
「エアコンをつけた瞬間、モワッとした嫌なニオイがする…」
「フィルターを見たら真っ黒でゾッとした…」
そんな経験はありませんか?
エアコン掃除が大事だとわかっていても、「精密機器だし壊したらどうしよう」「なんだか面倒くさそう」と、つい後回しにしてしまいますよね。
実は、筆者もかつてエアコン掃除を1年以上サボり続けた結果、家族がアレルギー症状に悩まされ、電気代も跳ね上がって大後悔した経験があります。
でも安心してください。エアコン掃除は、正しいやり方さえ知っていれば初心者でも40分で完了します。
しかも、特別な道具は不要。家にあるものと100均グッズだけでピカピカにできるんです。
この記事では、「壊さないための鉄則」から「具体的な掃除手順」「掃除後のカビ予防法」「プロに頼むべき判断基準」まで、エアコン掃除の全てをわかりやすく解説します。
読み終わる頃には「これなら自分でもできそう!」と思えるはずですよ。
エアコン掃除をサボると起きる3つのリスク【放置は危険】

「エアコン掃除って本当に必要なの?」と思っている方もいるかもしれません。結論から言うと、エアコン掃除を放置することは、健康・お金・エアコンの寿命すべてにとって大きなリスクです。

「たかがホコリでしょ?」と思っていた時期が私にもありました…。でも実際に数字を見ると、掃除しない代償は想像以上に大きいんです。
カビ・雑菌による健康被害(喘息・アレルギーのリスク)
エアコン内部は、カビが大好きな環境が揃っています。温度20〜30℃、湿度70%以上、そしてホコリという栄養源──この3つの条件が揃うと、カビは爆発的に繁殖します。
特に冷房運転後のエアコン内部は、熱交換器に結露が発生し、高湿度の状態が続きます。
ここにフィルターを通過したホコリが付着すると、カビの温床が完成してしまうのです。
カビが繁殖したエアコンを使い続けるとどうなるか。
エアコンの風に乗ってカビの胞子が部屋中にばらまかれ、くしゃみ、鼻水、目のかゆみといったアレルギー症状や、喘息の悪化、さらには「夏型過敏性肺炎」と呼ばれる深刻な呼吸器疾患を引き起こすこともあります。
特にお子さんや高齢者、アレルギー体質の方がいるご家庭では、エアコンのカビは本当に見過ごせない問題です。「たかがカビ」と侮らないでくださいね。
電気代が年間1万円以上もムダに
エアコン掃除を怠ると、家計にもじわじわとダメージが蓄積します。
その原因は、フィルターに溜まったホコリです。
フィルターがホコリで目詰まりすると、エアコンは十分な空気を取り込めなくなります。
すると、設定温度まで部屋を冷やす(暖める)ためにモーターが余計に頑張らなければなりません。
これが消費電力の増加=電気代アップにつながるのです。
環境省のデータによると、フィルターを定期的に掃除するだけで、冷房時は約4%、暖房時は約6%の消費電力を削減できるとされています。

たった数%と思うかもしれませんが、夏と冬の数か月間ずっと積み重なると、年間で1万円以上の差になることも。フィルター掃除は「お金を拾う」のと同じですね。
エアコンの寿命が縮む・故障リスクが高まる
エアコンの平均寿命は約10〜15年と言われていますが、掃除をサボるとこの寿命が大幅に縮まる可能性があります。
フィルターやファンにホコリが蓄積すると、モーターに過剰な負荷がかかり続けます。
車で例えるなら、エアフィルターが詰まったまま高速道路を走り続けるようなもの。
エンジン(モーター)に無理をさせれば、いずれ故障するのは当然です。
最悪の場合、ホコリの蓄積が原因でエアコンから発煙・発火した事例も報告されています。
定期的な掃除は、エアコンの寿命を延ばし、安全に使い続けるための基本中の基本なのです。
エアコン掃除を始める前に知っておきたい「壊さないための3つの鉄則」

