子育ての中で、親が必ずと言っていいほど直面するのが、子どもの「イヤイヤ期」です。
この言葉を聞くと、少し身構えてしまうかもしれません。
でも、このイヤイヤ期、実はお子さんの成長にとって、とても大切な時期なんです。
今回は子どものイヤイヤ気で悩んでいるお父さんお母さんのためのイヤイヤ期に関する情報をお伝えします。
イヤイヤ期とは?
イヤイヤ期とは、一般的に1歳半から3歳ごろに見られる、子どもが自我を確立し始める時期のことを指します。
この時期の子どもは、「イヤイヤ」と言うことで自分の意志を表現し始めます。
親にとっては、子どもの行動が理解しづらく、扱いにくい時期ともされています。
靴を履かせようとしたら「イヤ!」、ごはんを食べさせようとしたらまた「イヤ!」といった「イヤ」という言葉を頻繁に使い、自己主張が強くなります。
初めて自分の意見を持ち、それを伝えようとしているんです。
言葉の数が限られているので、手っ取り早く「イヤ」という言葉を使うことが多いのです。
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イヤイヤ期の子どもが言う「イヤイヤ」は、決して悪いことではありません。
これは子どもが自立心を育て、自分の感情や意志を表現する力を養っている証拠なんです。
自分で考え、自分の意見を持つことは、人間として非常に重要な能力です。
イヤイヤ期を通じて、子どもは自我を確立し、自分の感情を理解する方法を学んでいるのです。
ですので、イヤイヤ期の子どもと向き合う事は親にとっては大変ですが、子どもの「成長の印」として温かく見守っていきましょう。
イヤイヤ期を乗り越えることで、子どもは自分の感情を適切に表現し、周りの人との関係を築く方法を学んでいきます。
親にとっても、子どもの感情や意志を理解し、サポートする新たな方法を見つける良い機会です。
イヤイヤ期を一緒に乗り越えていくことで、親子の絆もより一層深まっていくでしょう。
なぜイヤイヤ期が起こるのか?
イヤイヤ期は、なぜ起こるの?と疑問に思いますよね。
実は、これにはちゃんとした理由があるんです。
この期間に起こる「イヤイヤ」という行動は、大きく分けて2つの大切な発達段階に関連しています。
1つは、自己意識の芽生え、もう1つは、脳の発達です。
なぜ?①自己意識の芽生え
イヤイヤ期に入ると、子どもは、自分と他人が別の存在であることに気づき始めます。
自分には自分の感情があり、意見があることを知るわけです。
これは、自我が芽生えている証拠です。
さらに、自分で何かに挑戦してみたり、やってみたいという自立心が強くなってくる時期でもあります。
1人でできることが増える一方で、1人ではできないこともまだまだたくさんあります。
なぜ上手くできないのか、どうしたら良いのか分からなくて、イヤイヤと口にしてしまうことが多くあります。
なぜ?②脳の発達段階
イヤイヤ期の背後には、子どもの脳の発達が大きく関係しています。
この時期の子どもの脳は、驚異的なスピードで成長し、特に「前頭前野」という部分が発達しています。
前頭前野は、自己制御、意思決定、問題解決などを担う脳の部分で、この時期にとても活発になります。
でも、まだ完全には発達していないので、自分の気持ちを上手に言葉で表すことが難しいのです
その結果、「イヤ!」という言葉に頼ってしまうことが多いんです。
この2つの要素が合わさって、イヤイヤ期という特有の行動が現れるわけです。
イヤイヤ期はただの反抗期ではなく、子どもの心と脳の成長過程の一環として理解することが大切なんです。
イヤイヤ期はいつからいつまで?
一般的に、イヤイヤ期は子どもが1歳半から2歳になる頃に始まり、3歳から4歳にかけて徐々に落ち着いてくると言われています。
しかし、子どもの成長ペースや環境によってその時期は異なる事があります。
重要なのは、子供の成長の一部であると理解することです。
イヤイヤ期のない子もいる?
