自宅で手軽にパンをつくることができる「ホームベーカリー」
基本の食パンはもちろん、米粉パンや食物繊維が豊富な全粒粉パンなど、さまざまな種類のパンを手軽につくれる便利な家電です。
「パンだけのために家電を買うのはちょっと…」「実際そんなに使用頻度が高くなさそう…」と思われる方も多いかと思いますが、今回は、ホームベーカリーでできることや選び方、どれくらい使用しているのか、そして筆者が実際に愛用しているホームベーカリーの機種と機能説明、実際の使い方を紹介します。
ホームベーカリーを検討中の方や、パン好きの方はぜひ最後までチェックしてみてくださいね。
ホームベーカリーって何ができるの?
電子レンジや炊飯器と違い、調理家電の中ではあまり馴染みのないホームベーカリー。
実際どんなことができるのでしょう?まずはホームベーカリーの魅力を見ていきましょう。
おうちで焼き立てのパンが食べられる
ホームベーカリーの最大の魅力と言えば、自宅で焼き立てのパンが食べられること!
タイマー機能があるモデルなら、夜に材料を入れてスイッチを押せば朝にはパンが焼きあがります。
部屋中に焼き立てパンの良い香りが広がり、起きた瞬間から幸せな気分を味わえますよ。
素材にこだわった無添加で安全なパンがつくれる
国産小麦や無添加のパンを食べたいという方にもおすすめなのがホームベーカリー。
パンの材料を自分で選ぶことができるので、小さなお子さんを育てている方や身体に気を使っている方でも安心して食べられますね。
全粒粉や米粉などを使えば、糖質を抑えたヘルシーなパンづくりも可能です。
パン以外もつくれるメニューがある
意外と知られていないのが、パンだけでなく他のメニューもつくれるということ。
パスタやうどんなどの麺類・もち・ジャム・ピザ生地などにも対応しているモデルもあるので、これ1台あれば料理のレパートリーが広がります。
家族が多かったりで電気をたくさん使う家ほど年間の電気代”数万円も損”している可能性があります。電気代をお得に節約するためのポイントとは?
→電気代を節約するおすすめの方法はこちらホームベーカリーの選ぶ5つのポイント
ホームベーカリーに興味はあるものの、種類が多くて「どのように選べば分からない」という方もいるのでは?ここではホームベーカリーを選ぶ際にチェックするべきポイントを5つ紹介します。
① 容量
まずはつくりたいパンの大きさを考えます。
ホームベーカリーでは1~2斤に対応するモデルが主流のため、家族の人数や食べる頻度に合わせて選ぶと良いでしょう。
1人暮らしなら1斤、2人世帯なら1.5斤、3人以上やパンを良く食べる家庭なら2斤作れるモデルが適しています。
② 自動投入機能の有無
パンづくりの便利な機能の1つに、自動投入機能があります。
特にイースト自動投入機能は、パンの仕上がりを左右するドライイーストの投入を自動でおこなってくれるので、初心者でも失敗が少なくふんわりとパンを焼くことが可能です。
その他にもレーズンやくるみなど具材を入れることが多い場合は、具材の自動投入機能もチェックしておきましょう。
③ メニューの充実性
基本の食パンだけではなく、米粉パンや全粒粉パン、さらにはもちやジャムなどのパン以外のメニューなど、自動調理機能でどんなメニューがあるのかをチェックしてみましょう。
「せっかく買うならいろんな料理にチャレンジしたい」という場合はメニュー豊富な高価格のものを、「たくさんメニューがあっても使いこなせない」「パンだけ焼ければOK」と考えるのであれば、コストを抑えたものでも充分活用できます。
④ 静音性
ホームベーカリーは、生地をこねる際や焼いている間に多少の音が出てしまいます。
具材の自動投入時や焼き上がり時にブザーが鳴るモデルも多いため、就寝時に使用する場合や昼寝が必要な小さなお子さんがいる場合は、音の静かなモデルやマナーモード搭載モデルがおすすめです。
⑤ タイマー機能の有無
朝に焼き立てパンが食べたい場合は、夜にタイマーをセットしておく必要があります。
タイマー機能の有無や、予約できる最大時間を必ず確認しておきましょう。
モデルによって焼き上がり時間を設定できるものと、「○時間後にできあがり」といったように時間を逆算するものがあるので、自分の使いやすいタイプを選ぶと良いでしょう。
筆者愛用機種 アイリスオーヤマのホームベーカリーを紹介
さまざまなホームベーカリーが販売されていますが、ここでは筆者の愛用する「アイリスオーヤマ ホームベーカリー IBM-020-B」を紹介していきます!
