みなさん、「アイラップ」って知っていますか?
スーパーや薬局で見かけたことはあるけど、普通のポリ袋でしょ?パッケージに『袋のラップ』って書いてあるけどどういう意味?
と、存在は知っていても「一体何者なの?」と疑問に思っている方は多いのではないでしょうか。
実はこのアイラップ、単なるポリ袋ではなく、使い方次第で普段の料理や災害時にもとっても役に立つアイテムなんです!
この記事では、
・アイラップの何がすごい
・一般のポリ袋との違い比較
・おすすめの活用方法
・災害時やアウトドアの使い方
などアイラップ活用法を詳しく紹介します!
アイラップの便利な使い方
まずはアイラップを実際にどのように使うのか、代表的な使い方を紹介します。
ボウル代わりに
ハンバーグや餃子を作るときに、こねる作業をボウルではなくアイラップを使用して行います。
アイラップに材料を入れて、袋越しに揉んで混ぜるだけ。
耐久性があるので破れにくく、洗い物も減ります。
そして何より手が汚れないのが嬉しい!
その他、唐揚げなど下味をつける工程でもアイラップが便利です。
ジッパーバッグよりも袋が柔らかいので、簡単に空気を抜いて縛ることができます。
たまごサンドに使用するゆで卵も、アイラップの中で調味してそのままもみほぐし、袋の端を切って絞り出すことができます。
冷凍保存
-30℃まで対応しているので、冷凍保存もなんのその!
小ネギやピザ用チーズなどの「ちょっと使いたい」ものは、冷凍すると食材がくっついて使いづらい…という時にも、アイラップってほんとに凄いんです。
除湿性に優れているおかげで、小ネギやチーズなどの食材がパラパラのまま冷凍できます。
ちょっと使いたい時に使いたい分だけ、さっと取り出すことができて便利ですよ♪
湯煎調理(茹でる)
前述した通り、アイラップは電子レンジの普及率が低い時代に登場した商品なだけあって、湯煎調理も大得意。
電子レンジだと複数の料理を温めると温めムラができて難しいですが、湯煎調理なら袋を分けてお鍋に入れてしまえば複数同時に湯煎で温めが可能です。
しかも電子レンジ調理のように水分が飛びにくいので、食材が硬くなりにくく温めることができますよ♪
湯煎の際は、鍋肌にアイラップが直接触れないように耐熱皿を底に敷いて使用してください。
離乳食作り
アイラップ、離乳食も作れんるんかい!
ほんとすごいですよね、アイラップ。
複数の野菜をアイラップに入れて、お鍋で湯煎すれば離乳食の同時調理が叶います。
まだ他の食材と混ざるのが心配…という、ゆで卵やお肉の調理も分けて行えるので、離乳食始めのお子さんにも安心して与えることができますよ。
簡単に同時調理できて効率的なだけでなく、洗い物も減らすことができるので、忙しいママ・パパの救世主のようなアイテムです!
家族が多かったりで電気をたくさん使う家ほど年間の電気代”数万円も損”している可能性があります。電気代をお得に節約するためのポイントとは?
→電気代を節約するおすすめの方法はこちらアイラップとポリ袋の違いを比較検証<冷凍→解凍>
ここでアイラップの凄さを確認するため、一般的なポリ袋との比較実験を行ってみたいと思います。
同じ食材を「アイラップ」と「一般的なポリ袋」に入れて、冷凍したものを解凍して違いを比較します。
白米
まず最初に炊き立てのお米で比較してみたいと思います。
冷凍したものを温め時に乾燥せずふっくらとしたご飯をキープできているのかチェックします。
加熱時均等に熱が加わるように、平にして冷凍しました!
電子レンジ使用時に注意点。
破裂しないように袋の口を開けて、ねじる程度で袋のまま耐熱皿に乗せて加熱してください。
冷凍ご飯を解凍する時は500wの電子レンジで2〜3分
電子レンジによって温まり方が違うので、様子を見ながら加熱してくださいね。
※ポリ袋で冷凍した方は、そのままでは加熱できないので袋から出してラップで巻いて加熱しています。
写真では判断しにくいですが、アイラップの方は、お米の粒がふっくらしていました。
普通にラップで包んで冷凍したものよりも美味しい感じがします。
ネット上でも「アイラップでご飯冷凍すると硬くなくて美味しい」「冷凍ごはんがふっくら出来上がって美味しい」との声が上がっていましたよ。
一方ポリ袋の方は少しごはんが乾燥してしまいました。
アイラップのポテンシャルの高さが感じられますね!
そしてポリ袋は加熱できないので、一旦お皿に出してラップしてから解凍しましたよ。
うーん、乾燥していた分、ごはんが若干硬くなっているところがあります。
乾燥しているところ以外はまずいというわけではなく、いつも通りラップで包んで冷凍したものとあまり変わらない感じがしますね。
ポリ袋でごはんを冷凍することは滅多にないと思いますが、アイラップの方が断然美味しく冷凍&解凍ができましたよ。
ピザ用チーズ
お次はピザ用チーズです。
筆者、普段からピザ用チーズはアイラップで冷凍しているため結果がわかっているので、ポリ袋の方は少なめに入れちゃってます。笑
冷凍完了!
