皆さま、こんにちは!余裕がなくて、イライラして子どもを叱った後「なんだか上手く子どもと接することができないなあ」とため息をついてしまう夜。
「自分の子育て、これでいいのかな」と考え込んでしまう。そんなことってありますよね?私はしょっちゅうです!!!ははは…。
そんな夜こそ、子育てをテーマにした映画をじっくり見てみませんか?
子育てについて考えつつ、フィクションの世界を体験することで、少し自分と子どもについて距離を置いて考えることができるかもしれません。
今回は映画好きかつ5歳児の母である私が、子育て世代の皆さんにおススメの洋画2本を紹介します!!
子育てで悩んだ時におすすめの洋画
1人で「孤育て」していませんか?「I am Sam アイ・アム・サム」
I am Sam アイ・アム・サム
2001年製作/133分/アメリカ
あらすじ
スターバックスで働く知的障害を持つサムという男性が主人公。
ある時、サムは父親となるが、産婦人科退院の日に母親の女性はサムに子どもを渡していなくなってしまう。女性にとっては思わぬ妊娠だったようで、サムとパートナーになるつもりも、母親になるつもりも元からなかったのだ。
ビートルズが大好きなサムは、娘にルーシーという名前を付け、自分のマンションの向かいの部屋に住むアニーに助けを求めながら、大事に娘を育てる。
無事にルーシーは成長していくが、父親の知能を超える頃になると、徐々に大人になることを拒否するようになる。父親が大好きで一緒にいたかったからだ。
サムには養育能力がないとして、ルーシーは里親の元で育てられることとなる。もう一度ルーシーと暮らすため、サムは敏腕弁護士のリタに弁護を依頼。
「奉仕で仕事をしてあげる」とうっかり同僚に言ってしまったリタはサムの弁護をすることとなる。最初はサムのことを面倒に思っていたリタだが、徐々にサムの純粋さに心惹かれていく。
サムから見たら「完璧な」女性のリタだったが、仕事では順調でも私生活は夫や自分の息子との関係に悩んでいた。
リタとサムの関係はどうなるのか、ルーシーとサムが無事に一緒に暮らせる日は来るのか…?同じ知的障害の友人にも協力を得て、サムはリタと共に法廷に立つ。
一人で問題を抱え込んで悩んでしまう方に
私が10代の頃から大好きな映画で、何度も見返している作品です。
知的障害者のサムを演じるショーン・ペンの演技が圧巻。この作品でショーン・ペンはアカデミー賞主演男優賞にもノミネートされています。
そして何よりルーシー演じるダコタ・ファニングが最高!!!とにかく可愛くて愛らしくて、素敵です。
子どもを産む前も涙が止まらない映画でしたが、子を持つ親となった今、ルーシーへの思いは10倍にも20倍にもなりました。父に会いたくて、夜な夜な里親の元をこっそり抜け出し、冷たいセブンイレブンの明りの前を、ぺたぺたと何度も歩いていくルーシーにどれだけ泣かされたことか…!!
私が一番好きなシーンは、いつも明るく穏やかで前向きだったサムが、心を閉ざそうとする場面。折り紙で自分を囲ったサムにリタが涙ながらに叫ぶところです。
「私だって迷うことあるし醜い人間なのよ。あなたは私を完璧って言うけど、夫は私より完璧な女と浮気してる。私だってつらいのよ!」と。
サムの前では完璧だったリタが初めてサムに弱気な自分を見せます。そんなリタの姿に「自分だけが苦しい」と思っていたサムが、心を溶かし、2人は見つめ合う。2人の視線にはお互いを労わり愛し合う気持ちが溢れています。
サムは7歳の知能しかないけれど、周りの人に愛されるのが上手で、そして周りの人を頼るのもとても上手。
これまた私の大好きなマンガ『逃げるは恥だが、役に立つ』(ガッキーと星野源のドラマにもなりましたよね!)の主人公みくりのセリフに「子育てはチーム」という言葉があるのですが、ルーシーにはサムだけでなく、リタもいるしアニーもいるしサムの友達たちも里親もいる。
きっとルーシーは、チームで素敵な女の子に育てていってもらえるんだろうな、と、私は思うのです。
私たちが子育てで悩む時って、一人で問題を抱え込んでしまう時が多いのではないでしょうか?サムみたいにまっすぐ周りの人を愛して、頼ることができたなら、子育ても迷路に入らないのかもしれない。
