子どもの遊びの流行や興味はあっという間に変わってしまうため、気付けば家中に遊んでいないおもちゃが溢れている、なんてことありますよね。
おもちゃを買わずに手作りしたいけど、「いいアイディアが浮かばない」「材料はあるけど作り方が分からない」といった悩みも多いでしょう。
本記事では、どの家庭にもある『ダンボール』を使って簡単に作れるおもちゃの作り方や遊び方を、現役保育士である筆者が紹介します。
子どもさんと一緒に作る段階から楽しめて、一緒に遊ぶこともできる簡単手づくりおもちゃです。
ぜひ、ご家庭で子どもさんと一緒に作る際の参考にしてください!
「ダンボール工作」手作りおもちゃの作り方8選
通販で買い物をする機会が増えている現代では、どこの家庭でも大量のダンボールがあり保管や処分に困っている人は多いのではないでしょうか?
そんな邪魔なダンボールを使って、子どもが楽しく遊べる手作りおもちゃに変身する簡単アイデアを8個、厳選してご紹介します。
「ダンボールキャタピラ」(2歳~)
【対象年齢】2歳頃から
【材料】
- 大き目のダンボール 1枚
- ガムテープ
- カッター
【作り方】
①ダンボールの底とフタをカッターで切り離す。
②ダンボールの両端をガムテープで補強する。
③お好みでダンボールの側面に色々な形の穴をカッターで開ける。
④ダンボールが楕円になるように、四隅以外にも折り目をつけて完成。
【この工作のポイント】
ダンボールの中に子どもさんが入って、ハイハイをしながら前に進むのを楽しめます。
ただハイハイをする以上にダンボールをしっかり押さえる力が必要で、腕を前に出せば進める仕組みを理解する力も必要です。
ハイハイをし始めたばかりの2歳未満の子どもさんには、少し難しい遊びになる可能性があるため、2歳以上の子どもさんを対象に紹介しています。
内側の壁に手形やシールを張る工夫をすれば、子どもさんが手を交互に出していけばいいのだと分かりやすくなりますよ。
キャタピラの大きさにもよりますが、お母様がお手本を見せてあげるのもおすすめです。
今回は側面に穴を空けて所々外が見えるようにしています。前が見えなくて怖い子どもさんは、安心感につながるでしょう。
大きなダンボールがない時は、小さなダンボールを2〜3枚つなげば問題ありません。
年中・年長以上の子どもさんだと、競走で盛り上がることもできて楽しいですよ!
「ぶんぶんゴマ」(年少頃~)
【対象年齢】年少頃から
【材料】
- 10㎝四方のダンボール 1枚
- 毛糸 30~40㎝ (タコ糸の方が音が出ます)
- 油性マジック
- キリ
- カッター
- 定規
【作り方】
①ダンボールを10㎝四方に切る。
*対角線を引いて中心を決めておくと便利。
②裏表に好きな模様を描く。
③中心から5㎜程度の場所に、対象になるようにキリで穴を開ける。
⑤穴に30〜40㎝くらいの毛糸を通して、毛糸が抜けないように結んで完成。
【この工作のポイント】
両手で毛糸を軽く持ち、10数回程コマを回転させて毛糸をねじります。
毛糸がよくねじれたら左右に思い切り引っ張るとコマが回転して、描いた絵によってさまざまな模様が楽しめますよ。
ダンボールの他に牛乳パックで作ることもできます。
ダンボールがない時には牛乳パック以外にいろいろな素材で作ってみるものよさそうですね。
形も四角だけでなく、丸などいろいろな形にアレンジできます。
今回は糸を毛糸にしたのですが、コマの回転スピードが上がっても「ブンブン」という音は出にくかったです。
タコ糸の方が糸が硬くて太いため、音も楽しめるでしょう。
コマの模様は裏表で変えたり、色塗りだけでなくホログラムシートのようなキラキラ光る素材を使うなど、子どもさんの自由な発想でデザインは無限にあります。
単純ですが、子どもさんと一緒にすごく楽しめますよ!
