災害大国と言われる日本では、予期せぬ事態に備えて、家族を守るためにできる準備はたくさんあります。
しかし「防災グッズは何を揃えたらいいの?」「防災対策ってどんなことをしたらいいの?」と悩んでしまいますよね。
特に、小さなお子さまがいる家庭では、準備するべきものが多くなる場合もあります。
この記事では、避難状況別での本当に必要な防災グッズと用意しておくべき目安量をまとめたリストを紹介します。また防災に役立つ情報、対策を通じて家族を守るためにできることも紹介していきます。
地震などの災害はいつ起こるかわかりませんが、準備は今からでも遅くありません。
少しずつでも、家族のためにできることを始めてみましょう。
なぜ防災グッズの準備は必要?
もしもの災害時の準備に腰が重い人の中には、「防災グッズの準備はなんで必要なの?」と防災グッズの必要性をイメージできていない人もいるのではないでしょうか。
災害が発生した場合に、防災グッズを準備していなくても国や自治体が備蓄している防災グッズが支給されるから自分で用意しなくても良いのではと考えてしまうかもしれませんが、災害の規模や状況によっては直ぐに必要な物を十分な量支給されるということは難しい可能性があります。また電気、水道、ガスといったライフラインが止まる事も考えられます。
食料の供給に3日以上かかる事も
実際に、平成23年3月11日に発生した東日本大震災の際には、物流の混乱により満足に食料を調達することができたのは震災から3日目以降、電気の復旧に1週間以上、水道復旧に10日以上の時間を要した地域もありました。
そんな時に、水や食料、ラジオ、懐中電灯などがあれば、少しは安心して過ごすことができます。
また、小さなお子さまがいる家庭なら、おむつや粉ミルクといった赤ちゃん用品も防災グッズに含まれます。
災害が起きたときに自分や家族を守り、被災後の生活を安全で快適に送るために防災グッズの準備は非常に重要となります。
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災害はいつどこで発生するか分かりません。日常の生活で外にいる時に発生する可能性も考えて、普段から持ち歩くコンパクトなバッグにも、最低限必要な防災グッズを入れておくと良いでしょう。
普段の持ち歩き用に、本当に必要な防災グッズリスト
<食料、飲料水>
□ 飲料水(500ml程度)
□ チョコや飴など
栄養補給や水分補給として、チョコや飴などの手間なく食べられるもの、500ml程度の飲料水。
<停電への備え>
□ モバイルバッテリー
停電への備えとして、スマートフォンの充電が可能なモバイルバッテリー。
<貴重品>
□ 保険証
□ 運転免許証
□ 現金(公衆電話用の小銭含む)
停電した場合、ATMや電子決済等が使用できなくなります。
必需品の購入や自動販売機、公衆電話などの使用のため現金や小銭を持っておくと安心です。
<衛生用品>
□ 除菌シート
□ ポケットティッシュ
水道が止まった場合でも、除菌シートなどを持っておくことで清潔に保つ事ができます。
<個人的に必要なもの>
□ 常備薬
□ コンタクトレンズ
□ 眼鏡
常備薬、コンタクトレンズ、眼鏡、補聴器などを利用する人には、健康状態や日常生活を支えるための必需品であり、これらがないと日常生活に支障を来たすことがあります。
【避難時用】本当に必要な防災グッズリスト
災害発生後の自宅から避難所への移動などの避難時に持ち運べる(防災用リュックに入れておくもの)防災グッズを3日分準備しておきましょう。
人命救助のリミットは72時間(3日間)とされています。
災害直後は、救助と救援活動が最優先されるため、支援物資の配布が遅れがちです。
このため、個人で最低限の生存に必要な物資を最低でも3日分準備しておくことが不可欠です。
色々詰め込みすぎると、荷物が重くなりすぎてしまい移動が難しくなるので本当に必要なものだけで軽量でコンパクトになる事を意識してリュックに詰めましょう。
避難時用に、本当に必要な防災グッズリスト
<食料、飲料水>
□ 飲料水(1人 500ml×3本程度)
□ 手間なく食べられる食料(1人 3食×3日分)
□ 粉ミルク(3日分)
避難時には、持ち運びが楽にでき、衛生面や飲みやすさなども考慮して、500mlのペットボトルを3本程度準備しましょう。