「エアコンを自分で掃除して壊したらどうしよう…」という不安、よくわかります。
でも安心してください。以下の3つの鉄則さえ守れば、エアコンを壊す心配はほぼゼロです。
掃除の手順に入る前に、まずこの鉄則を頭に入れておきましょう。
【鉄則1】必ず電源プラグを抜いてから作業する
エアコン掃除の大前提であり、最も重要なルールです。
掃除中にエアコンが誤作動すると、ファンに指が巻き込まれたり、感電したりする危険があります。リモコンで電源を切るだけでは不十分です。
必ずエアコン本体の電源プラグをコンセントから抜いてください。

エアコンのコンセントは本体の横か上にあることが多いです。高い場所にある場合は、安定した台を使って安全に作業してくださいね。
【鉄則2】エアコン内部は絶対に分解しない
自分で触っていいのは「外側だけ」。これを覚えておけば安心です。
エアコンの内部には精密な電子基板や高圧のガス配管が詰まっています。
YouTubeなどで「分解洗浄」の動画を見かけることもありますが、専門知識なしに内部を分解すると、故障・漏電・ガス漏れなど取り返しのつかないトラブルにつながります。
- 本体カバー(外装)
- フィルター
- 吹き出し口
- ルーバー(風向き板)
自分で掃除できるのは、この4つのパーツだけと覚えておきましょう。
それ以外はプロに任せるのが正解です。
【鉄則3】水や洗剤を本体に直接かけない
エアコン本体に水をジャバジャバかけるのは絶対NGです。
電子部品に水分が入り込むと、ショートや故障の原因になります。
本体の拭き掃除は「固く絞った布で拭く→乾拭きで仕上げる」が基本です。
フィルターは水洗いOKですが、フィルターを洗う際もエアコンから取り外してからお風呂場やベランダで洗ってください。取り付けたまま水をかけるのは故障の原因です。

この3つの鉄則さえ守れば、エアコン掃除で失敗することはまずありません。安心して次の手順に進みましょう!
自分でできるエアコン掃除の範囲と必要な道具

掃除を始める前に、「どこまで自分でやれるのか」と「何を用意すればいいのか」を整理しておきましょう。ここをクリアにしておくだけで、作業がグッとスムーズになりますよ。
自分で掃除できる4つのパーツ
先ほどの鉄則でも触れましたが、自分で安全に掃除できるのは以下の4か所です。
| パーツ名 | 場所 | 汚れの種類 | 掃除頻度の目安 |
| 本体カバー(外装) | エアコンの表面・上部 | ホコリ・ヤニ | 月1回程度 |
| フィルター | 本体カバーを開けた内側 | ホコリ・花粉 | 2週間〜1か月に1回 |
| 吹き出し口 | エアコン下部の風が出る部分 | ホコリ・カビ | 月1回程度 |
| ルーバー(風向き板) | 吹き出し口にある可動式の板 | ホコリ・カビ | 月1回程度 |
逆に言えば、熱交換器(フィン)の内部やファン、ドレンパンなどは自分では掃除できません。
これらの部分はプロのエアコンクリーニングに任せましょう。
用意する道具リスト【家にあるもの+100均でOK】
エアコン掃除に特別な道具は必要ありません。
家にあるものと、なければ100円ショップで揃えられるものだけでOKです。
| 道具 | 用途 |
| 掃除機(ハンディ推奨) | フィルター・本体のホコリ吸引 |
| 雑巾・タオル 2〜3枚 | 拭き掃除・水気の拭き取り |
| 使い古しの歯ブラシ | フィルターの細かい汚れ落とし |
| 台所用中性洗剤 | フィルターの油汚れ落とし |
| 割り箸+キッチンペーパー+輪ゴム | お掃除棒(吹き出し口の拭き掃除) |
| 新聞紙 or ビニールシート | 床の養生(ホコリ・水滴の受け止め) |
| マスク・メガネ | ホコリの吸い込み・目への侵入防止 |
お掃除棒の作り方
割り箸の先端にキッチンペーパーを巻きつけ、輪ゴムで固定するだけ。これで吹き出し口の奥まで届くお掃除棒の完成です。使い捨てにできるので衛生的ですよ。
エアコン洗浄スプレーは使うべき?【結論:おすすめしません】
ドラッグストアやホームセンターで売られている「エアコン洗浄スプレー」。
手軽に内部を掃除できそうに見えますが、結論としておすすめしません。
その理由は大きく3つあります。
- 洗浄液が奥まで届かない:スプレーの噴射力ではフィンの奥の汚れまで落としきれず、洗い残した洗剤がかえってカビの栄養源になってしまうことがある
- 電子部品への影響:スプレーの液体がモーターや電子基板にかかると、故障や最悪の場合は発火の原因になる
- メーカーも非推奨:ダイキンをはじめ主要メーカーが、市販の洗浄スプレーの使用を推奨していない
エアコン内部の汚れが気になるなら、自分で洗浄スプレーを使うよりも、プロのクリーニングを依頼するほうが安全で確実です。
【実践】エアコン掃除のやり方を手順で解説【所要時間40分】

