幼稚園・保育園の年長組さんは、4月から小学校入学ですね。
「楽しい小学校生活を送ってほしい」と願いながらも、これまでの園生活とは全く違う環境に不安を抱く方も多いのでは?
- 「学校までちゃんと歩いていけるかな?」
- 「お友達ができるかな?」
- 「勉強についていけるかな?」
など、第一子で初めての小学校入学であればわからないことだらけで、心配になるのも当然。
そこで今回は子どもがスムーズに学校生活をはじめられるよう、親子でしておきたい小学校入学準備について紹介します。
もうすぐ小学1年生!どんな準備が必要?
入学準備と言えば、ランドセルや学用品の購入などを思い浮かべますが、子どもが小学校生活を安心して送るためには、用品の準備以外にもたくさん準備しておくことがあるんです。
小学校に入学すると環境がガラッと変わって、身のまわりのことは全て自分でしなければなりません。
朝起きる時間も変わり、持ち物の準備に追われ、学校まで自分の足で歩いて向かう。学校に着くまでの短い時間でさえ、子どもの生活は大きく変化します。
慣れない生活に親子ともども疲れてしまわないよう、ご家庭でも徐々に準備を進めていきましょう。
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→電気代を節約するおすすめの方法はこちら生活面でやっておくと良い入学前準備
「生活面」で小学校入学前に準備しておきたい事をまとめてみました。
① 早寝早起きをして生活リズムを整える
入学準備の中でも1番基本的な生活習慣となるのが、早寝早起き。
小学校は登校時間が8時前後と早い場合が多いので、ゆっくりと朝ごはんを食べられるよう、起きる時間をあらかじめ決めておきましょう。
朝からバタバタしてしまうと、忘れ物も多くなりがちです。入学前に早起きの習慣をつけておけば、親も子どももスムーズに小学校生活に移行しやすくなりますよ。
② 朝ごはんを時間内に食べられる
早寝早起きの習慣ができたら、朝ごはんもしっかりと摂るようにします。
小学校では時間割がきっちりと決まっており、給食の時間も配膳、片づけ、掃除などを含めると食事をする時間は案外短いのです。
少食で食べるのに時間がかかってしまう、気が散って食事の手が止まってしまう場合は、1回の食事を20分程度で食べ終えるよう練習しておくと良いでしょう。
また、給食が始まる前に正しいお箸の持ち方を見直してみましょう。
幼稚園・保育園と違い、学校給食では常にスプーンやフォークが用意されているわけではありません。学校の先生も1人1人の箸の持ち方までは指導しきれないため、お家でお子さんがどんな箸の持ち方をしているかチェックしておくと、入学後も安心です。
③ ひとりで着替えができる
小学校では、上着の着脱はもちろん、体操服やプール時の水着、給食のかっぽう着など、着替えるシーンがたくさんあります。
ボタンやチャックをひとりで扱えない場合は、入学前に練習しておくとお子さんが焦らずに済みますよ。
さらに、教室内で周りにたくさん児童がいる中で着替えをするため、立ったまま着替えができることが必須です。ズボンやタイツを立ったまま履けるかどうか一度試してみてください。脱いだものを畳めるようになればさらに良いですね。
④ あいさつや自己紹介ができる
あいさつはコミュニケーションの基本です。
初めて会う友達や先生にも、気持ちの良いあいさつができるだけでスムーズに小学校生活のスタートを切ることができます。
普段から「おはよう」「いただきます」「いってきます」など、お家ではもちろん、先生や近所の方にも自分から挨拶できるようにしておくと◎。
また、入学当初は自己紹介をする場面も多くあります。
突然みんなの前で「好きな食べ物は?」などと聞かれても答えられない場合があるので、事前にお子さんに聞いてみたり、好んで食べているものがあれば教えてあげるなどフォローしておくと心構えができて安心です。
⑤ トイレの使い方やタイミングを練習しておく
自宅や幼稚園・保育園では好きなタイミングでトイレに行けますが、小学校では基本的に休み時間にトイレを済ませます。
「したいから行く」のではなく、「行けるときに済ませておく」習慣をつけておきましょう。
特に大便は我慢してしまうことが多いので、登校前に家でゆっくりトイレに入る時間を確保しておくことも重要です。
和式トイレが設置されている学校も多いので、説明会などで事前に小学校に行く機会があれば、トイレのタイプを確認しておくことをおすすめします。
⑥ 学校までの道のりを覚える
これまでどこに行くにも親や先生が付き添っていた頃とは違い、小学生になると自分で登下校しなければなりません。
集団登校・下校をしている場合もありますが、間に合わない、はぐれてしまうこともあるため、家から学校までの道順を覚えておく必要があります。
