素麵やカツオのたたき等の薬味としてお馴染みの「大葉・生姜・茗荷」。
薬味として使いきれなかった物をどうやって消費するか迷ったことはありませんか?
どの食材も香り・風味が良く、薬味としてだけでなく、様々な料理に使っても美味しいですよ。
この記事では
・薬味を長持ちさせる保存方法
・大葉・生姜・茗荷を使ったレシピ
について紹介します
薬味3種・基本の保存方法を確認
今回紹介する薬味は、「大葉・生姜・茗荷」の3つ。
どれも安価で手軽に入手できる食材で、素麺やそばの薬味としても馴染み深いですよね。
まずは、それぞれの薬味の保存方法について確認していきましょう。
大葉は”軸を濡らして”保存
一度に使い切れず残った大葉は、購入時の袋のまま冷蔵庫に入れておくと、いつの間にか乾燥してカピカピ・しおしおに…。
大葉は軸(茎)の部分だけ濡らしておくことで、葉もシャキッとしたままで保存することができますよ。
水を含ませたキッチンペーパーで軸部分を包み、更にチャック付き袋へ入れて保存することで乾燥を防ぎます。
または、清潔なビンなどの保存容器に軸だけ水に浸けるように入れる方法も。この場合、水は3日に1度は取り替えるようにしましょう。
どちらの場合も、葉の部分が濡れると傷みやすくなるため注意が必要です。
生姜・茗荷は”水に浸して”保存
生姜・茗荷は、清潔な保存容器で水に浸して保存します。
材料丸ごとだけでなく、切って余ってしまったものや中途半端な欠片も、そのまま水に入れてもいいのでとっても楽チンですよね。
水の量は、材料がすべて水に浸るぐらいが目安。
水面から材料が出てしまうと、その部分から傷んでしまうので注意が必要です。
また、大葉と同様に3日に1度を目安に水を取り替えるようにしましょう。
便利な冷凍保存もオススメ
正しい方法で保存すれば、冷蔵保存でも数週間程日持ちしますが、更に長い期間保存をしたい場合には冷凍保存ももちろん可能です。
「大葉・茗荷」は”お好みの形にカット”して冷凍保存
大葉・茗荷は、千切りや細切り・みじん切り等使いやすい形状に切ってから、ラップやチャック付き袋で密封して冷凍庫へ。
この方法なら、”使いたい時に使いたい量だけ”包丁要らずでサッと使えてとっても便利です。
ただし、冷凍したものを解凍すると食感が柔らかくなってしまうため、生食ではなくスープや炒めもの等加熱する料理に使うのがオススメですよ。
「生姜」は”すりおろして”から冷凍保存で便利!
生姜を冷凍保存する場合は、千切りやみじん切りもいいですが、すりおろしてから冷凍する方法もオススメです。
すりおろした生姜は、薄い板状または棒状にしてラップに包んで冷凍しましょう。
調理の際は、凍った生姜をパキッと折って、少量ずつ使うことができますよ。
あらかじめ凍った生姜を全て使いやすい大きさに折り、保存容器で保存しておけば、更に便利になりますね。
余った薬味を活用!夏バテ予防にもオススメのレシピ6選
余ってしまった大葉・生姜・茗荷を活用した、美味しいレシピを6つご紹介します。
香り高い薬味を使ったレシピは、夏の食欲がない時でも食べられるものばかり。夏バテ予防にもオススメですよ!
薬味が余った時、もちろんそうでない時も、ぜひ試してみてくださいね。
麺類や白ご飯との相性も◎「山形だし」
薬味と夏野菜をたっぷり使った「山形だし」。
本来はとろみ出しに「がごめ昆布」を使いますが、今回はより手軽に手に入る「オクラ」で代用しています。
冷蔵庫で3日ほど日持ちするので、作り置きしておくのもおすすめ。漬け込む時間が長くなればなるほど、野菜にだしが染み込んで美味しいですよ!
食欲が湧かない・夏バテ気味の時でも、白ご飯やお豆腐、しゃぶしゃぶ肉など…ちょい乗せすれば食が進みます♪
<材料>(2〜3人前)
- きゅうり…1本
- なす…1個
- 茗荷…1個
- 生姜…15g
- 大葉…4枚
- オクラ…2本
- ★醤油…大さじ2
- ★みりん…大さじ2
- ★酢…大さじ½
- ★砂糖…小さじ1
- ★和風だし…小さじ1/2
<作り方>
- きゅうり、なすは5mm角に、生姜は小さめの3mm角に切ります。茗荷とオクラは荒いみじん切り、大葉は細切りにしておきましょう。
- みりんは耐熱容器に入れて、電子レンジでアルコールを飛ばします。500~700Wで1分程度、ラップをせずに加熱しましょう。
- 2のみりんと★の調味料をよく混ぜます。
- 3に切った材料を全て入れて、30分程度冷蔵庫で味を馴染ませたら完成です。
いつものお味噌汁が上品に「茗荷と豆腐のお味噌汁」
毎日いただく味噌汁も、茗荷を使うと一気に香り高く上品に仕上がります。
特段暑い日やだるい朝などでも、爽やかな香りで自然と食が進みますよ。
お好みで豆腐を油揚げに変えたり、野菜の量や種類を増やしてもいいですね。
<材料>(1〜2人前)
- 茗荷…1本
- 玉ねぎ…1/2個
- 豆腐…1/2丁(約150g)
- 水…150~200ml
- 和風だし…適量
- 味噌…適量
<作り方>
- 茗荷と玉ねぎは薄くスライスし、豆腐はさいの目切りにします。
- 鍋に水と和風だしを入れ、強火で火にかけます。
- 沸騰してきたら中火にし、茗荷と玉ねぎを加えます。
- 茗荷と玉ねぎに火が通ったら弱火にし、豆腐を入れ、味噌を溶かします。
- ひと煮立ちさせたら、器に盛り付けて完成です。
薬味たっぷりで爽やかな「薬味まぜごはんのおにぎり」
薬味を混ぜ込んだごはんなら、さっぱりしていて暑い日でも美味しくいただけます。
さらに、生姜と大葉には殺菌作用もあるため、困りがちな夏のお弁当にもぴったり!