避難所での食料は、おにぎりやパンが支給されることが多いため、それらからは摂取が難しいタンパク質やビタミンなどを補うことができる食料として、肉や魚の缶詰、レトルト食品、栄養補助食品などを1人3日分。
<衛生用品>
□ タオル(圧縮タオル)
□ 下着
□ マスク
□ 歯ブラシ
□ 簡易トイレ(1人 8回×3日分)
□ 除菌シート
□ ビニール袋
□ トイレットペーパー
□ 生理用品
□ オムツ・おしりふき
タオル、下着、マスク、歯ブラシ、簡易トイレなどの衛生品を用意しておきましょう。
水道が止まった場合、トイレが使用不可能になり、清潔な水の確保が難しくなるため、災害状況下での健康と衛生を維持するために不可欠です。
<停電への備え>
□ 乾電池式モバイルバッテリー
□ LEDライト
□ LEDランタン
□ 乾電池(所持する機器に合わせて3日分)
停電の長期化に備えモバイルバッテリーは乾電池式のものは電池を交換する事で使用し続けられるのでおすすめです。
停電だと夜間、移動時に転倒や怪我のリスクに繋がるため懐中電灯やLEDライトを常備しておきましょう。
トイレ移動などそれぞれが行動しやすいようにコンパクトなLEDライトを1人1灯持っておくとよいでしょう。
暗闇は心理的な不安を増幅させるため、範囲を照らすことができるLEDランタンは家族の代表で1灯持っておくと安心です。明かりがあることで心理的な安心感を得ることができます。
<医療品、医薬品>
□ 常備薬
□ コンタクトレンズ
□ 消毒液
□ ガーゼ
□ 絆創膏
常備薬がある場合は、余裕を持って1週間〜10日分。
絆創膏、消毒液などは怪我をした時に応急処置として役立ちます。
<情報収集ツール>
□ 手回し充電ラジオ
ラジオは災害発生後、避難所の場所、救援物資の配布ポイントの確認など、正確な情報を迅速に得るために必要です。
手回し充電式のラジオには、LEDライトや携帯電話の充電機能が付いたものもあり便利です。家族の代表が1つ持っていればよいでしょう。
<貴重品>
□ 保険証のコピー
□ 現金(公衆電話用の小銭含む)
□ 印鑑(認印)
□ 保険内容のメモ
□ 母子手帳のコピー
停電すると、ATMや電子決済等が使えなくなります。
自動販売機や公衆電話、必需品の購入などを考慮して、少額の現金を持っていると安心です。
公的機関での手続きのための印鑑や保険の保証内容を確認できるメモも持っておきましょう。
小さなお子さんがいる家庭の場合には、母子手帳のコピーも備えておきましょう。
<快適に過ごすための物>
□ 簡易エアーマット
□ スリッパ
□ 耳栓・アイマスク
□ カイロ
□ アルミ温熱シート
□ 電池式扇風機
□ 虫除けスプレー
□ レインコート
□ 軍手
□ 筆記用具
避難所での生活が長期化すると日常の生活と大きく環境が異なることから大きなストレスとなります。ストレスは身体への健康の面でも好ましくないので、できるだけ快適に過ごすことができるような物の準備も重要です。
簡易式エアーマットがあることで、床の固さや冷気を感じずに快適に睡眠を取ることができ重要です。
カイロや扇風機など季節に応じて必要な荷物を入れ替えて準備ができると理想的です。
【在宅避難時用】本当に必要な防災グッズリスト
大規模災害が発生した場合、在宅避難用に備えるべき防災グッズは、最低でも3日から7日分の生活物資を準備することが推奨されています。
ライフラインの復旧には平均して約7日程度かかることが多く、電気や水道が止まると、日常生活に必要な飲料水の確保や食料の調達、さらには衛生的な環境を維持することが困難になるため、余裕を持って状況に対処できるようにキッチンや玄関などに備えておきましょう。
在宅避難時用に、本当に必要な防災グッズリスト
<食料、飲料水>
□ 飲料水(1人 2L×11本程度)1人1日3L想定
□ 乾麺
□ 肉・魚の缶詰
□ フルーツの缶詰
□ レトルト食品
□ パックご飯
□ チョコや飴などのお菓子
□ チョコや飴など
飲料水と食料を1人7日分用意しましょう。
1日に必要な水の目安は、飲料用と調理用で合わせて約3リットル必要と言われています。
食料は栄養のバランスを考えて用意することが重要。
糖質、タンパク質、脂質の三大栄養素に加えて、ビタミンやミネラルも接種できる食料が理想的です。
調理せず食べられるレトルトや缶詰、お菓子、乾パン、お米、カップ麺などの長期保存が可能な食料を用意しておきましょう。
<食事用道具>
□ 紙皿
□ 割箸
□ サランラップ
