息子が小学3年生になった春、私はPTA役員を引き受けた。まさかその年に、こんなにドラマチックな展開を目撃することになるとは思いもしなかった。
「二人の方が、絶対効率いいから♪」
役員メンバーは全部で8名。その中に、Aさんという40代の女性がいた。
明るくてテキパキしていて、最初はとても頼もしい人だと思っていた。
でも、数回の集まりを経たころから、気になることが出てきた。
Aさんが、男性役員のひとりであるBさん(既婚・40代)とやたら行動を合わせるようになったのだ。
「資料の準備、二人の方が絶対効率いいから先にやっちゃおう」
「Bさんと確認してあるので大丈夫です」
全体ミーティングの前に、いつの間にかAさんとBさんだけで話が進んでいる。そんなことが続いた。
「旦那さんも誘ってみようかな」と言われた日
じわじわと嫌な予感が積み上がるなか、ある日Aさんが私にこう言った。
「旦那さんも一緒に動いてもらえたら助かるな。Bさんとも仲いいし、三人でやると楽しそう」
——は?
愛想よく「検討してみます」と返したけれど、心の中では完全に警戒モードに入っていた。
夫に話すと、「なんか誘われてはいるんだよな」と苦笑いしていた。
私はあえて「絶対ダメ」とは言わなかった。夫を信用していたし、下手に騒ぐよりも静かに見ていた方がいいと思ったから。
「今日も有意義だった♡」——SNSに刻まれた記録
その後も、AさんとBさんの”二人打ち合わせ”は続いた。
気になったのは、AさんがSNSに投稿をするようになったことだ。
「今日も準備がんばった」「来週の行事、うまくいくといいな」「舞台裏って、なかなか見えないよね」
写真は常に加工されたカフェのドリンクや、ぼかされた「資料らしきもの」。直接的なことは何も書いていない。
でも、投稿のタイミングがBさんのアカウントのアクティブな時間帯と妙に重なっていた。
——私は何もしなかった。ただ、見ていた。
「このアカウント…怪しい」Bさんの奥さんが動いた
転機が来たのは、役員活動が始まって4か月ほど経ったころだった。
Bさんの奥さん(私とは面識があった)が、ある役員の集まりに顔を出した。用事があってちょっと寄っただけ、という感じだったけれど、そのとき初めてAさんと顔を合わせたらしい。
後から聞いた話では、BさんのSNSのフォロワーにAさんがいて、Aさんの投稿のタイミングや内容が気になって調べていたとのことだった。
Aさんのアカウントは鍵付きではなく、公開設定だった。
投稿を遡ると、Bさんの動向と重なるタイミングで「今日は有意義な時間だった」「大人の話し合いって大事」といった投稿が並んでいた。
Bさんの奥さんが、直接Aさんに連絡を取ったかどうかは私にはわからない。ただ、その翌週にAさんから役員全体に「一身上の都合で年度途中ですが辞退させてください」というメッセージが届いた。
「結局ほとんど関わらなくてよかった」——静かな幕切れ
Aさんが抜けたあと、残りのメンバーで役割を分担し直して年度末まで乗り切った。
正直、すっきりした、というのが一番近い気持ちだ。
夫はというと、「結局ほとんど関わらなくてよかった」とあっさりしたもの。巻き込まれずに済んで、本当によかったと思っている。
Aさんがその後どうなったかは知らない。Bさんご夫婦も、外から見る限りは今も一緒にいるようだ。
——何も「やってやった」ことはない。私はただ、静かにそこにいた。
それだけで、すべては彼女自身の行動が決着をつけてくれた。
さいごに
「バレていない」と思っていても、日々の小さな投稿がすべてを語ってしまうことがある。誰かに暴かれたわけでもなく、自分の言葉が自分を追い詰めた——なんとも皮肉な話ですよね。
同じPTAの場でなんとなく嫌な空気を感じたこと、あなたにもありませんか?
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。


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