味噌をつけて表面を焼いた”焼きおにぎり”にしたり、お茶漬けにしてサラッと頂くのもオススメです。
今回は雑穀ご飯を使いましたが、もちろん白ご飯でも美味しくいただけます。
<材料>(2~3人前)
- お好みのごはん…1合
- 生姜…約10g
- 茗荷…1本
- 大葉…3~4枚
- ★塩こんぶ…約5g
- ★和風だし…約2g
<作り方>
- 生姜と茗荷はみじん切りに、大葉は千切りにしておきます。
- ごはんに1で切った材料と、★を入れてよく混ぜます。
- お好みの大きさ・形に握ったら完成です。
ご飯が進む副菜、作り置きもオススメ「ナスのあぶらみそ」
ごはんが進むあまじょっぱい味付けに、爽やかな大葉とピーマンの苦味がアクセントになった一品。
生の茄子を使う場合は、素揚げまたは揚げ焼きにしてから調理しますが、冷凍の揚げなすを使えば楽チンかつ時短になります。
ピーマンの代わりにししとうを使っても美味しいですよ!
<材料>(2人前)
- 茄子…120~150g ※今回は冷凍の揚げなすを使用
- ピーマン…2個
- 大葉…2~5枚(お好みで増やしてもOK)
- ★味噌…小さじ1.5
- ★みりん…大さじ1
- ★砂糖…小さじ1
- ごま油…大さじ1
<作り方>
- 茄子は素揚げするか、多めの油をひいたフライパンで揚げ焼きします。冷凍の揚げなすを使う場合は冷凍のままでもOKですが、コンロ調理の時短をしたい場合は、電子レンジで解凍しておきましょう。
- ピーマンは種を取り除いて細切りにします。大葉も千切りにしておきましょう。
- 熱したフライパンにごま油をひき、中火でピーマンを炒めます。しんなりしてきたら、弱めの中火にしましょう。
- 茄子を入れてさっと炒めます。※冷凍の揚げなすを使う場合は、ここで充分に火を通しておきましょう。
- 大葉と、★の調味料を合わせたものを入れ、全体によく絡ませたら完成です。
生姜と玉ねぎたっぷりのソースでいただく「ジンジャーポークソテー」
食べ応えのある豚ロースを、薬味と玉ねぎを使ったソースでいただく一品です。
下拵えをしっかりした後、玉ねぎと一緒につけ込むことで、厚い豚肉も柔らかく焼き上がります。
食べる日の前の晩に仕込んでおけば、食べる前に焼くだけなので楽チン。
生姜とにんにくを使ったごはんが自然とすすむ味付けなので、満足感もバッチリです!
<材料>(2人前)
- 豚ロース…2枚
- ☆玉ねぎ…1/2個
- ☆生姜…約20~30g
- ☆にんにく…約10g
- ★醤油…大さじ2
- ★みりん…大さじ1
- ★酒…大さじ1
- ★砂糖…大さじ1/2
<作り方>
- 豚ロースを叩いて柔らかくした後、両面全体に、網目状に浅く切れ目を入れておきます。
- ☆の材料をすりおろします。すりおろし済みの既製品で代用してもOKです。また、玉ねぎはみじん切りでもOK。より食感を味わえるソースになります。
- ★の材料と2で用意した材料を混ぜ合わせます。
- 時間に余裕があれば、豚ロースを3のタレで30分以上漬けこみましょう。漬けこんだ豚ロースは、一旦タレの具材を出来る限り落としてから焼いていきます。
- 油をひいたフライパンで、強火で豚ロースを焼きましょう。両面焼き目が着いたら、フライパンに蓋をして、弱火で2分程度蒸し焼きにします。
- 豚肉は一旦お皿に移し、フライパンに残った余分な油をキッチンペーパー等で拭き取ります。
- お肉を漬けこんでいたタレをフライパンで煮詰めます。とろみが出てきたら、最後に味見をして味を調整してください。
- 豚肉の上に7のタレをかけて完成です。
簡単美味しい「キャベツと茗荷の浅漬け」
お食事の時、あると嬉しい箸休め・浅漬け。
キャベツと茗荷で夏らしい爽やかな浅漬けはいかがでしょう?
調味料を揉み込んで置いておくだけで、美味しい浅漬けになる簡単レシピです♪
<材料>(2人前)
- キャベツ…約100g
- 茗荷…1本
- 塩こんぶ…約10g
<作り方>
- キャベツは1口サイズより小さめに切り、茗荷は薄く半月切りにします。
- チャック付きの袋、または封ができるキッチン用袋に材料を全て入れ、しっかり揉み込みます。
- 袋の空気をしっかり抜いて密閉させ、2~3時間置いたら完成です。
薬味を使ったレシピで夏を乗り切ろう!
夏場に大活躍の薬味、大葉・生姜・茗荷。
日々の献立にこれらの食材を使えば、夏の暑い時でも自然と食が進んで夏バテ知らず!
もちろん夏以外でも美味しくいただけるので、レシピのバリエーションがぐっと豊かになりますよ。
ぜひ本記事を参考にして、大葉・生姜・茗荷を上手に保存しつつ、美味しい料理を楽しんでくださいね。
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