水道が止まってしまうと食事に使用する道具を洗うことができないため、衛生的な食事環境を維持することが難しくなり、感染症のリスクが高まります。
紙皿や割箸などは、使い捨てることができるためそのリスクを減らすことができます。
またサランラップを普段利用するお皿に巻いて使うことで、直接お皿を汚すことなく食事を摂ることも可能です。
<電気・ガス等インフラ停止への備え>
□ カセットコンロ
□ 給水バッグ
□ ガズボンベ(6~9本)
□ 乾電池式モバイルバッテリー
□ LEDライト(1人1灯)
□ LEDランタン(1部屋1灯)
□ 乾電池(所持する機器に合わせて7日分)
生活インフラとなるガスが停止された場合にも利用できるカセットコンロを準備しておきましょう。
温かい食事を調理できるだけでなく、お湯で体を拭いたり消毒に利用したりと、お湯が沸かせるようになることで生活の質を大きく向上させることができます。
断水時に給水車から水をもらう際に給水バッグがあると便利です。
ペットボトルでも水をいれることはできますが、十分な容量を持ち運びやすくするためには、給水バッグが便利です。使用しないときはコンパクトに折り畳めるものが便利でしょう。
<情報収集ツール>
□ 手回し充電ラジオ
ラジオは災害発生後、避難所の場所、救援物資の配布ポイントの確認など、正確な情報を迅速に得るために必要です。
手回し充電式のラジオには、LEDライトや携帯電話の充電機能が付いたものもあり便利です。
<衛生用品>
□ 簡易トイレ(1人 8回×7日分)
□ 除菌シート
□ 除菌ジェル
□ トイレットペーパー(7日分)
□ レインコート
□ 生理用品(7日分)
□ オムツ・おしりふき(1週間〜10日分)
トイレットペーパー、簡易トイレなどを家族の人数×7日分。
女性の場合は7日分程度の生理用品、小さなお子さまがいる場合は、おむつおしりふきなどを1週間〜10日分程度用意しましょう。
<医療品、医薬品>
□ 常備薬
□ コンタクトレンズ
□ 消毒液
□ ガーゼ
□ 絆創膏
怪我をしたり、体調不良になった場合に備えて、常備薬や応急手当ができる絆創膏、消毒液、ガーゼなどを用意しましょう。
眼鏡やコンタクトレンズ、補聴器など、生活する上で必要なものは、1つにまとめておきましょう。
<季節別用品>
□ 毛布
□ カイロ
□ アルミ温熱シート
□ 電池式扇風機
□ 虫除けスプレー
夏は虫よけスプレー、冬はカイロや毛布などがあると良いでしょう。
特に長期間にわたる在宅避難では、季節の変化に適応できるよう準備が必要です。
災害発生時でも健康状態を維持することが可能になります。
快適な睡眠を確保することで、ストレスや体力の消耗を最小限に抑えることにも繋がります。
<個人的に必要なもの>
□ 粉ミルク
□ ペットフード
□ ペットシーツ
他にも小さなお子さまがいる家庭では粉ミルク、ベビーフードなど、ペットがいる家庭ではペットフード、ペットシーツなども含めて必要な防災グッズがないかも確認しましょう。
防災グッズはどこで買う?
インターネット通販で一式買う
防災グッズを揃えようと思った時、忙しい日常の中で防災グッズを一から集めるのは大変ですよね。
そこで便利なのがインターネット通販です。
インターネット通販のいいところは、手軽に買えて、防災グッズセットが充実していること。
一から自分で探す手間が省けますし、最低限必要となる基本セットが揃っているので、あとは家族の人数や特別なニーズに応じて、個々に必要なアイテムを追加するだけでOKです。
例えば、赤ちゃんがいる家庭ならおむつや粉ミルクなどをプラスするといった感じです。
防災グッズを選ぶ際は、商品レビューをしっかりチェックして、自分たちのニーズにぴったり合ったセットを見つけてください。
100円ショップで買う
最近では、100円ショップで防災グッズを買うこともでき、懐中電灯や電池、簡易トイレ、絆創膏など、日常使いできる商品を低価格で揃えることができます。
しかし、水や長期保存食は、品質や保存期間を考えると、専門の防災グッズを扱うお店やネット通販で選んだ方が安心かもしれません。また100円ショップの商品は、物によっては耐久性や機能性が心配な点もあります。
コストを抑えつつ賢く防災準備をしたいときには、100円ショップも便利な選択肢の一つですが、どんなアイテムをどの程度の品質で良いのかという点をしっかり見極めて選んでくださいね。
防災グッズを置く場所は?