困ったら周りを頼ろう!そんなことを思わせてくれる映画です。
夫婦の「得意」を活かし合おう!『ベイビー・プロポーズ 天使の赤ちゃん』
ベイビー・プロポーズ 天使の赤ちゃん
2019年制作/89分/アメリカ
あらすじ
朝のローカル番組の共同司会を務めるレイラとデレク。視聴者には隠しているが、ふたりは正反対の性格で馬が合わない。
元キー局のアナウンサーだったレイラは活躍の場を求めてローカル局へ志願してきた変わり者。アドリブが得意で、番組にも自由で柔軟な新しい発想を求めている。一方、デレクはローカル局でアナウンサーを5年務めている。全国区の番組に出ることを夢見ている彼は、堅実な性格で、台本に忠実な番組を求めている。
そんなちぐはぐなコンビの元へ、ある日突然赤ちゃんがやってくる。赤ん坊の名前はポピー。身寄りのないポピーを育ててほしい、と視聴者が2人に赤ちゃんを託したのだった。
ちょうど不妊治療が上手くいかず、赤ん坊を欲しがっているデレクの姉にポピーを紹介し、引き取ってもらえることになる。しかし、デレクの姉夫妻はカナダに旅行中ですぐには帰ってこられない。デレクの姉が帰るまで共同でポピーを育てることとなる2人。
レイラには婚約者がおり、デレクとレイラが2人で子育てをするのは視聴者やマスコミに絶対にバレてはいけない。
対立していた2人は極秘の子育てをする中で少しずつ近づいていく。
2人が打ち解けてきたころ、地元の取材記者にポピーのことがバレてしまう。
また、ポピーがいる中で2人に全国のキー局のオーディションの話が舞い込む。
レイラとデレクの関係はどうなるのか?全国のキー局のオーディションは上手くいくのか?ポピーの行く末は!?
夫婦で育児について語り合うきっかけに
子育てがテーマの一つとなっている映画ですが、ポップなコメディで、気軽に見れるので子育てに悩んだ時にも気軽に見られる作品だと思います。
最初はポピーの存在を少しやっかいに思っていたレイラとデレクも、ポピーの世話をするうちに徐々に赤ちゃんの存在に愛情を感じるようになります。
「交代で世話をして睡眠時間を2人ともちゃんと取ろう。寝かしつけなんて楽勝でしょ!」と始めてみれば、ポピーが背中スイッチ発動で眠れなくて、延々室内でベビーカーを押すデレク。
だんだんとポピーが可愛くなってきて「赤ちゃんの匂いって最高!」とポピーの匂いを嗅ぎだすレイラ。
そんな2人の姿に「あるある!」と赤ちゃん育児を経験したことのある方はつい懐かしくなってしまうのではないでしょうか。
だんだんと対立していた2人の距離も育児を通して縮まってきて、仕事にも良い影響が出始めます。
最初は、正反対の2人がお互いの「違い」に反発し合っていたけれど、それぞれの得意分野を活かして、それぞれの「違い」を「個性」として認め合い、お互いをリスペクトするようになっていく。2人の関係性って良いなあ、としみじみ…。
育児中は、パートナーとの方針の違いや子どもとの接し方の違いにイライラしてしまうことも多いと思います。
しかし、この映画を観て、私は「夫婦でのそれぞれの良さってなんだろう、それを活かした子育てってできるんじゃないかな」と感じました。そんな夫婦関係についても見直すきっかけにもなる映画です。
いい意味でゆるーく観られる作品なので、この映画を夫婦で一緒に観て、育児について語り合うのもいいかもしれません!!
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→電気代を節約するおすすめの方法はこちら子育ての悩みは、一人で考え込まずに
今回は「子育てに悩んだらこの映画!【洋画編】」ということで、私のおススメの洋画を2本紹介しました。
子育てに悩みは尽きないけれど、一人で考え込まずにパートナーや周囲の人と助け合って子育ての悩みに向き合っていければ良いですよね。どちらの映画もそういうことを押しつけがましくなく、自然と思わせてくれる映画になっています。
子育てに疲れたり、行き詰まっていたりする時に、ふとこの記事を読んで「映画でも観てみようかな」と思っていただけたら幸いです。
それでは皆さん、楽しい映画ライフを!
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