こちらがアイラップで冷凍した方のチーズです。
すごい!くっついてない!パラパラで使いやすい〜!
(って知ってたんですけどね!)
これを知ってからピザ用チーズの冷凍はアイラップでしか出来ません。
ポリ袋の方も見てみましょう。
お分かりいただけるでしょうか。
た、立ってる!!
チーズが立ってる!!!
ガッチガチにくっついて凍っています!
使う時叩きつけて割るしかありません。
ピザ用チーズの冷凍状態の違いは一目瞭然でしたね。
アイラップ使用時は不思議なほどパラパラに凍ってくれるので、むしろ冷凍したほうが使いやすい!なんてことも。
おすすめの保存方法なので、まだお試しでない方は是非やってみてください。
パスタ
最後はパスタ。
茹でたあと麺がくっつかないようにバターを絡ませてあります。
電子レンジ使用時は、破裂しないように袋の口を開けて、ねじる程度で袋のまま耐熱皿に乗せて加熱してください。
アイラップの方のパスタを解凍するときは、600wの電子レンジで2分〜様子を見ながら加熱してみてくださいね。
アイラップで冷凍した方は、パスタの麺そのままが冷凍されたという状態でしたが、ポリ袋で冷凍した方は霜がついていました。
加熱の際は、ポリ袋のまま加熱できないのでお皿に出してラップをしてチン。
アイラップで冷凍した方は茹でたてのよう
温め後にもみほぐしたりせず袋から出しただけの状態です。
アイラップ冷凍のパスタの方がふんわりして、麺もほぐれていることがわかりますよね。
アイラップで冷凍した方は、麺が乾燥しておらず茹でたてのようなコシのあるパスタに復活しました!
ポリ袋で冷凍した方は、不味いというわけではないですが、乾燥して麺がやや硬いところがありました。
今回素のパスタで実験してみましたが、調味したパスタを冷凍しておけば、忙しい時にチンして食べれる自家製冷凍食品にもなりますよ!
油分が多いパスタだと、電子レンジ調理だと袋に穴が開く可能性があるので、湯煎調理の方が良いでしょう。
サラスパ
そしてパスタを加熱した後のアイラップを再利用して一品。
細く切ったキャベツをアイラップにいれて、口は閉めずに600wの電子レンジで2分チン!
冷めたらアイラップの上からぎゅっと絞って水分を切ります。
先ほどのパスタ、ゆで卵、マヨネーズ、塩胡椒と混ぜ合わせて簡単サラダスパが完成〜!
(写真の関係でボールに出して混ぜていますが、アイラップのまま混ぜれば洗い物が減って良し)
あと一品!って時にアイラップで冷凍しておいたパスタがあると、こんなに簡単にサラダが出来上がるんですよ〜!
アイラップとは
アイラップとは、三角形でレトロなパッケージが特徴の「袋のラップ」
岩谷マテリアル株式会社の製品で、アイラップの歴史はなんと1976年の発売から40年以上!愛され続けている商品なんですね。
ロールタイプの一般的なラップが誕生した1960年代は、電子レンジの普及率が低く食べ物を温めるときは、鍋に入れて火にかけるか蒸し器で温めることが主流でした。
ロールタイプのラップは便利だけど「袋状の商品があるともっと便利なんじゃない?」というアイデアをもとに、アイラップが誕生したそうです。
防湿性に優れているから食材を新鮮な状態に保てる
アイラップは防湿性に優れているので、食材を新鮮な状態を長く保てるという特徴があります。
食材をそのままポリ袋に入れることに抵抗がある方もいるかもしれませんが、日本食品分析センターの検査に合格しているので、安心して食材を保存することができますよ。
裏面にはアイラップの使い方
パッケージはレトロなデザインで、可愛らしいですよね。
オレンジ色強すぎ!と思った方には、岩谷マテリアル株式会社のHPにアイラップ専用のケースも取り扱いがありました。
シンプルな無地でインテリアに馴染みやすいデザインですよ。
裏側にはいろいろな利用方法が載っています。
冷凍・熱湯ボイル・電子レンジにも使用できるとは、なかなかやるやつですよね。
熱湯ボイルする際は、鍋肌に触れないよう鍋底に耐熱皿を敷いて加熱しましょう。
値段やサイズは
スーパーや薬局などで購入ができますが、価格はお店によって違います。
筆者は薬局で128円で購入しました。
60枚入りなので、1枚あたりの価格は約2.2円となっています。
袋のサイズは25cm×35cm、容量は60枚です。
アイラップとポリ袋の違いは何?
見た目はただのポリ袋だけど、アイラップってポリ袋と比較して結局何が凄いんでしょうか?
