寒い冬にお酒を楽しむなら、身体も温まるホットアルコールが良いですよね。
熱燗、お湯割りなどホットアルコールにもさまざまな種類がありますが、今年の冬はお家で簡単に楽しめる「ホットワイン」を試してみてはいかがですか?
スパイスやフルーツと煮込むだけで、芳醇な香りで見た目もオシャレなワインカクテルがつくれますよ。
ホットワインとは
ホットワインとは、ワインに香辛料(スパイス)とフルーツ(オレンジやレモンなど)を加え、火にかけて温めて飲むワインカクテルのこと。
極寒となるヨーロッパでは古くから飲まれている定番の飲み物です。
この「ホットワイン」という呼び方は和製英語で、各国で呼び名は違います。
ドイツでは「グリューワイン」、フランスでは「ヴァン・ショー」、英語圏では「モルドワイン」などと呼ばれています。
スパイスや熱を加えて味を整えるので、飲み残しのボトルや、スーパーなど身近なお店で買えるお手頃ワインでも充分美味しくいただけるのが嬉しいポイント!
普通のワインと何が違うの?
普通のワインとホットワインとでどんな違いがあるのでしょうか
①スパイスによって身体が温められ風邪予防にも
寒さの厳しいヨーロッパでは、風邪予防としても飲まれているホットワイン。
温かい飲み物は体温を上げてくれる上に、スパイスを入れることで血行促進や殺菌作用が期待できます。寝る前に飲めば手足の冷えも和らぎ、寝付きが良くなることも。
②アルコールが飛びお酒が弱い方でも飲みやすい
ワインの度数はおおむね10~15%と、ビールや酎ハイに比べて高めです。
しかし加熱することでアルコールが蒸発して5~7%程度に下がります。「ワインはアルコール度数が高くて飲みづらい」となかなか手が出ない方は、ホットワインから試してみるのもおすすめです。
赤ワイン?白ワイン?ホットワインにするならどっちが良い?
ホットワインといえば赤ワインのイメージが強いですが、海外では白ワインやロゼワインのホットワインもつくられています。
「ワインの芳醇な深い味わいを楽しむなら赤」、「さっぱりとして飲みやすい方が良いなら白」など、好みや気分に合わせて選んでみると良いでしょう。
ワイン初心者には、アルコール度数が低めの甘口ワインを使うと口当たりが良くなります。加熱してアルコールが蒸発するので、本格的な味わいを楽しみたい方は度数高めの辛口ワインからつくってみましょう。
スパイスって何?どんなフルーツが良い?
ホットワインに使用するスパイスは、シナモン、スターアニス(八角)、ペッパー、クローブ、ナツメグ、ジンジャーなどが多いです。
全てのスパイスを揃える必要はなく、お好みの香りをいくつかチョイスするだけでOK!
「スパイスをどこで買えば良いか分からない」という方は、パウダータイプの物ならお近くのスーパーでも手に入りやすいですよ。
シナモンやブラックペッパーなどはお料理にも使えるので、使いきれずに捨ててしまうこともないでしょう。
フルーツは、オレンジやレモンなどの柑橘系フルーツが定番ですが、ブルーベリーや桃、パイナップルなどどんなものでも楽しめます。
りんごやイチゴ、みかんやキンカンなど冬の季節に出回るフルーツなら手に入りやすいですね。フルーツが手元になかったり、「切るのが面倒臭い!」という方はジャムやジュースを入れると手軽につくれます。
自分で味を整えるのが苦手な場合は、ホットワイン用にティーバックになっている商品もありますので、手軽につくりたい方はこちらを購入するのも1つの手です。
ホットワインの作り方・レシピ
それでは実際にホットワインをつくってみましょう!
作り方はとても簡単!ただひとつ注意点としては、「沸騰させないこと」。
78度以上になるとアルコールが揮発してしまい、味や色が悪くなってしまうので、必ず沸騰直前に火を止めるようにしてください。
電子レンジを使う場合も、「飲み物モード」などの設定があればそちらを使ってみてください。
①まずは王道!赤ワインを使ったホットワイン
甘さはほどよく控えめで、スパイスの香りが広がる本格的なホットワインです。
スパイスは無ければ省いてもOKですし、パウダー状のもので代用しても構いません。赤ワインの渋みが苦手な方は、水を少し足してから温めると飲みやすくなりますよ。
材料
- 赤ワイン・・・300ml
- 砂糖orハチミツ・・・大さじ1~2杯
- シナモンスティック・・・1本
- クローブ・・・2粒程度
- 輪切りレモン・・・1枚
- 輪切りオレンジ・・・1枚
作り方
- 材料をすべてお鍋に入れて中火にかけ、沸騰直前で火からおろす
- 茶こしなどでクローブを取り除き、カップに注いでできあがり!
