「喧嘩」って大人でも子どもでもありますよね。
その中でも子どもの喧嘩は理由がわからなかったりすることが多いと思います。そんな時、「どうやって止めるのが良いのだろう」と悩むことがあると思います。
今回は現役保育士である私が、子ども同士で喧嘩したときの仲裁方法を年齢別にお話していきます!
0歳児〜5歳児の就学前の子達が対象となりますがお子さんの性格や普段の様子によってはもう少し先の年齢まで使える内容になっています!
お子さんにきょうだいがいる方や近所の子ども同士で遊ぶ機会が多い方は必見です!
年齢別喧嘩の仲裁方法
それでは早速ご紹介していきます!
0歳児
0歳児の主な喧嘩の原因はおもちゃや愛着関係のある人間の取り合いなどがあります。
自分の使っているおもちゃを他のお友達が取ってしまった、普段担当している保育士さんの膝の上に他の子が乗っている、などと自分の身の回りのモノが他の子に取られてしまった時に叩いたり、噛みつき行為が起きることがあります。
0歳児の場合は言葉が通じないことがほとんどです。
起きてしまう前に止めることが最適ですが、何の前触れもなく起きることが多々あるのでなかなか難しいです…。
まずは、もう一度起きないよう子ども同士の距離を置きましょう。
そして手が出てしまった子には言葉に身振り手振りを付けていけない事だということを伝えてあげてください。子どもは大人の表情をとてもよく見ています。怒った表情をするのではなく、いつも通りの表情で顔をよく見て伝えましょうね!
1歳児
1歳児の主な喧嘩の原因はおもちゃの取り合いなどがあります。
0歳児同様、自分の使っているおもちゃを他のお友達が取ってしまった時や自分が使おうとしていたおもちゃが先に使われてしまった時などに叩いたり、噛みついたりが起こることがあります。
1歳児は言葉は喋れるようになってきていても、自分の気持ちを主張する言葉を使いこなせてはいません。そのため、手が出てしまうのです。
ただ0歳児と違い、手が出る前に多少のやり取りが出てきます。
子ども同士のやり取りを見つけたらすぐに大人が仲立ちとなって問題解決に勤しみましょう!子どもの言葉を代弁してあげながら両方に寄り添って話し合いを進めていく事が大事です!
また、この時期になると手が出るだけでなく噛みつきをする子が増えてきます。叩いたり、引っ搔いたりするよりも重大な怪我に繋がる恐れがありますので、口が開いた時や顔が近づいた時は要注意です!
2歳児
2歳児の主な喧嘩の原因はおもちゃや場所の取り合いなどがあります。
この年齢になってくると、おもちゃを使いたいときに「かして」など言葉で伝えられるようになってきます。
しかし、当然まだ使っている場合は「やだよ」や「あとでね」と答えます。「かして」と言った子も今すぐ使いたいから喧嘩が勃発します。
必ず大人が仲立ちとなって問題解決に勤しみましょう!
なるべく子どもに発言を促しながら、必要に応じて代弁してあげながら進めていくと良いです!
2歳児は魔の2歳児と言われるほど大変な時期です。
イヤイヤ期などと重なり、言うことがなかなか伝わらないことがありますが、根気よく向き合っていかなければなりません。
悩むこともたくさんあると思いますので、保育園や近所のママ友や自分の親、旦那さんなどにしっかりと話が出来る環境を整えておくことが大事です!
3歳児
3歳児の主な喧嘩の原因は友達との会話でのトラブルなどがあります。
言葉も発達してきて子ども同士での会話がスムーズに行われるようになります。その中で「○○くんきらい」など相手を傷つける言葉を使った時などに喧嘩が勃発することがあります。
この時期からはすぐに仲裁するのではなく、すぐに止めに入れる位置で子ども同士の会話を聞きながら正しい言葉がつかえていない時や手が出そうな時など必要に応じて仲立ちとなって会話を進めていけるようにしましょう!
なんでも大人が代弁するのではなく、見守ることも子どもの成長に繋がる大事なことなんですよ!
4歳児
4歳児の主な喧嘩の原因は友達との会話でのトラブルや順番を守らないなどがあります。
会話のレベルも上がり、日常的に流行っている物などの話もし始めます。
会話が上手になる分トラブルも多くなります。
「わたしはこのあそびがやりたい」など自分がしたい事と違うことを提案されたときに自分の意見をしっかりと言えるので対立し喧嘩が起こることがあります。
基本的に手が出ることは少なくなってきますが、念のためすぐに止めに入れる位置で子ども同士の会話を聞きながら必要に応じて仲立ちとなって会話を進めていけるようにしましょう!
なるべく代弁などはせず、子どもの言葉でお互いが納得する形で話が終えられるように促していきましょう。この年齢になると仲裁と言う感じではなくなってきますね。
5歳児
5歳児の主な喧嘩の原因は集団遊びをしている中でルールを守らないなどがあります。
5歳児になるとルールのある遊びが上手になってきます。集団で遊ぶ中でルールを守らない子や理解せず間違えてしまう子などが出てきて、それに対して意見を言う子が出てきて対立し、喧嘩が勃発することがあります。
5歳児は危険を伴うものでなければ基本的に自分たちで解決を出来るよう見守るようにしましょう。
一通り話が終わってから「なんで喧嘩をしていたのか」を聞いて、その子がどんなことで喧嘩しやすいのかを調査しておき、事前に対応するようにしていきましょう!
ただ、よっぽど解決するのに時間がかかっている場合や子どもが助けを求めてきた時は仲立ちとなって問題解決に勤しみましょう!
喧嘩を仲裁する際に気をつけるべきこと
年齢別の喧嘩の仲裁の仕方をお伝えしてきましたが、仲裁する上で大人が気をつけなければいけないこともあります。
仲裁する際に気をつけるべきことは全部で6つあります!
- 泣いている時は側について話を聞くようにする。
- 泣いているからと言って、その子が悪くないわけではありません。泣いている子がいても 贔屓目に見ずに平等に関わるようにしましょう。
- 暴言を吐いていたり、怪我が起きそうな場合はすぐに仲裁に入るようにしましょう。
- 謝ることを強要しないようにしましょう。(自分の意志で謝ることが出来るように)
- 幼児期の子達は自分たちで解決出来るようになるので話を聞く時も大人が誘導するのでは なく、子ども自身の言葉で話が出来るように関わっていきましょう。
- 助けを求めてきた時は受け入れてあげましょう。子どもは最終的に頼る場所がある方がリ ラックスして話を進めることができます。
まとめ
今回は子ども同士の喧嘩の仲裁方法を年齢別にご紹介しました。
年齢を追うごとに喧嘩の質も変わっていき、叩くだけ〜口喧嘩に発展していくというのが分かったと思います。年齢別にご紹介しましたが、人間には個人差があります。3歳児から上の子も言葉の発達が遅ければ先に手が出てしまうこともありますし、反対に1,2歳児でも言葉の発達が早ければ大人が仲介することなく解決してしまう場合もあります。
子ども一人一人に合った仲裁方法を行っていただくのが最適ですので、子どもと関わっていきながらその子にあった関わり方をしていってあげてくださいね!
上記で紹介した仲裁の際に気を付ける事6つをしっかりと守っていただいて、お子さんの成長をしっかりと見守って行けるようにしてください!
最後までご閲覧いただきありがとうございました!
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さんこうになりました