基本の機能やメリット・デメリットを挙げているので、購入の際の参考にしてみてくださいね。
基本の機能
アイリスオーヤマ ホームベーカリー IBM-020-Bの基本機能は以下のようになっています
- 選べる19メニュー(パン10種類/生地3種類/ジャム・もち・あん/こねる・発酵・焼く)
- 1斤または2斤のサイズ選択可能
- 焼き色調整(うすい・ふつう・こい)
- できあがり時間設定(最大13時間後まで10分単位で設定可能)
- 自動投入機能はなし
メリット
「アイリスオーヤマ ホームベーカリー IBM-020-B」のメリットは、なんといっても圧倒的なコスパの良さ!
高機能モデルのホームベーカリーは4万円を超える商品もありますが、こちらは1万円台で19種類のメニューを搭載し、タイマー機能や焼き色調整もできるなど、豊富な機能を備えています。
焼き上げサイズも2斤まで対応しているので、人数が多い世帯やまとめて焼きたい人にも嬉しいですね。
天窓がついているので、お子さんと一緒にこねるところやパンが膨らむ様子を見ながらパンづくりを楽しむことができますよ。
「こね」「発酵」「焼く」の独立モードがあるので、生地だけつくって自分でパンを成形したり、ピザ生地をつくることもでき、料理の幅も広がります。
わかりやすいシンプルな操作ボタンなので使いやすく、ホームベーカリー初心者の方にもおすすめの商品です。
デメリット
デメリットとしては、自動投入機能がないこと。
イーストを入れる際は、最初に材料をセットする時にイーストが水分に触れないよう、小麦粉の上にくぼみをつくって入れる必要があります(後ほどレシピ紹介で説明します)。具材は投入のタイミングをブザーで知らせてくれるので、手動で入れればOKです。
また、こねる際の動作音や、具材投入時・焼き上がり時の「ピーピー」という音が気になる事も。
消音モードがついていないので音を消すことができません。
筆者は寝室とキッチンの階が分かれているため気になりませんが、お子さんのお昼寝や就寝時に使う場合は注意が必要な方もいるかもしれません。
ホームベーカリーを買う前に!気になるポイントQ&A
ホームベーカリーの選び方や機能の紹介をしてきましたが、実際に購入するとなると「置き場所は?」「市販のパンとどう違う?」「結局続かなくなるのでは…?」と気になることが出てきますよね。
ここでは、ホームベーカリーに関する質問をQ&A方式で紹介していきます。
Q.大きくて場所をとるけど、どこに置けば良い?
メーカーや種類にもよりますが、炊飯器よりも高さがあるため「思ったよりも大きいな…」といった印象を持つ方が多いようです。
筆者の家では調理家電が少ないためキッチンボードに常時出しっぱなしにしていますが、すでに電子レンジ、炊飯器、トースターなどでキッチンのスペースが埋まっている場合は、コンロ下やキッチンの戸棚にしまっているご家庭も。
頻繁に使用するなら、購入の前にサイズを測って置き場を確保しておいた方がベターです。
Q.市販のパンを買うのとどっちが安い?
普通の食パン1斤分をつくるのには、筆者の場合179円の材料費がかかりました。
※内訳:強力粉250g(75円)、バター18g(60円)、砂糖18g(12円)、塩4g(2円)、スキムミルク6g(14円)、ドライイースト2.7g(16円)
消費電力としては、550Wのモデルで1斤焼くのに4時間かかるとして、電気代は最大で64円程度です。(こねや発酵の時間はそこまで電力を使わないため、実際はもっと低くなります)
材料費179円+電気代64円=243円が1斤にかかる費用だとして、スーパーなどで購入する食パンでも最近では250円程度はかかりますし、高級食パンでは500円以上するものも珍しくありません。
買いに行く手間などを考慮すると、ホームベーカリーの方がコストパフォーマンスに優れていると筆者は感じています。
Q.本当に美味しいパンがつくれるの?