ここからはいよいよ実践編です。
エアコン掃除は大きく3つのステップに分かれており、合計約40分で完了します。
初めてでも迷わないように、1つ1つの動作を丁寧に解説していきますので、この記事を見ながら一緒に進めていきましょう。
①本体カバーとフィルターの掃除(約25分)
エアコン掃除のメインパートです。フィルター掃除だけでもエアコンの効率は大きく改善するので、時間がない方はここだけでもやりましょう。
- STEP1電源プラグを抜き、床を養生するまず最初に、エアコンの電源プラグをコンセントから抜きます。次に、エアコンの真下の床に新聞紙やビニールシートを敷いて養生しましょう。掃除中にホコリや水滴が落ちても安心です。マスクとメガネも忘れずに装着してください。
- STEP2本体の上部・表面のホコリを拭き取る固く絞った雑巾で、エアコン本体の上部と前面パネルを拭きます。エアコンの上部は意外とホコリが溜まりやすいポイント。ここを先に拭かないと、カバーを開けた時にホコリが内部に落ちてしまいます。
- STEP3フィルターを外す前に掃除機をかける【重要】本体カバーを開けてフィルターが見えたら、取り外す前にまず掃除機でフィルター表面のホコリを吸い取ります。これが非常に大事なポイントです。ホコリがたっぷり付いたフィルターをそのまま引き抜くと、ホコリが舞い散って部屋中が大変なことになります。
- STEP4フィルターをゆっくり取り外すフィルターの取り外し方はメーカーや機種により異なりますが、多くの場合はフィルターを少し持ち上げてから手前に引き出すだけで外れます。無理に力を入れず、ゆっくりと取り外してください。取扱説明書が手元にあれば確認しておくと安心です。
- STEP5フィルターの表面から掃除機をかける取り外したフィルターの表面(手前側)から掃除機をかけます。ここで注意したいのが、必ず「表面」からかけること。裏面から吸うと、ホコリがフィルターの網目に押し込まれて目詰まりの原因になります。
- STEP6フィルターの裏面からシャワーで水洗いする掃除機で取りきれなかった細かいホコリを水洗いで落とします。お風呂場やベランダでシャワーを使うのがおすすめです。シャワーはフィルターの「裏面」から当てましょう。表面から当てるとホコリが目詰まりします(掃除機とは逆ですね)。
- STEP7歯ブラシ+中性洗剤で細かい汚れを落とす水洗いだけで落ちない汚れ(油分を含むヤニ汚れやキッチンの油煙など)がある場合は、薄めた台所用中性洗剤を歯ブラシにつけて優しくこすります。ゴシゴシ強くこするとフィルターが破れるので、力加減は優しめを意識してください。
- STEP8タオルで水気を取り、完全に乾燥させる洗い終わったフィルターをタオルで挟むようにして水気を拭き取り、風通しの良い日陰で完全に乾燥させます。濡れたままエアコンに戻すのは絶対NG!水分が残ったままだとカビが繁殖する原因になってしまいます。