前述もしましたが、アイラップは防湿性に優れているので、食品の鮮度を長く保てるという特徴があります。
ポリ袋と全く同じ質感
触った感じの質感はサラサラとしていて、こちらのタイプは凸凹やエンボス加工などはありません。
ロールタイプのラップ感は全くなく、本当に普通のポリ袋と全く同じ質感です。
(ちなみに別で、取り出しやすさがアップしたエンボス加工タイプのアイラップの製品もあります。)
素材となる原料は同じだけど「丈夫」
普通のポリ袋と似てるのに、特別な素材を使っているから鮮度を長く保てるの?と思いますが、実は素材自体は一般的なポリ袋と同じ『高密度ポリエチレン』を使用しているんです。
アイラップに使用している高密度ポリエチレンは分子と分子の密度が高く、低密度ポリエチレン性のポリ袋と比べると丈夫でちぎれにくいというメリットがあります。
アイラップは原料の特性を活かしつつ、原料の調節や長年のノウハウで、一般的なポリ袋よりも性能の高い袋となっているんです。
耐熱耐冷に優れていてコスパ良し
さらに耐熱温度は120℃、耐冷温度が-30℃となっているので、冷凍したものをそのまま電子レンジやお鍋で温めることができます。
一般的なポリ袋の耐熱温度は70℃~90℃のため、電子レンジでは高熱に耐えられず溶けてしまう心配がありますが、アイラップなら温めが可能(ただし油分を多く含む物の場合は120度を超える可能性があるので温めは不可)。
また冷凍庫の温度は約−18℃ほどなので、耐冷-30℃のアイラップは余裕で冷凍することが可能!
…でも、それならジッパーバッグと一緒じゃない?と思った方もいるでしょう。
確かにジッパーバッグと機能は似ていますが、大きな違いは価格の面。
ジッパーバッグはサイズや形で価格にばらつきがありますが、アイラップと似たようなサイズのLサイズで容量は30枚入り、価格は約960円ほどなので1枚あたりの価格は約32円です。
先ほども計算しましたが、アイラップは60枚入りで1枚あたりの価格は約2.2円。
どちらがお得かは一目瞭然ですよね。
筆者はよく、ブロッコリーを温めたいけどジッパーバッグ使うのは勿体無いなぁ…でもラップだけだと水が漏れそうだしなぁ…という時にアイラップをよく使用しています。
ジッパーバッグだとちょっと勿体無い、の時に便利なアイテムなんですよ。
災害時やアウトドアにもアイラップ活用
冒頭でも書いたように、アイラップは災害時やアウトドアの時にも便利なアイテムとして活用することができます。
なんとアイラップでお米も炊けちゃうんです。
アイラップできること多すぎない?
もはや「アイラップさん」って呼ぶべきじゃない?
アイラップでのお米の炊き方
アイラップでのお米の炊き方は簡単。
こちらはカセットコンロを使用した調理法です。
材料
- 白米 1合
- 水 お米1合分のカップ1杯半
- アイラップ 1枚
①アイラップにお米と水を入れます。
②中の空気を抜きながら袋をねじり、30分浸水させます。
③鍋に約⅓の水と②を入れ、強火にして沸騰したら弱火にして10分。
④鍋をタオル等に包み15〜20分むらす。(発泡スチロールなど保温性の高い箱の中に入れると良い)
⑤出来上がり!
筆者は2024年1月1日に起きた能登半島地震で被災しており、断水を経験しました。
幸い停電はしていなかったのでIHは使えたのですが、水が出ないので調理道具を洗うことができない…という問題に直面。
そのときはアイラップでお米が炊けることを知らなかったので、貴重なお水を使い炊飯器のお釜を洗いましたが、また困った時があったら洗いものや水の使用量が減らせるアイラップでの調理にチャレンジしてみたいと思いました。
まとめ
アイラップの使い方や活用方法を紹介しましたがいかがだったでしょうか?
アイラップさんの万能さがしっかりと伝わったのではないでしょうか。
現代では電子レンジが普及しロールタイプのラップが主流となっていますが、耐熱・耐冷温度の対応力と丈夫さがあり、保存と調理にポテンシャルが高い「アイラップ」は今でも変わらず便利に使うことができます。
アイラップが生まれてから、40年以上も愛され続けてきた理由がわかりますよね。
値段もリーズナブルでコスパも最強なので、まだ試したことがない方は是非お試しください!
ここまで読んでくださってありがとうございました。
コメント
主婦の味方!レンジもいけるのはやっぱすごい!
安いし、お料理何にでも使えるのは便利ですよね。
洗い物を減らせるのはすごく時短になってありがたいです。
常にストックを切らさないようにしてますw
冷凍もいけるのは知らなかったです。使い道が増えそうw
アイラップ、流行りましたよね。私も買ったのですが使いこなせず生ゴミ入れになってます…。またサラダチキンとか作ってみようかなあ。