筆者もたまに分量を間違えたり、メニューによってはうまく膨らまないこともありますが、おおむね初心者でも美味しいパンに仕上がります!
何と言っても、焼き立てすぐのパンはなかなかパン屋さんに行っても味わえないもの。
持ち帰った時には冷めてしまっていたり、後でトーストする手間もかかりますよね。
慣れてくると砂糖をハチミツに変えてみたり、牛乳をつかってコクを出してみたりと、自分好みの味わいに変えることもできますよ。
Q.どれくらいの頻度で使う?結局使わなくなりそう…
筆者の場合は、週に4~5回はホームベーカリーを使用しています。
夫婦2人と子供3人の5人家族で、2斤分焼いても1食であっという間になくなってしまうほど!
もともとパンをあまり食べない方や、食べる量が少ない方は週に1~2回という声も。
ホームパーティで食パンやピザをふるまったり、正月にはおもちをつくるなど、色々な使い方ができるので今のところとても重宝しています。
Q.どんな人が使うのに向いてるの?
焼き立てのパンの香りを楽しみたい方や、なるべく無添加の安心なパンを食べたいという方にはもちろん、頻繁にパンを買いに行く必要がなくなるため、節約や、お子さんが小さいなどの理由で買い物の頻度を減らしたい方にもピッタリです。
水と米さえあれば炊ける炊飯器と違い、ホームベーカリーは粉・水・油・塩・砂糖・スキムミルク・ドライイーストなど複数の材料が必要です。
材料を期限内に使用するためにも、日常的にパンを食べる方や、家族の人数が多く一度に食べる量が多い方にもおすすめです。
アイリスオーヤマのホームベーカリーを使ったおすすめレシピ
それでは、実際に「アイリスオーヤマ ホームベーカリー IBM-020-B」を使って作り方と出来上がりまでの時間を紹介します!
筆者がホームベーカリーを使って作るオススメのメニューの「基本の食パン・レーズンパン・米粉パン・ピザ生地・お餅」の5種類をつくってみたのでレシピを紹介します。
① 基本の食パン
まずは基本の食パンの作り方から。
材料をセットし、ボタンを押すだけの簡単作業であっという間にふわふわの食パンができちゃいます!材料のセットに5分程度かかりますが、食パン1斤なら4時間2分で焼き上がりますよ。
【材料】(1斤分)
- 水・・・180ml
- 強力粉・・・250g
- バター・・・18g
- 砂糖・・・18g
- 塩・・・4g
- スキムミルク・・・6g
- ドライイースト・・・2.7g
1.パン焼きケースにパン羽根を取り付ける
2.パン焼きケースに水、小麦粉の順に入れる
※冬場は水温が下がると膨らみづらいので、20度程度のぬるま湯を使用すると◎
3.パン焼きケースの四隅にバター、砂糖、塩、スキムミルクを離して入れ、小麦粉の中央にくぼみをつくってドライイーストを入れる
本気では「自動投入機能」が無いため、ドライイーストの入れ方には注意が必要です。
ドライイーストは、水分に触れると発酵が始まってしまうため、粉以外の材料はドライイーストと混ざらないように四隅に離して入れます。
5.パン焼きケースを本体にセットし、メニューを選択してスタート
※サイズは1斤or2斤、焼き色はこいorふつうorうすいから選べます!今回は「1斤/ふつう」でつくりました。
6.完成!
※焼きあがったら、2分ほどぬれタオルなどの上で冷ましてからパンを取り出します。パンクーラーなどの上で粗熱を取ってからカットしましょう。
出来立ては耳の部分がパリパリで、トーストしなくても充分美味しくいただけます!
② レーズンパン
お次は香り豊かなレーズンパン♪
基本のつくり方と焼き時間は①の食パンと同じです。
パン焼きケースに材料を入れて、食パンモードを選択します。
約30分後に具材投入のお知らせ(ピー♪が10回)が鳴るので、そこでドライレーズン75gを投入します。
あとは焼きあがるのを待つだけ!