防災グッズは、いざという時にサッと手に取れる場所に置いてありますか?
防災グッズの準備だけでなく、「置き場所」も意外と重要です。
各家庭の家の作りや導線によって最適な場所に置いておくように家族で置き場所を話し合うようにしてください。
ここでは一般的な防災グッズのおすすめの置き場所を紹介します。
玄関
「玄関」は防災グッズを置く場所としておすすめです。
緊急時に避難をする場合に家を出るとき、自然と目に入る場所なので、防災グッズをまとめておけば、家族全員が「これを持って出よう」と心得ることができます。
すぐに持ち出せるよう取り出しやすい位置に置くようにしてください。
寝室
玄関には置き場所がない場合には、「寝室」に置くこともおすすめです。
ぐっすり眠っている時に、いきなり揺れが来たり、緊急事態が発生した場合に、すぐに手に取れる場所に防災グッズがあると、とても心強いです。
全てを寝室に置く必要はありませんが、家の中の複数の場所に分散させておくことで、どこにいても対応できるようにしておけると理想的です。
防災グッズを用意する時の注意点
緊急時に持ち運びしやすい場所に
前述したように、防災グッズは準備するだけじゃなくて、緊急時に持ち運びやすい場所に置いておくことが重要です。
その理由のひとつが、「速やかに避難するため」。
地震や火事などが起きたときの緊急事態に、あれこれ探していると、それだけ避難が遅れ、リスクが高まります。家族全員が認識しすぐ手に取れる場所に防災グッズを置いておけば、パッと掴んで避難することができます。
二つ目の理由は、「混乱を避けるため」。
緊急時は、どうしてもパニックになりがちです。
そんな時、「あれはどこだっけ?」とならないように、あらかじめ決めた場所に一式まとめて置いておけば安心です。
防災グッズの中身は定期的に見直す
防災グッズを用意しただけで安心せずに、中身を定期的にチェックしていますか?
食品や水は消費期限があるため、期限が切れたものをいざという時に使おうとしても、安全性が保証されない…なんてことになりかねません。
そうならないためにも、定期的に中身をチェックして、新しいものと交換しましょう。
未使用の乾電池も時間の経過とともに少しずつ電力が減ってしまいます。アルカリ電池の使用期限は5年から10年が目安とされています。いざという時に使えなかったということにならないように注意しましょう。
また、家族構成の変化によって、必要なものが変わることもあるでしょう。
例えば、家族が増えたり、子どもが成長したりすると、必要な防災グッズも変わってくるわけです。
定期的に見直すことで、その時の家族に合った準備をすることができるんですね。
防災グッズの中身は定期的に見直す習慣をつけることで、いざという時に本当に役立つグッズが手元にある、という安心感を得ることができます。
例えば、季節の変わり目や年末年始など、決まったタイミングで見直すのもいいですね。
防災グッズの見直しを通じて、家族みんなで防災について話し合う良い機会にもなりますよ。
防災グッズのリュックは背負える重さに
男性と女性では、背負えるリュックの重さには個人差がありますが、一般的には男性で15kg、女性で10kgが目安です。
特に小さなお子さんを抱える家庭では、子どもを抱っこしたり手を引きながら避難することも考えられますよね。
防災グッズを全部入れた状態で、自分や家族が背負った状態で移動ができるかなど、実際に試してみるのが良いでしょう。
また、リュック自体に防水加工が施されているもの、夜道でも目立つよう反射板がついているものなど、機能面もしっかりチェックしておきましょう。
賞味期限が気になる物はローリングストック
いつ災害が起こるかわからないだけに、防災グッズを準備しても中には消費期限を迎えてしまうものもあり、いざという時に使えないのではな意味がありません。
この用にならないように「ローリングストック」がおすすめです。
ローリングストックとは
ローリングストックとは、普段から食べている食品等を防災用として少し多めに買っておいて、食べた分だけまた買い足していく方法です。
常に一定量の食材や必要なものを家にストックしてくことができます。
また消費と購入を繰り返すので、備蓄品が古くなる心配も少なく、鮮度も保てます。
缶詰なら3年程度、レトルト食品は1〜2年程度もつので、だいたいの目安にして新しいものに交換しましょう。
どんな物をローリングストックするべきか
ローリングストックは、食料品に限らずトイレットペーパーや乾電池、常備薬、ビニール袋、カセットコンロ用のガスボンベなど、生活に必要なもの全般に応用可能。
アルカリ電池の使用期限は5年から10年、トイレットペーパーは期限はありませんが、湿気ないように保管すると良いでしょう。