フィルターの乾燥には数時間〜半日かかることもあります。急いでいるときは、エアコンの予備フィルターがあると便利ですよ。ドライヤーの使用は変形の原因になるため避けましょう。
②吹き出し口・ルーバーの掃除(約10分)
吹き出し口はエアコンの風が最後に通る場所です。ここが汚れていると、せっかく内部がキレイでも汚れた風が出てきてしまいます。
- STEP1ルーバーを手でゆっくり開くエアコンの電源が切れていることを確認した上で、ルーバー(風向き板)を手で軽く下に回して開きます。無理に力を入れると折れてしまうので、「軽い力でゆっくり」が鉄則です。動かない場合は無理に回さず、そのまま手が届く範囲で掃除しましょう。
- STEP2固く絞った雑巾で吹き出し口を拭く固く絞った雑巾で、吹き出し口の内側とルーバーの表裏を丁寧に拭きます。手が入りにくい奥のほうは、先ほど作ったお掃除棒(割り箸+キッチンペーパー)を使いましょう。
- STEP3乾拭きで仕上げる最後に乾いたタオルで水分を拭き取って完了です。吹き出し口に水分が残るとカビの原因になるので、しっかり乾拭きしてください。

吹き出し口を拭いた雑巾が真っ黒になって驚く方が多いです。逆に言えば、それだけ汚れた空気を吸っていたということ。掃除後の爽快感は格別ですよ!
③熱交換器(フィン)表面のホコリ取り(約5分)
フィルターを外した状態で見える金属のヒダヒダが「熱交換器(フィン)」です。ここは自分で触れるのは表面だけですが、軽くホコリを取るだけでもエアコンの効率が改善します。
掃除機のブラシノズルを使って、フィンの表面のホコリを優しく吸い取ります。
フィンは非常に薄いアルミ素材でできており、少しの力で簡単に曲がってしまいます。掃除機を強く押し当てたり、指で触ったりしないように注意してください。
⚠ 注意:フィンの奥に黒いカビ汚れが見えても、絶対に自分で無理に掃除しないでください。奥の汚れはプロのエアコンクリーニングで対応しましょう。
④仕上げ|フィルターを戻して送風運転で乾燥
すべての掃除が終わったら、以下の手順で仕上げます。
- STEP1完全に乾いたフィルターを元の位置にセットするフィルターの向き(表裏・上下)を確認し、カチッとはまるまでしっかりセットしましょう。
- STEP2本体カバーを閉じ、電源プラグを差す
- STEP3送風運転を30分〜1時間行い、内部を乾燥させる掃除後に送風運転を行うことで、エアコン内部に残った湿気を飛ばします。これがカビ予防の第一歩です。

お疲れさまでした!これでエアコン本体の掃除は完了です。
初めてでも40分程度、慣れてくると30分以内で終わるようになりますよ。
室外機の掃除方法【意外と簡単・10分で終わる】
室内機の掃除が終わったら、忘れがちな室外機のお手入れもしておきましょう。
室外機の掃除は特別な道具もいらず、10分ほどで完了します。
室外機の掃除が必要な理由
室外機は室内の熱を外に逃がす(暖房時は外の熱を取り込む)役割を担っています。
室外機の周囲にゴミや落ち葉が溜まったり、フィンにホコリが詰まったりすると、排熱効率が低下してエアコンの電気代が上がる原因になります。
また、ドレンホース(排水管)が詰まると、エアコンの水漏れや異臭の原因にもなります。
室外機の掃除手順
- STEP1室外機の周囲を整理する室外機の周りに置いてある物を移動し、落ち葉やゴミ、クモの巣を取り除きます。室外機の周囲30cm以内にはモノを置かないようにしましょう。空気の流れが妨げられると、冷暖房の効率が低下します。
- STEP2外カバーのホコリ・汚れを拭き取るほうきや濡れ雑巾で室外機の外側を掃除します。側面や裏面のフィン(金属のヒダヒダ)にホコリが詰まっている場合は、歯ブラシで優しくかき出しましょう。フィンは柔らかいので力を入れすぎないように注意です。
- STEP3ドレンホースの出口を確認・掃除する室外機の横から出ている細いホース(ドレンホース)の先端を確認します。ゴミや虫の巣が詰まっていたら、歯ブラシや割り箸で取り除きましょう。ドレンホースの詰まりはエアコンの水漏れの大きな原因のひとつです。

室外機の掃除は年に1〜2回程度でOKです。特に台風シーズンの後は、落ち葉やゴミが溜まりやすいのでチェックしてみてくださいね。
お掃除機能付きエアコンでも掃除は必要?