「いろいろカメラ」(年少頃~)
【対象年齢】年少頃から
【材料】
- ダンボール 小さめ1枚
- トイレットペーパーの芯 1/4個
- カラーセロハン 小さめ1枚
- リボン 40~50㎝
- セロハンテープ
- マスキングテープ
- カッター
【作り方】
①ダンボールを縦8㎝、横9㎝の大きさにカッターで切る。
②切ったダンボールの中心に、トイレットペーパーの芯の内側の大きさで丸を書く。
③「②」で書いた丸をカッターで切り抜く。
④裏側から丸の部分にカラーセロハンを、セロハンテープで貼る。
⑤トイレットペーパーを大体1/4の大きさにカッターで切る。細かな大きさの調整はお好みで。
⑥表側から丸の部分に⑤で切ったトイレットペーパーの芯をカメラのレンズに見立てて、セロハンテープで貼る。
*この時にセロハンテープに切り込みを入れて開いておくとダンボールに貼りやすい。
⑦表側の両サイドにマスキングテープを貼ってデコレーションする。
⑧カメラ上部の両サイド、端から5㎜〜1㎝の間に所にキリで穴を開ける。
⑧⑦で開けた穴に表側からリボンを通して、裏側でかた結びをして止めて完成。
【この工作のポイント】
カメラの大きさやリボンの長さは子どもさんの年齢や身長、首からぶら下げるのか腕に引っ掛けるのかなど、状況に応じて自由に変えてください。
カラーセロハンの色が違うカメラをたくさん作ると、同じ景色でも違う景色に見えて楽しめますよ。
カメラを覗き込んでいる間は、子どもさんの視界が狭くなるため衝突や転倒といった怪我の危険性があるため、広い場所であっても子どもさんから目を離さないように注意してください。
おもちゃ作りの過程で、せっかく開けた穴をマスキングテープで覆うことになってしまうため、マスキングテープはひもを通す穴を開ける前に貼っておくことをおすすめします。
ぜひ子どもさんと一緒に、世界に一つだけのカメラを作って遊んでください!
「かんたんスマホ」(年少頃~)
【対象年齢】年少頃から
【材料】
- ダンボール 小さめ1枚
- オーロラ折り紙 1枚
- 折り紙(白) 1枚
- 油性マジック
- マスキングテープ
- 両面テープ
- カッター
【作り方】
①ダンボールを縦15㎝、横8㎝の大きさにカッターで切る。ダンボールが切れたら、はさみで角を丸く切り落とすと、よりスマホらしくなる。
②オーロラ折り紙をダンボールと同じ大きさに切って、両面テープで貼る。
③白い折り紙でスマホの画面とホームボタンを作る。
*画面は本体よりも一回り小さくする。
④画面上にマスキングテープを貼り、油性マジックでアイコンを描く。
⑤画面とホームボタンを両面テープで貼って完成。
【この工作のポイント】
オリジナルのアプリアイコンを作ったり、自分が好きな大きさや色にしたりできるため、携帯に興味が出てきた子どもさんと一緒に作ると盛り上がること間違いなしです!
今回はアイコンをマスキングテープにしましたが、一つひとつをダンボールで作って押して遊べるようにするのも楽しそうですね。
スマホだけでなく、ゲーム機にも応用できます。
子どもさんと一緒にダンボールを切る際は、硬くて切りにくいため、はさみでもカッターでも指を切らないように大人の方が手伝ってください。
「ビュンビュンジェット機」(年少頃~)
【対象年齢】年少頃から
【材料】
- ダンボール 小さめ1枚
- 割りばし 1本
- 洗濯ばさみ 1個
- 輪ゴム 1個
- ガムテープ
- 油性マジック
- はさみ
- カッター
【作り方】
①ダンボールに飛行機の下書きをして、はさみで切る。
*最初に飛行機の型紙を作っておくと便利です!
②ダンボールを飛行機の形に切れたら、油性マジックで色塗りをする。
③割りばしをガムテープで巻く。
④割りばしの太い方に、少しだけカッターで切り込みを入れる。
⑤「④」の切り込み部分に輪ゴムをはさむ。
⑥ジェット機の裏側にガムテープで洗濯ばさみを貼り付けて完成。
⑦洗濯ばさみに輪ゴムをひっかけて、ジェットを引っ張って離して飛ばして遊ぼう!
【この工作のポイント】
ジェット機の裏につける洗濯ばさみは、リングがないタイプの方が貼り付けやすいです。リング付きの洗濯ばさみでも貼れますが、リングが邪魔で浮きやすくて不安定になってしまいます。
片方の手で割りばしを持ち、もう片方の手で輪ゴムにかかったジェットを持って引っ張ります。
そしてパチンコの要領で、ジェットを持った手を離すことでジェットが飛んでいく遊び方のおもちゃです。
ジェット機の飛距離を競うこともできますし、的を用意して的当てをして楽しむこともできます。
屋外でも屋内でも遊ぶことができますが、ジェット機が人にぶつかると怪我をする可能性があるため、人に向かって飛ばさないように注意が必要です。
洗濯ばさみが重すぎると上手く飛ばないため、できるだけ軽めの物がおすすめです。
ジェット機だけでなく動物や虫など、子どもさんが好きなものに自由自在にアレンジできますよ。
「絵探し」(年商頃~)
【対象年齢】年少頃から
【材料】
- ダンボール 1枚
- 画用紙 色違い 3~4枚
- 両面テープ
- 油性マジック
- はさみ
- カッター
【作り方】
①ダンボールを広げ、必要な大きさになるように余分な部分をはさみかカッターで切る。
②ダンボール上に貼るために必要な3色の画用紙を、適度な大きさに切る。
③それぞれの画用紙にイラストを描く。
*各イラストは3色とも同じものにする。
④画用紙を等間隔になるように気を付けながら、両面テープでダンボールに貼って完成。
【この工作のポイント】
「赤いお魚どれだ?」など、聞かれたものを指差して答えて楽しみながら遊んでいるうちに、自然と知育にもつながるおすすめ手作りおもちゃです。
画用紙に描くのは、子どもさんの年齢や興味に合わせて数字やイラスト、文字などさまざまにアレンジできます。色の種類も自由です。
ダンボールの大きさは机上でできるくらいのコンパクトサイズから、ツイスターゲームのようにダンボール上を踏みながら楽しめる大きさまで、お好みに合わせて作ることができます。
大きなサイズにすると小学生くらいの子どもさんまで楽しめるため、おすすめですよ!