レーズンの香りが部屋中に漂い、うっとり幸せな気分に…。
レーズンの分量は粉の重さの20~30%が目安ですが、お好みで調整してみてくださいね。
③ 米粉パン
低カロリーでもちもちした食感が人気の「米粉パン」も、ホームベーカリーなら簡単に自宅でつくれます。
「アイリスオーヤマ ホームベーカリー IBM-020-B」では、グルテンフリーの「米粉パン(小麦なし)」と、小麦グルテンを配合した「米粉パン(小麦入り)」が選べます。
今回は、小麦グルテンを配合して膨らみやすくした「米粉パン(小麦入り)」をつくってみました。
こちらもつくり方も「① 基本の食パン」と同じですが、焼き上がりまで2時間55分と、小麦を使った食パンよりも短い時間でつくれるので、早く仕上げたい場合にも助かります。
【材料】(1斤分)
- 水・・・160ml
- 米粉(グルテン配合)・・・250g
- バター・・・20g
- 砂糖・・・19g
- 塩・・・3g
- スキムミルク・・・7g
- ドライイースト・・・3.2g
焼き上がりは小麦粉を使った時と比べて少し小さめになります。中はもっちりとしていて米粉のやさしい甘味が口いっぱいに広がります。
④ ピザ生地
ホームベーカリーでピザ生地をつくり、具をのせてオーブンで焼けばあっという間におうちで本格ピザが味わえます。お子さんと一緒にピザ生地を伸ばして具材をのせても楽しいですね。
【材料】(2~3枚分)
- 水・・・180ml
- 強力粉・・・280g
- オリーブオイル・・・20g
- 砂糖・・・8g
- 塩・・・4g
- スキムミルク・・・8g
- ドライイースト・・・3g
基本の食パンと同様に材料を入れて「ピザ生地」メニューを選択してスタートすれば、1時間40分で生地が出来上がります!
生地ができたら取り出し、打ち粉をふるった台の上で丸めて1枚ずつの大きさに分けたら表面がなめらかになるように丸めて濡れふぶきんをかぶせ、15分休ませます。
生地を直径25cm程度に伸ばしてフォークで空気穴を開けたら、オーブンの角皿にクッキングシートを敷いて、その上に生地をのせて好みのトッピングとチーズをのせましょう。
180~200℃に予熱したオーブンで15分程度焼いたら完成です!
⑤ お餅
パンだけではなく、お餅もつくれるのが「アイリスオーヤマ ホームベーカリー IBM-020-B」の嬉しいところ。
もち米を水でといで約30分ざるに上げておき、たったの1時間14分でつきたてのお餅が楽しめます。
【材料】(2合分)
- もち米・・・280g
- 水・・・240ml
お餅がつき終わったら片栗粉をふるったトレーなどに取り出し、水に濡らした手でちぎって丸めます。
片栗粉をつけた手で丸めておけば、冷凍保存も可能です。
できたては熱いので取扱いには気を付けてくださいね。
きな粉をつけたり、ぜんざいに入れたり、つきたてのおもちの美味しさをぜひ味わってみてください。
まとめ
おうちで焼き立てのパンが食べられるホームベーカリーの紹介をしてきましたが、いかがでしたか?
身体に優しい無添加で安全なパンが手軽におうちでつくれるだけでなく、麺類・ジャム・お餅などパン以外のメニューが搭載されているモデルも多数あります。
ホームベーカリーを選ぶ際は容量・自動投入機能の有無・メニューの充実性・静音性・タイマー機能の有無をチェックしてみてくださいね。
今回紹介した、筆者が愛用する「アイリスオーヤマ ホームベーカリー IBM-020-B」の使い方や、おすすめの5つのメニューも、ぜひ参考にしてみてください。
お気に入りのホームベーカリーを見つけて、毎日焼き立てパンで幸せな時間をお過ごしください♪
コメント
アイリスオーヤマのホームベーカリーは、静音性に優れているし値段が安いところが魅力的