「花言葉」と聞くと、多くの方がポジティブな意味を持ったものをイメージするのではないでしょうか。
例えば、チューリップであれば「愛の告白」、ガーベラであれば「希望」、カスミソウなら「幸福」といった意味の花言葉を持っています。
しかし、中には怖い意味の花言葉を持つ花があるのをご存じでしょうか?
今回は、そんな怖い意味の花言葉を持つ花を10個ご紹介していきます。
誰かに花をプレゼントする時に、誤って怖い意味の花をプレゼントしてしまわないように注意してください。
①黒バラ【憎悪・恨み】
黒バラ(ブラックローズ)が持つ花言葉は「憎悪」「恨み」です。
バラはたくさんの色の種類がありますが、そのほとんどがいい意味の花言葉を持っています。
赤いバラなら「愛情」「情熱」「あなたを愛しています」、白いバラなら「純潔」「尊敬」「わたしはあなたにふさわしい」、ピンクのバラなら「上品」「感謝」「我が心君のみぞ知る」などです。
しかし、黒バラに関しては「憎悪」「恨み」「死ぬまで憎みます」といった悲しく怖い意味の花言葉が多くつけられています。
ちなみに、黒いバラというのは自然界には存在していません。
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→電気代を節約するおすすめの方法はこちら②クローバー(シロツメグサ)【復讐】
クローバー(シロツメグサ)が持つ花言葉の1つには「復讐」というものがあります。
クローバーと聞くと幸せの象徴でもある「四葉のクローバー」を思い浮かべる人も少なくないでしょう。子どもの頃に必死で探した経験はありませんか?
そんなクローバーが「復讐」という花言葉を持っていると聞いて、驚く人もたくさんいるかもしれません。
実際にクローバーは「約束」「幸運」「わたしのものになって」という素敵な意味の花言葉も持っています。
しかし、この花言葉の願いが叶わなかった場合に、それが憎しみとなり反転して「復讐」という意味になるという説があるのです。
③マリーゴールド【嫉妬・絶望】
マリーゴールドが持つ花言葉は「嫉妬」「絶望」です。
歌手のあいみょんさんの代表曲でもある「マリーゴールド」ですが、マリーゴールドという花の名前の由来は、聖母マリアから来ていると言われています。
この花はキリスト教の祝日や祈りの場で使われることが多く、「聖母マリアへの黄金の花」からマリーゴールドと名づけられたのです。
そのため、「健康」「可憐な愛情」「変わらぬ愛」といった素敵な意味の花言葉も持っています。
しかし、ポジティブな意味だけではなくネガティブな意味の花言葉も持つのがマリーゴールドというお花。
「嫉妬」や「絶望」以外にも「悲しみ」「悲嘆」といった意味の花言葉も持っています。
これは、マリーゴールドとギリシャ神話のアポロンが関連していて、同じくギリシャ神話で登場する水の妖精・クリスティがアポロンに恋をしながらそれが実らなかったためにひどく悲しみ絶望したため、その象徴であるマリーゴールドがネガティブな花言葉を持つようになったと言われているのです。
マリーゴールドは数ある花の中でも非常に多くの花言葉を持った花なので、プレゼントとして贈る際には誤解を生まないように注意する必要があります。
④ロベリア【悪意】
ロベリアは「悪意」といった怖い意味の花言葉を持っています。
ロベリアはたくさんの花が覆い尽くしたように咲いていて、見た目は非常に愛らしく華やかです。
しかし、そんな見た目からは想像できないような怖い意味の花言葉を要しています。
それはロベリアが持つ毒から来ていて、その毒を摂取すると嘔吐や頭痛などを引き起こして、最悪の場合死亡する恐れもあると言われているのです。
⑤アザミ【報復・触れないで】
アザミの花言葉は「報復」「触れないで」などがあり、それらはアザミの刺々しい見た目や背景から由来していると言われています。
アザミはスコットランドの国花としても有名で、スコットランドではアザミを象徴する多くの逸話があるのです。