結論から言います。お掃除機能付きエアコンでも、自分でのお手入れは必要です。
「え?自動で掃除してくれるんじゃないの?」と思った方も多いでしょう。実は、ここに大きな誤解があるのです。
お掃除機能=「フィルター自動掃除」のこと
エアコンの「お掃除機能」とは、正確には「フィルターに付着したホコリを自動で取り除く機能」のことです。つまり、掃除してくれるのはフィルターだけ。
熱交換器の汚れ、吹き出し口のカビ、ルーバーのホコリなどは一切掃除されません。「お掃除機能付きだから安心」と思ってノーメンテナンスで使い続けると、フィルター以外の部分にカビや汚れが蓄積してしまいます。

お掃除機能付きエアコンは「フィルター掃除の手間が省ける」だけであって、「エアコン全体が自動でキレイになる」わけではないんです。
ここを勘違いしている方が本当に多いので要注意です。
お掃除機能付きでもやるべきお手入れ
お掃除機能付きエアコンをお使いの方は、以下のお手入れを忘れないようにしましょう。
- ダストボックスの掃除(半年〜1年に1回):フィルターから自動で集めたホコリが溜まる「ダストボックス」は、定期的に取り出して中身を捨てる必要があります
- 吹き出し口・ルーバーの拭き掃除(月1回程度):お掃除機能では対象外のため、本記事で紹介した方法で自分で拭き掃除をしましょう
- プロのクリーニング(1〜2年に1回):内部の熱交換器やファンの汚れ・カビは、プロの分解洗浄でしか落とせません
お掃除機能付きエアコンのダストボックスの場所は?+
ダストボックスの位置はメーカーや機種によって異なりますが、多くの場合はフィルターの近くに設置されています。本体カバーを開けた際に、フィルターの横や下に小さなボックスがないか確認してみてください。詳しくはお使いのエアコンの取扱説明書をご覧ください。
エアコンのカビを防ぐ!掃除後に実践したい5つの予防習慣

せっかくエアコンをキレイに掃除しても、日々の使い方次第ですぐにカビが繁殖してしまいます。掃除と同じくらい大切なのが「汚さないための予防習慣」です。
ここでは、今日からすぐに実践できる5つの予防習慣をご紹介します。どれも手間はほとんどかかりません。
冷房・除湿の使用後は30分以上の送風運転で内部を乾燥させる
カビ予防で最も効果的なのが、この「送風運転による乾燥」です。
冷房や除湿を使った後のエアコン内部は、熱交換器に結露が溜まり、湿度が非常に高い状態です。この状態でエアコンを止めてしまうと、カビにとって最高の繁殖環境が出来上がってしまいます。
冷房を切る前に送風モードに切り替えて30分以上運転することで、内部の水分を乾かしてカビの繁殖を抑えられます。