入学までに、お子さんと一緒に何度か学校までの道のりを歩いてみましょう。
「人通りは多いか」「危険な場所はないか」などをチェックし、子どもの足で何分くらいかかるのかを把握しておくと、出発時間や帰宅時間の目処がつきやすいです。
実際に小学生が登下校している時間帯に歩いてみると、旗振りの方がいる場所や人通りの多いルートが分かるので、一度試してみるのも良いですね。
⑦ 雨具の使い方を覚える、畳めるようにする
雨の日に登校したときは、「傘を畳んで置き場に置く」「カッパを脱いで袋に入れる」「長靴を脱いで靴箱にしまう」これらの作業をひとりでやらなくてはいけません。
しかも、雨に濡れた手で大きなランドセルを背負った状態のままやるのは大人でも大変です。
4月に入学し、慣れてきたところで梅雨の季節がやってきます。突然の雨でお子さんが困らないよう、入学前に傘の畳み方、カッパのしまい方を伝えておきましょう。
雨の日の登校時は、濡れたランドセルを拭くタオルや、替えの靴下、濡れたものをいれるビニール袋などを持たせているご家庭も多いです。
⑧ 自分の気持ちを言葉で伝える
たくさんの児童がいる小学校では、「トイレに行きたい」「わからない」「忘れ物をした」など、困ったことがあっても自分で先生に言わなければなりません。
授業の内容によっては、大勢の前で自分の思ったことを発表する機会もあるでしょう。
普段の生活で、何も言わなくても周りが気づいてくれる環境にいると、いざという時に助けを求めるのをためらってしまうことも。
先回りしてお世話したい気持ちをぐっと堪え、子どもが自分から伝えてくるのを待ってみましょう。
勉強面でやっておくと良い入学前準備
「勉強面」で小学校入学前に準備しておきたい事をまとめてみました。
① 椅子に座っていられるようにする
小学校の授業は45分間です。
入学してすぐは座って勉強に取り掛かることもないと思いますが、毎日お家の中でも一定時間机に向かって座っていられるように練習してみてはいかがでしょうか。
ぬりえやお絵かき、絵本や工作など、子どもが興味のあることで構いません。
最初は5分、慣れて来たら徐々に集中できる時間を延ばし、座っていられたらたくさん褒めてあげてください。焦らず少しずつ授業への集中力をつけていきましょう。
② えんぴつを正しく持てるようにする
小学校に入ると、えんぴつでノートをとるようになります。
「えんぴつの持ち方は先生が教えてくれるのでは?」とお思いの方もいるかもしれませんが、入学する時点ではすでに持ち方の癖がついてしまっていて、正しい持ち方に直すことが難しいと聞きます。
幼稚園・保育園ではよくクレヨンを使用しますが、筆圧が異なるためえんぴつの持ち方ではクレヨンでうまく塗ることができません。
クレヨンの持ち方が癖づいてしまう前に、一度えんぴつの正しい持ち方を覚えておくことが大切です。
③ 自分の名前を読める(書ける)ようにしておく
幼稚園・保育園では、自分のイスや持ち物、ロッカーなどに自分のマークが貼られていて、それを目印にしているところも多いと思います。
小学校ではロッカーや席を探す際、自分の名前だけが頼りです。
ひらがなは国語の時間に習いますが、自分の名前の読み書きだけは入学前に身に着けさせておきたいですね。
④ アナログ時計を読めるようにする
小学校に置かれている時計は、ほとんどがアナログ時計です。
算数の時間に時計の読み方は学習しますが、事前に時計を読めるようになる事で「○時には学校に着いている時間だ」「○分になったから、そろそろ授業が始まる」など、予測がつくことで生活のリズムが整い、先を見通した行動ができるようになります。
ぜひご家庭でも、「7時になったからご飯を食べよう」「3時はおやつの時間だよ」など、時間を取り入れた声かけから始めてみてください。
練習をさせようとすると疲れてしまう場合は、好きなテレビ番組を見る際、「○時○分になったら始まるよ」など、楽しい予定と組み合わせると覚えも早いのでおすすめです。
4. まとめ
ここまで小学校入学までに準備しておくと良いことを紹介してきましたが、全てできなくても問題ありません。
入学までに大切なことは、子どもが「小学校に行くのが楽しみだな」と思っていること。
「これができなきゃ小学校に行けないよ」などとプレッシャーをかけてしまっては、学校に対してマイナスのイメージがついてしまいます。
どれだけ準備をしていても、緊張で全て忘れてしまったり、予想外のできごとに出くわすことがあります。「そんなときもあるか」と、環境の変化を楽しんでみると良いかもしれませんね。
「お気に入りのランドセルを背負っていくの楽しみだね!」「どんなお友達と出会えるかな?」など、お子さんが小学校入学をワクワクするような会話で気持ちを盛り上げてみてください。
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