子育て中のパパ・ママの頼れる味方が、「電動アシスト自転車」です。
電動モーターがついていて重たい荷物や子供を乗せて走るのに便利な乗り物ですが
「電動アシスト自転車は本当に子育てに必要なの?」
「いつ、どこで、どんなものを買えばいいか分からない」
「値段が高いけど安く買う方法はない?」
という悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、子どもを乗せられる電動アシスト自転車のメリットやデメリット、使用するのに向いている人の特徴や、安く買う方法などをご紹介します。
自転車選びや子育ての参考になれば幸いです。
電動アシスト自転車のメリットとデメリットは?
そもそも、電動アシスト自転車にはどのようなメリット、デメリットがあるのでしょうか。
「SHUFUFU」で実施した「子どもを乗せる電動アシスト自転車」に関するアンケート調査があります。
「電動アシスト自転車の良いところは?」という質問に対し、最も多かったのが「坂道が楽」、2位が「子どもを乗せても軽い」という回答でした。
「乗り心地がいい」「漕ぎ出しが速い」「子ども用シートがしっかりしてる」という答えが続き、やはり普通の自転車では得られないメリットが数多くあがりました。
次に、電動アシスト自転車の悪いところを尋ねたところ、1位は「車体費用が高い」、2位「車体が重い」となりました。続いて「充電が面倒」「駐輪場に止めにくい」という回答があがり、メリットだけでなく電動アシスト自転車に対しデメリットに感じる点もある結果になりました。
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また、「SHUFUFU」で実施した「電動アシスト自転車の購入」に関するアンケート調査で、電動アシスト自転車の購入にあたって “最も重視”すべきことを尋ねたところ、最も多かった回答は「走行可能距離(容量)」、続いて「メーカーの信頼性」となりました。
1位の「走行可能距離(容量)」については、バッテリーが途中で切れてしまうと走行が大変になってしまう点や、容量が小さければ充電する手間が増える点に言及する方が多かったです。
2位の「メーカーの信頼性」については、高額かつメンテナンスする必要があることから、保証の有無や実店舗での取り扱いの多さを重要視するコメントが多数見受けられました。
その他には、近場に坂道の多い人は「坂道走行性」、女性は「車体の重量」と回答する人が多いなど、それぞれ使用者の環境に合わせて重要視する項目が変わるようでした。
電動アシスト自転車をオススメする人の特徴
たくさんのメリットがある電動アシスト自転車ですが、高額なアイテムのため、購入を迷っている方も多いでしょう。前述の調査結果をふまえ、電動アシスト自転車の使用をオススメする人はどんな人かをご紹介します。
家の近所や行動範囲に坂道が多い人
調査の結果でも、電動アシスト自転車のメリットとして最もあがっていたのが、「坂道が楽」という回答でした。通学や通勤で急な坂道を毎日通る必要があると大変ですが、電動ならモーターでサポートしてくれます。
電動アシスト自転車は、法律でアシスト比率が定められていて、具体的には時速10kmまでは、漕ぐ力「1」に対し、最大「2」のアシスト力までのサポートと決まっているので、坂道でもそれ以上の補助はされませんが、普通の自転車よりはかなり楽に走行できるはずです。
ちなみに、坂道を楽に走行したい方におすすめのコツは「軽い力で漕ぐ」ということです。
電動アシスト自転車は時速10㎞を超えてしまうと走行速度に応じて徐々にアシスト力が弱まる仕組みになっています。
そのため力いっぱい漕いで速度が早くなりすぎるとアシスト比が下がり負荷が大きくなってしまうので、要注意です。
重い荷物を運ぶことが多い人
子どもを乗せるのはもちろん、重い荷物を運ぶ機会の多い人にも、電動アシスト自転車はおすすめです。
スーパーで飲料やお米など重いものを購入すると持って帰るのが大変ですが、電動モーターが走行の補助をしてくれるので、普通の自転車では大変な道や風の強い日でも電動アシスト自転車ならばスイスイ移動が可能です。
一度の買い物の量が多く電動アシスト自転車の購入を検討している方は、荷物を入れるかごの大きさも考慮して車体を選ぶのが良いかもしれません。
子どもの通園や習い事が始まった人
電動アシスト自転車の使用者の中でも、一定の割合を占めているのが子どもを乗せたママさんやパパさんでしょう。街中でも見かけることが多いかもしれません。
子どもが成長してある程度大きくなると、自転車のチャイルドシートに乗せることが可能になります。
道路交通法では自転車のチャイルドシートに子供を乗せるのはいくつからという法律はないのですが、チャイルドシートの規定では1、2歳からを推奨しているものが多いようです。
赤ちゃんの時はだっこ紐やベビーカーでの移動で充分でも、幼稚園や保育園への通園や習い事が始まると、移動の快適さから電動アシスト自転車の購入を検討する人も多いでしょう。
