様々なプログラムがあり、18歳以上になると指導者として活動することもできるようになります。
ボーイスカウトが「やばい」と言われている理由
ボーイスカウトの活動をすることで、たくさんの知識やスキルが養われていくのは誰の目から見ても明らかです。しかし、そんなボーイスカウトが「やばい」と言われることがあります。
ここでは、ボーイスカウトが「やばい」と言われている理由を深掘りし解説していくので、ぜひ参考にしてみてください。
①ボーイスカウトは宗教?
ボーイスカウトがやばいと言われている理由の1つに、「宗教が関係しているのでは?」と言われていることがあげられます。
しかし、ボーイスカウトの活動において特定の宗教を勧めることはありませんし、ボーイスカウト自体が宗教団体でもありません。
では、なぜボーイスカウトと宗教が結び付けられているのでしょうか。
それは、ボーイスカウト活動の中で自身が信仰する宗教を学ぶプログラムなどがあるからです。
「宗教章」といって、「仏教」「キリスト教」「神道」「金光教」「天理教」「世界救世教」の6つの宗教の中から、学ぶ宗教を選択します。
ただし、これは強制的なものではなく、あくまで信仰心を持つための道標のようなものです。
ボーイスカウトに「宗教が関わっているのでは?」と言われるのは、こういった信仰心からくるものだと言えるでしょう。
費用がかかる
費用がかかるというのも、ボーイスカウトがやばいと言われている理由の1つです。
ボーイスカウトの活動費は、地域や団(活動している団体のこと)、年齢によって異なっていて統一されていません。
しかし、入会費や年会費、交通費、制服代や備品代、キャンプ費用などの費用が掛かってきます。
しかしながら、ボーイスカウトの運営は基本的にボランティアの指導者によって運営されているため、一般的な習い事に比べると少ない費用負担で済む傾向があります。
キャンプなどの移動と宿泊を伴う活動の場合には、内容によっては1回2~3万円程度のまとまった費用がかかる場合もありますが、任意で参加可能なため費用上問題がある場合には欠席することもできます。
親の負担が大きい
子どもにいろいろな経験をさせてあげたい気持ちはわかりますが、ボーイスカウトの活動は親に負担がかかることがある事も「やばい」と言われている理由です。
前述した費用はもちろんですが、そのほかにも「時間」といった負担もあります。
ボーイスカウトの活動として、遠方に行くことも多々あります。
低学年の「ビーバースカウト」では親の同伴が義務付けられているので、活動の度に付き添いが必要なため時間がとられます。
「カブスカウト」「ボーイスカウト」では、活動内容によっては親の付き添いが必要になるものもあります。
ボーイスカウトでの活動は、土日祝日をメインに月に2〜3回程活動があるので、なるべく近所の団に所属させて送迎などの負担を減らしていきましょう。
ボーイスカウトで身につくこと
ボーイスカウトでは「そなえよつねに」をモットーに活動を行っています。
スカウトは何事に対してもいつでも必ずやり通すという準備を常にしておくという精神を示したものです。
ボーイスカウトに入ることで、どのようなスキルが身につくのでしょうか。
ここでは、ボーイスカウトで身につくことをご紹介していきます。
自然との関わり方
ボーイスカウトの活動の多くがアウトドア(屋外)での活動になります。
キャンプなどの野外活動を通じて、大自然との関わり方を学べるのです。
この時代では、必要なものがあればすぐに揃えることができますが、ボーイスカウトの活動では自然に触れながら必要なものを自分たちの手で揃える必要があるので、1から作る大変さや楽しさを学ぶことができるでしょう。
協調性
ボーイスカウトには学校の友達や同級生など、気を使わなくていい相手はほとんどいません。
年齢や学校が違う人たちが集まって1つの集団として行動していきます。
時には自分の意見を言ってほかの子どもたちとぶつかることもあるでしょう。
しかし、そういったことを繰り返していくうちに協調性が養われていきます。
最終的には仲間と助け合いながら目標を達成するように進めていけるので、協調性というものが自然と身についていくことでしょう。
計画性
ボーイスカウトでは、年齢が大きくなるとリーダーのようなポジションを任せられることもあります。リーダーになると、目標を立ててそれを実現するために下の子どもたちを導いていかなければなりません。
そこで養われるのが「計画性」です。
これまでの経験を元に、いかにして目標を達成できるのか。
大人になっても間違いなく必要になってくるスキルを、ボーイスカウトでは学ばせてくれるのです。
コミュニケーション能力
ボーイスカウトを経験すれば、間違いなく養われるのが「コミュニケーション能力」です。