災害発生後しばらく入手困難になるもの
避難が必要とされる大きな地震や台風が来ると、日常が大きく変わってしまいます。
過去の災害時に、コンビニやスーパーで入手困難になったものを振り返ってみると、普段からの備えの大切さがよく分かりますよ。
食料品
震災直後から6ヶ月後ぐらいまで、これらの食料が供給不足となっていました。
避難所等で支給される食料品は、おにぎりやパンなどの炭水化物がメインの栄養素となる食事ばかりになるため、タンパク質、ビタミン、ミネラル、食物繊維が不足しやすくなると言われています。
生活・衛生用品
インフラ対策関連
災害がいつ起こるかわからないからこそ、準備が大切です。
日頃からこれらのアイテムを少しずつでも準備しておくことで、いざという時の不安を少しでも減らすことができますよ。
災害発生時のために確認しておくべきこと
災害が起こった時、一番心配なのが家族や大切な人との連絡ですよね。
いざという時のために、どうやって連絡を取り合うか、連絡手段の確認は、実は災害時の安全を守るために大切なんです。
災害時のおすすめの連絡手段は、いくつかあります。
「171」災害用伝言ダイヤル
これは、災害が発生し被災地への連絡が繋がりにくくなった場合に提供されるNTTのサービスで、電話で伝言を残したり、残された伝言を聞いたりすることができます。
「171」災害用伝言ダイヤルの仕様
- 伝言録音期間 1伝言あたり30秒以内
- 伝言保存期間 災害用伝言ダイヤル(171)の運用期間終了まで(体験利用時は、体験利用期間終了まで)
- 伝言蓄積数 電話番号あたり1~20伝言
- 災害用伝言ダイヤルの終了時に預けた伝言は消去
- 通話料金は、録音・再生ともに無料
使い方は簡単で「171」をダイヤルした後に流れる利用ガイダンスに従って録音再生を行います。
事前に使い方を学んでおくために、期間を決めての体験利用も可能です
体験利用可能日
- 毎月1日,15日 00:00~24:00
- 正月三が日(1月1日00:00~1月3日24:00)
- 防災週間(8月30日9:00~9月5日17:00)
- 防災とボランティア週間(1月15日9:00~1月21日17:00)
家族みんなで存在と使い方を理解しておくことが重要です。
玄関に張り紙
家族が無事であること、どこに避難したのか等を玄関に張り紙で書き残すことができれば、後から家に戻ってきた家族がそれを見て状況を把握することができます。
SNS・アプリの利用
SNSは今や欠かせない連絡手段です。
東日本大震災の際にも、電話での連絡は回線がパンクし繋がりにくい状況が続きましたが、Twitterではスムーズに連絡を取ることができたなどの事例があります。
Facebookの安否情報やTwitterのDM機能など、災害時に役立つ機能を家族で事前にチェックしておきましょう。ただ、ネット環境が不安定になることもあるので、SNSだけに頼りすぎないことも大事です。
そして、災害時専用のアプリやサービスもいくつかあります。
位置情報を利用して安否確認ができたり、最新の避難情報を得られたりするので、事前にダウンロードしておくといいでしょう。
災害発生時に家族がバラバラになってしまっても、慌てずに避難できるように、これらの連絡手段を事前に確認しておくことがとても重要です。
避難場所や避難経路の確認
避難場所や避難経路は事前に家族みんなで決めておくべきです。
ほとんどの市区町村では、あらかじめ避難場所が定められていて、その情報をホームページやパンフレットで配布しています。また実際にその避難場所までの経路を確認しておくことも大切です。
例えば、道幅が狭いところ、古い建物が密集しているエリア、ブロック塀が多い、大きな看板が設置されている場所などは、地震や強風の際には特に危険です。
これらを避けるために、2、3コースの避難経路を想定しておくと良いでしょう。
実際に避難経路を歩いて、実際にどれくらいの時間がかかるのか、どんな障害があるのかを確認しておくことは、災害発生時に慌てずに行動するためにはとても重要です。
まとめ
災害時、いざというときのために水や食料品、モバイルバッテリー、簡易トイレ、そして現金といった、生きていく上で最低限必要なものから準備してみましょう。
また、連絡手段の確認も大切です。
家族や大切な人との連絡手段を確保するための方法を事前に話しておくと安心です。
ぜひ、この記事を参考にして、あなたと大切な人の安全のために、今から準備を始めてみてくださいね。
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