体重のある子どもを乗せると最初の漕ぎ出しがふらつきがちですが、電動だとスムーズに走りだせるため安全に走行できるというメリットもありますね。
徒歩通園だとなかなか歩いてくれない子どもも、自転車ならご機嫌で乗ってくれる、なんてケースもあるかもしれません。
お子さんと一緒に乗る前提で購入する場合は、お子さんと一緒に店舗へ試乗しに行ってみましょう。
メーカーによってはペダルやサドルの位置が異なったり、チャイルドシートへの乗せ降ろしのしやすさも違います。
購入後に後悔しないためにも、事前に子どもと一緒に試乗してみるのがおすすめです。
小さな子どもが二人以上いる人
どちらも自転車のチャイルドシートに乗せるのが可能な年齢の子どもが2人いる場合は、電動の方が楽なケースも。
まず普通の自転車の場合、子どもが成長して体重が増えるとシートに乗せたり降ろしたりすることがどんどん大変になってきます。1人でも大変ですが、複数子供がいる場合は乗せる親の負担はより大きくなります。
その一方で子どもを乗せるのを想定されている電動アシスト自転車は、普通の自転車に比べタイヤが小さく車高が低く作られているものが多いため、乗せ下ろしが楽になります。
また走行中の重心も低くなるため、前後に子どもを乗せてもぐらつくことなく走りやすいです。
子どもが1人の時は普通のママチャリで問題なくても、2人目がある程度大きくなったタイミングで電動アシスト自転車への乗り換えを検討する方も多いかもしれませんね。
盗難防止対策がしっかりできる人
電動アシスト自転車は高価なため、普通自転車よりも盗難にあう危険性が高く心配ですよね。バッテリーだけでも需要があり、転売目的で盗まれてしまうため注意が必要です。
まずはしっかり施錠することが基本になります。
特に一軒家の場合、カギを付けっ放しにしたまま駐輪中に被害にあうことが多いようです。さらには、施錠していても工具等を使ってバッテリーを外されることがありますので、ワイヤー錠で二重ロックするのがおすすめです。
一番良いのは、バッテリーを家に持ち帰ってしまうことです。
いちいち取り外して持ち帰るのは面倒だと思いますが、一番の盗難防止対策になります。
電動アシスト自転車に向いていない人の特徴
環境によっては、あまり電動アシスト自転車の使用が向いていない人もいます。
以下に紹介していますが、その場合は、安価な普通の自転車を使用してある程度古くなったら買い替えることを繰り返しても、トータルでの費用の総計は変わらないかもしれません。
向いていないと感じる方は、電動アシスト自転車でなくても、変速ギアがついてるママチャリなどもあります。電動アシスト自転車だけにこだわらずに普通の自転車も検討してみてはいかがでしょうか。
定期的な充電やメンテナンスが負担・面倒
電動アシスト自転車は、10万円以上するなど高額な乗り物であり気軽に買い替えることが難しいため、専門店でのメンテナンスも必要です。
メンテナンスの頻度は自転車の使用頻度にもよりますが、大切なお子さんを乗せるという方も多いでしょうから、安全面を考えても定期的に実施する必要があるでしょう。
また、電動アシスト自転車はバッテリーが切れてしまうと走行するのが大変になるため、定期的な充電は欠かせません。
充電は、バッテリーを自転車から外して自宅に持ち帰り、コンセントで充電する必要があります。バッテリーだけでも数㎏重さがあるので、しょっちゅう持ち帰るのは負担が大きいと感じる人もいるかもしれません。
充電やメンテナンスを日常的にするのが苦にならない人は、電動アシスト自転車に向いていると言えます。逆に苦痛になってしまう人は、電動ではなく、普通の自転車の方が気軽にストレスなく使用できるでしょう。
重いものを持ち上げるのが苦手
前述したアンケート調査結果でもデメリットにあがっている通り、電動アシスト自転車は普通自転車に比べてかなり重いです。
そのため、駐輪場に止める際、小柄な方だと車体を持ち上げてレーンにはめるのに苦労します。
また車体の幅も大きいので狭い間隔の駐輪レーンの場合にも通常の自転車に比べて入れづらく大変です。
自宅マンションの駐輪場は問題なくても、近隣の駅やスーパーの駐輪場などはレーンの位置が高くて大変な場合があるので、よく行く場所の駐輪スペースに関しては事前にチェックしておいた方が良いかもしれませんね。
また、乗車時も一旦バランスを崩すと、そこから体勢を立て直すのも大変です。
特に子どもを乗せている場合、子どもはシートにベルトで固定されていて抜け出せないので、転倒は大事故につながる可能性も。
腕の力や支える力に極端に乏しい方は、危険なため、残念ながら電動アシスト自転車はおすすめできないと言えるでしょう。
「押し歩き」する頻度が高い
ペダルを漕がずに押して歩く、いわゆる「押し歩き」が多い人も、電動アシスト自転車は向いていません。