「内部クリーン」や「内部乾燥」機能が搭載されているエアコンなら、その機能をONにしておくだけでOKです。冷房を切ると自動で乾燥運転が始まるので、とっても楽ちんですよ。
フィルターは2週間に1回のペースで掃除する
フィルターにホコリが溜まると、それがカビの栄養源になります。
ホコリを溜めない=カビのエサを断つという考え方が重要です。
理想は2週間に1回のフィルター掃除ですが、毎回水洗いまでする必要はありません。
フィルターを取り外して掃除機でサッとホコリを吸うだけなら、たった5分で完了します。これだけでもカビ予防効果は大きいので、ぜひ習慣にしてみてください。
定期的に部屋の換気を行う
部屋の空気を入れ替えることで、室内の湿度を下げると同時に、空気中に浮遊しているカビの胞子を外に逃がすことができます。
特に梅雨時期や夏場は室内の湿度が上がりやすいため、1日に2〜3回、窓を開けて5〜10分程度の換気を心がけましょう。エアコンをつけている最中でも、短時間の換気は効果的です。
シーズンオフのケアを忘れない
見落としがちですが、エアコンを使わない時期のケアがカビ予防の成否を分けます。
使わなくなった後もエアコン内部には湿気が残っており、放置するとカビが繁殖します。シーズンの終わりと始まりにケアをしておきましょう。
| 時期 | やるべきこと |
| 夏の終わり(9〜10月) | 送風運転で内部をしっかり乾燥させてからオフにする |
| 冬の終わり(3〜4月) | フィルター掃除+本体拭きでホコリを除去 |
| 使わない時期(月1回) | 月に1回は送風運転を30分程度行い、内部の空気を入れ替える |
エアコンの設定温度を下げすぎない
意外と知られていないのが、設定温度とカビの関係です。
設定温度を低くしすぎると、室温と冷やされた空気の温度差が大きくなり、熱交換器に発生する結露の量が増えます。結露が増える=カビの繁殖リスクが高まるということです。
環境省が推奨する夏の室温は28℃。この設定温度はカビ予防の観点からも理にかなっています。設定温度を1℃上げるだけで消費電力が約13%削減されるというデータもあり、カビ予防と節電の一石二鳥です。
自分でやる?プロに頼む?判断チェックリスト

ここまでお読みいただいた方は、自分でできるエアコン掃除のやり方をしっかり理解できたと思います。しかし、自分の掃除だけでは対処しきれないケースもあります。
「プロに頼むべきか、まだ自分で大丈夫か」を判断するためのチェックリストを用意しました。
こんな場合はプロに依頼すべき【5つのサイン】
以下の項目に1つでも当てはまったら、プロのエアコンクリーニングを検討するタイミングです。
- ☑ エアコンをつけるとカビ臭い・酸っぱいニオイがする
- ☑ 吹き出し口やルーバーに黒い点々(カビ)が見える
- ☑ 2年以上プロのクリーニングをしていない
- ☑ エアコンをつけるとくしゃみ・鼻水が出る(アレルギー症状)
- ☑ フィルターを掃除しても冷暖房の効きが明らかに悪い