興味深いことに、イヤイヤ期をあまり経験しない子どももいるんです。
全ての子どもが必ずイヤイヤ期をはっきりと示すわけではありません。
イヤイヤ期が目立たない子どもは、比較的落ち着いていたり、周囲との協調性が高かったりします。
彼らは、自分の感情を言葉や他の方法で表現するのが得意なのかもしれませんね。
イヤイヤ期が少ない、またはない子どもには、言葉を早く覚え、自分の気持ちを上手に表現できる子が多い傾向があります。
また、周りの大人が子どもの話をよく聞き、感情を受け入れるような環境にいることも、イヤイヤ期が軽減される一因かもしれません。
ただ、イヤイヤ期があろうとなかろうと、それはその子その子の成長のペースです。
親ができるのは、子どもの成長を見守り、愛情をもってサポートすることです。
イヤイヤ期の子どもへの接し方
イヤイヤ期の子どもへの接し方は、なかなか難しいですよね。
これから紹介することを実生活で実践することで、イヤイヤ期の時期も楽しく乗り越える手助けになるのではないかと思います。
理解を示すこと
まず、イヤイヤ期の子どもへの接し方で大切なのは、「理解」です。
子どもが「イヤ!」と言ったとき、自分の意見を持ち始めた証拠なので、怒るのではなく、その気持ちや考えを理解し、受け入れてあげましょう。
子どもがなぜ、その行動をとったのか、何を感じているのかを理解することで、より適切なサポートができるようになります。
また、子どもの感情を言葉で表してあげるのも効果的です。
「お腹がすいているのかな?」や「もう少し遊びたいのかな?」といった具体的な言葉を使って、子どもの感情を理解しようとすることが重要です。
ルールを設ける
子どもの全ての要求を受け入れてしまうと、子どもは「イヤ」と言えば、何でも手に入ると覚えてしまいます。
重要なのは、「一貫性のあるルールを設ける」ことです。
例えば、「食事の時間にはテレビを消す」、「遊んだおもちゃは片付ける」といった簡単なものから始めるのが良いでしょう。
子どもにルールの意味を説明し、なぜそのルールが必要なのかを理解させることが大切です。
子どもがルールの理由を理解すれば、より協力的になります。
また、親がルールを守る姿を見せることも、子どもにとって大きな学びになります。
冷静な対応
次に、「冷静な対応」です。
子どもがイヤイヤと言っているときには、親が冷静に対応することが肝心です。
子どもは、親を見て学ぶので、親が怒りっぽいと、子供も怒りやすくなります。
逆に、親が落ち着いて対応すると、子どもも徐々に冷静になることを学びます。
例えば、子どもが何かを拒否したとき、「どうして嫌なの?」と優しく理由を尋ねるのが良い方法です。
子どもの気持ちを理解しようとする姿勢が子どもに安心感を与え、子どもの感情のコントロールに繋がります。
選択肢を与える
イヤイヤ期の子どもへの接し方で「選択肢を与える」のも効果的です。
選択肢を与えることは、自分で考える力を養い、自立への一歩に繋がります。
例えば、「今日は赤いTシャツと青いTシャツ、どっちを着る?」といった具体的な選択肢を提示します。
これにより、子どもは自分で選ぶ楽しみと、自分の選択に責任を持つ経験をします。
ただし、選択肢は限定されたものにしましょう。
選択肢がある程度限られていると、子どもは選ぶことに集中しやすくなります。
また、子どもが選んだ結果を尊重することも大切です。
例えば、左右違う色の靴下を選んだとしても、「それはおしゃれな選び方だね!」と肯定的な反応を示すことが重要です。
子どもに自分の選択が正しいと感じさせることで、自信を育てることができます。
前向きな言葉で褒める
さらに、「前向きな言葉で褒める」ことも重要です。
例えば、子どもが片付けを手伝ったとき、「片付けを手伝ってくれてありがとう、とても助かったよ」と伝えることで、子どもは自分の行動が価値のあるものであると感じ、喜びを覚えます。
また、褒めるときは、具体的に褒めてあげましょう。
「コップでお水を上手に飲めたね」といった具体的に褒めることで、子どもは自分のどの行動が良かったのかを理解しやすくなります。
子どもの良い行動を認め、前向きな言葉で褒めてあげることで、子どもは自分自身を大切にし、周囲にも同じように接することを学ぶでしょう。
イヤイヤ期のダメな対応
では逆に、イヤイヤ期の対応としてダメなことは何でしょうか?
それは「無視」や「怒る」ことです。
子どもが何かを訴えようとしている時に無視すると、子どもは自分の感情や意見に価値がないと感じることがあります。これは、子どもの自尊心を傷つける可能性があります。
また、過度に怒るのも止めましょう。
もちろん、時には厳しい態度が必要な場合もありますが、過度な怒りは、子どもに恐怖感を与え、自己表現を抑制することに繋がります。
また、怒ることが多いと、子どもは怒りを表現する方法を真似し、怒りっぽくなる可能性があります。
子どもは親の反応を通じて、感情の表現方法や対人関係の築き方を学びます。
そして、安心できる環境の中でこそ、健全に成長していきます。
無視や怒りは、子どもに対してネガティブな姿勢を示すことになり、子どもの感情的な発達や社会的スキルの形成に影響を与えるのです。
子どもの心を傷つけるような接し方を避け、子どもが安心できる環境を与えることで、健康的に成長し、親子の絆も深まっていきます。
イヤイヤ期を上手く乗り越えるためには
子どものイヤイヤ期は、親にとっては、ちょっぴり大変な時期ですよね。
このイヤイヤ期を乗り越えるためのいくつかのポイントをご紹介します。
1人の時間を作る
イヤイヤ期の子どもとの毎日は、正直なところ精神的にも肉体的にも疲れるものです。
時には、自分自身にも休息を与えることが大切です。
子どもと離れて、自分だけの時間を持つことで、心が落ち着きます。
好きなことをして、リラックスする時間を作ることで、心も体もリフレッシュできるでしょう。
周りを頼る
1人で悩んだり、抱え込まずに、周りの人に頼りましょう。
そして、家族や友人など、信頼できる人に日々の出来事の話を聞いてもらうことが大切です。
話を聞いてもらうことで、心の重荷が軽くなることもあります。
見守ること
子どもが「イヤ!」と言った時、すぐに解決しようとするのではなく、子どもの感情や行動をじっくり観察してみましょう。
子どもが自分で問題を解決しようとする姿は、子どもの自立心を育てます。
上手くできなくても、そっと見守ることも大切です。
イヤイヤ期を乗り越えるには、自分自身のケアが不可欠です。
親が心身ともに健康でいることで、子どもにもその穏やかな気持ちが伝わります。
自分を大切にし、リラックスしながら、この特別な時期を子どもと一緒に楽しんでみてください。
まとめ
最後に、子どもと接する上で最も大切なことは、「愛情を持って接する」ことです。
子どもは、愛情豊かな環境で育つと、安心感を持ち、心身共に健やかに成長します。
イヤイヤ期は大変かもしれませんが、この時期を通じて親子の絆はより深まります。
親子で一緒に成長していく、そんな温かい時間を大切にしてくださいね。
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