電動アシスト自転車は、ペダルを漕ぐことでモーターが作動し走行を補助してくれる仕組みになっています。そのため「押し歩き」はその補助が得られないので、重い車体を自力でただ押して歩くだけになってしまいます。
道路状況や通行場所によっては、たくさん「押し歩き」をする必要がある方もいらっしゃるでしょう。
例えば、駅の通り抜けや車両進入禁止になっている商店街、歩道橋のスロープなどは、自転車はまたがず押して歩いてください、というような注意書きがある場合も。
子どもの登園ルートや通勤時にそのような場所が多いと、毎日の送迎が大変になってしまうため注意が必要です。
それでも電動アシスト自転車を使用したい人には、一部に「押し歩きモード」が搭載されている車体もあるので、検討してみてもいいかもしれません。子どもを乗せる場合はチャイルドシートが取り付けられるものか、確認してから購入しましょう。
まだ子どもの首や腰がすわっていない(1歳未満)
電動でも非電動でも同じことですが、そもそも首や腰がすわっていない0歳児はチャイルドシートの推奨年齢に満たないため、乗せることができません。
たまに赤ちゃんを抱っこ紐で前抱きして自転車に乗っている人を見かけますが、道路交通法違反になります。
ハンドル操作の妨げになり、大変危険です。実際に事故も起こっているので、前抱っこで自転車に乗るのはやめるようにしましょう。
上の子の送迎でやむなくという場合は、首がしっかり座ってからおんぶで乗せるしかないのですが、それでも必ずしも安全であるわけではない、という意識はもっておいた方が良いでしょう。
電動アシスト自転車を”安く”買う方法
あると非常に便利な電動アシスト自転車ですが、いざ検討すると新品だと10万円以上もの高額な物も珍しくなく購入をためらう人もいるでしょう。安全性や機能面の良さはそのまま、できれば少しでも安く購入したいものですよね。
そこで、電動アシスト自転車をお得に安く購入できる方法を以下にまとめましたので、ご紹介します。
型落ちモデルを購入する
電動アシスト自転車は秋にモデルチェンジする商品が多く、その時期になると型落ち品が安く売られる傾向にあります。
型が古いというだけで機能面や安全性は新しいものと遜色ないため、検討してみてはいかがでしょうか。
中古品やアウトレット品を検討する
価格を抑えたいのであれば、中古品やアウトレット品を狙うというのも一つの手です。
中古の自転車屋さんに行けば、使用状況に応じ値引きされている電動アシスト自転車が販売されているので、新品を購入する前に1度チェックしてみてもいいかもしれません。
ただし、中古品の場合、モーターやタイヤが劣化しているなどの理由でメンテナンス費用が早々にかかる可能性もあります。しっかりアフターケアをしてくれるお店で購入した方が良さそうです。
また、展示品や傷があるなどの理由でアウトレットとして販売されているものもあります。色やブランドにこだわりがないのであれば、店頭で探してみるのもおすすめですよ。
ネットで購入する
実店舗ではなく、ネットでも電動アシスト自転車はたくさん販売されています。人件費がかからない分、値引きされて売られている商品を見つけることができます。
店頭で購入するのと違い、スタッフさんに相談したり試乗することはできませんが、口コミがあるものは購入者の評価を参考に選ぶことも可能です。
使用方法、子供が乗せられるかどうかや、かごやタイヤの大きさなどの規格、保証の有無などはしっかり自分で確認する必要がありますので、じっくり説明を読んでから購入するように注意しましょう。
楽天市場やamazonなどの大手通販サイトや、自転車専門の通販サイトもあるので、ご自宅でじっくり比較検討することができますよ。
セール時期を狙う
3月や9月の決算期、年末年始、ボーナスの出る時期などに実施されるセールを狙うのもおすすめです。
決算期はお店もできるだけ在庫を処分したい時期なので、一気に値下げしてくれる可能性もあります。購入を急いでいない場合は、セール時期まで待ってみるのも良いでしょう。
地域の補助金を使用する
地域によっては、電動アシスト自転車の購入に補助金を出している自治体もあります。
例えば、さいたま市では、3人乗り電動アシスト付自転車本体の購入費の2分の1の費用を補助(上限30,000円)するなどの制度があります。
また、自転車本体ではありませんが、乗る際に必要なヘルメットの購入に補助金を出している自治体もあります。一度お住まいの地域の制度を確認してみてくださいね。
まとめ
今回は、電動アシスト自転車のメリットやデメリット、使用するのに向いている人の特徴や、お得に買う方法などをご紹介しました。
高額だったり車体が重いなどのデメリットはありますが、坂道走行や重い荷物、子どもを乗せる場合には大変便利なアイテムです。
購入する場合は、じっくり比較検討してみてくださいね。
以上、ここまで読んでくださりどうもありがとうございました。
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