その中で有名なのが、敵対国であったノルウェーの兵士がスコットランドに対して、夜襲を仕掛けようとした際にアザミの棘を裸足で踏んでしまって、あまりの痛さに大声を発したことでスコットランド側がそれに気づき、敵の侵入を防いだことからと言われています。
アザミの花言葉である「報復」や「触れないで」というのもここから由来しているのでしょう。
⑥スノードロップ【あなたの死を望みます】
スノードロップには「あなたの死を望みます」という怖い意味の花言葉があります。
本来、この花の花言葉は「希望」「慰め」「切ない恋愛」というものがあり、その可憐で清楚な見た目通りの素敵な花言葉です。
しかし、美しいものには裏があると言わんばかりに、スノードロップの花言葉にも非常に怖い裏があります。
まさに美しさと怖ろしさは表裏一体です。
⑦リンドウ【悲しんでいるあなたが好き】
リンドウには「悲しんでいるあなたが好き」というちょっとネガティブな意味を持つ花言葉があります。
これはリンドウの花の特徴から由来していて、リンドウという花は孤立していて単独で花開きます。
そのため、その姿から哀愁であったり寂しさを感じさせ、このような花言葉の意味を持ったと言われているのです。
しかし、その気高く孤高な姿から、「勝利」「誠実」「正義」といった非常にポジティブな意味の花言葉も持っています。
⑧ダリア【裏切り・不安定】
ダリアには「裏切り」「不安定」「移り気」といった意味の花言葉があります。
エレガントで可憐なダリアは、「華麗」「気品」といった見た目にふさわしい華やかな花言葉も持っています。
一方でネガティブな意味の花言葉を持ったのには、ナポレオンと妻であるジョセフィーヌの逸話からとされているのです。
ジョセフィーヌはダリアの花に心底惚れ込んでいて、それを自身の庭で独占して自慢していました。
そして、それが気に入らなかった貴族の女性が、ダリアの球根を庭師に盗ませて自宅の庭でダリアを咲かせます。そのことでジョセフィーヌはダリアに興味をなくすようになったのです。
信頼していた庭師による「裏切り」。さらにジョセフィーヌの気持ちの「移り気」。
これがダリアにネガティブな花言葉がついた由来と言われています。
⑨アネモネ【消えゆく希望】
アネモネには怖い意味や悲しい意味を持つ花言葉が多く、「消えゆく希望」「恋の苦しみ」「見捨てられた」などがあります。
アネモネという花はギリシャ語で風を意味する「アネモス」が語源とされていて、花言葉もギリシャ神話に登場するアネモネから由来していると言われているのです。
フローラという妻がいた風の神であるゼフィロスですが、その妻の召使いでもあるアネモネに恋をしました。当然、フローラはそれに憤慨してアネモネを追放します。
それでもアネモネを愛していたゼフィロスは、彼女を自身の傍にいさせ続けるために彼女を花に変えたと言われています。
確かにこの逸話を聞くと、アネモネに怖くて悲しい花言葉がつけられたのも納得です。
⑩白百合【死者に捧げる花】
白い百合は聖母マリアの象徴として語られており、「純潔」「高貴」「無垢」といったその凛とした見た目通りの素敵な意味の花言葉を持っています。
では、なぜ「死者に捧げる花」として言われているのでしょうか。
それは1本の白百合の場合です。
百合は色や本数によって意味合いが大きく異なってきます。
1本の白百合は贈り物として不適切なので、プレゼントする際は他の花と組みわせたりして贈るようにしましょう。
美しい花にも棘がある
今回は、怖い意味の花言葉をもつ10個の花をご紹介してきました。
いかがだったでしょうか。
一見すると美しい花でも、実は怖い意味の花言葉を持っていたりもします。
もちろん、花言葉はポジティブな意味を持つものが多く、それによって励まされたり元気付けられたりすることもあるでしょう。
しかし、今回ご紹介した怖い意味の花言葉を持った花を知っておけば、プレゼントや贈り物をする際の参考になるはずです。
誰かに花をプレゼントする時は、その花の花言葉をきちんと調べて、誤解のないように自分の気持ちを伝えましょう。
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