ボーイスカウトというのは基本的に仲間と協力して活動していくのがモットーなので、自分1人での力ではどうにもなりません。
コミュニケーション能力というのは、大人になっても必ず生きる能力です。
年齢も住んでる場所も違う人たちと協力して活動をしていれば、おのずとそういった能力が身についていくことでしょう。
ボランティア精神
ボーイスカウトは、募金や近隣県でのボランティア活動にも力を入れています。
そういった活動をしていくことで、困っている人を助けることや人の役に立てる嬉しさを学ぶことができるでしょう。
ボーイスカウト経験者の有名人
現在活躍している有名人の中にもボーイスカウト経験者がたくさんいます。
ここでは、ボーイスカウト経験者の有名人をご紹介していきます。
玉木宏
俳優の玉木宏さんは、小学生の頃にボーイスカウトをしていたと公言しています。
元々アウトドアに興味があり、体を動かしたり外出するのが好きだと言っているので、まさにボーイスカウトでの活動はピッタリだったのでしょう。
櫻井翔
嵐の櫻井翔もボーイスカウトをやっていたことをテレビで公言しています。
期間や歴については触れていませんが、小さい頃は習い事をたくさんしていてそのうちの1つだったそうです。
奥田瑛二
俳優の奥田瑛二は、ボーイスカウトの指導員をしていたと公言しています。
また、レスキューの資格も持っているそうで、それを活かして子どもたちと地元の山で遊んでいたそうです。
渡辺裕之
俳優の渡辺裕之もボーイスカウト活動をしていたと公言しています。
小学2年生からボーイスカウト団に所属していて、キャンプ活動や奉仕活動で協調性や自立心を養ってきたとのことです。
長野博
元V6の長野博もボーイスカウト経験者です。
過去に「アメトーク」で、ボーイスカウト芸人と一緒に出演していました。
辰巳琢郎
俳優・タレントとして活動中の辰巳琢郎もボーイスカウトを経験しています。
元ボーイスカウトとして「そなえよつねに」を常に意識しているとのことです。
辻本茂雄
吉本新喜劇でお馴染みの辻本茂雄もボーイスカウト活動をしていました。
小学3年生から中学2年までボーイスカウト団に所属していたそうで、火災予防運動のイベントではその時に養った知識を遺憾無く発揮していました。
布袋寅泰
ミュージシャンの布袋寅泰もボーイスカウトをしていました。
自身のブログで、小学校の頃に早朝清掃などの活動をしていたということをお話ししています。
布施明
歌手の布施明もボーイスカウトとして活動していたことを公言しています。
自身のブログでその時の思い出を綴っていました。
宮川大輔
芸人の宮川大輔もボーイスカウト経験者です。
「アメトーク」でボーイスカウト芸人として出演した際は、リーダー的なポジションを務めていました。
当時の思い出として、土曜日と日曜日によくキャンプに行っていたことやそのキャンプでいろんなことを教わったと語っています。
野口聡一
宇宙飛行士の野口聡一もボーイスカウト出身です。
小学2年生からボーイスカウト活動を経験しており、「そなえよつねに」の精神は宇宙飛行士になってからも役立っていると語っています。
2014年には、「公益財団法人ボーイスカウト日本連盟」のボーイスカウト・アンバサダーにも就任しました。
ボーイスカウトへ興味がある場合はまずは体験入隊を
ボーイスカウトでは、原則的には学区のような地域による区分はないためどこの団でも入団可能です。
しかし、通いやすさや馴染みのある地域での活動への関わりの点などを踏まえると近所の通いやすい団への入団がおすすめです。
ボーイスカウト日本連盟のWEBサイトから、各地域で活動するボーイスカウトを探すことができます。
こちらから希望の地域の団に、費用のことなどわからない点や気になる点を質問し確認してみるといいでしょう。
また実際に活動を体験させてみて、子供の反応を見てみたい場合には「体験入隊」することも可能なので、実際に活動を経験してみるのがオススメです。
ボーイスカウトはたくさんのスキルを養える
今回は、ボーイスカウトがやばいと言われている理由やボーイスカウトで身につくこと、実際にボーイスカウトに入団していた有名人の方々をご紹介してきました。
ボーイスカウトに対して「宗教」「費用」「時間負担」などのイメージから「やばい」と思われているところはあるようです。
しかしボーイスカウトを経験することで、現代の普段の生活の中では学ぶことが難しいたくさんの知識や経験、スキルを身につけることができます。
子どもにボーイスカウトを経験させる際は、しっかりと下調べや準備、体験入隊などを行ってから入団を検討していきましょう。
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