「絵本カバーパズル」(年少頃~)
【対象年齢】年少頃から
【材料】
- 絵本カバー 1冊
- ダンボール 1枚
- 両面テープ
- ガムテープ
- はさみ
- カッター
- (OPPテープ)
【作り方】
①絵本カバーよりも大きめにダンボールを切る。同じサイズを2枚作る。
②絵本カバーの余分なところがあれば切る。
③「①」で切ったダンボールの片方に、絵本カバーを両面テープで貼る。
*剝がれないように入念に貼る。
④絵本カバーを貼ったダンボールから、絵柄部分をカッターで切り抜く。
⑤絵本を切り抜いて残ったダンボールの枠を補強して、両面テープでもう1枚のダンボールの上に貼る。
⑥絵柄を貼ってるダンボールの裏に下書きをして、さまざまな形に切っていく。
⑦ピースが枠内にはまることを確認して完成。
【この工作のポイント】
パズルは買おうと思うと、結構なお値段がしますが、絵本を読む際に外しているカバーがあれば、あっという間にパズルが作れます。
子どもさんの年齢に合わせてピースの数や形は自由に変えることができるため、子どもさんが難しくて嫌になる心配もありません。
絵本カバーの素材は、ツルツルしてるものが多いため、そのままパズルにするにはもってこいです!
汚れや剥がれが気になる方は、透明のOPPテープでコーティングすることをおすすめします。
子どもさんが好きな絵本のカバーで、オリジナルパズルを作ってみてくださいね。
「ボードゲーム」(年中頃~)
【対象年齢】年中頃から
【材料】
- 長方形の浅いダンボール箱 1個
- ストロー 2本
- トイレットペーパーの芯 1個
- ポンポンボール 1袋
- ガムテープ
- 両面テープ
- セロハンテープ
- マスキングテープ
- はさみ
- カッター
【作り方】
①ダンボール箱のフタ部分を全てはさみかカッターで切る。
②ダンボールの側面(長さが短い方)に縦3㎝、横10㎝の穴をカッターで開ける。
*対面するように2か所に同じ大きさの穴を開ける。
③箱の切断面と中央をガムテープで補強して、中央に線を引く。
④トイレットペーパーの芯を1/4の長さに切る。
*適当な大きさに切っているため、箱に空けた穴に入るか確認する。
⑤ストローに十字に切り込みを入れて開く。③で切ったトイレットペーパーの芯にセロテープで貼り、余分な部分ははさみで切る。同じ物を2つ作る。
⑥お好みでマスキングテープなどで装飾する。
⑦最後に2色のポンポンボールを入れて完成。
【この工作のポイント】
お互いに向き合った穴から2色のボールを取り合って、自分の色のボールを全て先に取り終えた方が勝ちです。
勝敗のあるゲームのため、ルールを守って遊ぶことが楽しくなってくる年中頃の子どもさんにおすすめの手作りおもちゃです。
ポンポンボール(100均で購入できます)が家にない方は、ペットボトルのキャップに色を塗ってもいいですよ。
ダンボールの大きさも自由自在のため、もっと大きなステージを作ることも可能です。
ハロウィンの時期には、アメなどの小さめのお菓子を取り合うのも盛り上がるでしょう。
今回は2人対戦ですが、もっと大きなダンボールを使うのであれば、縦長の側面にも穴を開けて最大4人対戦ができるようにしても盛り上がりそうですね!
家族が多かったりで電気をたくさん使う家ほど年間の電気代”数万円も損”している可能性があります。電気代をお得に節約するためのポイントとは?
→電気代を節約するおすすめの方法はこちらまとめ
本記事では家に溜まりがちな「ダンボール」を使って簡単に作れる、手作り工作おもちゃを8個ご紹介しました。
ダンボールを切る際は、薄いダンボールと言えど力がいるため、必要に応じて大人の方が子どもさんのサポートをするなどし怪我が無いように気を付けてください。
作るときも遊ぶ時も、ルールを守って楽しく過ごせるように気をつけて、自分だけの手作りおもちゃを作ってくださいね!
コメント