1つでも当てはまったら、早めにプロに相談することをおすすめします。特にカビ臭い場合は、内部でかなりカビが繁殖している可能性が高いです。
プロのエアコンクリーニングの内容と費用相場
プロのエアコンクリーニングでは、自分では掃除できない熱交換器・ファン・ドレンパンなどの内部パーツを高圧洗浄で徹底的に洗浄してくれます。
作業の流れは、養生→部品の分解→専用洗剤での高圧洗浄→すすぎ→組み立て→動作確認で、所要時間は1台あたり約1〜2時間が目安です。
| エアコンの種類 | 費用相場 |
| 通常タイプ(壁掛け) | 8,000〜12,000円 |
| お掃除機能付きタイプ | 13,000〜20,000円 |
| 天井埋め込みタイプ | 20,000〜35,000円 |
エアコンクリーニングの繁忙期は6〜8月です。この時期は予約が取りにくく、料金も割高になりがちです。4〜5月または10〜11月の閑散期に依頼すると、早期割引やキャンペーン価格で依頼できることが多いのでおすすめです。
自分でやる掃除とプロのクリーニングの違い【比較表】
「自分でやる掃除」と「プロのクリーニング」の違いを表にまとめました。それぞれの特徴を理解して、上手に使い分けるのがベストです。
| 自分でやる掃除 | プロのクリーニング | |
| 掃除範囲 | フィルター・吹き出し口・ルーバー・本体外装 | 内部の熱交換器・ファン・ドレンパンまで |
| 所要時間 | 約40分 | 約1〜2時間 |
| 費用 | 0円(道具は家にあるもの) | 8,000〜20,000円 |
| カビ除去力 | 表面のみ | 内部のカビ・汚れも徹底除去 |
| 頻度 | 2週間〜1か月に1回 | 1〜2年に1回 |
| 安全性 | 鉄則を守れば安全 | プロの技術で安心 |
結論としては、「自分でこまめにフィルター掃除+年1〜2回プロにクリーニング」がエアコンを長く清潔に保つための最強の組み合わせです。
エアコン掃除でよくある質問(FAQ)
エアコン掃除に関して、読者の方からよくいただく質問にお答えします。
- Qエアコン掃除の頻度はどのくらいが理想?
- A
フィルター掃除は2週間〜1か月に1回が理想です。エアコンを頻繁に使う夏場は2週間に1回、それ以外の季節は月1回を目安にしましょう。吹き出し口やルーバーの拭き掃除は月1回程度。プロのクリーニングは1〜2年に1回がおすすめです。
- Q賃貸のエアコン掃除は自分でやっていい?
- A
フィルター掃除や吹き出し口の拭き掃除など、本記事で紹介した範囲の日常的なお手入れは問題ありません。ただし、プロのクリーニングを依頼する場合は、事前に管理会社や大家さんに確認しておくと安心です。入居時に備え付けられていたエアコンの場合、クリーニング費用を大家さんが負担してくれるケースもあります。
- Qお掃除機能付きエアコンのフィルター掃除はどうやる?
- A
お掃除機能付きエアコンでもフィルターは取り外せます(メーカーにより手順が異なります)。基本的には通常のエアコンと同じように、取り外して掃除機でホコリを吸い、必要に応じて水洗いすればOKです。お掃除機能が集めたホコリが溜まる「ダストボックス」の掃除も忘れずに行いましょう。詳しくは取扱説明書をご確認ください。
- Qフィルターを水洗いした後、ドライヤーで乾かしてもいい?
- A
ドライヤーの使用はおすすめしません。フィルターの多くは樹脂(プラスチック)素材でできており、ドライヤーの熱で変形・変質する恐れがあります。タオルで水分を拭き取った後、風通しの良い日陰で自然乾燥させるのがベストです。
- Qエアコンから水漏れしているが掃除で直る?
- A
水漏れの原因が「ドレンホースの詰まり」であれば、ドレンホースの出口を掃除することで改善する場合があります。ただし、内部の汚れの蓄積やドレンパンの故障など、他の原因の可能性もあるため、ドレンホースを掃除しても改善しない場合はプロに点検・修理を依頼してください。
まとめ|エアコン掃除は「40分の習慣」で健康も電気代も守れる
ここまで、エアコン掃除のやり方を一から丁寧に解説してきました。最後に、この記事の要点を振り返りましょう。
- エアコン掃除を放置すると、カビによる健康被害・年間1万円以上の電気代ロス・エアコンの故障リスクがある
- 3つの鉄則(電源を抜く・内部を分解しない・水を直接かけない)を守れば、壊す心配なし
- 自分でできる掃除はフィルター・吹き出し口・ルーバー・本体外装の4か所。所要時間は約40分
- カビ予防は「送風運転」「こまめなフィルター掃除」「換気」「シーズンオフのケア」が効果的
- 内部のカビや汚れが気になったら、無理せずプロのクリーニングに依頼する
エアコン掃除は、「面倒くさそう」「壊しそうで怖い」というイメージが先行しがちですが、やってみると意外なほど簡単です。
筆者自身、最初は恐る恐るフィルターを外すところからのスタートでしたが、今では月に1回のフィルター掃除が当たり前の習慣になりました。掃除後にエアコンをつけた瞬間の爽やかで清潔な風を感じると、「やってよかった」と毎回思います。
家族の健康を守り、電気代を節約し、エアコンを長持ちさせる。たった40分のエアコン掃除で、こんなにたくさんのメリットが手に入ります。
この記事を読んだ今日が、あなたのエアコン掃除デビューの日になれば嬉しいです。ぜひ、この週末にでもチャレンジしてみてくださいね!


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