②レンジで簡単♪白ワインを使ったホットワイン
赤ワインに比べて渋みの少ない白ワインを使うと、すっきりとした上品な味わいのホットワインを楽しめます。ショウガを使っているので身体の芯から温まり、寝る前に飲めば寝つきも良くなりますよ。材料も少ないので電子レンジで手軽につくれます。
材料
- 白ワイン・・・300ml
- ハチミツ・・・大さじ1~2杯
- ショウガ・・・1かけ(チューブでもOK)
作り方
- ショウガはおろしておく(チューブの場合は不要です)
- 白ワイン、ショウガをカップなど耐熱容器に入れ、軽く混ぜた後電子レンジ(500w)で2分程度あたためる
- ハチミツを加えて完成(ハチミツは塊がある場合、レンジ内で爆発する恐れがあるので必ず加熱後に入れてください)
スパイス不要!温めるだけのお手軽ホットワイン
「スパイスを用意するのが面倒」「わざわざつくるのはちょっと難しそう…」という方におすすめなのが、すでにスパイスなどが調合されたホットワイン。
ボトルから注いで温めるだけですぐに飲めるのでとってもお手軽です。
① ホット・ドリームス
ショウガの風味と優しい甘味が特徴のドイツワイン。
冷えた体をポカポカに温めてくれます。カップに注いで1~2分レンジで温めるだけで簡単に楽しめるのが嬉しいですね。お好みでスライスしたフルーツやシナモンを入れても◎
容量:750ml
アルコール度数:10.0%
価格:税込1,078円
② ジ アグリー グリューワイン
スペイン産のテンプラニーリョという品種のブドウを使用したワインに、柑橘系のフルーツや数種類のハーブとスパイスを調合したホットワイン。
人工甘味料や人工香料は添加されていないのも嬉しいポイントですね。オシャレなボトルなのでパーティに使用しても盛り上がりますよ。
容量:750ml
アルコール度数:14.0%
価格:税込1,850円
7. ホットワインに合うおつまみ
おいしいホットワインをつくったら、ぜひそれに合うおつまみも用意してみましょう。
普通のワインは食事に合わせることが多いですが、甘味のあるホットワインはデザートとも相性抜群です。ここではホットワインと合わせて食べたいおつまみを紹介します。
① チョコレート
チョコレートは赤ワインを使ったホットワインにピッタリのおつまみです。
若干の渋みとなめらかな口当たりが似通っているので相性が良い事間違いなし!
柑橘系のフルーツが入ったホットワインをつくったら、オレンジやレモンピールをチョコレートでコーティングした「オランジェット」がおすすめ。
ホットワインと一緒にチョコレートを口の中で溶かしながら、爽やかな風味と触感を楽しんでみてくださいね。
② ソーセージ
ホットワインがよく飲まれているヨーロッパの定番料理、ソーセージの盛り合わせもホットワインのお供に欠かせません。
ハーブやスパイスを使ったものなど、さまざまな種類のソーセージをそろえてみると、味わいの変化が感じられてより一層楽しむことができますよ。
③ チーズケーキ
ワインと言えばチーズを思い浮かべる方も多いですが、甘味のあるホットワインはチーズケーキとも相性が良いんです。
チーズケーキは特に濃厚な「バスクチーズケーキ」がおすすめです。味わい深いホットワインと濃厚なチーズケーキの組み合わせをぜひ試してみてくださいね。
まとめ
寒い冬の夜に飲みたいホットワインについて紹介してきました。
スーパーなどで手軽に用意できて、フルーツやスパイスの組み合わせによってさまざまな味わいが楽しめます。ショウガやはちみつなど、身近な材料を混ぜてレンジでチンするだけでもできるので、まずは家にあるものでつくってみると良いでしょう。
お好みのおつまみも用意して、ぜひ今年の冬はおうちでホットワインを楽しんでみてください!
※飲酒は20歳になってから。飲酒運転は法律で禁止されています。 妊娠中や授乳期の飲酒は、胎児・乳児の発育に悪影響を与えるおそれがあります。
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